2022年5月12日

山久、湖北初プラチナくるみん認定

仕事と子育て両立支援で

 仕事と子育ての両立に取り組む企業を労働局が特別に認定する「プラチナくるみん」を、八幡中山町の機械工具販売「山久」(平山正樹社長)が湖北地域で初めて受けた。

 各都道府県の労働局は次世代育成支援対策推進法に基づいて、仕事と子育ての両立を支援する企業のうち、一定の水準を満たせば「くるみん認定」を交付。その中で、さらに高い水準で取り組んでいる企業に「プラチナくるみん」を認定している。

 認定を取得すれば、認定マークを利用して子育てサポート企業であることをPRでき、イメージ向上、優秀な人材の採用・定着が期待できる。県内では71社がくるみん認定を受けているが、プラチナくるみんは同社で6社目。湖北地域では初めてとなった。

 同社の社員は75人。2017年4月から21年6月末までの行動計画で、主に男性社員を想定して子どものための看護休暇を3人以上、育児休業を1人以上取得することや、育児をする社員へのキャリア形成支援、年次有給休暇の取得推進などを目標に掲げた。

 取り組みの成果として男性社員1人が約2週間の育児休暇を取得したほか、14人が看護休暇(有給)を利用した。また、育児休業を取得し復職した社員にヒアリングを行い、その実体験をもとにした若手社員向けの研修を実施。このほか、子どもが親の仕事に触れる「子ども参観日」も実施し、「家での雰囲気とは違ってかっこよかった」「自分の親がどんな人と働いているか分かってよかった」などの反応があった。

 同社では子育て中の社員が気兼ねなく休暇を取り、男性も積極的に育児に参加できるように、2年目以降持ち越せない有給休暇を充当した「子育て推進休暇制度」を制定するなどし、長浜市からも「子育て応援表彰」を受賞している。

 これまでプラチナくるみんの認定を受けたのは滋賀銀行や日本電気硝子など比較的規模が大きな企業で、山久は認定6社の中で最小。滋賀労働局は「小規模の企業は社員が休むと業務がまわらないとして休暇を取りづらい傾向にあるが、山久は社内の業務体制や制度を整えることで仕事と子育ての両立を支援している」と評価している。

 同社は「子育て中の社員が働きやすい職場づくりを築いてきた。このような認定を頂き大変嬉しい。さらなる飛躍を目指し努力したい」とコメントしている。

2022年5月12日

リーファ 活動に区切り

15日の10周年ライブを最後に

 湖北地域を拠点に活動する2人組音楽ユニット「〜Lefa〜(リーファ)」が15日に米原市の県立文産会館で開くライブを最後に、2人での活動を区切ることになった。

 リーファはボーカルの北川陽大さん(43)とギター・ピアノの河野弘行さん(38)の2人で2010年に活動を始め、12年にコロムビアからメジャーデビューした。これまでに「君の笑顔見たいから/琵琶湖周航の歌」やプロ野球・楽天の則本昂大投手の入場曲・応援歌「魂〜ユメノミチ〜」などシングル5枚、アルバム2枚をリリースしている。

 今年1月、木之本スティックホールでデビュー10周年ライブを開いたが、新型コロナウイルスのオミクロン株流行を受けて予約客の3割余りがキャンセルとなったことから、あらためて「10周年リベンジ」と銘打ってライブを開くことになった。

 このライブを機に2人はリーファとしての自主的なライブを休止し、それぞれが個別活動に専念するが、「解散はしない」としている。北川さんは「デビューから10年間活動できたのは故郷の長浜を拠点にしたからこそ。ファンの皆さんの支えをはじめ、地域の方々に活動の場を提供していただいた」と語っている。

 ライブには米原高校出身の同級生4人で結成する若手バンド「AVALANCHE(アバランチ)」も出演する。リーファが推す次世代のアーティストで、北川さんは「地域の皆さんにも将来ある若い子を応援してもらえれば」と話している。

 ライブは午後2時開演。チケットは前売2500円、当日3000円。

2022年5月9日

宮川さん着物の装いコンテストで1位

母の振り袖で晴れの表彰台に

 米原市米原西の宮川佳奈さん(24)が「全日本きもの装いコンテスト」世界大会(4月24日、東京)に出場。祖母が母にプレゼントした振り袖を装い、世代を超えて着物文化を伝えることの大切さをアピールし、女王、準女王に次ぐ1位に輝いた。

