2026年8月10日

三市同時花火、中止を発表

チケット・出店料の返金が焦点へ

 8月22日に長浜、彦根、高島の3市での開催をうたった「琵琶湖三市同時花火大会」について、実行委員会は9日、中止を発表した。

 実行委員会は「開催日までに大会を実施するために必要な準備・運営体制を整えることが困難であると判断した」と説明。延期や振替開催は行わず、今後の開催予定もないとしている。

 実行委員会はこれまで、7000円から1万9000円の有料観覧席を販売し、出店者からも出店料5万円を受け取っていた。

 しかし、今回の発表では、チケット代や出店料の返金について明言していない。

 実行委員会は、購入者や出店者への対応について「法的専門家への相談を行いながら、対応内容の確認・整理を進めている」とし、詳細が決まり次第、公式サイトや公式SNSで案内するとしている。

 一方、出店料5万円を支払ったという男性は、中止発表に先立つ6日付で、実行委員会に契約解除通知書を電子内容証明郵便で発送した。14日を期限に出店料5万円の返還を求めているが、具体的な返答はないという。

 男性は、実行委員会の代表が7月30日に出店者らのグループLINE内で「煙火消費届出はまだ未提出」と回答したことや、長浜、彦根、高島の3市が大会への関与を否定していることなどを理由に、契約解除を通知した。

 男性は「人々が混乱する事態になってしまったことは、すごく寂しい。日本の風物詩である花火大会の名目を使った、詐欺のよう事例は、今後の業界にも不安が広がる」と話している。

 中止発表後、実行委員会は出店者に対しても、「現在、関係各所への確認を含め、今後の手続きについて整理を進めております」と説明した。男性は「開催前には関係各所との調整について詳しい説明がなかったのに、中止後になっても『関係各所への確認』という回答で納得できない」と話した。また、「出店者、一般のチケット購入者に返金されるまで、風化しないように追ってほしい」と本紙に訴えた。

 主催者側はこれまで、出店者に対し、中止の場合について「ご返金をさせていただく形となります」と説明していた。今回の正式な中止発表では「返金」との表現はなく、今後、実際にどのような対応が取られるのかが焦点となる。

 また、実行委員会は「対応内容を正確に整理し、統一したご案内を行うため」として、当面の間、メールや問い合わせフォーム、SNSなどへの個別回答を控えるとしている。

 大会を巡っては、開催直前になっても具体的な会場や打ち上げ場所などの詳細が明らかにされず、消防や警察との協議も行われていなかった。長浜、彦根、高島の3市も相次いで「主催・共催等には関与していない」と注意喚起していた。

返金の可否、なお明言せず

 実行委員会は10日朝、本紙が中止理由や返金対応などについて送った5項目の質問に回答した。

 中止理由については「残された期間で必要な準備・調整を完了させることは困難であるとの判断」と説明した。ただ、具体的にどの手続きや調整が完了していなかったのかについては明らかにしなかった。

 中止決定が開催予定日の約2週間前となった理由については、「可能な限り開催できるよう、直前まで関係各所との調整および開催方法の検討を継続していた」としたが、関係各所が何を指すのかは明らかにしなかった。

 一方、本紙が「チケット代および出店料は全額返金されるのか」と尋ねたのに対し、実行委員会は返金について明言せず、「現時点では返金の範囲、方法および時期について確定した回答を申し上げられる段階にはありません」とした。

 弁護士や税理士らの専門家と、大会中止に伴う契約関係や債権・債務関係、返金を含む対応範囲、会計上の整理などについて相談しているという。

 問い合わせ窓口については、対応方針が確定した後、問い合わせ方法や窓口も併せて案内する予定としている。

2026年8月7日

商店街に世界の空間芸術

竹生島題材など、国内外9作家が作品展示

 長浜国際芸術祭のオープニングと内覧会が7日、元浜町の空き店舗「土田金物店」などで開かれた。昨年は慶雲館を会場としたが、今年は黒壁スクエア周辺の商店街へ舞台を広げ、日本、スペイン、ポーランド、ウクライナの9人の作家が歴史ある町並みに作品を展開する。会期は8日から20日まで。

 土田金物店では、京都市の大崎緑さん(元宝塚歌劇団・大澄れい)が竹生島を題材にした空間作品「竹生島」を展示。全長約20㍍の巻物を敷き、能「竹生島」の詞章を切り抜いた紙を天井から吊るなどして、琵琶湖の龍神信仰や島に受け継がれる歴史を幻想的な空間として表現した。大崎さんは「実際に竹生島を訪れ、歴史や信仰に触れながら制作した。長浜のために初めて発表する作品」と話した。

 祝町会館では、ポーランドを拠点に活動するカシア・クヤブスカ・マーフィーさんが、紙を素材にしたインスタレーションを公開。「紙は記憶を運ぶ媒体。自然と人とのつながりを表現した」と作品に込めた思いを紹介した。

