2020年4月28日

長浜市に寄贈相次ぐ

市内企業から除菌水やマスク

 新型コロナウイルスの感染拡大で品薄状態が続くウイルス対策グッズ。長浜市内の企業が除菌水やマスクを相次いで市に寄贈し、市の感染症対策を後押ししている。

◇高橋金属  電解除菌水

 金属加工会社「高橋金属」(細江町)は27日、長浜市内の小中学校や幼稚園、保育園などで使用してもらおうと電解除菌水1460㍑を市に寄贈した。

 除菌水は同社の関連会社ティーエムエルデ(同町)の製品「サンティウス」で、10年以上前からホテルやレストラン、旅館の厨房、老健施設の衛生管理用に販売している。市には学校などで机や扉の取っ手、階段の手すり、食事用のテーブルや給食トレーの除菌に活用してもらいたい考え。

 市役所で行われた贈呈式では、高橋金属の高橋康之社長が「弱酸性で肌に優しく、扱いやすい」と製品について説明し、目録を藤井勇治市長に手渡した。

 藤井市長は「市民の皆さんの不安を払しょくして安心につながるプレゼント。教育の現場で早速、活用したい」と話していた。

◇はんがい マスク1万枚

 衣料雑貨販売会社「はんがい」(板谷政直社長、大寺町)は27日、市に児童・生徒用のマスク1万枚を寄贈した(写真)。全国的にマスクが不足していることから、教育現場の不安解消のため、市に届けた。市は「マスクの確保に苦慮しており大変ありがたい。市内の小学校、中学校、義務教育学校に配布する」と話している。

◇三菱ケミカル  医療用マスク1万7千枚

 三菱ケミカル滋賀事業所(三ツ矢町)も28日までに医療用高機能マスク「N95」1万7000枚を市に寄贈した。同社が事業継続のために備蓄していたのを「地域医療の安定に役立ててもらいたい」と市に申し出た。市は市立長浜病院と長浜赤十字病院に配布した。

2020年4月24日

フェイスシールドを開発

西上坂町の開伸  自社技術生かし 5月から販売

 透明プラスチックケースの製造を手掛ける「開伸」(西上坂町、橋本久司社長)が新型コロナウイルス感染拡大で品薄状態が続くフェイスシールドを新しく開発し、大量生産に乗り出す。まずは最前線で患者と向き合っている地元の医療機関から優先して納品したい考え。

 同社はプラスチックシートの特殊加工で多くの特許を持ち、透明ケースの生産などで知られる。「脱プラスチック」でプラスチック包装の需要が減少傾向にある中、新型コロナ禍による取引先からの受注減が直撃。この苦境を克服しようと、営業課長の戸島章裕さん(39)や主任の青井昌樹さん(28)らが中心となって8人で企画開発グループを組織し、自社技術を活用した新型コロナ対策グッズの開発に取り組んでいる。

 新商品の第1弾として完成したのが飛沫防止用のフェイスシールド。患者などの飛沫が顔に付着するのを防ぐ道具で、新型コロナ禍に伴う需要の急増で、マスクなどとともに医療機関で備蓄が不足している。

 同社が在庫として豊富にストックしている透明PETシートを利用して開発した。PETシートを型抜きし、切込みを入れただけのシンプルな構造で、誰でも簡単に組み立てられ、アジャスター機能付きで頭の大きさに合わせて装着できる。医療関係者に試作品を使ってもらって改良を重ねた。

 自社の生産ラインをフル活用することで大量生産する体制を整え、5月から販売する。なお、同社では飛沫防止のパーテーションなども開発中で、戸島さんらは「自社の専門技術や知識を生かして、今の世の中に役立つ商品を作りたい」と話している。フェイスシールドに関する問い合わせは同社☎(68)0870へ。

◇   ◇

 開伸では新型コロナの感染拡大を受けて、マスクなどの対策グッズ購入のため従業員に「コロナ対策費」を支給したり、「体力を付けて」と国産牛を配ったりと社内で「コロナに負けるなキャンペーン」を展開。小さな子どもを持つ従業員への「特別有給」の付与や子連れ勤務のための託児スペースの開設などにも取り組んでいる。

