2019年10月31日

塩津港遺跡の実像に迫る企画展

長浜城歴史博物館で、出土品展示

 琵琶湖の北端に位置し、かつて湖上交通の重要な拠点として栄えていた塩津港の遺跡を紹介する企画展「塩津—はこぶ・まつる・にぎわうのみなと」が長浜城歴史博物館で開かれている。

 塩津港が古来、北陸と近畿を結ぶ琵琶湖の湖上交通の重要な拠点であることは文献により知られていたが、具体的な証拠がなく、謎が多い場所だったとされる。2006年からの発掘調査により、港や神社の様子がうかがえる平安時代の遺構や遺物が多数見つかり、塩津港の姿が徐々に明らかになっている。

 神社の遺構からは起請文が書かれた木札400点以上が出土(写真)。任務完遂を神に誓う契約書のような役割を持っていたとされ、出土した中でも最古の起請文木札には「請け負った荷物の魚を1巻でも取り流すことがあれば近くは3日、遠くても7日のうちに8万4千の毛穴から神罰を受ける」との誓いが記されていた。また、神仏習合の影響を受けて平安時代に盛んにつくられた神像5躯も出土している。

 企画展では「はこぶ」「まつる」「にぎわう」の3つの視点で起請文木札や神像など72件を展示し、平安時代の塩津港の実像に迫っている。11月2日午後1時半から展示説明会がある。

 入館料は大人410円、小中学生200円(湖北地域は無料)。午前9時から午後5時、12月15日まで。

2019年10月30日

北近江旅行業協会、CDアルバムをリリース

演歌・ポップス・バラードで、若者にも長浜をPR

 歌で長浜を広くPRしようと、北近江旅行業協会は3つのジャンルの曲を盛り込んだオリジナルCDアルバムを制作。26日から販売を開始した。

 長浜市の旅行会社とバス会社計11社でつくる同協会は地元への誘客を目指し、2年前にリリースした演歌「琵琶湖恋歌」をリメイク。若者にも長浜に親しんでもらおうと、アルバムには新たにポップス「湖岸道路」とバラードの「お江追憶 姉川の流れに」を加えた。

 3曲とも同協会代表理事の中川安之さん(74)が作詞。曲はいずれも長浜出身で「よさこい」などを手がける作曲家・坂本真一さん、パンクバンド「PINK LOOP」のYUKI(大橋勇城さん)らが担当した。

 こぶしがきいた「琵琶湖恋歌」は民謡歌手・塚田陵子さんが熱唱。尾上の宿などをイメージした軽快な曲「湖岸道路」は歯科医で演歌歌手の伊吹とし夫さん(彦根市)、姉川合戦、小谷城などを舞台にした「お江追憶」はバンドのボーカルとして活躍する南浮晴美さん(米原市)が歌う。CDジャケットは水彩や書など、さまざまなジャンルで活躍する大橋香代子さん(下之郷町)が担当した。

 中川さんは「地元でも楽しんでもらえる歌。評判も良く、広めたい」と話している。太陽ツーリストなどで販売。1枚1500円(税込み)。問い合わせは北近江旅行業協会☎(64)4008へ。

2019年10月29日

ガラスのまち魅力凝縮 、黒壁グラスアート展

切子展など、市街地15会場で。慶雲館にはガラス酒器。

 長浜市街地の黒壁スクエアや北国街道、慶雲館など15会場で黒壁主催のグラスアート展が開かれている。

 「ガラスのまち長浜」を多くの人に知ってもらおうと市街地全体を美術館として多彩な作品を展示し、ガラス文化を盛り上げる企画で、今年で4回目。

 見どころは黒壁ガラス館2階で開かれている「粋と極みの切子展」。切子はガラスを手作業で削って様々な模様を表現する伝統工芸品で、同館では江戸、薩摩、大阪の産地それぞれの切子作品を並べ、その技法や特徴などを紹介している。繊細な模様と鮮やかな色彩の器や皿など300点が並び、観光客らの目を楽しませている。

