2019年10月11日

カメラ手に、面白ポスト探して街歩き

長浜市神前町の松井忠夫さん

 その家の個性をあらわす郵便ポスト。ホームセンターにあるオーソドックスな製品から、インターネットで売られている遊び心あるデザイン、そして日曜大工の手作り品まで、多種多様なポストが、玄関に魅力を添えている。神前町の松井忠夫さん(76)は散歩がてらにそんな個性的なポストを見つけては写真に収め、記録を続けている。

 定年退職後、数々の趣味活動に打ち込んできた松井さん。車とバイクで全国を巡ったり、湖北地域の史跡、神社、道標を訪ね歩いたり、変わりダネでは、田んぼや畑に放置されながらも農具入れとして「セカンドライフ」を送っている自動車を探したり。いずれも写真と文章で記録し、ファイルにまとめて保管している。

 そんな松井さんが今没頭しているのは郵便ポスト探し。市内を散歩中に「えっ、ナニコレ!」と驚くポストに出会うことが多いことから、4年ほど前から印象に残ったポストを見つけては写真に収めるように。これまでの記録は200点に達した。

 「市街地は面白いポストが多く、郊外の新興住宅地は無機質なポストが目立つ。それでも趣のある家は、面白いポストが多い気がする」。撮影した写真や雑感をまとめたA4ファイル「面白ポスト探訪」にはチェーンソーアートでフクロウの形に彫ったポスト、自然木を組み合わせた手作り品、郵便配達の車をモチーフにした可愛らしいデザイン、ガスボンベ型、カエル型など多種多様なポストの写真が並ぶ。市販品か手作りかを問わず、いずれも印象に残ったポストばかり。松井さんは「特に手作りポストを見ると、家庭内の温かさも伝わってくる」と語る。

 「若い頃は彼女からの手紙が届いていないか、どきどきしながらポストを開けたものですが、今はインターネットの普及で手紙のやりとりが減り、ポストを開けるワクワクが小さくなった」と語る松井さん。「それでも個性的なポストのあるご家庭は、毎日、良い手紙が届くようにとの家族の願いが込められているような気がします」と話している。

2019年10月9日

カフェで「びわこモデラーズクラブ」作品展

会員のこだわり光る100点がずらり

 模型愛好家グループ「びわこモデラーズクラブ」の作品展が元浜町のカフェ&パブ・ロンドンで開かれている。

 会員12人が市販のプラモデルを改造、塗装したり、鉄を加工して作り上げたりと、それぞれがこだわりを込めて作った船やスポーツカー、バイク、戦闘機、戦車、恐竜など約100点を並べている。

 大阪と九州を結ぶフェリー「さんふらわあ」を200分の1スケールで再現した作品は、会長の尾木健男さん(77)=十里町=が鉄を加工して1年がかりで作り上げた大作。写真から設計図を作り、甲板にある設備を確認するために実際に大阪から鹿児島まで乗船する熱の入れよう。尾木さんは「展開図を作っても鉄板を曲げるとひずみが発生し、特に船首部分のカーブを鉄で作り上げるのに苦労した」と語る。

 他にも研磨剤でピカピカに磨いたスポーツカー、プロペラが電動で回転するように改造した戦闘機などが並び、尾木さんは「メンバーそれぞれが何らかのこだわりを持って作り上げている。是非、見に来て欲しい」と呼びかけている。午前10時から午後5時、14日まで。木曜定休。

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 なお、びわこモデラーズクラブでは随時、会員を募集している。現在の会員は20〜70代の14人。月2回、長浜サンパレスに集い情報交換している。問い合わせはオリオン模型℡(63)5678へ。

2019年10月8日

高畑に「キテハ食堂」オープン

資源を有効活用、体にやさしい食事を

 体にやさしい食事と木の温もりを提供する「キテハ食堂」が高畑町にオープンした。

 小谷上山田町で「どっぽ村」を立ち上げ、大工を営む清水陽介さん(64)は、かつて庄屋で「横山百貨店」という名で商売を営んでいた築100年余りの空き家をリフォームし、建築とエネルギーの技術養成学校を作ろうと、「キ=材料、テ=技術、ハ=刃(道具)」を意味する「キテハ」と名付けた。

 学校開設に伴って、寮の食堂を作ることになり、長女の林ひかるさん(34)が「寮母役」(店主)を務めることに。父の影響を受けた林さんは「あるものをできる限り活用する」ことをポリシーとし、自身の健康や子育ての経験などから、無農薬・無化学肥料で栽培した野菜などを利用した料理を提供している。

 先行オープンした食堂は木材チップを利用したバイオマスボイラーで床暖房。自然に還る土壁や無垢材を多用し、小上がりなど24席を設け、「お帰りなさい」と家族を迎えられるような温もりのあるスペースにしている。

 

 

 提供するランチは季節の野菜や体にやさしい食材を使った「豆腐ハンバーグの大葉おろしポン酢」や「鶏肉と季節野菜の天ぷら」などのメイン料理と手間ひまかけた小鉢2品付きの日替わりプレート(1000円、税別)など。デザートにはロールケーキとチーズケーキがあり、提供したものは、どれも食べ残しがなく、返ってくるという。