 文泉堂では長岡京市の松山淳さんが、シーラカンスやハリセンボンなどをモチーフにした色鮮やかな漆芸作品を展示。「男性の視点で『かわいさ』を追求した」という独創的な作品が来場者の目を引いていた。 

 芸術祭を主催する「AT ARTS」代表の西村のんきさん(69)は「海外作家が長浜に滞在し、地域の人たちと交流しながら作品を生み出すことが、この芸術祭の特徴。アートを通じて文化を耕し、人と人が互いを理解できる場を育てていきたい」とし、「自然と文化が共存する滋賀は、世界の芸術家にとっても魅力ある場所」と、長浜から国際文化交流を発信する意義を語った。

 会場は土田金物店、文泉堂、金屋公園、ギャラリー楽座、祝町会館の5会場。入場料は500円(缶バッジ購入)。会期中は春成こみちさんによるワークショップ(8日)や、大崎緑さんの舞と能楽師・安田登さん、琵琶奏者・金沢霞さんらによるパフォーマンス(9日、15日)も予定している。

 

 

 

 

2026年8月7日

ぬいぐるみ10体 博物館で過ごす

ひこにゃんと「お泊まり会」9日まで

 ぬいぐるみたちが彦根城博物館でひこにゃんと特別な時間を過ごす「ぬいぐるみお泊まり会」が9日まで行われている。本紙が4日に同館を訪れると、ぬいぐるみたちは館内を見学した後、かつて彦根藩主の寝室だった「御寝之間」で仲良く一緒に就寝していた。

 「お泊まり会」は、持ち主が大切にしているぬいぐるみを施設に預け、館内で過ごす様子をSNSなどで見て楽しむイベント。米国の図書館で始まり、日本でも2010年ごろから図書館や博物館、美術館で広がった。近年はお気に入りのぬいぐるみと一緒に出かけたり、写真を撮ったりする「ぬい活」ブームもあり、人気を集めている。

 彦根市は来年2月11日に同博物館が開館40周年を迎える記念イベントとして、お泊まり会を企画。県内外からの応募122体のうち抽選で選ばれた10体が今月2日までに入館。3日からひこにゃんのぬいぐるみと一緒に館内で過ごしている。

 ぬいぐるみたちは期間中、井伊家ゆかりの所蔵品が並ぶ展示室を見学しているほか、能舞台を見学したり、所蔵品を紹介する図録を見て「勉強」したり、茶会を体験したりと、博物館ならでは時間を満喫。夜には御寝之間に布団を並べ、ひこにゃんと一緒に眠りにつくなど、愛らしい様子が演出されている。

 館内で過ごしている様子は同館公式のXやインスタグラムで随時公開され、反響を呼んでいる。3日午後に井伊直岳館長と対面したシーンの投稿には約5200件の「いいね」が寄せられた。

 「チェックアウト」の9日午前10時からは、持ち主がぬいぐるみを迎えに訪れ、一緒に館内を見学する特別鑑賞会がある。

(滋賀彦根新聞)

 

2026年8月6日

世界の珍しい昆虫展

新種も公開、彦根市子どもセンターで

 彦根市在住の臼居仁司さん(71)が国内外で採集してきた昆虫標本を紹介する「世界の昆虫展」が、彦根市子どもセンター(日夏町)で開かれている。世界各地の500種類以上の昆虫が並び、来館した子どもたちを魅了している。9日まで。

 臼居さんは小学生の頃から市内の雨壺山などで昆虫採集をして遊び、大学でも昆虫学を専攻。学生時代には台湾やインドネシアを訪れ、社会人になってからも南米アマゾンや東南アジア、アフリカなどを巡って採集を続けてきた。長年、集めた標本は1匹入りから数十匹入りまでの600ケース以上に及び、今回の展示ではその中から約80ケース分を厳選して公開している。

 会場には、色鮮やかなチョウや大型のカブトムシ、クワガタ、チョウ、セミ、トンボをはじめ、フンコロガシやナナフシ、コガネムシなど日本では見ることができない海外の昆虫も数多く展示。昆虫ごとの形や大きさ、色彩の違いを間近で観察できる内容となっている。

 見どころの一つは、昨年ペルーで発見された新種のクワガタや、ベトナム南部で見つかった新種のコガネムシの標本。また、かつて彦根市内で生息していたものの、現在では姿を見かけなくなったブルーオオムラサキやオオムラサキも見られ、地域環境の変化を感じさせる内容となっている。

 臼井さんは「彦根市内など各地域で開発が進み、昔は見られた昆虫がいなくなった場所が増えている。世界には驚くほど多様で個性的な昆虫が暮らしていることを、身近に感じてもらえたらうれしい」と話している。