 慶雲館では全国のガラス作家から募った酒器を展示する「北近江サケグラス公募展」を開催。昨年初めて催し好評を集めた企画で、今年は北海道から沖縄まで計105人の作家が展示している。

 吹きガラス、切子、キルンワーク、パートドヴェールなど作家それぞれが得意の技法を駆使して制作し、琵琶湖の魚を切子で描いた「とと(魚)カルチョ」、杯を並べると金魚が泳ぐ「金魚舞う」、器を透かせて描かれる影も美しい「haru」、割り切れない数字7の魅力を作品に込めた「素数」、杯の底に桜の花を咲かせた「さくら・ら・ら」など、作品タイトルからも作者の工夫やこだわりが伝わる。なお、公募展は入館者の人気投票で入賞作品が決まる。

 グラスアート展は11月10日まで。このほか関連企画は次のとおり。

 【ドイツ現代ガラス展】黒壁が収集したガラス作品70点余りを展示。ドイツでの「スタジオグラス運動」の先駆者エルヴィン・アイッシュを中心に、ヨーロッパ各地のグラスアートを紹介している。慶雲館新館。

 【和ガラス小品展】明治から昭和初期に国内で製造された日常使いのガラスの器を展示。北国街道安藤家。

 【現代ガラス工芸7人展】大胆なカット技法で表現された作品を中心に、日常のガラス製品とは一味違うガラス工芸の奥深さを伝える。ギャラリーAMISU。

 【線のリズム】黒壁ガラススタジオによる新作コレクション展。レースガラスに着目し、今の時代にデザインしたテーブルウェアを届けている。黒壁ガラススタジオ。

 【サケグラスを作ろう】人気の吹きガラス体験教室に、ガラスのぐい呑みコースが期間限定で加わる。3700円(税別)。予約は黒壁体験教室℡(65)1221。

 【ガラスの器でフレンチ】長浜の味覚を堪能するランチフルコース(全9品)をガラスの器で楽しめる。4400円(税別)。ディナーもある。予約はびわこレストランROKU℡(62)6364へ。

2019年10月19日

MOA湖北児童作品展

上野心陽さんら、奨励賞に

 MOA美術館(岡田茂吉美術文化財団)などが主催する湖北児童作品展の審査がこのほど行われた。

 長浜、米原市内の小学校24校と2つの絵画教室から絵画1265点の応募があり、全日本こども美術会会員の西川淳子さんら4人が審査。特別賞12点、金賞14点、銀賞20点、銅賞36点、入選161点を選んだ。

 入選以上の作品は11月3、4日、長浜文芸会館で展示する。入賞者は次の皆さん。

 【特別賞】▽MOA美術館奨励賞=上野心陽(長浜北1)、寺田昊生(びわ南3)、寺田悠希(同5)▽県芸術祭奨励賞=笹原瑛人(長浜5)▽県議長賞=伴野衣理(南郷里5)▽長浜市長賞=中川寧彩(長浜4)▽米原市長賞=松尾春奈(伊吹5)▽長浜市教育長賞=大橋佳来(長浜北1)▽米原市教育長賞=岩瀬ふく(米原3)▽長浜文化スポーツ振興事業団理事長賞=岸田瑞妃(朝日6)▽中日新聞社賞=坂口礼(長浜2)、MOA美術館湖北児童作品展奨励賞=大﨑花奈(稲枝西1)。

 【金賞】西川市乃(大原1)、佃璃温(長浜1)、太田櫂心(山東1)、西川晟矢(長浜南2)、中川元椛(同)、中田湊(長浜2)、千代鶴幸希(南郷里2)、葛川菜七子(長浜北2)、平山夏樹(長浜2)、寺田宙(同3)、杉野純誠(速水3)、堺愛佳(鳥居本5)、平山志菜(長浜6)、市江彩花(同)。

 【銀賞】安田識央里(山東1)、柴田歩佳(南郷里2)、野一色梨心(大原2)、上羽晴(長浜3)、国友彩紗梨(長浜北3)、瀧歩未(米原3)、水上陽南(七郷3)、大橋由菜(長浜北4)、二宮柚(長浜4)、平野静菜(同)、山田さくら(神照4)、廣木瑞希(同)、常木穏(長浜南5)、伊藤碩我(びわ南5)、上羽礼皇(長浜6)、松宮愛純(同)、大澤しずく(同)、二宮碧(同)、森川恭冴(春照6)、坂口瑠菜(長浜6)。