 コンテストは全日本きものコンサルタント協会の主催。振り袖、留め袖、カジュアルなど6部門あり、鏡を見ずに一人でいかに美しく装えるかを競う。

 宮川さんは4年前から松田陽子さん(49)=米原市上多良=の指導で着付けを学び、子ども向けの着物教室を手伝ったり、米原中学校で浴衣の着付けを教えたりしている。

 1月に奈良県で開かれたコンテスト関西大会の振り袖の部で2位に入賞し、世界大会への出場権を獲得した。各地区の代表28人が出場した世界大会では、祖母が母親の成人式のために購入した着物で臨み、スピーチでは次の世代に着物を伝えることの大切さを訴えた。

 宮川さんは「初めて母の振り袖に袖を通し、母も祖母も喜んでくれた。母の着物で表彰台に上がれて、すごく嬉しかった」と話し、母の典子さん(54)は「指導をしてくださった松田先生のおかげ」、祖母の久保川操さん(85)=木之本町木之本=は「嬉しいとしか言いようがない。着物が娘、孫へと受け継がれたのは幸せです」と喜んでいる。

2022年4月28日

GWは野鳥センターで観察いかが?

子育ての季節到来!  抱卵、求愛ダンス、狩りなど

 湖北野鳥センター(湖北町今西)はゴールデンウイーク(29日〜5月8日)の期間中、特別企画「ゴールデンバードフェスティバル」を催し、野鳥観察を呼びかけている。

 センター周辺では連日、20〜30種類の野鳥を観察できる。初夏は子育てが活発になる季節で、GW中はセンター近くのヤナギの巣で抱卵中のトビの夫婦のようすを、センターに設置の望遠鏡で観察できる。センターの谷智子さんは「運が良ければカンムリカイツブリの求愛ダンスが見られるかもしれません」と話している。

 また、フナなどが産卵のために湖岸近くに寄ってきており「ミサゴがホバリングしてから湖面に飛び込んで魚を獲るダイナミックな狩りのようすも観察できるかも」と、来場を呼びかけている。

 なお、センターが企画したフェスティバルの概要は次のとおり。

 【はじめてのバードウォッチング】初心者向けに野鳥センターの周りを歩きながらバードウォッチングの楽しみ方を教える。1日午前9時半から。定員20人。当日受け付け。

 【フロアトーク】開催中の特別展示「鳥の新分類を勝手に大予想」について、専門的に解説する。3日午前10時、午後2時から。定員各25人。当日受け付け。

 【つくってあそぼ!】紙やストローで羽ばたく野鳥を作る。5日午前9時半から。定員30人。要事前申し込み。

 【探鳥会】野鳥センターの周辺で野鳥を観察する。7日午前9時半から。定員30人。要事前申し込み。

 参加にはいずれも入館料が必要。高校生以上200円、小中学生100円。幼児と長浜市内の小中学生は無料。事前申し込みの詳細はセンターのホームページ(http://www.biwa.ne.jp/~nio/)で。問い合わせはセンター℡(79)1289へ。

 

トレカ15種類を作成   期間限定でプレゼント

 湖北野鳥センターは湖北地域で観察できる野鳥を紹介したオリジナルのトレーディングカード(トレカ)を作り、ゴールデンウイーク期間限定で、来場者にプレゼントする。

 カードは縦8.5㌢、横6.0㌢でカイツブリ、コハクチョウ、ヒシクイなど全15種類。うち3種類はラメ入りのレアカード。

 野鳥の写真のほか、体の大きさや習性などを紹介している。それぞれの野鳥に「バードポイント(BP)」を設定し、ポイントの大きさで「生き残り」をかけたバトルゲームも楽しめる。野鳥の持つ特性に由来する「スキル」を設けることで戦略に幅を持たせた本格的なトレカとなっている。例えばヒシクイの固有スキル「警戒心」は、相手がタカ目(ワシ、タカなどの猛禽類)の場合、相手のBPをダウンさせる効果を持つ。実際にヒシクイは非常に警戒心が強く、猛禽類を見ると逃げるという。

 カードを作成したセンターの谷智子さんは「大人にはついつい集めたくなるコレクション性、子どもには野鳥のことを学びながら遊べるゲーム性とした。GW期間限定のプレゼントだが、好評ならば種類を増やしたい」と話している。

