2020年10月13日

松井さんが霊仙三蔵の油絵寄贈

行脚、修業など5連作

 米原市の松尾寺にゆかりが深い霊仙三蔵法師の偉業を称える市民グループ「霊仙三蔵 顕彰の会」に13日、法師の偉業などをイメージした油絵5点が寄贈された。

 寄贈したのは、さいたま市在住の元高校美術教諭、松井茂樹さん(69)。東京藝術大学卒業後、埼玉県内の高校で美術を教え、各地で個展を開催。日洋展で優秀賞などを受賞している。同会の2代目会長・松井茂雄さんの長男で、虎高出身。河南中学校や長浜養護学校に絵画を寄贈するなど、地元との結びつきも深く、今回、松尾寺の近藤洋子さんの依頼を受け、約1年かけ、制作した。

 寄贈されたのは「行脚」「写経」「修業」などをイメージした5部作で、法師が見聞を広めるため、諸国を行脚する姿や写経する様子、祖国への祈りなどを表現している。

 連作による大作のため、当面、松尾寺が経営する渓流魚料理専門店「醒井楼」に展示。その後、霊仙三蔵還国記念堂に移す予定。松井さんは「誰も見られていない方を想像して描くのが難しかった。何とか法師を表現できたと思う」と話している。

 霊仙三蔵は平安時代前期の僧で、唐に渡り、経典の翻訳に従事。日本で唯一、皇帝より三蔵の称号を与えられている。

2020年10月12日

長浜JC創立65周年 「湖北対流都市構想」掲げる

地方回帰の流れ、湖北へ誘う

 長浜青年会議所(JC)は11日、長浜文芸会館で創立65周年記念式典を開いた。新型コロナウイルス感染症拡大を機に地方への関心が高まっていることを受け、都市部とのつながりを生み出して人や産業を呼び込む「湖北対流都市構想」を提唱し、郷土の発展に尽くす決意を新たにしていた。

 長浜JCは1955年(昭和30)に、全国で85番目のJCとして誕生。今年度は会員81人が「湖北の未来創造委員会」「湖北の賑わい創出委員会」「青少年育成委員会」など7委員会を設置して活動している。

 式典には会員、OB、来賓ら約190人が出席。小林大英理事長は「今、大きな転換期を迎えている」として、少子高齢化による生産人口の減少、東京一極集中に伴う地域間格差、新型コロナウイルス感染症を例に挙げたうえ、「今こそ、私たちの使命を果たさなくてはならない」「経済を背負って立ち、郷土発展の推進力となる創始の精神に立ち返りたい」と決意を語り、「先輩諸兄が脈々と受け継いで来られた情熱を絶やすことなく、この一瞬にこだわり、明るい豊かな社会の創造に向けて邁進する」と力を込めた。

 65周年記念誌で小林理事長と対談した来賓の三日月大造知事は「湖北の活性化なくして滋賀の活性化なし、青年の活動の盛り上がりなくして地方の活性化なし」と語り、「あつい熱を発してください」と呼びかけた。

 式典では65周年にあたって掲げた「湖北対流都市構想」について紹介。新型コロナの影響で高まっている地方回帰の関心を湖北地域に誘うため、湖北と都市部をつないで新しい風を吹き込む「道」をつくる必要があると訴え、▽人や資金を呼び込む▽若い世代が活躍できる▽未来を担う青少年を育成する—3つの仕組みづくりに取り組むことを発表した。

2020年10月8日

やっぱり見付屋は「田楽」

原点にかえり、定食を開始

 新型コロナウイルスの影響で大きなダメージを受けた飲食業界。会席料理・仕出しの「見付屋」(五村)は伝統の味、豆腐田楽をメインにした定食を開始。原点回帰が功を奏し、好評を得ている。

 同店は100年以上前、豆腐屋として創業。「千茂登」で修業した3代目の馬場利幸さん(77)は店を1973年、宴会や会席料理が楽しめ、仕出しや出前なども可能な料理店にした。

