2022年9月30日

「ゆいま〜る」できるお店に

孤立の寂しさ、原動力に—真境名さん、えきまちで期間限定の沖縄料理店

 えきまちテラス長浜1階のレンタルスペースで、手軽な沖縄料理を提供する期間限定の「ゆきねぇのティーダ食堂」がオープンした。出店者の眞境名(まじきな)由樹さん(27)=相撲町=は「将来は、みんなの居場所になれるようなお店を出したい」と話している。

 沖縄県与那原町出身の眞境名さんは15歳で長浜市に移住した。現在は3人の子育てをしながら障害者福祉施設で介護士としても働いている。コロナ禍で自宅にこもって子育てしていた3年前、世間から孤立している寂しさを感じ、15歳で知らない土地に来た不安や、仕事を通じて知り合ったハンディキャップを抱える人たちの生きづらさにも共通していることに気付いた。「きっと同じ思いの人が多いはず。だったら、そんなみんなの居場所をつくりたい」と、自身のルーツである沖縄の料理を提供し、誰もが気軽に集える店づくりを思い描くように。

 長浜市パートナーシップ推進協議会が主催する起業セミナーに参加するなどして準備を進め、本格的に店舗を構える前にえきまちテラス長浜のレンタルスペースで出店することになった。

 メニューはタコライス(600円)、タコス(2個入り、650円)、沖縄そば・大(800円)など。また、外国人の友人に教えてもらった世界各国の料理を週替わりでサプライズ提供する予定。

 店のコンセプトは「食を通していろんな人がゆいまーる(※)できて、ちょっと幸せになれる場所」。眞境名さんは「このお店で毎日、違う出会いがあり楽しい。もっとたくさんの人に来てもらい、帰って来たいと思える場所にしたい」と話している。時間は午前11時から午後5時。火・水曜定休。営業は12月まで。

※=沖縄の方言で「人と人とが繋がる」「助け合う」の意味。

2022年9月28日

協会公認、初のウェイクボード大会

木之本町飯浦 地元の理解と調和で実現

 「水上のスノーボード」と呼ばれるウェイクボードの関西・東海地区大会が25日、長浜市で初めて開かれた。開催に際して騒音問題などが危惧されたが、主催者の努力と地元住民らの理解により、成功裏に終わった。

 ウェイクボードは1枚板(ボード)に横向きに乗りながら、モーターボートにつながったロープをつかんで水面を滑り、ジャンプやターンなどの出来映えのポイントで得点を競うスポーツ。

 今大会は日本ウェイクボード協会公認の全日本選抜選手を選出するための地区大会で、ボートの引き波に乗るウェイクサーフイン競技も行われ、約200人の観衆が見守る中、子どもや女性を含めた選手約60人が豪快に湖面を滑走した。

競技に最適、飯浦

 これまで大会は草津市の内湖や近江八幡市の沖島などで開かれたことはあったものの、水深が浅く、ボートのスクリューが地面に当ったり、不法投棄の網などが巻き付くなどし、ベストな状態で競技ができなかった。

 そこで白羽の矢が立ったのが木之本町飯浦沖。水深が3・5㍍以上あり、周りの山で風波の影響も受けないため、ジャンプなど思い切った技が繰り出せる。また、風光明媚なこの地は普段、ボートの乗り入れが困難でウェイクボードができず、競技者の間では「聖地」「秘境」とも呼ばれ、憧れの地だった。

 しかし、騒音問題や自然保護の観点から難色を示す人たちもおり、企画した滋賀県ウェイクボード協会(勘澤敏彦会長)は8月27日、飯浦、山梨子の住民を対象にした説明会を開き、理解を求めた。

 参加者からは当初「水上バイクが来ると、うるさくなる」「車の渋滞や路上駐車が出たら困る」などの意見もあった。

 しかし、このあたりは過疎化により空き家が増えており、かつて営業していたドライブインも閉鎖され、ひっそりとしている。協会は将来、大きな大会が開催されれば、賑わいを創出でき、地域おこしにつながる、という思いがあった。

 勘澤会長らが▽1人ずつ競技▽ボートは競技者1人につき、1艇しか、使用しない▽コースは集落の反対側、月出方面に設定するなど説明。話を聞くうち、住民たちは「やってみんと、わからんがな」「たまにはいいだろ」「やってみなはれ」と理解を示すように。