 なお、トレカをもらうには同センターのSNS(ツイッター、フェイスブック)をリツイート、フォロー、「いいね」するのが条件。SNSを利用していない人は職員とじゃんけんに勝てばもらえる。1人1日3枚まで。

2022年4月26日

自転車のままベッドルームへ

北近江リゾート  宿泊可能な休憩スペース整備

 高月町唐川の温泉施設「北近江リゾート」は施設内の旧レストランを宿泊可能な休憩スペースへと改修し、ゴールデンウイーク初日の29日にオープンする。雑誌を豊富に取り揃えたコワーキングスペースや、自転車が持ち込み可能なベッドルームなど、従来の温泉施設に新たな機能と魅力をプラスさせた空間に仕上がっている。

 コワーキングスペース360平方㍍と、宿泊スペース290平方㍍からなる。コワーキングスペースにはテーブルやソファ、ハンモックなどを置き、棚には雑誌を並べる。ネット環境や電源なども整備して、自由にくつろいで利用できる。

 宿泊スペースは2段ベッドが並ぶ男女別のドミトリールームと、カーテンで仕切れるプライベートルームがあり、最大36人が利用できる。「ビワイチ」などのサイクリング利用者も使いやすように、プライベートルーム前の通路は土間となっており、自転車のまま入って室内の壁に設置されたフックに掛けることができる。

 利用料金は土日祝・大人の場合、入浴のみの「サクッと入浴コース」(制限時間90分)が980円、入浴とコワーキングスペース利用をセットにした「ゆったりコース」(午後10時まで)が1800円、宿泊スペースを含む全施設利用が4000円となっている。

 温泉施設とそれぞれのスペースは区切られており、利用するコースによってICタグやカードを使って往来する。

 北近江リゾートは「地元のアクティビティの拠点となると同時に、地域の方々が交流する場になれば」と利用を呼びかけている。詳細は北近江リゾートのホームページ(https://kitaoumi.com/)で。

 

2022年4月25日

障害者支援施設ココサロン開所

23日、南高田町で喜びの式典

 子どもから大人まで切れ目なく障害児・者を支援する複合施設「ココサロン」が23日、南高田町にオープンした。現地で開かれた開所式には県内の政治、行政、医療、福祉関係者が集い、施設への期待の高さをうかがわせた。

 施設は一般社団法人なないろ(岡本律子代表理事、八幡東町)が、高齢者福祉施設として使用されていた建物を取得し、バリアフリー構造などをそのまま活用して、障害者向けの複合施設とした。

 施設は3棟からなり、障害児を預かる放課後等デイサービス「アオ」、居宅介護「ビオラ」(5月開所予定)、生活介護「ハース」(8月開所予定)、シェアハウス「ココ」が入っている。来年は訪問看護も始める予定で、子どもから大人までトータルにサポートする拠点としたい考えだ。

 開所式には来賓の上野賢一郎衆院議員、浅見宣義長浜市長、平尾道雄米原市長、楠井隆長浜赤十字病院長、市川忠稔県健康医療福祉部長をはじめ、政治、行政、医療、福祉、企業関係者ら40人余りが出席し、テープカットで開所を祝った。岡本代表理事は「障害名にかかわらず、当事者とその家族の笑顔が多く見られるような施設を目指し、障害者にとってなくてはならない社会資源の役目を担ってゆきたい」とあいさつ。楠井院長は「世の中は多様性の時代となっている。いろんな個性を持っている人が存在することを楽しみ、共に喜べることが大事。そのために医療としてもできる限り協力をしていきたい」と語った。

 同法人は、高次脳機能障害の患者と家族でつくる「脳外傷友の会しが」(現・高次脳機能障害の友の会しが)を母体として2016年に設立。八幡東町に就労支援施設「サンサン」を整備し、障害者の働く場を提供している。

 高次脳機能障害は交通事故や脳疾患などで脳の機能に障害が生じることによって引き起こされ、記憶や感情のコントロールなどに影響する。外見からは分からないため「見えない障害」とも呼ばれる。

 岡本代表理事の次男も2004年の交通事故が原因で高次脳機能障害を抱えた。他人とコミュニケーションがとれなくなって引きこもりがちとなり、2年前にがんで亡くなった。「眠っている時以外はひと時も目を離せない状態でした」と振り返り、同じ境遇にいる当事者と家族を支えるために、同法人を設立して支援活動に取り組んできた。

 今回、「高次脳機能障害に限らず、幅広い障害者を子どもから大人までサポートできる施設が必要」と複合施設の開設に至った。施設名の「ココ」はハワイの言葉で「虹色」を意味し、「此処(ここ)が安心できる空間となり、個々(ここ)が前向きな気持ちになりますように」との思いを込めた。「次男もみんなと集える場所を楽しみにしていました」と語る岡本代表理事。開所式では「当事者とその家族の一員となり、大家族でその人らしく生き生きと楽しく生活し、共に喜べる共生社会を実現します」と理念を述べ、地域社会の温かい支援を呼びかけていた。

2022年4月18日

クラシック音楽を身近に!