 「ただのリノベーションしたカフェに埋もれたくない」と語る林さん。「安さや高級感より、もっと大事なことがあるのでは。できる限り、目に見える安心を」と訴える。

 2階のキッズスペースや中庭の芝生でのイベントなども計画中。営業は午前11時から午後2時半(ラストオーダーは2時)。火曜から金曜まで。問い合わせはキテハ食堂℡(50)6647へ。

2019年10月3日

神照小学校で 元Jリーガーが「夢先生」に

「夢や目標、諦めないで」

 アスリートらが先生となって子ども達に人生の目標を持つことや努力することの大切さを伝える「夢の教室」が1、2日、神照小で開かれた。

 教室は日本サッカー協会が全国の自治体と連携して実施している「JFAこころのプロジェクト」の一環。長浜市内では今年、3小学校、2中学校で開催する。

 神照小では元Jリーガーでヴィッセル神戸の前監督・吉田孝行さんが「夢先生」を務め、どのようにしてプロサッカー選手になる夢を叶えたのかを5年生児童に説明した。中学、高校でボール拾いをさせられたり、レギュラーを外されたりと悔しい思いをバネに、部活動の時間以外にも就寝前まで自主練習に打ち込んだことを振り返り、「夢や目標を簡単に諦めてはいけない」と語りかけていた。また、プロ選手になる道のりで、家族、友人、指導者の助言や支えがあったことに触れ「感謝の気持ちを忘れてはいけない」と話した。

 吉田さんの話を聞いた後、児童は「夢シート」に将来の夢や、夢を叶えるためにやってみようと思うことを記し、プロサッカー選手や野球選手などの目標を掲げていた。

 宮下篤生君(10)は「夢を諦めないところが、プロってやっぱりすごいなと思った」と語り、自身もプロサッカーのキーパーになる夢を掲げて「一生懸命練習したい」と目を輝かせていた。

2019年9月20日

ミズアオイ守り続け20年、西浅井町岩熊の竹内さん

昼間しか咲かない希少種、見ごろ迎える

 昼間しか咲かない希少植物を守り続け20年—西浅井町岩熊の竹内勝七さん(77)方の畑で、水草のミズアオイ(水葵)の花が見ごろを迎えている。

 ミズアオイは万葉集にも詠まれ、古くから水田や沼など湿地に自生する単年草。可憐な青紫の花をつけ、葉の形が葵に似ていることから、この名がついた、とされる。

 水生植物公園みずの森(草津市)によると、ミズアオイは除草剤や農地の整備などにより、減少。環境省レッドリストの準絶滅危惧種で、現在、県内ではほとんど見られない、という。

 岩熊では昔、干拓地に群生。絶滅していたと思われていたが、新岩熊トンネルの整備に伴い、20年ほど前、大学教授が周辺地域の生態調査をしたところ、田んぼに生えている少量のミズアオイを発見。教授は「水田の中に自生する水草の中で特に大型で美しい花。観賞価値が高い」などと旧西浅井町や県に保護を訴えた。

 現地での存続は難しく、別の場所に移植したが、猿害により、絶滅。これをみかねた有志団体が岩熊での栽培を開始した。ところが手入れが大変で、町からの助成が廃止されると、育てる人がいなくなった。1人残った竹内さんは「あまりにもきれいな花。守り続けたい」と、10株ほどを自分の畑に持ち帰り、移植。世話を続け、現在は約40㌃で約3000株までに増やした。

 ミズアオイは午前10時から午後3時ごろまで、1日限りしか咲かない。竹内さんによると、今年は開花が例年と比べ遅く、見ごろは10月10日ごろまで続く、という。

2019年9月19日

世界的指揮者・大植さん、中高生に指導

9月23日、浅井文化ホールで

 世界的指揮者でドイツ在住の大植英次さん(62)=写真=が23日午後1時から浅井文化ホールで、市内の中学校と高校の吹奏楽部を対象とした公開レッスンコンサートを行う。19日に市役所で記者会見した大植さんは「僕が縁の下の力持ちになって音楽を盛り上げたい」と思いを込めた。

 大植氏は大阪フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー名誉指揮者。20世紀を代表する音楽家レナード・バーンスタインの助手を務め、欧米各国の交響楽団で指揮者や音楽監督を歴任。2005年にはバイロイト音楽祭で日本人として初めて指揮した。

 レッスンコンサートは長浜市と姉妹都市の独アウクスブルク市との交流事業を支援する山岡記念財団が主催し、今年で2回目。

 「ドイツ音楽を通して音楽の素晴らしさを分かち合おう」をテーマに、曲の書かれた時代背景や作曲者の意図・心情など、音符の中に潜む意味合いを読み取り、表現力を磨く。

 第1部は高月中、虎姫中、長浜西中が出演。大植さんの指導でドイツの作曲家ワーグナーの歌劇「ローエングリン」より「エルザの大聖堂への行進」を合同演奏する。第2部は長浜北高、虎姫高がフンパーディンクの歌劇「ヘンゼルとグレーテル」を披露する。大阪フィルハーモニー交響楽団のメンバーも参加する。

 大植さんは記者会見でレッスンについて「音楽は教えるのではなく、一緒に分かち合うことが大事」と説き、「レッスンを受けると、1時間でこんなに変わるのか、というのを見せたい」と意欲を語った。

 なお、レッスンコンサートは入場無料だが整理券が必要。浅井文化ホールと長浜文芸会館で配布中。残りわずか。問い合わせは共催の長浜市生涯学習文化課☎(65)6552へ。