2023年1月31日

「漁師旅館」で湖魚の魅力発信

湖北町尾上「舟倉」3代目が挑戦、3月オープン

 湖北町尾上の料理店「舟倉」が湖魚専門の「漁師旅館」に改装され、3月1日にオープンする。代表の松田悠樹さん(37)は漁師みずからが湖魚料理の魅力を発信することで、湖魚の消費拡大、漁業再興につなげたい考え。

 松田さんは舟倉の3代目。調理師専門学校を卒業後、京都の老舗懐石料理店や長浜のホテルなどで経験を積み、2018年に父親の跡を継いだ。

 湖魚料理と琵琶湖の眺めを楽しめるとして地域に愛されてきた舟倉は法事や宴会などの団体利用が大部分を占めていたが、コロナ禍で利用が減少。今後も法事などの集まりの簡素化が続く可能性もあり、事業継続のため完全個室型の漁師直営旅館として事業再編することを決め、施設改修などを行ってきた。

 琵琶湖の風景を望める宿泊用の2部屋を整備したほか、これまで通り日帰りでの料理も楽しめる。

 提供する料理は天然のビワマスをはじめ、ホンモロコ、フナ、小鮎など季節の湖魚。調理法もなれずし、くん製、味噌漬け、佃煮など幅広い。「湖魚には泥臭いイメージを持っている人が多いが、実際は食べやすく感動する美味しさ」と松田さん。

 食生活の多様化、安価な輸入魚介類の流通などで湖魚の消費低迷は深刻で、「舟倉が琵琶湖の湖魚のおいしさなどの魅力を発信することで湖魚の消費拡大につながれば」と期待する。また、漁業就業者の高齢化と減少も深刻化しており、漁師が旅館を経営するビジネスモデルとして成功させたいと考えている。

 なお、舟倉では漁師旅館をPRするためクラウドファンディングに取り組んでいる。80万円を目標に募り、寄付金は運営資金に充てる。返礼品は湖魚料理や宿泊券など。

 詳細は「キャンプファイヤー」(https://bit.ly/3jt66f6)から。

 

長浜市商工会  会員事業所の「挑戦したい」を後押し

 長浜市商工会は会員事業所のクラウドファンディング(CF)への挑戦を支援する制度を設け、舟倉もこの制度を活用して取り組んでいる。

 商工会では会員事業所の「MediArt」(植田淳平代表)がCFのサポート事業を展開していることに目を付け、今年度、新たに支援制度を設けた。

 会員事業所が挑戦する新規事業などについて、商品やサービス、事業への熱意などを聞き取って企画のストーリーを作り、ページ作成、告知やPRなどの支援を行い、CF後の結果も分析する。

 商工会の山田昌宏事務局長は「現在も会員事業所から『挑戦したい』と複数の相談がある。コロナ禍の収束がまだ見えない中、事業継続や新たな展開を支援していきたい。まずは舟倉の新しい挑戦の成果を期待したい」と話している。商工会によるCF支援は会員事業所が対象。詳細は商工会℡(78)2121へ。

2023年1月24日

胃全摘から復活 マスターズ銅

75歳、片桐清司さん  教え子の活躍に感奮興起

 がんにより胃を全摘した高月町西阿閉の片桐清司さん(75)が22日に講道館(東京都)で開かれた日本ベテランズ国際柔道大会で銅メダルに輝いた。胃全摘に伴う体重低下と体力の衰えから当初は出場を諦めていたが、自身が指導する柔道塾の子どもたちの全国大会出場に刺激を受けて手術から1年2カ月を経て大舞台に戻った。「国民の2人に1人ががんになる。闘病している人に少しでも明るいニュースになれば」と話している。

 片桐さんは世界マスターズ柔道大会(現在のベテランズ国際柔道大会)で幾度も入賞を重ねる柔道家。地元では柔道塾「北桐館」で子どもたちを指導している。

 2021年秋に胃がんの手術を受け、転移する可能性があるとして胃を全摘出。「しばらくは試合も練習もできない。3、4年は無理かもしれない」とベテランズ大会への出場を諦めていた。しかし、昨年、教え子の伊藤彩藍さん(湯田小5年)らが全国大会出場を決めたのに刺激され、週4、5回の稽古を再開。体力がほぼ回復し思うように体を動かせるようになったことから大会へ出場した。

