グラツィエが焼き立てピザなど16種類
新型コロナウイルス感染症対策のため不要不急の外出自粛が呼びかけられる中、市内のホテルや飲食店がテイクアウトメニューの開発やドライブスルーなど工夫を凝らした営業を続けている。
すでにテイクアウトや宅配を始めている北ビワコホテルグラツィエでは15日からドライブスルーによる営業も始めた。新型コロナの感染拡大による宿泊客の激減に加え、外出自粛の雰囲気が高まった先週からはホテル内のレストラン利用客も減少。このため、車に乗ったままでレストランの料理を持ち帰れるドライブスルーのサービスに踏み切った。
ドライブスルーのメニューは薪窯で焼き上げた「マルゲリータ」(1200円)、「近江牛スモーク」(2200円)、「チンクエフォルマッジ」(2200円)などのピザ7種類をはじめ、パスタ(800〜900円)、あんかけ焼きそば(800円)、麻婆丼(850円)など計16種類(いずれも税別)。広げると皿状になる「折り紙カップ」に入れて手渡す。
ホテルの広報企画部長・冨永浩司さんは「現在、レストランでのお食事ですら不安を感じておられる方も少なくない。ドライブスルーを利用していただきホテルレストランの味をご家庭で楽しんでいただければ」と話している。
ドライブスルーは午前11時半から午後6時半まで。事前に電話で注文を。問い合わせは同ホテル℡(62)7777へ。
パーティーハウス デリバリー&テイクアウト開始
北池町の和・洋レストラン「パーティーハウス」も16日から、人気メニューのデリバリーとテイクアウトを開始した。車のまま手軽に持ち帰れるドライブスルーも行っている。
3月中旬から団体客を中心にキャンセルが相次ぎ、売上に大きな影響を与えているが、馴染み客や家族連れなどは店に通っている。
消毒などの感染防止策をとっているが、大切な顧客や地域の人たちを「3密」から防ぐためにも、デリバリー、テイクアウトのみの営業に踏み切った。
新たにラインナップに加えた特選ランチなど7種の弁当のほか、ドリア、ラーメン類を除く約150種の従来メニューに対応する。
テイクアウトでは車に乗ったまま、商品の受け渡しができるドライブスルーも。宅配は半径6㌔以内なら、注文の多少に関わらず配達代は無料。6㌔以上は2000円(税抜き)以上の注文から受け付ける。
代表の北田圭一さん(43)は「地域に迷惑をかけないよう、接触の機会をできる限り少なくしたい、と考えた。今のところ、湖北地域では発症者が少ない。この状況を維持できれば」と話している。
営業は午前11時〜午後2時、同5時〜9時。新サービスは5月6日まで。水曜定休。問い合わせはパーティーハウス℡(74)1111へ。