 自治会の了解を得た協会は過去の実績を示しながら、地元漁協、県市、警察や消防の許認可を取得。大会前日には会場周辺の草刈り、仮設トイレを設置し、住民に迷惑がかからないようにし、開催にこぎつけた。

 大きなトラブルもなく、大会後、住民や観客からは「意外と静かやった」「奥琵琶湖の原風景とこの場所のイメージを守りながら、新たなブランドになれば」などの声があった。勘澤会長は「住民がイエスと言ってくれなかったら実現できなかった。理解と調和のおかげといえ、一歩前進できた。いつかは全日本選手権をやりたい」と目を輝かせていた。

2022年9月26日

農と音楽で小さなスポットを

柴田夫妻「小屋」「トレーラーハウス」で

 湖北町小倉の柴田義範・智香子さん夫妻は大好きな音楽と農業で皆が集える「小さなスポット」を作ろうと計画。現在、クラウドファンディングでタイニーハウス(小屋)と音楽スタジオの改装資金を募っている。

 義範さんは環境にこだわった自然循環型の農業を実践している父の一義さんと約10㌶で米や麦、大豆などを栽培している。また、もうひとつの顔として、千田壮史さん(木之本町)とギターユニット「ブルーステイラー」を組み、演奏活動をしている。

 30歳の時、自然やモノ、人や心の「循環」を大事にする株式会社「シバタ グラウンド ミュージック」を立ち上げ、智香子さんとともに、自宅敷地内の小さな小屋(約10平方㍍)で、有機肥料で育てた米や石臼挽きの小麦全粒粉、手作り味噌などを販売。リピーターや顧客が増えたが、小屋には水回りなどがなく、十分、受け入れすることができなかった。

 また、義範さんは3年前、トレーラーハウス(15平方㍍)を購入し、音楽スタジオなど多目的に活用しているものの、空調がなく、内装なども手つかずのまま。

 2人は「お客様の顔を見ながら、楽しくおもてなしができるスペースにしたい」と小屋を直販所とカフェに、コンテナを音楽活動やモノづくりができるアートボックスにしようと考えた。

 クラファンでは10月末までに改修費150万円を集めることを目標としている。義範さんは「食と音楽をこの小さなスペースに詰め込みたい」と話している。

 問い合わせは柴田さん℡090(6963)3890へ。

2022年9月22日

飲み比べで好み見つけて

 ジャパンコーヒーフェスティバル 湖北初開催、「水」と共生の木之本で

 飲み比べを通してコーヒーの奥深さが体験できる「水のジャパンコーヒーフェスティバル」が10月8、9の両日、木之本町の街中で開かれる。フェスは全国各地で開かれており、湖北地域での開催は初。

 大阪市で喫茶「珈琲焙煎研究所」を経営する川久保彬雅さんは日本のコーヒー文化の発展普及や地域活性化を図ろうと、6年前、仲間たちと社団法人化した実行委員会を立ち上げ、オリジナルのコーヒーが飲み比べできるフェスを企画した。

 コーヒーは水や豆の産地、焙煎や抽出法などにより、味わいが異なり、各店により個性も出る。フェスは飲み比べすることにより、自分好みのコーヒーを見つけてもらい、出店者や試飲する人たち同士のコミュケーションを深めるのが狙い。

 川久保さんは長浜で教室を開くうち、参加者の思いや商店街の熱意に打たれ、木之本での開催することに。木之本では古くから酒蔵や醤油蔵が複数あり、水と共生してきた歴史があるので「水」(地下水)をテーマにしている。会場は北国街道木之本宿周辺。地元、長浜のほか、京都、大阪、奈良など関西の約20店舗が並ぶ。出店するのはオーナー1人や夫婦で切り盛りしている店がほとんど。また、川久保さんらは不登校やひきこもりの若者の自立支援に向けた相談室を開設しており、今回のフェスには「ここカフェ心風流(しんぷる)」(余呉)も参加。自慢のコーヒーを提供する。

 過去、和歌山、鳥取などで32回開催しており、滋賀では多賀町(17年)に次いで2回目。長浜からの出店は次のとおり。

 アタラコーヒー、レイニーデイコーヒー、リンクカフェ、ツカダ珈琲、ネクストトリップ、丘峰喫茶店、ココカフェ 心風流、ルークカフェ、憩い喫茶店。

 開催時間は午前10時から午後4時。受付は文室邸。前売り券は3枚1200円、当日券は同1500円。前売り券は出店店舗、きのもと北国街道商店街の店で販売。問い合わせは実行委員会℡090(1140)5675へ。