 これまでは81㌔級に出場していたが、胃摘出に伴う体重減少により2階級落として66㌔級に。6人が出場した75〜79歳の部門では、1回戦で寝技を得意とするベテラン選手を技ありの体落としから本袈裟固めで一本勝ち。準決勝では優勝選手に判定で惜しくも敗れ、銅メダルとなった。

 大会出場前に塾生からプレゼントされた寄せ書きが力になったと語る片桐さん。「思いっきり試合して」との言葉に励まされ、果敢に攻めた。その言葉を贈った伊藤さんは「昔からお世話になっている。1位になってほしかった。メダルを取ってくれて嬉しい」と喜ぶ。

 片桐さんは「子どもたちの活躍で感奮興起した。柔道も人生も引いたらあかん。前へ前へと積極的にチャレンジしたい。今度は金メダルを取る」と意気込み、同じ境遇で闘病する仲間には「少しでも明るいニュースになっただろうか。一緒に頑張りたい」と話している。

2023年1月23日

貴重な文化財、火災から守れ!

八木浜町の重文・中村家住宅で放水訓練など

 「文化財防火デー」(26日)を前に、湖北地域で地域住民も参加して文化財防火訓練が行われた。

 文化財防火デーは1949年1月26日に法隆寺金堂から出火し壁画が焼損したのを教訓に1955年に定められ、この日を前後して各地で文化財防火運動が展開されている。

 国の重要文化財に指定されている八木浜町の「中村家住宅」では22日、訓練があり、長浜消防署東浅井分署、消防団、自治会、市関係者ら約40人が参加した。

 訓練は焚き火の火の粉が風にあおられて敷地内に燃え移ったとの想定で行われ、所有者の中村壽夫さんが住民に火事を知らせるとともに119番通報。住民は水消火器を使って初期消火訓練に取り組んだ。消防署員と消防団員が計3本のホースを使って放水。きびきびとした動きで連携を確認していた。訓練後、菅井康之分署長は「湖北地域には多くの文化財が残され、各地域で順番に訓練している。備えあれば、憂いなし。災害への対応をお願いします」とあいさつしていた。

 中村家住宅は18世紀中期の代官屋敷の姿を今に残し、ヨシ葺きの主屋をはじめ、土蔵、馬屋、表門の4棟が2018年に国の重要文化財に指定された。

2023年1月19日

ペットと暮らし 自立促す

高月町に障害者グループホーム

 犬と一緒に暮らすペット共生型の障害者グループホーム「アトラス高月」が高月町落川にオープンした。殺処分の危機にある保護犬の居場所をつくるとともに、障害者が一緒に暮らすことで自立した生活につながると共生の効果が期待されている。

 グループホームは不動産事業や塾経営を手掛ける「クレセント」(小堀町)が運営。ペット共生型の障害者グループホームとして「わおん」「にゃおん」のブランド名で全国展開している「アニスピホールディングス」(東京都)のノウハウを活用している。

 社員寮として使用されていた2階建ての建物を改修し、男女別に個室計16部屋を整備した。1階を男性、2階を女性フロアとし、それぞれに共用スペースなどを設けている。スタッフが24時間常駐する。

 スタッフとともに障害者を出迎えるのはミニチュアダックス4頭。3頭は何らかの事情で飼い主が飼えなくなったのを保護活動に取り組むNPO法人から引き取り、1頭はペットショップで売れ残り殺処分の危機にあったのを購入した。

 保護犬は共有スペースで暮らし、入居者には散歩やエサやりなどの世話を通じて触れ合ってもらいたい考え。施設管理者の松岡恵さん(59)=介護福祉士=も犬の保護活動に取り組み、自宅では7頭を飼育する。「年間約2万5000頭の犬、猫が殺処分され、尊い命が奪われている。その命を助け、障害者の生活支援につながれば」とペット共生型のグループホームの可能性に期待を寄せる。

 募集を始めたばかりでまだ入居者はないが、松岡さんは「ペットと触れ合うことで入居者の皆さんが笑顔で元気に安らかに過ごしてもらい、ペットにも幸せになってもらいたい」と話している。

 入居対象は精神・知的、身体障害者で障害支援区分が1〜3程度(4以上は面談、体験入居などで判断)で、排泄、入浴、食事、移動などに介助が不要なこと。18歳から64歳まで。月額利用料は6万8000円(家賃3万円、食費2万円、水道光熱費1万5000円、日用品費3000円)。問い合わせはアトラス高月℡080(7685)6214へ。