 近くに五村別院があり、夏中法要、法恩講に参拝する人や法事用に豆腐田楽を提供していたところ、評判となり、看板メニューに。作り方は地元の木綿豆腐1丁を24等分。長めの竹串に刺し、水気をしっかり切った後、ネギや木の芽、砂糖を調合した甘めの味噌を塗る。両面を二度焼きすることで、風味を増している。決まったレシピは無いが、今は4代目の馬場吉弘さん(52)が昔ながらの味を引き継いでいる。

 吉弘さんは京都の名店「下賀茂茶寮」や東京、大津などで計15年間、京料理を修業。腕には自信があったが、帰郷し家業を継いでみると「やっぱり勝てない」と田楽の存在を改めて感じた。

 新型コロナウイルスの影響で3月以降、メインの法事会席や仕出しの予約が相次いでキャンセルとなった。起死回生をかけ、新たなメニューの開発やテイクアウトも考えたものの「見付屋はやっぱり、田楽」「お客様に足を運んでいただくことが一番」と原点回帰。豆腐田楽を中心としたメニューで挑むことにした。

 「ザ・田楽定食」(税込み1000円)のほか、豆腐田楽が付く月替わりの定食もスタート。吉弘さんは「先代たちが残してくれた財産。コロナ禍で心の中で原点をかみ締める時間ができた。皆さんに思い出の味を食べてもらい、笑顔で帰っていただければ」と話している。

 定食は当日の午前10時までの電話予約でOK。ランチタイムは午前11時〜午後2時。問い合わせは見付屋℡(73)3351へ。

2020年10月7日

青パパイアを湖北の特産品に

78軒が栽培に挑戦  収穫続々と

 中南米原産のフルーツで料理の材料や健康食材として近年脚光を浴びている青パパイアが湖北地域で収穫時期を迎え、栽培を呼びかけている米穀肥料商「落庄商店」(落合町)に大きく育った青パパイアが続々と入荷している。

 青パパイアは果肉を千切りにしてサラダや炒め物などに使われ、東南アジア料理では定番の食材となっている。栄養価が高く、消化促進や代謝アップなどが期待できるとして、近年、「スーパーフード」としても注目を集めている。

 落庄商店では愛知県内の同業者から紹介を受けたのを機に2年間の試験栽培を通じて湖北地域での栽培方法を確立。今年1月、研修会を開いて遊休農地を活用した青パパイアの栽培を広く呼びかけたところ、湖北地域の農家など78人が栽培に挑戦することに。

 今春、苗30株を植えた新庄中町の田中義勝さん(78)・愛子さん(76)夫婦の畑ではパパイアの木に楕円形の青い果実が鈴なりに付き、6日、落庄商店の西村博行社長と一緒に初めて収穫。義勝さんは「水と肥料をやるだけで手間がほとんどかからない。放っておいたら勝手にいこうなる(大きくなる)」と大きな果実を手ににっこり。西村社長も「抜群の出来」と太鼓判を押した。田中さん夫婦は来年、栽培面積を倍増させる考え。

 ビニールハウスでの栽培に挑戦している米原市下多良の成宮賢司さん(85)は9月下旬から収穫を始め、道の駅に出荷。「夏場の温度管理と灌水に気を配った結果、苗の植え付けからわずか4カ月半でハウスの天井につかえるまで成長した。青いパパイアの初物をいただいて、ますます長生きしたい」と話している。

 なお、各農家で収穫された青パパイアは地元の道の駅などで販売されている。西村社長は「湖北地域を青パパイアの産地とすることで、遊休農地の解消や健康長寿の地域づくりにつなげたい」と語り、今後も協力農家の募集と販路の拡大を図る。青パパイアの栽培に関する問い合わせは落庄商店℡(72)3571へ。

2020年10月5日

神田女性消防隊に軽ポンプ

軽量コンパクト  初期消火に活用

 湖北地域消防本部は宝くじの受託事業を財源とする一般財団法人自治総合センターの助成を受け軽可搬消防ポンプなどを導入し、神田連合自治会の自主防災組織「神田女性消防隊」に贈呈した。

