2023年5月25日

憧れの歌舞伎役者、体験して!

秋に発表会、小中学生男女を公募

 長浜曳山まつり推進会議(吉田豊会長)は子ども歌舞伎の普及啓発のため、長浜文芸会館で子ども歌舞伎発表会を企画。11月の舞台に向け、歌舞伎に出演する子ども達を公募している。

 長浜曳山まつりの子ども歌舞伎の役者は山組関連の男児に限定されているが、今度の発表会は住所、性別を問わず、小学4年生から中学1年生を対象に広く公募する。演目は「絵本太功記十段目尼崎の段」。7月2日に開講式を行い、夏休みや土日の計28回、午後1時から6時まで曳山博物館伝承スタジオで稽古を行う。

 発表会では子ども歌舞伎の伝統を支えている三役(振付、太夫、三味線)の育成のため、曳山博物館で開かれている三役修業塾の塾生の成果披露もある。

 主催の同会議は長浜曳山祭總當番委員長経験者をはじめ、各山組、若衆会、長浜観光協会、長浜商工会議所など関連団体の代表39人で構成され、ユネスコ無形文化遺産でもある長浜曳山まつりの保存・伝承、情報発信などを目的に2018年11月に結成された。コロナ禍で活動が限定されていたが、今年度から活発化させる。吉田会長は「曳山まつりでは地元から役者が出ているが、子どもたちには歌舞伎を演じたいという憧れがある。多くの人に応募してもらい、歌舞伎を通じて長浜の伝統文化に触れてほしい」と話している。

 応募は所定の用紙に必要事項を記入して曳山博物館に申し込む。問い合わせは同博物館℡(65)3300へ。

2023年5月22日

長浜西・高月合同チームが優勝

県中学校春季総体ソフトボールで

 県中学校春季総体のソフトボール競技の決勝戦が21日守山市内で開かれ、長浜西中と高月中の合同チームが高穂中(草津市)を破って優勝した。

 競技は県内24チームが出場してトーナメント戦で争った。部員不足のため合同チームでの出場となった長浜西・高月チームは1試合目を10対0、2試合目を11対1、3試合目を8対1と順調に勝ち上がった。

 高穂との決勝戦は8回まで互いに得点を許さない緊迫した展開となり、9回、無死2塁から攻撃を始める「タイブレーク」に突入した。表の長浜西・高月の攻撃は3ランホームランが飛び出すなど一挙に6得点をたたき出した。裏の高穂の攻撃も満塁でヒットを放つなどして5得点を挙げ1点差にまで猛追。手に汗握る試合展開となった。

 長浜西主将の吉田選手(3年)は「我慢が続く試合展開だったが、9回表でみんなのエンジンがかかった。記憶に残るゲームで、このチームで勝利でき良かった」、高月中主将の筧選手(3年)は「ワクワク、ドキドキの決勝戦だったが、みんなの声と気持ちが一つになっているのを感じられた。今までで一番楽しい試合だった」と話していた。

2023年5月17日

「うりんぼうプロジェクト」始動

高齢者 ひきこもる若者へ「生きがいを」

 高齢者やひきこもりの若者たちにアクセサリーやキーホルダーを作る機会を設け、販売した収益金を伊吹山の環境保全活動につなげる取り組み「うりんぼうプロジェクト」が米原市内で始まった。いずれも市内の造形作家の森佳三さん(59)と白川由美さん(54)が企画し、16日には近江学びあいステーションでキーホルダー作りの体験教室を開いた。

 森さんたちは、高齢者や生きづらさを感じているひきこもりの若者たちに、アクセサリーなどの制作体験と伊吹山の環境保全という社会貢献を通して、生きがいを感じてもらおうと、伊吹山に生息するイノシシの子ども「うり坊」にちなんで「うりんぼうくらぶ」を発足。

 プロジェクトでは、森さんがデザインしたキャラクターの「うりんぼう」と「いぶまるうさぎ」を使い、白川さんの指導でキーホルダーやピアス、ネックレス、クッションを製作。それら完成品の販売で得た収益金を米原市へ寄付し、伊吹山の環境保全活動に活用してもらう。

 16日の体験教室には市民8人がうりんぼうの描かれたタッセル付きのキーホルダー作りに挑戦。受講した市内の西村俊男さん(81)は「何でも挑戦だと思い参加した。初めてだったが、うまくできた」と笑顔を見せた。