2023年1月19日

体に優しいお米パスタ開発

藤野さん、妊娠中のがん闘病を機に

 手術と食事療法でがんを克服した経験を持つ藤野佐知子さん(41)=朝日町=が、長浜産の無農薬米を使った「お米のパスタ トルテッリーニ」を開発した。19日からクラウドファンディングを通じてPRに取り組んでいる。

 藤野さんは2017年、妊娠が分かってから1カ月後にがん宣告を受けた。医師からは出術後の抗がん剤治療を勧められたが、抗がん剤治療を受けながらの出産・育児は困難と考え、手術と食事療法で病気を克服することに。インターネットで食事療法を調べ、玄米食中心の食事に切り替えた。「病気の私に効果があるものを調べ、材料を購入し、レシピを考えて料理をする。病気を抱えて妊娠している私にとって一つ一つが大変で、食べるまでの道のりがとても遠く感じた」と振り返る。

 「体に優しくて手軽に一食分の食事を補える商品があったら」— 。無事に出産を終え病気を克服したのを機に、そんな悩みを抱える人たちを救えるような商品をつくりたいと開発したのが「お米のパスタ トルテッリーニ」。長浜産の農薬・化学肥料不使用の米でできたパスタ生地に肉や野菜の具を詰めている。グルテンフリーで卵不使用。「野菜も肉も一粒にぎゅっと詰まり、一食分の置き換えが可能」としている。

 調理は冷凍のまま鍋で4分ゆがくだけ。和・洋・中どんなスープにも相性が良く、バターを絡めたり、パスタソースをかけたりしても「絶品」という。「ポーク&きのこ」「えび&トマト」「チーズ&じゃがいも」「ミックス」の4種類を商品化している。

 ブランド名は「OHESO」。母親が胎内の赤ちゃんとへそでつながり栄養を送るように、食べてくれる人たちの心と体に栄養を送りたい、との願いを込めている。

 クラウドファンディングではトルテッリーニに合うスープの開発費やリーフレット制作費として10万円を目標に資金を募集。3000円以上で、返礼品としてトルテッリーニを贈る。詳細は「キャンプファイヤー」のサイト(https://bit.ly/3HrFi8d)で。

 なお、一般販売の開始は3月を予定している。

2023年1月18日

下八木営農組合が準グランプリ

「獺祭」向け酒米で、賞金1000万円

 日本を代表する日本酒「獺祭(だっさい)」を醸造する旭酒造(山口県岩国市)が酒米・山田錦の品質を競うコンテスト「最高を超える山田錦プロジェクト2022」を開催し、長浜市の下八木営農組合が準グランプリに輝いた。17日に東京で表彰式があり、賞金1000万円が贈られた。

 コンテストは4回目。グランプリに選ばれると旭酒造が市場価格の25倍にあたる1俵50万円で買い上げるとあって、同社と契約する酒米農家の目標ともなっている。

 今回は全国から90者の応募があった。最高級の獺祭は米の周囲を極限まで削り取って作られることから、米粒の中心を占める「心白(しんぱく)」が小さく中央に寄っているなど、どれほど精米に適しているかが審査基準となっている。

 最終選考には3県の8者が残り、この日の表彰式で結果が発表された。グランプリには熊本県の農事組合法人「水穂やまだ」が選ばれ、賞金3000万円が贈られた。

 準グランプリに輝いた下八木営農組合は組合員10人。2015年から転作作物として獺祭向けの山田錦に挑戦し、現在は4・6㌶で栽培している。組合長の沓水謙一さん(77)は「山田錦は水の管理、肥料、乾燥など手間がかかる。収穫時期もコシヒカリに比べて遅く台風の影響を受けやすい。これまでなかなか成果が上がらず苦労してきた」と振り返ったうえ、「準グランプリはこれまでの苦労が報われ励みになる。これからも栽培を頑張りたい」と話している。

 このほか、最終審査には川崎太門さん・由利子さん夫婦(富田町)、川瀬晴弘さん・さつきさん夫婦(錦織町)も残り、入賞した。長浜市産山田錦が高く評価された格好となった。

 長浜市内では米穀肥料商「落庄商店」(落合町)の呼びかけで2015年から獺祭向けの山田錦の栽培が始まった。水管理などに手間がかかり食用米に比べ収量が少ない反面、買い取り価格が高いのが魅力となっている。

 なお、前回のグランプリを獲得した山田錦で作った獺祭はニューヨークのオークションで720㍉㍑瓶1本が115万円の値段を付けるなど、海外でも注目されている。

2023年1月12日

ご当地お雑煮が大集合

21日、えきまちテラスでフェス

 各地の個性的な雑煮を集めた「全国お雑煮フェス」が21日、えきまちテラス長浜で開かれる。地域の食文化が色濃く反映されている雑煮を研究している粕谷浩子さんによるトークショーとお雑煮の販売がある。