 神田女性消防隊は1988年に結成され、地域の防災活動に参加したり、定期的な器具点検を行ったりしている。現在は30代〜60代の12人で構成している。

 結成当初から使用している可搬ポンプが老朽化していたことから、湖北地域消防本部と県を通じて自治総合センターに助成金を申請していた。

 新しく導入した軽可搬ポンプは約24・5㌔と軽量、コンパクトで、女性に扱いやすいのが特徴。20㍍のホース3本を備えている。火災発生時の初期消火に活用される。導入費は約100万円で全額を同センターが助成した。

 4日、神田まちづくりセンターで贈呈式が行われ、辻川智江子隊長は「災害は時を待ってはくれない。寄贈して頂いた軽可搬ポンプを有効に活用し、安全で安心して暮らせる災害に強いまちづくりに取り組むことを誓います」とあいさつしていた。

 贈呈式の後にはセンター横の広場で軽可搬ポンプの操法披露があり、湖北地域消防組合副管理者の藤井勇治市長らが見守る中、隊員がきびきびとした動きでホースをつなぎ、目標物に向けて放水していた。

2020年10月2日

ウィズコロナ時代 安心の結婚式を

LINEAがリニューアル 空調など一新

 コロナ禍にあっても人生の晴れの門出を祝福できるよう、神照町の結婚式場「LINEA(リィネア)」が内装や空調設備などを一新するリニューアル工事を実施。出席者数を絞ったプランを設けるなど、ウィズコロナ時代を見据えたウェディングを提案している。

 リィネアは「グランパレー京岩」(八幡中山町)などを運営する京岩神前殿が2007年10月に開設し、大階段を備えた純白のチャペル、一面ガラス張りのバンケット(宴会場)などがある。

 湖北地域を代表する式場として新郎・新婦の門出を祝っているが、新型コロナウイルス感染症の影響で春以降、式の延期が相次いでいた。このため、1年程前から計画していたリニューアル工事を前倒しして実施し、あわせて感染対策を施した。

 空調設備は換気機能の強化のために一新し、換気扇の数を従来から倍増させた。チャペルの天井の窓も開閉するようにした。

 「限られた会場で人数が多いと『密』になる」(和田洋典社長)と、バンケットの席数も3分の1程度を減らして、出席者同士の間隔をあけるように配慮。中庭を待合スペースとしても開放する。

 また、ウェディングのプランもリニューアル。家族・親族ら身内だけの食事、友人を招いた1・5次会、記念写真だけを収めるプランなどを設け、和田社長は「コロナの影響で結婚式の形は変わらざるをえないが、2人に満足してもらえる式を提案したい」と話す。

 あす3日には5月下旬以来約4カ月ぶりとなる式が予定されている。和田社長は「2人の幸せを第一に、両親も安心して出席できるような披露宴にしたい」と話している。

2020年10月1日

米原駅西口に「カレーのお店」

創業131年の井筒屋 元ホテルシェフこだわり

 駅弁の製造・販売を手掛ける「井筒屋」(米原市下多良)はJR米原駅西口の立ち食いうどん・そば店を「カレーのお店」に衣替えし、9月30日から営業を開始。スパイスの香りに誘われて、さっそく駅利用者の人気を集めている。8月に本社の社屋内に新設したイートインコーナー「キッチン井筒屋」も口コミで話題を呼んでおり、新型コロナウイルス感染症に伴う旅行者の減少が売上を直撃する中、創業131年の老舗企業が浮揚策の模索を続けている。

 同社は安政元年(1854)に長浜船着場前の「旅籠井筒屋」として創業。東海道線が開通した明治22年(1889)に駅弁屋を始め、現在は駅弁の製造・販売、バス・鉄道の団体旅行向けの弁当の積み込みなどを行っている。昭和62年(1987)にJR東海の「新幹線グルメ」として誕生した湖北産の食材を使った駅弁「湖北のおはなし」は米原駅の味覚として長年親しまれている。

 しかし、新型コロナの影響で2月末から注文のキャンセルが相次ぐなどして売上が低迷。米原駅のホームと西口で営業していた立ち食いうどん・そば店の閉店を余儀なくされた。

 「商売の基本は地元。地元の方に食べに来てもらえるような店を出したい」。6代目の宮川亜古社長はコロナ禍を機に、旅行者だけでなく地域住民にも支持される地域密着の企業をあらためて目指すことに。

