2022年7月27日

加工用トマト収穫最盛期

「稼げる農業」目指し、2.5㌶で実証栽培

 「稼げる農業」の実現を目指し、長浜市の呼びかけで加工用トマトの栽培に取り組んでいる市内の農家で収穫作業が最盛期を迎えている。専用機械導入で作業の省力化を図ったうえ販路先企業と全量買い取りの契約を結び、市は「転作作物として農業経営の安定した柱のひとつになる」と期待を込めている。

 市内では米作りが盛んに行われているが、米の消費落ち込みに伴う米価下落が農業経営の課題となっている。このため、市は「稼げる農業」を目指して転作作物の実証栽培を農家の協力で進め、小谷城スマートインターチェンジ周辺での農業関連産業の振興も視野に入れている。

 そこで目を付けたのが加工用トマトの栽培。市が販路先の企業とのマッチングを支援した結果、カゴメ、ヤンマーマルシェの2社との連携が実現した。カゴメからは栽培方法や技術の提供、ヤンマーマルシェからは栽培支援を受けている。また、事前に買い取り価格を決定し、収穫の全量をカゴメが買い取る契約栽培となっている。

 昨年は生産者1軒が0.3㌶で栽培し、今年は6軒が計2.5㌶で取り組んでいる。

 栽培はカゴメが開発した苗を用いた。トマトはハウスで支柱を立て栽培するのが一般的だが、同社が開発した加工用トマトは露地で、支柱無しで栽培でき、転作作物に最適という。さらに、実証栽培にあたり、加工用トマト専用の機械の無償貸与を受けている。

 収穫の最盛期を迎え、7月下旬から作業が始まった。26日には湖国農産(脇坂良平代表)の湖北町八日市の畑で、生産者が真っ赤に実った小型のトマトを機械で次々と収穫していた。トマトはジュースなどに加工される。

 生産者は機械による省力化と収量に手応えを感じており、市農林政策課の尾崎栄治課長は「農業経営が不安視される中、加工用トマトの栽培は、販路先と買取価格が確定していることから、水田転作の作物として農業経営の安定した柱のひとつになる」と話し、今後、産地化を目指すことで長浜産のブランド力と取引価格を高め、生産者の所得向上につなげたい考え。

2022年7月25日

長浜市議選開票結果、新議員22人決まる

 長浜市議選は24日投開票され、新議員22人が決まった。当選者は現職12人、新人9人、元職1人。投票率は48.66%で前回を2.12ポイント上回った。

 トップ当選は2月の市長選にも立候補した元職・中川亮さん(39)で、知名度を生かしての圧勝だった。新人候補のトップ当選は歌手の北川陽大さん(44)。事務所で支援者と一緒に万歳をして喜びを分かち合った(写真上)。子育て支援やフードバンク活動などに取り組んできた新人の村山さおりさん(50)は、女性中心の手作り選挙で、20番目に滑り込んだ。事務所では村山さんと支援者に笑顔があふれた(写真下)。

 

                        24時15分確定 定数22-28

 

当        3365        中川  亮(39)無元

当        2563        松本 長治(55)無現

当        2369        鋒山 紀子(65)公現

当        2326        北川 陽大(44)無新

当        2266        押谷 正春(67)無新

当        2188        大橋 延行(57)無新

当        2115        矢守 昭男(54)無現

当        1930        田中 真浩(60)無新

当        1817        竹本 直隆(66)無現

当        1797        加納 義之(62)無新

当        1706        多賀 修平(67)無現

当        1687        伊藤喜久雄(66)無現

当        1671        中川  勇(71)無現

当        1554        押谷與茂嗣(74)無現

当        1485        千田 貞之(69)無現

当        1367        岩川 信子(63)無新

当        1353        高山  亨(67)共現

当        1348        藤井  登(64)無現

当        1342        橋本 典子(68)共新

当        1300        村山さおり(50)無新

当        1287        杉本 英一(70)無新

当        1262        鬼頭 明男(48)共現

           1165        斉藤 佳伸(70)共現

           1156        西尾 孝之(64)無現

           1050        山崎 正直(60)無現

             608        高木 卓宏(42)無新

             560        丹生 隆明(71)無現

             541        西川 明美(66)無新

          