 香川県出身の粕谷さんは転勤族の家庭に育ち幼少期から全国を転々としたことから、地域によってまったく異なる雑煮の種類の豊富さに興味を持ち、現在は「お雑煮研究家」として活動。移住を繰り返しながら地域に残る雑煮の発掘と記録、発信に取り組み、近年はレシピ本の出版、テレビ番組出演などで注目を集めている。昨春、長浜市内に移り住み西浅井町で雑煮用の餅米づくりなどに取り組んでいる。

 お雑煮フェスは、元長浜市地域おこし協力隊で企画デザイン業の山瀬鷹衡さんが企画した。粕谷さんを通じて雑煮の魅力の虜になり「この面白さをたくさんの人と共有したい」と準備を進めている。

 当日は、奈良の「きな粉雑煮」、香川の「あん餅雑煮」、富山の「赤巻ブリ雑煮」、福岡の「茶碗蒸し雑煮」、宮城の「ホヤ雑煮」の5種類を販売。午前11時から午後4時まで。食券は5枚つづりで前売り2000円、当日2500円。

 正午と午後2時から粕谷さんのトークショー、午前11時、午後1時から餅つき体験イベントがある。いずれも無料。

 山瀬さんは「お雑煮にしか使わない食材が地域には多数ある。その食材にとってはお雑煮が『最後の砦』となっている。お雑煮と地域の食材、文化の関係性、地域や家によってお雑煮が異なることを知ってもらいたい」と話している。詳細は山瀬さんが運営する「うるう」のホームページ(https://uruu229.com/)から確認できる。

2023年1月11日

長浜盆梅展、「波うさぎ」の切り絵も

慶雲館で開幕  早くも開花 館内に香り

 湖北の新春の風物詩「長浜盆梅展」(長浜観光協会主催)が8日、慶雲館で始まった。比較的暖かな日が続いていることから例年より開花が早まり、間もなく本格的な見ごろを迎える。

 盆梅展は旧浅井町高山の高山七蔵氏から盆梅を寄贈されたのをきっかけに1952年に始まり今年で72回目。同協会が管理する2000本の梅の中から300本を鉢植えにし、見ごろに合わせて入れ替えながら常時約90鉢を会場に並べている。

 慶雲館本館では、高山氏が寄贈した樹齢約250年の「昇龍梅」がすでに3分咲きとなるなど、多くの盆梅がつぼみを大きく膨らませ、ちらほらと開花。かすかな香りを館内に漂わせている。

 新館では米原市の切り絵作家・早川鉄兵さんの作品と盆梅を合わせて展示。今年は干支にちなんで縁起物の図柄として親しまれている「波うさぎ」をテーマとしている。波うさぎは謡曲「竹生島」に由来するとされ、同館では見事な枝ぶりの盆梅が波間を跳ねるウサギと共演している。

 入館料は大人800円、小中学生400円。午前9時から午後5時、3月12日まで。なお。今月28日から2月26日までの土日・祝日は午後8時まで開館し、ライトアップを行う。

 

2023年1月10日

「選択に責任」誓いを胸に

長浜市20歳のつどい、970人出席

 長浜市の「20歳のつどい」が8日、市内3会場で開かれ、今年度20歳を迎えた970人が晴れの門出を祝った。

 昨年4月の民法改正で成年年齢が18歳となったが、従来の通り20歳を対象として、「新成人のつどい」から「20歳のつどい」へと名称を改めた。旧長浜市出身者は長浜文芸会館で午前と午後に分け、旧東浅井郡は浅井文化ホール、旧伊香郡は木之本スティックホールで開いた。

 この日午前に長浜文芸会館で開かれたつどいには長浜西中、南中出身者ら257人が出席した。代表の大塚康平さん(20)=南中出身=と澤愛実さん(20)=西中出身=が「大学や専門学校で学ぶ人、仕事に毎日奮闘している人、目標に向かって努力している人など、進む道が異なっても、長浜での思い出を持っているという共通点で繋がっている」「未熟ではあるが、自分たちなりの選択をし、その選択に責任を持って行動したい」などと誓いの言葉を述べていた。