2022年9月15日

おもちゃ修理、子の笑顔励み

勝町  福井俊文さん(80)

 ヤンマーで培った品質管理技術を活用して「おもちゃ病院長浜」の一員として修理ボランティアに励む。「おもちゃが直ったときの、子どもの笑顔が一番の励みになります」と話す。

 おもちゃ病院は毎月第4土曜、虎姫時遊館に開院し、市民が持ち込むおもちゃを無料で修理している。メンバーは60〜80代の18人。最年長の福井さんは複雑な電子回路があるおもちゃも持ち前の技術で直してしまう。

 もともと工作が好きだった福井さんは、仕事に一区切りがついた60代から地元の児童文化センター「サンサンランド」で「たのしく作ろう」と題した工作教室の講師を務め、子どもたちに牛乳パックを使った工作などを教えていた。また、身体が不自由な障害者や高齢者の悩みを解消する便利な道具「自助具」を手作りするボランティアグループ「湖北虹工房」の一員としても活動。グループはメンバーの死去などにより解散し、それを受けて、新たに加入したのがおもちゃ病院のグループだった。

 湖北虹工房で作っていた自助具は今でも製作依頼が舞い込むことから、おもちゃ病院に「リハビリ科」を新設して自助具の制作にも励んでいる。

 なぜ、福井さんはこうもボランティア活動に熱心なのか。その原点を紐解くには長崎県で送った大学生活の経験にさかのぼる。長崎造船短大(当時)で3年間学び、いよいよ卒業試験というときに1週間余り風邪をこじらせ寝込んだ。「故郷から遠く離れて不安な中、下宿先のおばさんに付きっきりで看病をしてもらった。その時の恩を長崎県に返したいと、大学卒業後に長崎県の離島にある小学校に図書を送る活動を始めた」と振り返る。毎月2〜3冊の雑誌や児童書を贈り、その活動は寄贈先の学校が廃校になるまで20年以上続けた。児童たちとは手紙などを通して交流も生まれた。

 遠く離れた地で温かい心に触れたのをきっかけに、今も続けている奉仕活動。福井さんは「活動が私の心の支えとなり、子どもたちの笑顔が私を元気づけている。こうした活動ができるのも妻の支えがあるからこそ」と語る。

 「さらに修理技術を高め、できるだけたくさんのおもちゃを修理できるようにしたい」と意欲旺盛な福井さん。「自助具の制作を次の世代にバトンタッチするためにも、リハビリ科を担う後継者もつくりたい。大事な仕事です」と話している。

2022年9月14日

3度のがん克服したリーダー

余呉町池原  藤原哲男さん(74)

 「声帯」「歯ぐき」「胃」のがんを克服し、現在、地元のそば道場やがん患者・家族会の代表を務めるアクティブリーダー。

 企業の管理職としてきびきび働いていた藤原さんは53歳の時、声がかすれて話しづらくなり、病院を受診。精密検査で喉頭がんが見つかった。詩吟を趣味としていた藤原さん。「まさか自分が」。声を失う恐怖に襲われた。自覚症状が出やすい器官だったことが幸いし、がんは進行しておらず、放射線治療と2カ月の入院で回復。3日後、職場に復帰し、定年まで元気に働き続けた。

 ところが2年前、新たに歯肉がんが見つかり、手術で患部を除去。念のため、全身を検査したところ、胃がんも見つかった。最初のがん発症から体に留意するようになり、早期発見できたことで、再発もなく、健康に過ごせている。

 「がんは遺伝性が強いなど誤ったイメージがあり、周りに話せない。元気になった経験者が声を上げるべき」と、思いを共有する仲間10人と医師らにより2015年8月、近畿で初となる「市民のためのがん治療の会滋賀県支部」を結成。17年に「よりよいがん医療をめざす近江の会」として独立した。

 会では月1回、例会を開催。市内の中学校で、がん啓発の出前授業を行うほか、今年7月からは同じ病の患者・家族らに寄り添う「ハートケアサロン」(第3土曜)を開始した。

 藤原さんは「活動を通して、早期発見や命の大切さなどを訴えたい」とし、「知識を学んだ子どもたちが家族の『ウオッチャー』となり、親の体調を気にかけ、検査を勧めるなど、家族の中で支えあう形ができれば」と話している。