                                                                       ※按分票の小数点以下は切り捨て

 

 

2022年7月22日

湖北のキッカー インターハイへ

草津東高サッカー 3人がベンチ入り

 草津東高サッカー部が24日に徳島県内で開幕する全国高校総合体育大会(インターハイ)に出場。湖北地域からは3人がベンチ入りし、1回戦、強豪の市立船橋(千葉県)と対戦する。

 ベンチ入りするのは高月中出身の西野勇太選手(3年)=GK、森優斗選手(3年)=FW、柏原中出身の伊藤翔汰選手(3年)=MF。西野、森両選手は中学時代、クラブチーム「FostaFC」で、伊藤選手は「MIOびわこ滋賀」で活躍した。

 草津東は6月の県予選決勝で近江高を0—0からのPK戦(4—2)で破り、3大会ぶり14回目の出場を決めた。予選全5試合を無失点と堅守を誇り、西野選手は190㌢の長身を生かしてPK戦でシュートを防ぐ活躍。攻撃は伊藤選手らMFがパスワークから好機を生み、俊足の森選手らFWの2トップが敵陣深く攻め入った。

 インターハイでの目標を「ベスト8以上」と語る3人。初戦の市立船橋戦は24日午前9時15分から鳴門・大塚スポーツパーク球技場で。西野選手は「体格を生かした積極的なプレーで無失点に抑える」、森選手は「県予選では守備に助けてもらうことが多かった。攻撃陣が守備陣を助けられるプレーをしたい」、伊藤選手は「相手はプレミアリーグ所属の格上だが、臆することなくチャレンジしたい」と抱負を語っている。

 

島根代表に びわ中出身・塚田選手

 

 びわ中出身の塚田喜心選手(17)は島根県代表の立正大淞南高から出場し、ゴールキーパーとして全国のピッチを踏む。

 塚田選手は中学時代にクラブチーム「MIOびわこ滋賀」で活動し、「全国から集まる選手と一緒に寮生活でサッカーに打ち込みたい」とチームの先輩も活躍していた同校へ進学した。

 同校のサッカー部は強豪で知られ、部員は150人を数える。熾烈なレギュラー争いの中、シュートのセーブ力と、ディフェンスへの的確なコーチング(指示)が評価され、今年4月に正ゴールキーパーのポジションを手に入れた。6月の島根県大会での失点は決勝戦の1点のみだったが、「試合終了間際の失点だった。チームが最後まで集中できなかった」と振り返る。

 インターハイを目前に控え、「スタメンで2年は1人だけ。多くの先輩がいる中で、自分が出させてもらう。先輩の思いを背負い、恥じないプレーをしたい」と抱負を語っている。

 初戦は24日午前11時半から鳴門・大塚スポーツパーク球技場で聖和学園(宮城代表)と。

 

2022年7月17日

長浜市議選告示 定数22に28人立候補

 任期満了に伴う長浜市議選が17日告示され、定数22に対して28人が立候補を届け出た(17日午前10時現在)。24日投開票される。

 立候補者の内訳は現職16人、新人11人、元職1人。男性23人、女性5人。党派別では共産党4人、公明党1人、無所属23人となっている。

 期日前投票は18日から23日まで市役所本庁、北部振興局、支所、イオン長浜店で。時間は午前8時半から午後8時まで(イオン長浜店は午前10時から)。当日投票は24日、市内37カ所で。7月16日現在の有権者数は9万4713人。

 

長浜市議選立候補者(28人/定数22)

 

藤井  登(64)無現 三ツ矢元町

西川 明美(66)無新 大寺町

多賀 修平(67)無現 唐国町

押谷 正春(67)無新 川道町

竹本 直隆(66)無現 湖北町尾上

松本 長治(55)無現 木之本町杉野

中川  勇(71)無現 相撲町

杉本 英一(70)無新 十里町

田中 真浩(60)無新 余呉町国安

押谷與茂嗣(74)無現 野瀬町

橋本 典子(68)共新 布勢町

加納 義之(62)無新 加納町

北川 陽大(44)無新 祇園町

山崎 正直(60)無現 末広町

高木 卓宏(42)無新 宮司町

斉藤 佳伸(70)共現 早崎町

村山さおり(50)無新 千草町

鬼頭 明男(48)共現 湖北町速水

岩川 信子(63)無新 公園町

矢守 昭男(54)無現 北野町

丹生 隆明(71)無現 余呉町上丹生

中川  亮(39)無元 高月町高月

鋒山 紀子(65)公現 加納町

高山  亨(67)共現 中山町

大橋 延行(57)無新 西浅井町大浦

伊藤喜久雄(66)無現 加田町

西尾 孝之(64)無現 湖北高田町

千田 貞之(69)無現 木之本町木之本

 