 カレーのお店は元彦根プリンスホテルのシェフ3人が手掛ける。ホテル時代のカレーを改良してさっぱりとしながらも辛さを強調し、宮川社長は「飽きのこない、また食べたいと思える味に仕上がっている」と話す。ビーフカレー(850円)やオムレツカレー(900円)など提供する。カウンターは6席。営業時間は水〜金曜、午前11時〜午後2時。

本社の社屋で駅弁、うどんなどのイートインも

 キッチン井筒屋は駅西口にある本社の社屋の一角に開設。駅を降りても食事をするところがないとの声を聞き、従業員の休憩スペースなどとして使用していた部屋を転用。10席ほどの小さなスペースだが、本社内の工場で作りたての駅弁10種類をはじめ、うどん、そば、カレーなど計20種類を食べられる。持ち帰りにも対応する。大々的に宣伝していないものの、9月のシルバーウイークには満席となる盛況だった。こちらは午前9時半から午後3時まで。無休。

 井筒屋の歴史を紹介した「プチ・ミュージアム」コーナーも設け、ホームで弁当を立ち売りする際に羽織ったはっぴ、茶を入れた汽車土瓶などを並べている。

 駅弁・弁当の予約など問い合わせは井筒屋℡(52)0006へ。

2020年9月28日

長浜の魅力、味覚で発信!

ご当地弁当「ハマベン」8種誕生

 長浜観光協会は長浜の魅力を味覚で発信しようとご当地弁当「ハマベン」グランプリを企画。会員企業7社が提案した弁当8種類をクラウドファンディング(CF)のサイトで紹介し、人気投票を行う。

 観光客が旅先を選ぶ理由の一つに「食」があることから、「長浜の名物になるような弁当を開発しよう」(岸本一郎会長)と、会員企業に出品を呼びかけた。弁当のテーマを「腹が減ってはイクサはできぬ。長浜弁当『ハマベン』いざ出陣!」とし、地元食材を使用することなどを条件とした。

 25日、慶雲館で弁当のお披露目と試食会が開かれ、旅行業者らが出席。各弁当のプレゼンテーションを受けたのち試食し、感想をアンケート用紙に書き込んでいた。

 浜湖月は鯖そうめん、近江牛の時雨煮、ビワマスの寿司など郷土食を盛り込んだ弁当を提案し、「武将のいきり立った表情が食したとたん笑顔になることをイメージした弁当」と解説。グランパレー京岩は湖北産のえび豆、ビワマスのスモーク、鮎の甘露煮、地元シイタケの炊き込みご飯などを詰め込み、「食を通じて長浜を感じてもらいたい」とPRしていた。

 弁当は10月1日からCFサイト「キャンプファイヤー」で紹介。以下のページから定価15%オフで購入できる(https://camp-fire.jp/projects/view/329955)。購入数やハマベン公式フェイスブックの「いいね」数で人気投票を行い、グランプリを決める。

2020年9月24日

ホセさんこだわりのコーヒー

ボリビア出身 八幡中山町でカフェ経営

 ボリビア出身の日系3世の男性がコーヒー豆の産地から淹れ方にまでこだわったカフェ「エル・マナ」を八幡中山町でひっそりと経営している。

 コーヒーを淹れるのはヤマモト・メサ・ホセさん(49)。29年前に20歳で来日し、市内の工場勤務を経て2016年2月にカフェをオープンさせた。

 近くの長浜キリスト教会の元牧師が所有する倉庫を改修してカフェに仕立てている。約35平方㍍のこぢんまりとした店内にはテーブル席とカウンター席を設け、ホセさんが豆の産地、栽培、焙煎、挽き方、ドリップなどに徹底的にこだわったスペシャルティコーヒーをはじめ、中南米の豆を揃えたプレミアムコーヒーなどを提供している。

 故郷のボリビアでは自宅の農園で母親がコーヒー豆を栽培していた。ホセさんも農作業を手伝い、母親が一日に何度もコーヒーを飲んでいたのが記憶に残っている。

 来日後は、コーヒーを飲むのがホセさんのリラックスの時間となった。「良いコーヒーを淹れたい」と独学で豆選びや焙煎、ドリップ方法などを勉強。自身で楽しむだけでなく、多くの人に「良いコーヒー」を知ってもらうためカフェをオープンさせた。