 浅見宣義市長は式辞で「長浜市は愛情を注ぐのに価値あるまち。このまちを愛してほしい」などと郷土愛を持ち続けることを訴え、松本長治議長は「感謝の気持ちを家族やお世話になった方に伝え、家族のように支え寄り添ってくれる友達を大切にしてほしい」と呼びかけていた。

 スーツや振袖など晴れ姿の出席者は旧友との再会を喜び、記念写真を一緒に撮ったり、近況を報告し合ったりして笑顔を見せていた。

 

土田龍空選手「勝負の年に」

 米原市が8日、ルッチプラザで開いた「二十歳のつどい」では同市出身でプロ野球中日ドラゴンズの土田龍空選手(20)が出席。式典後の記者会見で「開幕一軍を目指す」と抱負を述べた。

 旧友と一緒に会場を訪れた土田選手は「中学校の時以来に会う同級生もいて、懐かしく、うれしく思った」と喜びの表情を見せた。初詣には長浜八幡宮に参拝したことを明かし「おみくじでは大吉だった」「神様には1年間、がんばっていきますと祈願した」と話した。

 昨シーズンを「後半は試合に出してもらって、いい経験になった」と振り返り、「今年が勝負の年になる」と意気込みを語った。

 10日から自主トレを開始し「1年間、戦える体力作りが課題」とし、広島カープの菊池涼介選手と一緒にトレーニングを行うという。「二遊間のエラーは失点につながり、開幕一軍のためには守備の成長をアピールする必要がある。菊池選手と一緒に練習できることはとても幸せ」と述べた。

2023年1月5日

鉄道スクエア写真コンテスト

最優秀は「うらら うらら♪」

 長浜観光協会は「ふるさとの駅と鉄道」をテーマにした長浜鉄道スクエア鉄道写真コンテストの受賞者を発表した。

 コンテストは現存最古の駅舎である旧長浜駅舎(長浜鉄道スクエア内)を広くPRしようと2021年に初めて企画。2回目となる今回は全国から83点の応募があった。

 最優秀賞には東京都府中市の武藤英夫さんの作品「うらら うらら♪」を選んだ。千葉県夷隅(いすみ)郡大多喜町で、黄色い菜の花が広がる中を走るいすみ鉄道の列車をとらえた写真で、線路を横切る猫の登場もアクセントになっている。武藤さんはカメラを始めて6年。地元の写真クラブで「いろは」を学んだ。「今後の写真ライフの心強い励みになる」と喜びのコメントを寄せている。

 優秀賞に東海道新幹線の検査用車両ドクターイエローと鉄塔を写した寺尾幹男さん(草津市)の「幸せを運ぶ」、長浜鉄道スクエア賞に福岡県内を走る平成筑豊鉄道田川線の油須原駅の夕暮れを写した保永重治さん(彦根市)の「家路を急ぐ」を選んだ。このほかに入選27点。なお、入賞、入選作品計30点は11日から3月31日まで長浜鉄道スクエアで展示する。

最優秀賞・武藤英夫さんの「うらら うらら♪」

 

左上から時計回りに 優秀賞作品・寺尾幹男さんの「幸せを運ぶ」、保永重治さんの「家路を急ぐ」、以下入選作品・渡部円さんの「夕暮れの輝き」、小巻真司さんの「勇姿」、太田毅さんの「紅葉まっさかり特急飛騨号」、菅野哲郎さんの「秋旅」、田邊怜さんの「伊吹山を背に冬の訪れを知らせるラッセルがゆく」、中央 中川明子さんの「夏景色」

2022年12月28日

長浜八幡宮で迎春準備進む

巫女さん「家族そろって参拝して!」

 毎年多くの初詣客でにぎわう長浜八幡宮で、迎春準備が進んでいる。

 高校生や大学生を中心とする巫女奉仕者が参拝者に授与する破魔矢に来年の干支「卯」の絵馬を結び付けたり、お守りを袋詰めしたりと準備している。

 15万人の初詣客を見込む八幡宮では、正月三が日を巫女40人体制でもてなす。巫女奉仕者の金澤美土里さん(18)と植道奈々さん(19)は「新年が良い年となるように笑顔で迎えたい。家族そろって参拝してもらえれば」と話している。

 長浜八幡宮の年末年始の行事は次のとおり。

 【31日】▽午後3時、大祓式▽7時、除夜祭▽10時半、どんどに点火▽11時半、落語家・笑福亭仁昇さんとカウントダウン。

 【1日】午前0時、歳旦祭、新春縁起札入りちくわ撒き(0時、0時半の2回、計2000本)、生田流正派による琴の奉納演奏▽7時、神歌奉納▽9時、一心無双流居合道奉納、光粋流舞道による剣舞歌謡舞の奉納。