湖北オーケストラ 5月22日定期演奏会

 湖北地域の音楽愛好家で組織する「湖北オーケストラ」は5月22日午後2時から木之本スティックホールで第4回定期演奏を開く。

 「湖北にオーケストラを」との長浜音楽協会の呼びかけで2006年に結成され、定期演奏会を目標に練習を重ねている。徐々に団員を増やし、湖北地域の団員のみで交響曲を演奏できる2管編成オーケストラへと成長し、2018年に初の定期演奏会を成功させた。

 現在の団員は約50人。コロナ禍で一時、練習を中断していたが、現在は長浜まちづくりセンターを拠点に週1回の練習に取り組み、定期演奏会を目指している。月1回、天理シティーオーケストラ常任指揮者の安野英之さんを招いて、指導を受けている。

 定期演奏会ではシューマン「交響曲第4番ニ短調作品120」を演奏する。団長の北村雅明さん(68)は「少し背伸びをして技術的に大変な曲に挑戦した。曲を知れば知るほどすばらしいメロディーで、シューマンに挑戦して良かったと思っている」と語っている。このほか、ブラームス「大学祝典序曲ハ短調」、シュトラウス「美しく青きドナウ作品314」を披露する。

 北村さんは「湖北地域は身近にクラシック音楽に親しむ環境がないが、身近な人が演奏していることを知ってもらい、クラシック音楽への敷居が低くなれば」と来場を呼びかけている。チケット(前売のみ)は全席自由で800円。木之本スティックホール、長浜文芸会館、市民交流センター、浅井文化ホールで販売中。問い合わせは若松屋℡(62)1074へ。

団員を募集

 湖北オーケストラは随時団員を募集している。対象は楽器を持ち、オーケストラ、吹奏楽、弦楽などの合奏経験のある高校生以上。指揮者の益子進也さん(78)は「多少の経験は必要ですが、誰でも気軽に参加できます」と呼びかけている。

 募集パートはバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、オーボエ、フルート、ファゴット、ホルン。他のパートについても相談にのる。詳細は同オーケストラのホームページ(https://kohokuorchestra.amebaownd.com/)。

2022年4月15日

3年ぶり子ども歌舞伎奉納

長浜八幡宮で 曳山4山が名演技

 長浜曳山まつりは本日(ほんび)の15日、子ども歌舞伎を3年ぶりに長浜八幡宮で奉納。出番山の鳳凰山、壽山、高砂山、猩々丸が名演を披露し、観客から大きな拍手が送られていた。

 曳山まつりの起源でもある長刀組による太刀渡りも3年ぶりに行われた。曳山まつりは秀吉が戦乱で荒廃した八幡宮を再興し、源義家(八幡太郎義家)の武者行列を模した太刀渡りを行ったが始まり。その後、曳山を建造して巡行するようになった。太刀渡りでは鎧姿の子ども武者が2㍍余りの大きな太刀を腰に下げ市街地を経て八幡宮境内へと練り歩いた。

 一番山の鳳凰山の舞台では、歌舞伎上演に先立ち、内藤行人君(9)が三番叟を披露し、扇と鈴を手に優雅に舞い歌舞伎奉納の幕開けを告げた。

 鳳凰山は「平家女護島 俊寛 鬼界ケ島の場」を上演した。平家に謀反を企て流罪となった青木悠純君(12)演じる俊寛が絶海の孤島にただ一人残ることを決心したが最後は孤独感と絶望感に襲われる物語。俊寛の悲痛な叫びが観客の胸に迫り、演じ終わると大きな拍手が沸いていた。

 歌舞伎奉納後はそれぞれの曳山が順番にお旅所へと巡行し、道中の大手門通りでも上演された。

 長浜市の発表によると曳山まつり(15日)の人出は約2万5000人の見込み。

 