2020年4月23日

長浜ビジネスサポート協議会「長浜テイクアウト」開設

飲食店情報を集約「食べて応援」

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、特措法に基づく県の休業要請が始まった23日、営業時間の制限を余儀なくされる飲食店を支援しようと、長浜ビジネスサポート協議会(代表理事=大塚敬一郎・長浜商工会議所会頭)がテイクアウトを取り扱う飲食店を紹介するウェブサイト「長浜テイクアウト」を開設。「市内の飲食店を、食べて応援しよう」と呼びかけている。

 度重なる自粛の呼びかけで外食の機会が減り、売上激減に悩む飲食店。23日からの県の休業要請で、飲食店は営業を午後8時まで、酒類の提供を同7時までとする制限を求められ、売上悪化に追い打ちをかける格好となっている。

 飲食店では苦境を乗り越えるため、テイクアウトメニューの開発や宅配サービスに取り組んでおり、これらを応援するため、市内の企業や個人など3者がそれぞれ自主的にテイクアウトの飲食店の情報収集と発信をウェブ上で行ってきた。

 「長浜テイクアウト」は3者が協力して、それぞれ別々に収集してきた情報を一手に集約。協議会がサイトを管理することになった。

 23日午前8時時点で居酒屋や喫茶店、食堂、パン屋など19店舗を掲載。店舗の住所、連絡先、営業時間、料理の写真、価格などを紹介している。協議会は「『ステイホーム』の気分転換に、お店の味を自宅で楽しんではいかが」と市民に利用を呼びかけている。

 なお、協議会では随時、掲載店舗を募集している。掲載は無料。問い合わせは協議会℡(53)2770へ。「長浜テイクアウト」のサイトはhttps://nagahama-takeout.com。

2020年4月20日

ライフスタイル見直し、開花

ブルーベリーガーデン伊吹・土川さん

 米原市杉澤のブルーベリーガーデン伊吹で、6月の初オープンに向け、準備が着々と進められている。新型コロナウイルスで先行きは不透明だが、娘の介護に追われるオーナーを励ますかのように、ブルーベリーの花が咲き誇っている。

 脱サラでブルーベリー栽培を始めた代表の土川博司さん(55)方はとも働き夫婦。特に妻は大津まで通勤しているため、毎日、帰りが遅かった。1人娘、沙樹さん(25)は重度の障害を持っており、会話や日常生活が満足にできない。普段は作業所に通所し、へルパーに介助してもらっているが、夜は1人になってしまうため、土川さんは2年前、勤めていた滋賀大学を辞め、沙樹さんの介助をするように。

 娘の介護をしながら、収入を得られる方法を模索する中、以前から興味があったブルーベリー農園に挑戦することを決心。先進地の技術を学び、業者のアドバイスを受け、湖北初の養液ポット栽培に挑んだ。

 養液栽培はポットの中にアクアファームと呼ばれる粒状スポンジの擬似土壌を入れ、点滴方式で水と液肥を供給する。タイマーによる自動制御のため、作業負荷が軽減できる。

 しかし、土川さんは約3000平方㍍の農園で35品種、900本の木を1人で管理しており、苦労も絶えない。ブルーベリーは酸性土壌を好むため、その管理に気配り。今の時期は白やピンクの花が開花しているが、大粒の実をつけるよう、連日、花芽の剪定に追われている。

 新型コロナの影響で29日に予定していたブルーベリーのお花見&撮影会は中止。5月から開始するはずだったバーベキューコーナーや飲食が楽しめるログハウスもオープンを見合わせている。

 土川さんは「伊吹山が見える大自然の中、自分のライフスタイルに合わせた仕事が見つかったことに感謝している」と笑顔。「うちのブルーベリーは大粒で、酸味と甘さのバランスが絶妙。(新型コロナの一刻も早い終息を願い)6月20日開始予定のブルーベリー狩りを楽しみにしてほしい」と話している。