 【2日】午前9時、日供始祭。

 【3日】午前9時、元始祭。

神照寺、行事日程

 神照寺の年末年始の行事は次のとおり。

 【31日】午後11時、大かがり火点火▽11時半、除夜の鐘。

 【1日】午前0時、修正会▽9時、家内安全、厄除けなどの祈祷。

 【2日・3日】9時、家内安全、厄除けなどの祈祷。

 【15日】午前10時〜午後3時、焼納祭。

2022年12月21日

クリスマス、正月を前に

今が書き入れ時、湖北のイチゴ農家

 クリスマス、正月を間近に控え、湖北地域でイチゴの出荷が最盛期を迎えようとしている。

 湖北では生産・販売の近代化や経営の向上、所得の安定を目指し、2012年、湖北苺出荷協議会が発足。湖北農業農村振興事務所農産普及課によると近年、新規就農者が増えており、12月現在、40軒が総面積約3・8平方㍍で栽培。「こほくいちご」のブランド名で地元市場や道の駅などに出荷している。

 また、県はオリジナル高級イチゴ「みおしずく」を開発。今年は試験販売だが、次年度以降、湖北の農家にも栽培してもらい、ブランドの確立を目指している。

 同課は「農家は今が書き入れ時。イチゴは順調に生育している。今年は資材の高騰などにより、販売価格が圧迫され、厳しい環境下にある」としている。

「春っぽい味」TPF自販機増設へ

 常喜町の田中パイロットファーム(TPF)では5年前からイチゴを栽培。毎年、この時期は収穫、出荷に追われる。

 同社は水稲やタマネギ、ブロッコリーなどを栽培する大規模農業法人。素人だった田中祥子さん(37)は「イチゴを作るってかわいくない?」と周りに勧められ、気軽に栽培を始めた。

 ところが、毎年、天候が異なり、思うように育たず、試行錯誤の末、何とか安定生産できるように。2年前から面積を増やし、今は約410平方㍍、3棟のビニールハウスで3種を減農薬で栽培している。

 「章姫」は甘くて柔らかい果肉、「紅ほっぺ」は味が濃厚で独特の芳香がある。両方の特長を持つ「よつぼし」は今の時期「春っぽい味」(田中さん)がするという。

 イチゴ栽培は田中さんがほぼ1人で切り盛りしているため、観光農園や対面販売を行わず、自販機販売のみ。リピーターも多く、近く自販機2台を増設する予定。また、JAを介して「苺の話」というブランド名で大津、京都の市場にも出荷している。

 自販機販売は午前9時から午後10時ごろまで。1パック250㌘入り700円(税込み)。田中さんは「パックや箱など包装資材が高騰しているが、価格は据え置き。朝どりなので新鮮」と話している。問い合わせは田中さん℡080(1433)7940へ。

2022年12月15日

遊休農地で金ゴマ栽培

余呉の中村さん、貴少な高級食材

 余呉町椿坂の中村正実さん(65)は地元の遊休農地を活用し、高級食材の金ゴマを栽培。年を追うごとに生産量を増やしており、注目を浴びている。

 中村さんは6年前、石川県の鉄工所から委託され、新規参入するゴマ栽培の従事者として余呉にやって来た。当初、4社が参加していたが、うち3社がわずか3カ月ほどで撤退。中村さん1人が余呉に残り、椿坂で黒ゴマの栽培を続けた。

 ところが、鹿の食害に遭い、全滅。耕作地を町内の平地に移し、電柵を施すなどし、根気よく、黒ゴマを栽培し、三重県四日市市のゴマ総合メーカーに出荷していた。すると3年前、同社から「金ゴマを作ってほしい」と依頼があった。

 金ゴマは栽培が難しいが、香りがよく、ぷっくらとしていて、商品価値が高い。国内生産はごくわずかで、高級食材として人気があり、中村さんはこれまでの経験を生かし、金ゴマの無農薬栽培に挑戦した。

 種まきと収穫以外、すべて1人でこなし、中之郷、下余呉、今市、東野などの遊休農地、耕作放棄地で徐々に栽培面積を拡大。今年は約4・5㌶にまで増やし、約700㌔を出荷した。メーカーによると1人あたりの出荷量、耕作面積とも全国トップクラスだという。

 中村さんは「休耕地を利用し、来年はさらに栽培面積を増やし、将来的には6次産業化も目指したい」と話している。