 【銅賞】山口縁之助(息長1)、米田蘭音(大原1)、北川愛桜(息長1)、中川耀太(山東1)、秋野大地(びわ北1)、桐畑佑麻(息長1)、松永吏駒(山東1)、山脇周也(息長1)、箕浦杏(山東1)、黒嶋菜々花(長浜北1)、福島心月(南郷里2)、内藤沙羅(大原2)、池野結香(長浜南2)、奥田菜々美(同)、阪本蘭(南郷里2)、瀧上咲萊(長浜南2)、大橋楓(同)、蓮元宗(びわ南2)、西川泰晴(長浜2)、瓦林湊(息長2)、鳥居虹心(長浜北2)、川上煌冬(長浜南2)、藤井凛心(南郷里2)、吉田絢寧(大原2)、三和田蒼依(南郷里2)、宮田楓雷(同)、武田琉空(長浜南2)、木田貴飛(息長2)、服部美月(速水3)、田中美森(神照3)、高木壯叡(南郷里4)、古川碧仁(同)、大橋怜奈(長浜5)、川﨑小百合(北郷里6)、岩田剛弥(米原6)、宮川和己(長浜北6)。

2019年10月17日

電動車イスのマネージャー、エースとの約束守り

伊香高野球部の山本君、全力で応援

 秋の県大会で22年ぶりにベスト4入りした伊香高校野球部。スタンドには電動車イスの生徒がチームメイトとの約束を守り、いちずに応援し続けていた(以下敬称略)。

 重度の障害を持つ山本陸(17)=彦根市西今町=は脳性マヒで、手足が自由に動かない。中学の時、電動車イスサッカークラブの仲間から「教師との距離が近く、周囲の人が優しい」と伊香高の評判を聞き、進学しようと考えた。しかし、南彦根駅から電車で通うことになる。学校も小高い丘の上にあるため、親たちは賛同しなかったが、説得し、入学することができた。

 中学まで特別支援学級に入っていたため、ほぼ1人ぼっち。高校に入ってからは野球が好きだったせいか、部員たちとは話があった。中でも同じクラスの隼瀬一樹とは仲が良く、野球部に入るよう、薦められた。

 「周りの迷惑になる」と辞退しようとしたが、「甲子園に連れていくから、スタンドで応援してくれ」(隼瀬)「甲子園でも、どこでも応援しにいく」(山本)と約束を交わし、小島義博監督や部員たちも温かく迎え入れてくれた。

 野球部ではマネージャーとして、ほぼ毎日グラウンドの選手たちを見守る。試合中はスコア表示を担当。遠征試合や合宿も帯同し、春の関東遠征では選手たちと寝食をともにした。

 秋の大会では仲間の部員たちとスタンドで応援。エース・隼瀬の性格を一番知っている山本は「緊張したら周りが見えなくなるはず」と「落ち着け」「大丈夫」「集中、集中」などと、ピンチの場面で精一杯、スタンドから声を掛け続けた。

 しかし、チームは3位決定戦で敗退。近畿大会には行けなかった。山本は「強豪や私学に勝ち、ベスト4まで行けたのでこれからは自信を持って戦っていける」と期待をかけ、「野球部に入っていなかったら、学校を辞めていたと思う。ここまでこれたのはみんなのおかげ」と目を潤ませていた。

特別扱いせず、自然に。障害者への理解深め、ともに歩む

 電動車イスというハンデを持つ山本が野球部に入部しても小島監督は「やるからには、できることを求める」と特別扱いはしなかった。

 女子マネージャーと同様、ノックのボール渡しを手伝わせたり、スコアボードの表示も任せた。失敗することもあったが、小島監督は他の部員同様、厳しく指摘した。マネージャーの仕事は酷で無理かと思われたが、機能訓練(リハビリ)にもなるはずと、監督の親心だった。