 うりんぼうくらぶでは来月以降に活動費を求めるクラウドファンディングを実施する。森さんは「参加する皆さんには、実際に社会で活躍しているという充実感や生きがいを得てほしい。そしてその取り組みが環境被害の深刻な伊吹山の保全につながればいい」と話している。

2023年5月15日

湖北オーケストラ定期演奏会

28日長浜文芸会館、「カルメン」など披露

 湖北地域の音楽愛好家で組織する「湖北オーケストラ」は5月28日午後2時から長浜文芸会館で第5回定期演奏を開く。

 同オーケストラは「湖北にオーケストラを」との長浜音楽協会の呼びかけで2006年に結成された。徐々に団員を増やし、湖北地域の団員のみで交響曲を演奏できる2管編成オーケストラへと成長し、2018年に初の定期演奏会を成功させた。

 現在の団員は約30人。毎週日曜の午前に、長浜文芸会館などの市内公共施設で練習に取り組み、定期演奏会を目指している。

 定期演奏会ではビゼー「カルメン」(第1組曲、第2組曲)、ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、シューベルト「未完成」を披露する。

 「カルメン」では客演指揮者に天理シティーオーケストラ指揮者の安野英之さんを迎えるほか、「語り」を長浜市出身の女優・尾本祐菜さんが担当する。

 14日に長浜文芸会館で行われた練習では安野さんの指導で「カルメン」を繰り返し練習。安野さんは「闘牛士がマントをひるがえすようにかっこよく、堂々と」などと団員に細かく指示していた。団員指揮者の益子進也さんは「オペラを見たことのない人でも、カルメンのストーリーが楽しめる組曲となっている。解説もあるで、親しみやすい」と来場を呼びかけている。

 チケットは全席自由で、前売り800円。長浜文芸会館、市民交流センター、浅井文化ホール、木之本スティックホールで販売中。問い合わせは文芸会館℡(63)7400へ。

団員を募集

 湖北オーケストラは随時団員を募集している。対象は自身で楽器を持つ高校生以上。募集パートはバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、オーボエ、フルート、ファゴット、ホルン、打楽器。他のパートについても相談にのる。団費は月額3000円。詳細は同オーケストラのホームページで。

2023年5月12日

両生類 暑さをどう感知?

長浜バイオ大などのグループ、仕組みを解明

 暑さを嫌い、涼しい環境を好むサンショウウオなどの有尾両生類がどのようにして気温を感じ、生息環境を選択してきたのか—。長浜バイオ大学と生理学研究所(岡崎市)の研究グループが有尾両生類の感覚神経が持つ高温センサー「TRPV1」(温度受容体)の感受性を突き止めるとともに、たった2個の「アミノ酸残基」(タンパク質を構成しているアミノ酸の1単位)が「熱い」と感じる温度を変化させていることを明らかにした。

 研究は「ウーパールーパー」の名で親しまれているアホロートル、スペインなどに生息するイベリアトゲイモリ、長浜市にも分布するヤマトサンショウウオ、山地の渓流に棲むハコネサンショウウオの4種類について、それぞれのTRPV1の温度応答性を調査した。

 ラット(ネズミ)などの動物は43℃程で「熱い」と感じるが、涼しい環境を好む有尾両生類は30℃ほどで「熱い」と感知する。研究グループは有尾両生類のTRPV1が動物に比べ10℃近く低い温度で反応する性質を突き止めた。

 また、アミノ酸残基に温度に反応する部位があると推測して、有尾両生類とラットのアミノ酸残基を比較するなどして、重要な役割を持つ2個のアミノ酸残基を特定した。

ヒトの「痛み」治療につながる可能性も

 長浜バイオ大の斉藤修教授ら研究グループは「地球温暖化による動物への真の影響を理解、予測し、種の保全に有益な情報になる」と研究成果の意義を語っている。さらに、温度感知の仕組みは痛みの感知にも通じ、「TRPV1の活性化の仕組みや、その感受性の変化が起きる仕組みを明らかにすることは、ヒトの神経障害性などさまざまな『痛み』に関係した疾患の治療や新薬開発につながる突破口になる可能性がある」としている。

 研究成果は11日、電子版英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。

2023年5月11日

悪質運転に、正拳突き!