 このほか、藤原さんは、がんと闘いながら、地元の仲間たちと「池原そば道場」を運営している。「地産地消」にこだわり、遊休農地でソバ栽培、空き家を改装し、そば打ち体験コーナーを設け、素朴な味が自慢の二八そばを提供するなどし、まちおこしにも一役買っている。

2022年9月13日

和りんご守り続け15年

湖北町伊部 柴垣勇さん(80)

 戦国武将・浅井長政も食したとされる「小谷城和りんご」の栽培に取り組んで15年。地域のまちおこしに貢献している。

 手作り甲冑による武者行列がメインの「小谷城ふるさと祭り」で、地域振興に貢献した小谷城址保勝会は「第二のまちおこしにつながるヒント」を探していた。当時、事務局長だった柴垣さんは西洋リンゴの栽培が趣味で、知人から彦根で和リンゴ栽培が行われていることを知った。

 和リンゴは、実の直径が4、5㌢と西洋リンゴに比べて小さく、酸味、渋味が強いのが特色。平安時代に薬の実や観賞用として中国から伝わり、食用としても広く栽培されていたが、明治以後、西洋リンゴの普及で姿を消していた。

 また、古文書から長政が約470年前、木之本町古橋の三殊院に充てた礼状で、貰い受けたリンゴの礼を述べており、当時、長浜でも栽培されていたこともわかった。

 これらのエピソードを基に2007年、和リンゴの特産品化を計画。彦根りんごの復活に取り組むグループから枝を分けてもらい、台木に接木。「小谷城和りんごを復活させる会」を発足させ、木のオーナーを募り、小谷山の麓の畑に約300本を植えた。

 ところがサルの食害に遭い、3年目からは獣害を避け、高時川河川敷などで栽培することに。また、メンバー10人の高齢化も進むなどし、「やめよう」と思った時もあったが、市から浅井三姉妹博覧会の開催に合わせた特産品化の話も舞い込み、ジャム、酵素ジュースなどを開発したところ、飛ぶように売れた。

 今年も高時川の畑が浸水したものの、被害に遭わず50本から2㌧を収穫できた。また、和リンゴを使ったシードルを作りたい、という頼もしい男性(34)が現れ、前途も明るくなってきた。

 柴垣さんは「小谷城和りんごを全国にアピールできたことが何より。作るだけ、売るだけでは長く続かない。ようやく意欲的な後継者が出てきてくれた」と話し、「リンゴは昔から健康に良い、と言われている。自然とリンゴから元気をもらっているのかも」と目を細めていた。

◇   ◇

 9月の「敬老月間」にちなみ、長浜でまちおこしやボランティアなど、元気に活躍しているお年寄りをシリーズで紹介します。

2022年9月9日

湖北の起業主ら、知事と意見交換

遊び、学び、環境を仕事に

 県民と知事の対話会「こんにちは!三日月です」が8日、木之本町の江北図書館で開かれ、湖北地域で企業や各種団体などを経営、主宰している男女7人が知事と活発に意見を交わした。

 この日の対話会では「県北部地域の課題と可能性」をテーマに草野丈太(奥伊吹観光)、熊洞えりか(macumacu)、高橋康之(高橋金属)、中山郁英(keiーfu)、堀江昌史(能美舎)、宮本麻里(LOCO)、山室弘樹(山室木材)の7氏が若者目線で私見を述べた。

 参加者からは定員割れが続いている伊香高校の魅力化、森林資源の活用、子育て施策、広域観光の推進、病院再編問題などについて提案があった。

 伊香高の魅力化については「地域がともに未来を創る」と題して、「森の探究科」「地域デザイン科」などを設置し、専門的に学べるカリキュラムで、学校の魅力化を図るようにしては、との声。また、子どもたちが自然にふれる機会を増やし、林業や環境に興味を持てるようにしては、などの意見が出ていた。

 また、「長浜にはいろんな楽しみ方、暮らし方がある。地元の人は意外と知らないし、知ろうという気持ちもない。『当たり前の暮らし』の魅力を発信すべき」「ここで産んでよかった。もう1人産みたいと思える『産み育て施策』の充実を」「行政区単位での観光振興は難しい」「米原駅東口の県有地を安く譲渡(賃貸)し、活用化を」などの提案があった。