2022年4月14日

子ども役者 堂々の演技

出番山の地元で「十三日番」

 長浜曳山まつりが13日開幕し、夕刻から夜にかけて商店街の通りなどで行われた「十三日番」では、提灯の明かりに照らされた曳山の舞台で子ども役者が歌舞伎を披露した。

 「十三日番」は稽古の成果を初めて自町の曳山で披露する場。台詞が詰まったり、カツラが外れたりと初演ならではのハプニングがありながらも、子ども役者がはつらつと演技し、市民や観光客、稽古を支えてきた若衆から大きな拍手が送られた。提灯明かりでいずれの役者も艶っぽく見え、特に女形は妖艶な気配で観客を魅了していた。

 大手門通りの山蔵前で上演した壽山は、天下の大泥棒、石川五右衛門を演じた。前半パートは国外退去のスペイン人通訳の父親と、聚楽第へ送られる母親との別れ、後半パートは石田三成との友情などを描き、幼少期の五右衛門を栗原優太君(10)、大人になった姿を鈴木創太君(11)が演じた。「和と洋のコラボレーション」をテーマに、振付担当の水口一夫さんが創作した。片岡愛之助さんが演じた作品で、子ども歌舞伎としては長浜曳山まつりが初上演。曳山の舞台でのフラメンコの舞いが披露された。

 あす15日はいよいよ本日(ほんび)。長浜八幡宮で3年ぶりに歌舞伎を奉納する。

 

2022年4月11日

長い髪を小児患者に

女子高生が医療用ウィッグに寄付

 小児がんの治療の副作用などで脱毛に悩む子どもたちに医療用ウィッグ(かつら)を贈る「ヘアドネーション活動」に協力するため、長浜北星高校3年生の野々口ゆうめさん(17)が9日、市内の美容室で背中まで伸びた長い髪を切った。髪はヘアドネーションを呼びかけている大阪市のNPO法人に送る。

 野々口さんは、がん検診を呼びかける講演活動に取り組んでいる元がん患者の藤井登さん(64)が経営する学習塾に通っている。藤井さんから「ヘアドネーションという形で、がん患者を支援することができる」と聞かされ、協力することに。ちょうど新学期のスタートに合わせ新しい髪型にするつもりだった。

 この日、八幡東町の美容室「hana×hair」を訪れ、ヘアドネーション用のカットを依頼。美容師が毛を13本の束に分けてゴムでくくり、1束目は野々口さん自身がはさみを入れた。

 ヘアドネーションの協力を呼びかけているNPO法人「JHD&C」(大阪市)によると、ヘアドネーションには31㌢以上の長さが必要。協力者から送付された髪は計測、仕分したうえ、トリートメント処理を行い、製造工場でウィッグとなる。毛束の中には短い毛も多く含まれることから、子ども1人のウィッグを作るのに約30〜50人の協力が必要という。

 この日のカットでスーパーロングからボブへと変身し、33㌢の髪の毛を送ることになった野々口さん。カットした毛束を手に「いつもよりヘアケアを心がけてきた。ヘアドネーションについて1人でも多くの人に知ってもらい、脱毛に悩む子どもたちの助けになれば」と笑顔を見せた。

 美容室でカットを見守った藤井さんは「塾で生徒にヘアドネーションの話をしていた。がんに対する理解を深め、協力してくれたことを嬉しく思う」と語った。

 同美容室では年4回ほどヘアドネーション用のカットを依頼されるという。同美容室など長浜市内で10店舗を運営する「カミングエンタープライズ」(曽根町)の中川豊己社長(53)は「崇高な気持ちで、がん患者の不安を取り除く、大きな役割を担って下さった。今後も、ヘアドネーションの要望があれば協力したい」と話している。

2022年4月5日

古民家で仕事と余暇両立

野瀬と余呉にワーケーション施設

 余暇を楽しみながら働く「ワーケーション」の施設が1日、野瀬町と余呉町上丹生にオープンした。コロナ禍を機にしたリモートワークの普及でネット環境さえあれば場所を選ばない仕事スタイルがじわりと広がりつつあり、施設整備を後押しした長浜市は「地域との交流が生まれ、ゆくゆくは移住につながれば」と期待している。

 野瀬町にオープンした「ASOVIVAはなれ」はBPO事業や地方創生・地域活性化事業に取り組むヒトノエ(東京都足立区)が整備。空き家の古民家を和モダンに改修し、WEB会議に対応した個室などを設けている。近くではニジマス釣り、サイクリング、トレッキングなど自然を楽しめる。同社は「ワーケーションを通じて都市部と地方の架け橋になりたい」としている。利用料金は日帰り2200円、宿泊5500円。