 山本は長時間、座っていることができず、2泊3日の関東遠征では大型バスの最後列に寝かせ、移動。同行した支援員や大人の手により、車から昇降していたが、自然と選手たちが手伝うようになった。部員たちはともに行動をするうち、自然と向き合うようになり、人(障害者)に対する優しさや思いやりが身についていった。

 朝はいつしか全選手が木ノ本駅まで迎えにゆくのが日課となった。日を追うごとに、山本も「1人じゃないんだ」そう思うようになり、公式戦では全力で応援している。

 小島監督は「障害を持った生徒の大きなチャレンジ。まだまだ、野球部も可能性はある。選手たちが一生懸命頑張っているか、見守っていてほしい」と話していた。

 

2019年10月16日

長浜市小学校陸上記録会

569人が参加、日下部君が大会新記録

 長浜市小学校陸上記録会が9日、浅井ふれあいグラウンドで開かれた。市内の小学5、6年生の代表569人が100㍍、走り幅跳び、ソフトボール投げ(6年のみ)など6競技で記録を競った。

 6年男子100㍍で神照小の日下部亘宥君が12秒7で大会新記録を出すなど、出場者それぞれが自己記録の更新に向けて力を出し切っていた。

 3位以上の入賞者は次の皆さん。

◇5年生◇

 【100㍍】▽男子=①草野烈(浅井)②浅井琥宇(長浜北)③中村優斗(長浜南)▽女子=①八若朋奈(びわ北)②山本美月(神照)③中川夏希(びわ北)。

 【1000㍍】▽男子=①橋本洛空(びわ南)②中村優希(浅井)③古池陽太(長浜)▽女子=①髙橋ひまり(長浜)②楠望美(朝日)③内藤裟絢(速水)。

 【走り幅跳び】▽男子=①松井優和(神照)②中川慶人(長浜北)③桐畑駿(余呉)▽女子=①安田惟愛(永原)②藤田恵玲菜(神照)③中川満喜(長浜北)。

 【走り高跳び】▽男子=①英本丞太(北郷里)②笹原大幸(長浜南)③金戸廉晟(神照)▽女子=①矢部音(七郷)②シリキアリアネル(長浜北)③三輪柚芽(北郷里)。

 【リレー】▽男子=①馬場悠人・佐藤凌成・伊藤陽生・北村澪音(長浜)②松村圭吾・浅井琥宇・児玉一成・中川慶人(長浜北)③中村優斗・笹原大幸・林晄士・池野光貴(長浜南)▽女子=①伊藤杏果・水田莉子・中川夏希・八若朋奈(びわ北)②桐畑すみれ・山元英怜南・藤田恵玲菜・山本美月(神照)③西河暖笑・園田朱梨・池野彩・安藤芽生(長浜南)。

◇6年生◇

 【100㍍】▽男子=①日下部亘宥(神照)②北村煌(長浜北)③竹仲隆葵(同)▽女子=①中嶌心桜(湯田)②堀内捺菜(南郷里)③辻葉音(長浜北)。

 【1000㍍】▽男子=①中川翔介(びわ南)②吉川愛輝(びわ北)③前西原柊(湯田)▽女子=①岡田芭奈(長浜)②瀧上碧唯(長浜南)③流石青空(長浜北)。

 【走り幅跳び】▽男子=①中川漣(びわ南)②西尾紘斗(南郷里)③竹原隆之佑(長浜北)▽女子=①廣部杏奈(神照)②松村菜々子(南郷里)③沢尾萌乃華(高月)。

 【走り高跳び】▽男子=①福永斐都(北郷里)②田辺主水(木之本)③林良柾(南郷里)▽女子=①宮下奈々(神照)②谷口桜子(びわ南)③奥長彩知(湯田)③森萌彩(南郷里)。