 知事は「(県北部の)中高に可能性があり、元気にしたい」「遊び、学び、環境が仕事に結びつくイメージができたら」「子どもが残るきっかけが作れたら」「広域観光でいいと思う」などと思いを述べ、最後に「ここにはリアルな『人の暮らし』がある。(モノや人を)動かすと湖北は元気になる。たくさんのヒントをいただいた」と締めくくった。

2022年9月5日

北国街道にワイン店計画

今荘ぶどう、小谷城和りんご、彦根梨 田中さん「地域密接のお酒を」

 西浅井町大浦出身の田中渉太さん(34)が「今荘ぶどう」や「小谷城和りんご」など地域の素材を使ったワインやシードル(リンゴ酒)の開発に取り組んでいる。11月には黒壁スクエア近くの北国街道沿いにワインの販売と試飲を楽しめる店舗をオープンさせる予定で「観光客が気軽にワインを楽しめる場にして、地域活性化にも貢献したい」と話している。

 最近まで長浜浪漫ビールにレストラン事業部店長として勤務していた田中さん。「地域に密接に関われるお酒を造りたい」と独立開業を決意し、地元産のブドウやリンゴを使ったワインの開発に取り組んでいる。

 今荘ぶどう生産組合のマスカットベリーA、小谷城和りんごを復活する会の和リンゴ、彦根市特産の彦根梨の3種類をワインやシードルに加工して販売する。現在、長野県内のワイナリーなどに醸造を委託しており、間もなく第一弾が完成する運び。

 いずれはブドウの生産から醸造までをこなすワイナリーへと成長したい考えだが、当面は栽培、醸造をプロに任せ、自身は販売に傾注する。

 11月にオープンする店舗は「Wine&Cidre NAGAHAMA」。ワインの販売のほか、店内でワインと軽食を楽しめるようにする。田中さんは「お酒と観光を切り口に、ここでしか楽しめないものを提供してゆきたい」と話している。なお、開業にあたり資金をインターネットで募るクラウドファンディングにも挑戦中。詳細はキャンプファイヤー(https://bit.ly/3BoO5Vs)。

2022年9月1日

長浜市美術展 入賞作決まる

滋賀夕刊賞は中嶋さんの写真

 第74回長浜市美術展覧会(長浜市、長浜文化スポーツ振興事業団主催)の審査が行われ、市展賞や特選など入賞・入選作品が決まった。滋賀夕刊新聞社賞(特選)には公園町の中嶋ひろ子さん(73)の写真「家路を急ぐ」が選ばれた。

 日本画、写真、工芸、洋画、書、彫刻の6部門に計297点の応募があり、市展賞6点、県芸術文化祭奨励賞1点、特選28点などが選ばれた。

 入選以上239点を長浜文芸会館で展示する。展覧会は4日から10日までが日本画と洋画、18日から23日までが写真、書、彫刻、工芸。

 市展賞と特選に輝いたのは次の皆さん。

 【日本画】▽市展賞=川嵜健次(元浜)▽特選=吉井悟(川崎)、大野里美(平方)、藤居喜美子(八木浜)。

 【写真】▽市展賞=中川明子(米原市磯)▽特選=小松弘子(勝)、古川博(南高田)、伊藤晋(米原市大野木)、立見真千子(末広)、古川夏子(南高田)、中嶋ひろ子(公園)、広部修次(三ツ矢元)、川崎四朗(細江)、堀内久和(細江)。

 【工芸】▽市展賞=近藤善美(地福寺)▽特選=榎菊子(榎木)。

 【洋画】▽市展賞=西橋佳代子(内保)▽県芸術文化祭奨励賞=外山由紀子(田川)▽特選=小森愛子(高月町柏原)、村中弘治(米原市坂口)、日比野千恵子(宮前)、小野淳(米原市柏原)、川嵜健次(元浜)、山形満恵(相撲)、野村厚子(高月町落川)、藤田美流玖(祇園)。

 【書】▽市展賞=中谷佐江子(湖北町二俣)▽特選=木野典子(公園)、重田乃湖(公園)、前川善太郎(木之本町西山)、中川峰子(曽根)、北川依子(宮部)、佐治真実子(宮司)、小林純子(高田)。

 【彫刻】▽市展賞=柴田郁造(室)。