 中南米ではコーヒーに砂糖を入れて飲む習慣があるというが、ホセさんは「本当に美味しいコーヒーなら砂糖はいらない」と語る。カフェで砂糖が欲しいという客がいれば、「最初の三口はそのままで試して」とお願いするそうだ。「飲んだら、砂糖は絶対にいらない、ってなります」とコーヒーに自信を見せる。

 「コーヒーを淹れると自分が幸せな気分になりますが、お客さんが美味しいと言ってくれたら最高です」と語るホセさん。今後、ワークショップを開催するなどして「コーヒーの世界を多くの人に知ってもらいたい」と話している。

 パンやケーキも置いている。営業時間は水〜金曜が午前10時〜午後6時、土曜が午前8時半〜午後6時、日曜が午後0時半〜同6時。月・火曜、第1日曜定休。場所は長浜キリスト教会北側。

2020年9月23日

御城印ブームに乗って続々と…

下坂氏館跡 家紋背景に署名と花押デザイン

 浅井氏などに仕えた地侍の居館跡で国の史跡に指定されている「下坂氏館跡」(下坂中町)の「御城印」が完成し、19日から現地で販売されている。

 近年、参拝の証として発行している寺院や社寺の「御朱印」の収集がブームとなり、城マニアの間では各地の城を訪れた記念として御城印が人気を集めている。

 下坂氏館跡の御城印は隠居後に「一智入道」と名乗った当主の四郎三郎正治が浅井長政からもらった宛行状の由来を子孫に語った書状「下坂一智書置」から署名と花押(サイン)を抜き取り、デザイン。背景には下坂家の家紋を浮かび上がらせている。

 館跡を管理・運営する六荘地域づくり協議会が長浜城歴史博物館に制作を依頼して販売している。1枚300円。

 なお、館跡は8月8日から一般公開が始まり、今月22日に入館者が1000人を突破した。開館日は土日、祝日。入館料は高校生以上300円、小中学生150円。問い合わせは同協議会℡(62)0198へ。

 

田上山城 木之本の史跡保存会が作成、販売

 木之本町木之本の史跡保存会「田上山砦の会」(田中眞一会長)は賤ヶ岳合戦にゆかりのある「田上山城」の御城印を作成。町内の商店などで販売を開始した。

 「田上山城」は元亀争乱で朝倉義景が敵対する織田信長の侵攻を阻止するため、天正11年(1583)に着陣。賤ヶ岳合戦では秀吉の弟・羽柴秀長が標高323㍍の山に構えた砦のひとつ。

 会は地元に残る歴史遺産を後世に伝えようと住民有志が9年前に発足。メンバー14人が夏冬を除く毎月第3土曜に集まり、整備している。

 田上山城御城印はメンバーの福井昭雄さんがデザインしたもので、秀吉の家紋、秀長の花押が入り、中央に福井さんが揮毫した「田上山城」「近江木之本」などの筆文字が入っている。田中会長は「歴史遺産を末永く維持したい」と話しており、収益は砦跡の整備などに活用する。1枚300円。しんろく、ふれあいステーションおかん、キクヤオフィスサービスなど町内8カ所で販売。

2020年9月19日

長浜小合唱団が動画制作

「ともだちはいいもんだ」配信

 長浜小合唱団が新型コロナウイルス禍で元気を失っている人に贈る応援ムービーを制作し、動画サイト「YOUTUBE」で配信を始めた。合唱団自身も新型コロナで目標としていたコンクールが中止となり練習も中断を繰り返す環境に置かれているが、「私たち以外にも目標としていたものを無くしたり、失った人がいるはず。落ち込んでばかりいられない」と、歌に思いを込めている。

 同合唱団はNHK全国学校音楽コンクールを目標に活動し、地域イベントなどで歌声を披露している。今年は新型コロナの影響で練習が何度も中断し、コンクールやイベントの中止で発表の舞台を失った。それでも団員22人が感染症対策に注意を払いながら週2回の練習に励んでいる。