※敬称略。党派の略称は共=共産党、公=公明党、無=無所属。現=現職、新=新人、元=元職。丸かっこ内は投票日の年齢

2022年7月13日

飯田さんルワンダで情操教育

青年海外協力隊 8月から

 口分田町の教員・飯田萌さん(27)がJICAの青年海外協力隊員として8月からアフリカのルワンダに赴任することになり、12日、浅見宣義市長らを表敬訪問して出発を報告した。

 飯田さんは小学6年生の時、総合学習で学校に行けない子どもたちが世界にいることを知り、国際ボランティアに興味を持った。大学生時代には単身、ネパールやカンボジアを訪れ、孤児施設でのボランティア活動に取り組んだ。大学卒業後は湯田小学校で教員を務め、子どもたちに外国のことを伝えたいと隊員に応募した。

 ルワンダは1990〜94年の民族対立による激しい内戦で100万人が犠牲となった暗い過去を持つが、現在はICT国家として「アフリカの奇跡」と呼ばれるほどの急成長を遂げている。飯田さんは同国南部のニャンザ郡の私立教育機関に赴任し、小学生に音楽や図工の指導など情操教育に携わる。2024年3月に帰国予定。

 表敬訪問で飯田さんは「教員として行くので長浜の小学校とルワンダの子どもたちをつなげ、滋賀、長浜の文化をルワンダで伝えたい」と抱負を語り、浅見市長は「交流の輪が広がるきっかけをつくってもらえれば」、織田恭淳教育長は「向こうの子どもたちに楽しい夢や目標を持たせてほしい」と語りかけていた。

 裁縫を趣味とする飯田さんは「カラフルなアフリカ布を使ってモノ作りにも挑戦したい」と語ったほか、長浜市少年少女合唱団「輝らりキッズ」で9年間活動した経験を生かして「現地では子どもたちと一緒に歌いたい」とルワンダに思いを馳せていた。

2022年7月12日

県大会6連覇 インターハイなど9人出場

長浜北高ソフトテニス  市長を表敬訪問

 長浜北高の女子ソフトテニス部が29日から愛媛県今治市で開かれる全国高校総体(インターハイ)に団体、個人の部両方で出場する。

 同部は6月に長浜市内で開かれた県春季大会で、団体戦で優勝し、個人戦でも1位、2位、5位に輝いた。

 インターハイの個人戦に出場するのは、県大会優勝の吉田瞭子(3)・三國ここ菜(3)ペア、準優勝の三國そそ来(2)・福島陽向(2)ペア、5位の川島若奈(3)・藤田咲良(3)ペアの3組。団体戦には北川瑞希(3)・長田悠(2)ペアを加えた4組が出場する。21日から大阪府岸和田市で開かれる近畿大会にも出場する。

 同校は2025年に長浜市内で開催される国民スポーツ大会ソフトテニス競技の強化拠点高校に指定され、2020年の県民体育大会、秋季大会、21年の春、夏、秋季大会、そして今回の春季大会と、団体、個人で6連覇を果たしている。

 このほか、男子ソフトテニス部の玉置毅斗さん(2年)は国体少年男子滋賀予選会で1位に輝き、8月の国体近畿ブロック大会に出場する。

 11日、選手9人が長浜市の浅見宣義市長を表敬訪問し、選手それぞれが「私たちらしい元気で明るいプレーができるよう精一杯頑張る。応援をお願いします」「インターハイという最高の舞台で自分たちが今までやってきたことを最大限発揮し、楽しく笑顔で終われるようにしたい」「高校生活最後の大会となる。自分が最後まで出し切れたと思うような試合をできように頑張る」などと抱負を語っていた。

 浅見市長は「インターハイ出場は高校生の夢。全力を尽くして頑張ってほしい」と語りかけていた。