 ブルーベリーガーデン伊吹は春照小学校の裏手。花の見ごろは5月初旬まで続く。問い合わせは℡090(5045)8713。

2020年4月18日

ホッケー「BS滋賀」、開幕は9月以降

仕切り直し、プラス志向で

 日本ホッケーの最高峰、ジャパンリーグの男子ホッケーチーム「ブルースティックス滋賀(BS滋賀)」(米原市)が新型コロナウイルスの影響を受け、開幕を迎えることができず、満足に練習すらできない状況となっている。

 チームは地元の有志たちが母体となる一般社団法人「ホッケーアカデミー滋賀」を発足させ、準備期間わずか半年ほどで、3月に「BS滋賀」を立ち上げた。米原市民と聖泉大学の学生計31人で編成され、今シーズン、実業団と大学でつくる日本リーグに参戦し、4月からの2シーズンで8試合を戦う予定だった。

 しかし、公式戦に向け、準備を進めていた最中、新型コロナの感染が各地で広がり、大学は休校となり、部活動も休止。「3密」を避けるため、チームのホームグラウンド「OSPホッケースタジアム」(県立伊吹運動場)も利用できなくなった。

 社会人のメンバーは市営グラウンドで夜間、練習を続けていたものの、リーグの他チームが活動を停止していることから、自粛を決定。感染のリスクを抑えるため、各自でトレーニングを続けることにした。

 今のところ、日本リーグは「9月以降」に予定されているが、他のスポーツと同様、新型コロナの感染状況などにより、日程などは流動的。

 チームはまだ、一度も真新しいユニフォームで公式戦を戦っていないが、ブルースティックスの事務局は「(新型コロナ禍で)まさに仕切り直し。慌てて試合に臨むよりも、じっくりスタンスを構えられてよかった。プラス志向でとらまえたい」と話している。

2020年4月17日

長浜バイオ大ドームのスポーツ教室、参加者募集

女性、幼児、小学生向け

 長浜バイオ大学ドームは女性対象の「ピラティス&ヨガ教室」、幼児向けの「体操教室」、小学生の「ジュニアスポーツアカデミー」の参加者を募集している。

 「ピラティス&ヨガ教室」はストレッチを中心とした動きで体奥の筋肉をしなやかにさせ、丈夫な筋肉を鍛えるエクササイズで健康、体力づくりを習慣づける。

 5月7日から全10回、木曜の午前10時から。定員28人。参加費8200円。締め切りは4月30日。

 「幼児体操教室」は幼児期に神経系が発達することを踏まえ、運動感覚の発達や調整力、自分のイメージ通り体を動かせるを向上させる。

 金曜コースは5月15日から全30回、2万0600円。月曜コースは11日から全20回、1万3800円。両コースとも年中、年長各25人。同5月22日。

 「ジュニアスポーツアカデミー」は低学年と高学年にクラス分け。専門的な指導者により▽陸上競技▽フラッグフットボール▽サッカー▽ソフトテニスが体験できる。

 未来のアスリートを発掘、養成する講座で、地元で盛んなスポーツにふれることで競技力の底辺拡大や競技人口の拡大を目指す。

 日程は5月7日から全30回。定員は低学年が40人、高学年が15人。受講料は2万2500円。同4月23日。

 なお、新型コロナウイルスの影響により、事業の縮小、中止、変更あり。問い合わせは長浜バイオ大学ドーム℡(64)0808へ。

2020年4月16日

ドライブスルーでホテルの味を

グラツィエが焼き立てピザなど16種類

 新型コロナウイルス感染症対策のため不要不急の外出自粛が呼びかけられる中、市内のホテルや飲食店がテイクアウトメニューの開発やドライブスルーなど工夫を凝らした営業を続けている。

 すでにテイクアウトや宅配を始めている北ビワコホテルグラツィエでは15日からドライブスルーによる営業も始めた。新型コロナの感染拡大による宿泊客の激減に加え、外出自粛の雰囲気が高まった先週からはホテル内のレストラン利用客も減少。このため、車に乗ったままでレストランの料理を持ち帰れるドライブスルーのサービスに踏み切った。