 応援ムービーは団員がコンクール中止の決定を「涙が止まらないくらい悔しかった」などと振り返りながら、「大切だったのは仲間との時間」と友人の大切さに改めて気付いたことを語り、合唱曲「ともだちはいいもんだ」を歌い上げている。

 最後には団員がメッセージを語ってつなぎ「コロナウイルスがやってきて気付いたこと。命の重さ、当たり前の日々の尊さ、そして友達の大切さ。私たちは一人じゃない。仲間がいる。明日があり、未来がある」「みんなで明るい未来を作ろう。みんな一緒に大きな一歩」と呼びかけている。

 指導者の北村美佳さんは「子どもなりに何かの形で大人と同じように少しでも力になれたらと心を込めて語って歌ってくれている。一人でも多くの人に子どもたちの思いが届けば」と話している。動画はhttps://www.youtube.com/watch?v=bIm2Gai6oXcで視聴できる。

2020年9月15日

元浜町で石仏2体盗難

住民困惑「返還」「情報提供」求む

 元浜町で8日、地蔵など石仏2体が盗まれているのが見つかった。住民たちは「長年、守り続けているお地蔵さんを盗むなんて」と罰当たりの犯行に怒りを露わ。地元2自治会は同日、長浜署に被害届を提出した。

 8日朝、大手町自治会の男性が大手門通りの安浄寺前の地蔵堂内の地蔵が無くなっているのに気付いた。同じ日、その現場から約200㍍離れた駅前通り沿いで、御堂内の石像2体のうち、大師像の上半身だけが盗まれているのを西本町自治会の女性が発見。いずれも、自治会長を通して、署に被害届を出した。

 大手町の石仏は「大手延壽水護縁喜地蔵」(通称・大手延寿地蔵尊)と呼ばれ、自治会によると、80〜90年前、十一川から出てきた地蔵さんを住民がもらってきたもの。移転を繰り返し、現在のアーケード内に安置された、という。

 市の文化財などには登録されていないが、地蔵盆には多くの子どもや住民が参拝。また、市街地を散策する観光客が手を合わせ、拝む姿もよく見られていた。

 供花の世話をしている女性は盗難が判明した前夜、石仏があったことを確認しているが、商店街は深夜、人通りが少なく、御堂の扉の施錠もされていなかった。単独犯とみられ、署では関連性を調べている。

 市民協働部の太田浩司学芸専門監は「まったく罰当たり。いずれも新しい石像のため、骨董としてオークションや市で流通する可能性は少ない。マニアがコレクションとして、自分の庭などに飾るために盗んだのでは」と推測する。

 杉本義明自治会長は「先輩方が大切にし、地域に愛されてきた町の護り仏。戻ってきてほしい。何か情報があれば、ぜひ教えてほしい」と呼びかけている。

 大手延寿地蔵尊は高さ約25㌢、幅15㌢で重さは8㌔程度。目鼻立ちがはっきりしているのが特徴。7日午後7時から8日午前5時半までの間、盗まれたとみられる。情報提供は杉本自治会長℡090(8824)9372へ。

2020年9月14日

おしゃべりボランティア「話咲隊」

主体は70代80代   社会とのつながり  元気の源

 古くから市街地を形成し、商店や住宅が密集する長浜市の中心地区。現在は住民の高齢化と若者の流出で高齢化率が30%を超え、高齢者世帯のサポートが地域の最重要課題となっている。80歳以上の高齢者が1200人を超えるこの地域で、男女11人が高齢者の話を聞いて寄り添うおしゃべりボランティアグループ「話咲隊(はなさかたい)」を結成。メンバーの中心となるのは70代、80代の高齢者だ。

 話咲隊は長浜地区地域づくり連合会の呼びかけで今年1月に結成された。昨年開いた講座「おしゃべりの門には福来る」の受講生で構成される。2人1組で高齢者宅を訪問しておしゃべりに花を咲かせ、悩みや困りごとを聴いたりする。新型コロナウイルスの影響で本格的な活動を控えているが、交流の場を企画するなどして活動の輪を少しずつ広げている。

 長浜地区社協会長を務める吉村三津子さん(73)=一の宮町=は「社会とつながっていることが元気につながる。人の役に立つ活動が自分の元気になる」と率先して参加した。「コロナで手帳は真っ白になった。意識して活動しないと筋肉も頭の回転も衰えます」と語る。