 【ソフトボール投げ】▽男子=①中川暁翔(長浜北)②脇坂航大(小谷)③米田智樹(速水)▽女子=①藤濱優楽(長浜)②三家真琴(神照)③村田柚(長浜南)。

 【リレー】▽男子=①竹原隆之佑・北村煌・中川暁翔・竹仲隆葵(長浜北)②伊賀並仁・浅井大生・木村祥梧・日下部亘宥(神照)③加藤颯真・清水涼太郎・吉岡大道・藤田瑛太郎(長浜)▽女子=①中嶌心桜・梅村希実・村居汀彩・須戸綾菜(湯田)②辻葉音・西川麗・宮川恵満・流石青空(長浜北)③川﨑眞子・千葉春奈・南雲虹幸・藤田夏恋(びわ南)。

2019年10月11日

カメラ手に、面白ポスト探して街歩き

長浜市神前町の松井忠夫さん

 その家の個性をあらわす郵便ポスト。ホームセンターにあるオーソドックスな製品から、インターネットで売られている遊び心あるデザイン、そして日曜大工の手作り品まで、多種多様なポストが、玄関に魅力を添えている。神前町の松井忠夫さん(76)は散歩がてらにそんな個性的なポストを見つけては写真に収め、記録を続けている。

 定年退職後、数々の趣味活動に打ち込んできた松井さん。車とバイクで全国を巡ったり、湖北地域の史跡、神社、道標を訪ね歩いたり、変わりダネでは、田んぼや畑に放置されながらも農具入れとして「セカンドライフ」を送っている自動車を探したり。いずれも写真と文章で記録し、ファイルにまとめて保管している。

 そんな松井さんが今没頭しているのは郵便ポスト探し。市内を散歩中に「えっ、ナニコレ!」と驚くポストに出会うことが多いことから、4年ほど前から印象に残ったポストを見つけては写真に収めるように。これまでの記録は200点に達した。

 「市街地は面白いポストが多く、郊外の新興住宅地は無機質なポストが目立つ。それでも趣のある家は、面白いポストが多い気がする」。撮影した写真や雑感をまとめたA4ファイル「面白ポスト探訪」にはチェーンソーアートでフクロウの形に彫ったポスト、自然木を組み合わせた手作り品、郵便配達の車をモチーフにした可愛らしいデザイン、ガスボンベ型、カエル型など多種多様なポストの写真が並ぶ。市販品か手作りかを問わず、いずれも印象に残ったポストばかり。松井さんは「特に手作りポストを見ると、家庭内の温かさも伝わってくる」と語る。

 「若い頃は彼女からの手紙が届いていないか、どきどきしながらポストを開けたものですが、今はインターネットの普及で手紙のやりとりが減り、ポストを開けるワクワクが小さくなった」と語る松井さん。「それでも個性的なポストのあるご家庭は、毎日、良い手紙が届くようにとの家族の願いが込められているような気がします」と話している。

2019年10月9日

カフェで「びわこモデラーズクラブ」作品展

会員のこだわり光る100点がずらり

 模型愛好家グループ「びわこモデラーズクラブ」の作品展が元浜町のカフェ&パブ・ロンドンで開かれている。

 会員12人が市販のプラモデルを改造、塗装したり、鉄を加工して作り上げたりと、それぞれがこだわりを込めて作った船やスポーツカー、バイク、戦闘機、戦車、恐竜など約100点を並べている。

 大阪と九州を結ぶフェリー「さんふらわあ」を200分の1スケールで再現した作品は、会長の尾木健男さん(77)=十里町=が鉄を加工して1年がかりで作り上げた大作。写真から設計図を作り、甲板にある設備を確認するために実際に大阪から鹿児島まで乗船する熱の入れよう。尾木さんは「展開図を作っても鉄板を曲げるとひずみが発生し、特に船首部分のカーブを鉄で作り上げるのに苦労した」と語る。

 他にも研磨剤でピカピカに磨いたスポーツカー、プロペラが電動で回転するように改造した戦闘機などが並び、尾木さんは「メンバーそれぞれが何らかのこだわりを持って作り上げている。是非、見に来て欲しい」と呼びかけている。午前10時から午後5時、14日まで。木曜定休。

◇   ◇

 なお、びわこモデラーズクラブでは随時、会員を募集している。現在の会員は20〜70代の14人。月2回、長浜サンパレスに集い情報交換している。問い合わせはオリオン模型℡(63)5678へ。