 余呉町上丹生の「上丹生山根邸」は中西興産(大阪市)が整備。古い空き家を改修し畳の間を生かしている。近隣ではハイキング、スキー、魚釣りなどのレジャーを楽しめる。地域住民が手作りする郷土料理も提供する。「レジャーとテレワークを掛け合わせ、自分なりの新しい働き方と休み方を模索できます」とPRしている。利用料金は日帰り2000円、宿泊6000円。

 市では交流人口増加を目指して、国の地方創生テレワーク交付金を活用し、民間事業者によるワーケーション施設整備に補助金を出して支援。今回の2施設のほか、昨年11月には元浜町に江戸中期の町家を改修したコワーキングスペース「ビワコ・ピクニック・ベース」がオープンしている。

 市ふるさと移住交流室は「都市部の人にも市民にもワーケーション施設を利用してもらい、仕事をフックに地域との交流が生まれ、ゆくゆくは移住につながれば」と話している。

2022年3月29日

県内初の血液内科 きとうクリニックが開院

コープ2階に エイズ、外国人患者にも対応

 内科・血液内科の「きとうクリニック」が4月1日、宮司町のコープながはま2階にオープンする。県内初の血液内科医院でエイズ、外国人患者にも対応できる。

 木藤克之院長(63)は長年、滋賀医科大学病院の教授として▽研究▽教育▽臨床を務め、長浜赤十字病院でも毎週木曜、血液内科医として診察・治療している。

 このほか、2010年から6年間、定期的にケニアを訪問し、エイズ研修などを通して国際交流に尽力。ライフワークとして国際医療に興味がある人たちが集う「びわ湖国際医療フォーラム」の代表として、国内外の外国人に関する医療研究などをしている。

 県内では外国人8000人前後が就労し、エイズ患者は約150人いるとされるが、日ごろの健康状態がチェックされておらず、受け入れ態勢も十分でない。

 クリニックではブラジル国籍の看護師が常勤し、在日外国人に対応。関西で4カ所目となるエイズ対応施設として認定されているため、エイズ患者の「かかりつけ医」としての役目も担う。

 このほか、女医やエイズカウンセラーを配し、プライバシーを保護するための個別待合室を設置。血液検査にも迅速に対応でき、待合時間の解消に努める。

 木藤院長は「血液の病気、エイズ、海外の患者本人と家族を含めた地域医療を目指し、最善のチーム医療を実践してゆきたい」と話している。

 診察は午前8時半から正午、午後4時から7時。木曜と土曜の午後、日祝日休診。なお、長浜赤十字病院の外来は継続する。問い合わせはきとうクリニック℡(65)5100へ。

2022年3月28日

人工温泉やプールなど新設

名越町のグランピング施設がバージョンアップ

 昨年オープンした名越町のグランピング施設「フューチャーリゾート」に人工温泉やサウナ、プールなどが新たに設けられ、運営するフューチャーラボ(橋本久司社長、西上坂町)は「バージョンアップした施設を楽しんで」と来場を呼びかけている。

 施設は横山森林公園のふもとにある旧サイクリングターミナル跡地に昨夏オープンした。広さ4500平方㍍に高級ヴィラやドームテント、小型ドームハウスなどがあり、バーベキューなどのアウトドアが楽しめる。

 コロナ禍で密を避けるためにキャンプを始める人が増えるなどアウトドア人気が高まる中、家族や友人同士での利用や、企業・団体で施設を丸ごと借り切っての利用など、幅広い楽しみ方が可能な施設として人気を呼んでいる。

 新しく整備したのは、人工温泉、ロウリュ(蒸気浴)を楽しめるサウナ、屋外プール、ドッグランなど。施設利用者の観光や買い出しなどをサポートするため東南アジアで見られる自動三輪車「トゥクトゥク」も導入した。また、市内で飲食店を経営する「クラブメゾン」とタイアップした料理も始める。

 同社の橋本社長は「癒しと観光振興をキーワードに施設をバージョンアップした。市民限定のサービスも考えているので、ホームページで確認して欲しい」と話している。今後も新しいヴィラの建設を計画している。詳細はフューチャーリゾートのWEBサイト(https://www.futureresort.net/)で確認できる。