 沢尾珠枝さん(73)=大宮町=は「先輩としゃべると料理や健康の話などいろんなことを聴ける。高齢者も楽しめて自分も勉強になる一石二鳥の取り組み」と話す。

 藤居雅子さん(80)=朝日町=は自身が立ち上げたサロンが新型コロナの影響で活動中止となり、外出の機会が減ったことから隊への参加を決めた。「コロナでどこにも行ってないし、会っていない。これでは足が弱ります」と語っている。荻田和子さん(83)=北船町=は藤居さんの誘いで隊に入った。「助けてもらわなあかん年齢ですが、コロナで人に出会う機会が減った。自信はありませんが、元気な方とおしゃべりして元気をもらいたい」と話している。

 自治会長を担当し、地域づくり連合会で活動したのを機に「地域の人を見守る活動をできれば」と参加した野中文雄さん(72)=高田町=は数少ない男性メンバー。「女性の方がおしゃべりが上手かもしれないが、男性と話が合う高齢者もいるかもしれない」と語る。

 隊員が口を揃えるのは新型コロナが与える健康への影響。外出や人に出会う機会が大幅に減り、体の変調を感じ取っている。このため、ラジオ体操を日課とするなど健康管理に気を遣っている。藤居さんはラジオ体操のほか、琵琶湖までウォーキングし、ハーモニカを演奏している。野中さんは酒、たばこをせず、早寝早起きの規則正しい生活を心掛ける。沢尾さんは長浜市が推奨する「きゃんせ体操」を楽しみ、「あとはテレビや週刊誌で紹介された体操や食事はすぐに取り入れます」と笑う。

 25日には長浜まちづくりセンター(さざなみタウン内)で話咲隊の交流会を開く。「コロナ落語」「きゃんせ体操」のほか、お話会がある。5人は「気楽に参加して一緒におしゃべりしませんか」と呼びかけている。希望者は長浜地区地域づくり連合会(℡64・2753)へ予約を。

2020年9月14日

コロナ禍の結婚式 オンラインで

高月出身のカップル  Zoom活用し

 新型コロナウイルス感染症の影響で結婚式の延期が相次ぐ中、高月町出身のカップルが12日、北ビワコホテルグラツィエでテレビ会議システム「Zoom」を活用した結婚式と披露宴を行い、親族や友人からモニター越しに祝福を受けた。

 挙式したのはいずれも高月町出身で現在は野洲市に暮らす今井伸洋さん(30)と吉内明日香さん(31)。当初6月に京都で挙式を予定していたが、新型コロナの影響で延期。Zoomを活用した式と披露宴を同ホテルと一緒に準備を進めてきた。映像の撮影や配信などはホテルから委託を受けたイベント会社「匠SOUND」が手掛けた。

 ホテルのチャペルで行われた式には両家の親族ら約40人が出席し、指輪交換のシーンなどをリアルタイムで配信した。新郎新婦と両親の計6人のみの披露宴では、親族や友人、職場関係者ら約50人がZoomで参加。あらかじめ新郎新婦が参加者に送っていた地酒「湖濵」と「南浜ぶどうサワー」で乾杯した。職場の上司はビデオレターで2人の門出に祝福のメッセージを送り、友人や親族は新郎新婦にまつわるクイズに参加したり、メッセージを送ったりして2人の門出を祝福していた。

 伸洋さんは「こんな時期なので挙式を迷ったが、一つのけじめとして2人の歩みを皆さんに見届けてもらいたかった。ライブビューでみんなの顔を見られて近くに感じました」と語り、明日香さんは「親戚や職場の方が思っていたよりも楽しみにしていて下さった。リモートでの披露宴に心配な面もありましたが、ホテルの皆さんが不安を解消できるようにしっかり準備をしてくださったので、無事に楽しい式を挙げられました」と笑顔を見せていた。

 同ホテルでは4月末を最後に挙式がなく、この日の式は4カ月ぶり。企画広報部長の冨永浩司さんは「Zoomを利用した挙式は初めての経験でしたが、こういう形でも幸せを伝えるお手伝いができて嬉しい。今後も需要があれば対応していきたいので、コロナで挙式を諦めようと思っている方は一度、相談して欲しい」と話している。