 ドライブスルーのメニューは薪窯で焼き上げた「マルゲリータ」(1200円)、「近江牛スモーク」(2200円)、「チンクエフォルマッジ」(2200円)などのピザ7種類をはじめ、パスタ(800〜900円)、あんかけ焼きそば(800円)、麻婆丼(850円)など計16種類(いずれも税別)。広げると皿状になる「折り紙カップ」に入れて手渡す。

 ホテルの広報企画部長・冨永浩司さんは「現在、レストランでのお食事ですら不安を感じておられる方も少なくない。ドライブスルーを利用していただきホテルレストランの味をご家庭で楽しんでいただければ」と話している。

 ドライブスルーは午前11時半から午後6時半まで。事前に電話で注文を。問い合わせは同ホテル℡(62)7777へ。

 

パーティーハウス デリバリー&テイクアウト開始

 北池町の和・洋レストラン「パーティーハウス」も16日から、人気メニューのデリバリーとテイクアウトを開始した。車のまま手軽に持ち帰れるドライブスルーも行っている。

 3月中旬から団体客を中心にキャンセルが相次ぎ、売上に大きな影響を与えているが、馴染み客や家族連れなどは店に通っている。

 消毒などの感染防止策をとっているが、大切な顧客や地域の人たちを「3密」から防ぐためにも、デリバリー、テイクアウトのみの営業に踏み切った。

 新たにラインナップに加えた特選ランチなど7種の弁当のほか、ドリア、ラーメン類を除く約150種の従来メニューに対応する。

 テイクアウトでは車に乗ったまま、商品の受け渡しができるドライブスルーも。宅配は半径6㌔以内なら、注文の多少に関わらず配達代は無料。6㌔以上は2000円(税抜き)以上の注文から受け付ける。

 代表の北田圭一さん(43)は「地域に迷惑をかけないよう、接触の機会をできる限り少なくしたい、と考えた。今のところ、湖北地域では発症者が少ない。この状況を維持できれば」と話している。

 営業は午前11時〜午後2時、同5時〜9時。新サービスは5月6日まで。水曜定休。問い合わせはパーティーハウス℡(74)1111へ。

2020年4月15日

「菅浦 八朔ジャム」発売

地元有志がミカンの北限地を再生

 かつて「みかん栽培の北限」と言われた西浅井町菅浦の特産ハッサクを通して地域おこしを図ろうと、地元の有志たちが「ジャム」を手作り。地元の観光施設、旅館などで販売を始めた。

 地元の人たちによると、寒さが厳しく積雪が多い湖北地域で菅浦は年間を通して比較的気温が高く、雪も少ない。また、日当たりの良い南斜面もあることから、狭い土地を生かして昭和の初めごろから、柑橘類の栽培がはじまった、とされる。

 作っていたのは夏みかんや温州みかん、ハッサクや七味唐辛子に入れるマミカンなど。6〜7軒の農家で栽培していた。

 「酸っぱいけど、味が濃くて旨い」「日持ちがする」などと好評で、行商人を通して、高島などに届けられていた。しかし、次第に甘いミカンが好まれるようになり、産地の和歌山などに押される一方、村の過疎化や獣害で柑橘類の栽培は衰退していった。

 畑や樹木の荒廃が進み、地元に住む長澤由香里さんは「消えつつある風景と味わいを残したい」と地域おこし協力隊や地元で農園などを営む人ら有志10人を巻き込んで、畑を再生。無農薬、無化学肥料でハッサクの木8本から400㌔を収穫。うち10㌔でジャム100個を生産した。

 「菅浦 八朔ジャム」は種や薄皮などをひとつひとつ手作業で取り除き、果肉とグラニュー糖だけで作った労作。さわやかな酸味とうまみに加え、ほのかな苦味とゴロゴロとした食感が口の中に広がる。パンに塗ってもいいが、クリームチーズやあんと相性がよく、炭酸水やミルクで割ると、大人の味が楽しめる。

 「ジャム作りはみんなの協力でできた」と語る長澤さん。「私たちの暮らす菅浦の手入れを兼業でもいいから続け、規模と生産性を模索しながら、この素晴らしい風景や伝統の生業を残したい」と語っている。

 ジャムは菅浦の割烹旅館「佐吉」、レストラン岬、奥琵琶湖パークウェイで販売している。売り切れ次第、終了。100㌘入り800円。

2020年4月13日

【寄稿】私たちにできること

浅井東診療所所長  松井善典

 長浜市内に新型コロナ患者が発生して1週間経過しました。私たちに何ができるのでしょうか?