長浜署で出動式、一日署長に空手家・清水さん

 春の全国交通安全運動(11日〜20日)が始まり、長浜署では前日の10日、大津市出身の空手家・清水未来さん(22)を一日警察署長に招いて出動式を行った。

 清水さんは2歳から空手を始め、京都光華女子大在学中の昨年11月には第1回全日本学生フルコンタクト空手道選手権で準優勝。京都府警右京警察署が作った自転車の安全運転啓発動画にも出演している。この4月からは野洲市役所で保健師として働いている

 出動式では「春の全国交通安全運動には3つのポイントがある。子どもをはじめとする歩行者の安全確保、横断歩行者の事故防止、自転車のヘルメット着用。安全・安心なまちをつくっていくため微力ながら努めたい。皆さんも頑張ってください」と訓示した。

 板割りの演武も行い、「あおり運転」「飲酒運転」「信号無視」と記された木の板を正拳突きや肘打ちで割るパフォーマンを見せた。

 出動式には署員をはじめ、交通安全協会、安全運転管理者協会、警友会、市関係者ら約30人が出席。井上和幸署長は「管内の交通事故を1件でも減らし、安全・安心の長浜の実現に向け、一致団結して取り組んでほしい」と呼びかけていた。

 出動式の後は、白バイやパトカーが長浜署を出発して市内パトロールに向かった。

2023年5月10日

徳源院の三重塔、屋根修復へ

京極家の菩提寺、CFで資金募る

 戦国武将の京極高次ら京極家の菩提寺として知られる米原市清滝の清滝寺・徳源院の三重塔の一部が損傷し、同寺は修復費用の一部をクラウドファンディング(CF)で募っている。

 徳源院は京極家初代の氏信が1286年(弘安9)に建立。鎌倉幕府に仕えてバサラ大名として知られる京極道誉や、豊臣秀吉や徳川家康に仕えた京極高次ら歴代25代の当主をまつっている。

 三重塔は、讃岐丸亀藩主だった京極高豊が1672年(寛文12)に京極家先祖の墓石を集めて供養塔として建立。高さ約15・5㍍のこけらぶきの屋根で、親柱を設けずに水平材を直角に交わらせて作った柵「組高欄(くみこうらん)」などの構造が特徴。

 1977年(昭和52)に改修されたが、台風や大雪などの影響で屋根のこけらぶきがはがれ落ちたり、屋根の一部が破損し、「このまま放置すれば手の付けられない状態になりかねない」(山口光秀住職)。

 三重塔は県指定の文化財だが、補助金だけでは修復費を賄いきれないため、100万円をCFサイト「READY FOR(https://readyfor.jp/projects/118212)」で募集。返礼品は同寺の拝観券、京極家武将印状、三重塔修復工事の見学など。受け付けは6月20日まで

 山口住職は「このCFを機に、米原に歴史的な徳源院という寺があることを知ってもらい、ご来院いただけたら」と話している。

2023年5月10日

谷口町の神田山に遊歩道

「子どもたちと一緒に」住民有志が整備

 谷口町でかつて住民憩いの場だった「神田(じんでん)山」を再生しようと、地元の有志が遊歩道を整備。5日、完成記念の山登りイベントがあった。

 神田山は集落の奥にある小高い山(標高188㍍)。地元のお年寄りによると、昔は、子どもたちがこの山に登って遊んだり、田植え終わりの農休みには人々が一堂に会し、宴を催していたという。

 また、谷口は林業が盛んで、ほとんどの山にはスギが植林されたが、この山だけは低木の広葉樹が自生。見晴らしがよく、麓の集落などが見下ろせる眺望スポットになっていた。

 しかし、山に入る人が少なくなり、草木が生い茂るように。地元の人たちは「子どもたちと一緒に、昔の姿を取り戻したい」と昨年5月、有志でつくる「夢追い人」(藤辺匡文代表)を発足。再生に取りかかった。

 メンバーたちは集落と山頂を結ぶ道を重機などで開拓。呼びかけに応じた子どもたちも枝払いなどを手伝った。このほか、雑木を利用した看板や階段を設置、ヤマザクラやモミジの植栽も子どもたちと一緒に。延べ130人の力を借り、約1年間がかりで、遊歩道ができあがった。

 完成イベントには市内の親子ら75人が参加。新緑に囲まれた遊歩道を散策した。山頂広場では弁当を広げ、宝探しを楽しみ、「初めて登った。風が心地よかった」「今までで一番楽しい子どもの日になった」などと喜んでいた。

 グループでは神田山の再生とともに、集落内の公用地(遊園地)の遊具整備なども進めており、藤辺代表は「次代を担う『子どもたちと一緒』が合言葉。交流を通して谷口や自然に愛着を持ってもらえたら」と話している。

 なお、夢追い人では仲間を募集中。問い合わせは藤辺代表℡090(8752)3677へ。