2020年9月9日

消防職員のアイデア 全国会長賞に

煙体験ゴーグルと救急はさみ用アタッチメントを開発

 湖北地域消防本部の職員4人が開発した煙体験ゴーグルと救急はさみ用アタッチメントが全国消防協会主催のコンテスト「消防機器の改良及び開発並びに消防に関する論文」の機器の部でそれぞれ会長賞に輝いた。

 コンテストは消防機器の改良・開発などのため同協会が全国の消防署から作品を公募して毎年開催。2019年度は全国から130点の応募があり、ゴーグルとはさみはいずれも会長賞の最優秀賞(1点)に次ぐ秀賞(6点)に輝いた。

 煙体験ゴーグルは市販の安全ゴーグルに乳白色のシリコンシートを貼り付けたもの。長浜消防署西浅井出張所の野洲裕樹さん(45)、北村福将さん(30)が開発した。装着するだけで火災現場の煙の中にいるような視界を体験できる。シートの色や厚さによって煙の種類を変えることもできる。

 従来の防火訓練では火災で発生する煙の怖さを知ってもらうため、テントを使って煙体験ハウスを設営するのが一般的だが、時間、場所、天候に左右されるのが難点だった。ゴーグルはいつでもどこでも簡単に使用でき、体が不自由で訓練に参加できない高齢者や煙を怖がる幼児にも煙を疑似体験してもらえる。

 福祉施設や認定こども園で試用したところ好評で、2人は「火災や煙の怖さを実感してもらうことはもとより、防火への関心を持って頂ける一助となる手応えを感じた」とレポートしている。

 救急はさみ用アタッチメントは傷病者の衣服を裁断する際に使用する。長浜消防署余呉出張所の志賀英夫さん(39)、冨士野惠浄さん(39)が開発した。はさみで裁断する際、衣服に「よれ」ができるため、服を引っ張るために両手を使ったり補助員が手伝う必要があるが、多数の傷病者が発生するような現場では1人での素早い裁断が求められる。開発したアタッチメントは、はさみに装着することで衣服の「よれ」を解消できる構造で、隊員1人でスムーズに裁断できる。

 全国大会の場で表彰される予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったため、「救急の日」(9月9日)に合わせて、9日、湖北地域消防本部で表彰式を実施した。野洲さんは「救助の現場や住民参加の訓練で有効に使えるようこれからも開発・改良を進めたい」と話している。

2020年9月7日

延期の音楽劇、来年1月公演決定

「とりあえずあんみつ!」出演者がPR

 新型コロナウイルスの影響で延期となっていた長浜文化芸術ユース会議「はまかるNEXT」主催の音楽劇「とりあえずあんみつ!」の公演が来年1月9、10、11日、長浜文芸会館に決定し、出演者が舞台衣装姿でPRした。

 同会議は40歳以下の地元アーティストや文化ホール職員らで構成し、文化芸術で長浜を盛り上げようと活動している。公演は同会議の演劇部門「はまかるエンゲキヴ」が日ごろの練習の成果を発表する舞台で、歌、ダンス、脚本、衣装、道具すべて手作りのオリジナル音楽劇となる。

 20世紀初頭の田舎まちを舞台に、歌劇団のオーディションを目指す少女と、少女を応援する女性3人の日常を描いた群像劇。あんみつ好きの4人を通して、コロナ禍前までは当たり前と思われてきた「日常」の大切さを伝える。

 脚本を衣装作家の井口真帆さん、演出を同会議事務局長の磯崎真一さん、プロデューサーをフリータレントのもえりーぬさんが担当。出演は井口さん、もえりーぬさんら男女8人。

 当初は6月に公演を予定していたが、新型コロナの影響で延期となっていた。来年1月の公演は9日午後7時、10日午後7時、11日午後2時からで、定員は各100人に限定する。入場料は全席自由で一般予約1500円、当日2000円、25歳未満予約1000円、当日1500円。チケットの予約開始は10月以降を予定している。問い合わせは同会議事務局℡070(1795)2953へ。