 冷静に情報収集をしましょう。混乱を予防するための情報が行政や医療機関から出ています。デマや噂に巻き込まれないように、情報源の確認や感情的な反応をしないように一人ひとり努めましょう。

 あなたの動きを最小限にしましょう。人が動けばウイルスは動き、人が止まればウイルスも止まります。運動や生活のための買い物は距離を取りながら続けてください。あなたの活動や外出の20%くらいを止めても感染は拡大し続けますが、80%程度止めたら感染の拡大は止まります。

 接触感染と飛沫感染の予防を続けましょう。法事や親しい人同士の集いなどはコロナにとっては願っても無いチャンスです。人と人が会うことや親しく会話すること、生きる歓びとも言えるそのような機会がコロナの生き延びる戦略です。それがわかった今、3密(密集・密閉・密接)だけを避けながら基本的な感染対策を続けることこそ私たちが生き延びるための戦略です。

 流行の多い地域との往来は極力減らしましょう。市内発生した患者さんのように濃厚接触者が限られている場合、次の市内発生のコロナ感染患者も市外から持ち込まれる可能性が大です。特にリスクの高い方や高齢者のいる家庭・施設への訪問は止めましょう。亡くなるのは体の弱い人と運の悪い人からです。

 感染した人を非難し差別的に扱うのはやめましょう。感染した方の行動を責めることもやめましょう。非難や攻撃が強くなるほど、人は感染を隠し感染経路を正直に言う気持ちが遠ざかります。それはコロナにとって感染を広げるために都合がいい社会になります。悪いのはウイルスであって、人ではありません。かかりたくてかかる人は一人もいません。感染経路が追えたり濃厚接触が把握できたりするために過度な批判を避けてください。感染対策を続けられる社会を保ちましょう。

 無症状でも感染している可能性を自覚しましょう。感染はクラスターだけではなくなりました。不安な一言をすみません。でも、そう思って行動することがあなたの大切な人や社会を支えている仕組みを守ることに繋がります。熱や風邪の症状があっても家で休めそうな体調なら、医療機関へは行かず家で安静にしていましょう。管理職や上司の皆さんは「コロナではないか見てもらってこい」「診断書をもらってこい」という一言を我慢しましょう。「風邪だと思ったら、体調が悪いなら休んでいいよ」という会社や社会にすることで、特に医療機関での感染リスクが減って、コロナが生きにくい社会がつくれます。

 軽い症状であれば受診を控え医療機関の機能を守りましょう。体調の変化や不安がありどうしても受診したいで場合は電話で医療機関への相談はできるはずです。いきなり受診せず、医療機関に電話相談することはお互いの感染予防になります。また現時点でのPCR検査は担当や専門の医師の判断で慎重に決めます。検査をすることで長浜市内の入院ベッドが1つ減ります。今の医療資源であれば、本当に検査が必要な人のみに検査を提供する必要があります。感染が拡大した時に貴重な入院ベッドと動ける医療者を守ることが、皆さんを守ることに繋がります。助けられるはずの命が救えるための医療体制を皆さんで守りましょう。

 明けない夜はありません。そのためには新型コロナによって新しい暮らし方・生き方・考え方を見つけること・身に付けることが必要です。みんなの命やそれを支える医療資源を守るために、一人ひとりがこれまでの行動を変えることです。「自粛要請」は皆さんの行動が信じられているからこそ、法律で人権や自由が守られているこの国からの精一杯の言葉です。

2020年4月10日

「虎姫山遊会」、発足10周年

120山を制覇、記念事業で実践教室

 山登りの同好会「虎姫山遊会」(茂森仙寿会長)が今年、発足10周年を迎えた。会では記念の登山教室などを計画している。

 会は2008年と09年に当時の虎姫町教育委員会主催の初心者向け登山教室に参加した人たちから「継続したい」という声から生まれた。

 山登りのベテラン・富永豊さん(中野町)を顧問に迎え、月1回を目標に登山会を開き、県内をはじめ、岐阜、福井の低山から高山まで日帰り登山をしているほか、南北アルプスへの遠征なども。これまで約120山を制覇している。

 現在、メンバーは市内を中心にした20〜70代の男女17人。長く続いている理由として、会では皆「山が好きなこと」。また、富永さんの指導により、天候の急変などあらゆる場面を想定し、安全で無理なく登れる日程やコースを設定していることをあげている。

 新型コロナ対策として、会では自然の中「3密」でないため、「感染のリスクは少ない」と考えており、当面、山小屋の利用やテント泊はやめ、山まではマイカー移動とする。

 山や会の魅力について茂森会長は「山にはぞれぞれ特徴があり、山から自然のオーラを感じる。個人行動は楽かもしれないが、グループで同じ、登頂の達成感を味わうのも気持ちいい」と話している。

 虎姫山遊会では今後、メンバーの好きな山を皆で登る月例リクエスト登山や記念誌の発刊のほか、5月から一般向け「実践から学ぶ!登山教室」を計画。

 近くの山で「道迷いの防止と対応」「危険個所の通過とトラブル時の処置」「救急救命処置」など、「身につけておけば役に立つ」講座を企画している。参加費1000円。締め切りは30日。

 問い合わせは虎姫まちづくりセンター℡(73)2273。

2020年4月9日

チューリップ見ごろも、祭り中止

「TOKYO2020」 空しく

 新型コロナウイルスの影響で、米原市上丹生のチューリップ祭りが中止となった。休耕田には今年開かれるはずだった東京オリンピックのロゴ「TOKYO2020」の文字をあしらった花々が空しく咲き誇っている。

 地元のまちづくり団体「プロジェクトK」は約1500平方㍍の畑に6種、約1万2000球のチューリップを植え、例年、この時期に開くチューリップ祭りに向け、準備を進めていた。

 しかし、新型コロナの感染拡大を受け、やむなく中止を決定。「自己防衛で観覧を」(主催者)と自由に見学できるよう、チューリップ畑の出入り口を開放した。また、会場には来年の資金を募るため、募金コーナーを設置。200円以上の寄付者にはチューリップ1株をプレゼントしている。

 畑には長浜、米原の商店や企業、NPOなどの協賛によるオーナー制コーナー50区画の赤や黄、オレンジの花が咲いている。また、畑の脇には菜の花、近隣のふれあい広場や川沿いではソメイヨシノの桜並木も満開。担当の田中一郎さんは「オリンピックは延期。祭りも中止となってしまったが、『来年に向け、応援しよう』という皆さんの気持ちに応えたい」と話している。見ごろは今週末。

2020年4月8日

手作り布マスクで地域に恩返し

こほく自立応援センター、職員と利用者が製作

 障害者の就労を支援するこほく自立応援センター(堀部町)の職員と利用者が布製マスクを製作し、7日から長浜市役所本庁舎1階の福祉コンビニで販売を始めた。

 センターでは知的障害者ら20人が企業から受注した軽作業を行ったり、施設の清掃作業を請け負ったりして、就労に励んでいる。

 センターに備蓄していた使い捨てマスクが不足したことから、職員有志が「マスク製作班」を立ち上げ、私物のミシンを持ち込んで利用者向けの布マスクを手作りした。利用者に行き渡ったが、世間でマスクの品薄状態が続いていることから、職員と利用者が協力して引き続き市販用のマスク製作に取り組むことに。デニム風の紺、ピンク、水玉、チェックなど、多彩な色や柄の布を使って1つずつ丁寧に手作り。7日、職員が福祉コンビニを訪れて棚に並べた。

 センター理事の本田智見さんは「いつもお世話になっている地域への恩返しの思いも込め、お役に立てればと販売することになりました。一生懸命作りますので、マスクにお困りの方は福祉コンビニにお越しください」と話している。マスクは1枚275円(税込み)。手作りの少量生産のため納品は数点ずつになる見込み。福祉コンビニは市役所本庁舎の西側入口を入った左側。