 期間中は臼居さんが会場に常駐し、昆虫の特徴や採集時のエピソードなどを来場者に紹介している。入場料500円だが、未就学児は無料。小学生以下の子どものみの入場不可。開館時間は9日までの午前10時〜午後4時。

(滋賀彦根新聞)

 

 

 

 

2026年8月6日

14歳、アマチュア全国大会制す

西浅井中3年・藤田万葉さん ビリヤード「アマナイン」B級で最年少優勝

 西浅井中学校3年の藤田万葉さん(14)が、6月27、28日に兵庫県尼崎市で開かれた「第42回全日本アマチュアナインボールB級選手権大会」で初優勝を果たした。全国の予選を勝ち抜いた128人が出場する一般アマチュアの全国大会で、中学生が頂点に立つ快挙となった。14歳での優勝は最年少。

 大会は国内アマチュアビリヤード最高峰の大会の一つ。通称「アマナイン」と呼ばれ、A級、女子級、B級の3部門で日本一を争う全国大会で、今年は計320人が出場した。

 ナインボールは、台上で最も小さい番号の的球から順番に当て、最後に9番をポケットに落とした選手がそのゲームを制する競技。今回のB級は6ゲームを先取した選手が勝者となった。

 滋賀県代表として出場した藤田さんは、準決勝で山口県代表を6—4で下すと、決勝では奈良県代表を6—2で破って優勝。最後はブレイクから相手に一度も撞かせずに9番まで取り切る「マスワリ」を2ゲーム連続で決め、全国制覇を飾った。

 初めて手にした全国タイトルに、「本当にうれしかった。『やった』という気持ちでした」と笑顔を見せる。

 2日間の大会で最も印象に残ったのは、2日目最初の試合だった。相手が勝利を決める9番ボールを沈めたものの、同時に手玉もポケットに落ちる反則となり、藤田さんに再びチャンスが巡ってきた。「本来ならそこで負けていました。運にも助けられました」と振り返る。

 ナインボールは長時間に及ぶ試合も多く、集中力が勝敗を左右する。藤田さんは「技術も大切ですが、一番大事なのはメンタルのタフさ。負けている場面でも調子を崩さず、自分のプレーを続けることを意識しています」と話し、精神面の強さを全国制覇の要因に挙げる。

 ビリヤードを始めたのは5歳。競技を楽しんでいた父親の影響でキューを握り、幼い頃は踏み台に乗って球を撞いていた。現在は自宅に置いたビリヤード台で毎日2〜3時間練習し、週に1回は近江八幡市内のビリヤード場で約6時間プレーして技術を磨く。

 これまでにもJOCジュニアオリンピックカップ全日本ジュニアナインボール選手権大会4位、日本学生ナインボール選手権大会小中学生の部準優勝などの実績を重ねてきた。

 今回のB級優勝を機に、今後は上位のA級で戦う。目標はJOCジュニアオリンピックカップで優勝し、日本代表として国際大会に出場することだ。「ビリヤードというスポーツをもっと若い人たちに知ってもらいたい」とも語っている。

長浜市長に全国優勝を報告

 藤田さんは今月3日、長浜市役所を訪れ、浅見宣義市長に全国優勝を報告した。

 大会のメダルやパンフレットを手に、大会の様子や試合を振り返った藤田さん。浅見市長は「中学生がアマチュアの全国大会を優勝するのは異例だと思う。これからの活躍が楽しみですね」と快挙をたたえた。

 懇談では、自宅での練習や全国各地の同世代選手との交流にも話題が及び、藤田さんは「次はA級で優勝を目指したい」と抱負を語るとともに、「JOCジュニアオリンピックカップで優勝して日本代表となり、世界ジュニアに出場することが目標」と話した。

2026年8月6日

泊まらなくても、三献の宿

木之本町古橋   地元の宴会、法事、祝い事に

 木之本町古橋の宿泊施設「三献の宿」が、地元住民の日帰り利用を呼び掛けている。4月のリニューアルオープン後、宿泊施設としての印象が先行しているが、昼の会席をはじめ、同窓会や法事、家族の祝い事、仕出し弁当などにも対応。地域の集まりの場として幅広く利用できる。

 同施設は、石田三成が豊臣秀吉に温度の異なる茶を三度に分けて差し出したとされる「三献の茶」のエピソードをコンセプトに、旧「己高庵」を全面改修してオープンした。相手を思いやる三成のもてなしの心を、宿泊だけでなく地域住民へのサービスにも生かしている。

 日帰りでは正午から午後2時まで宴会場を利用でき、各種宴会や同窓会、家族の集まりなどを受け付ける。料理は会席を中心に4400円から用意。長浜市内で10人以上の利用の場合は送迎にも対応する。

 地元客では、同窓会や法事での利用が多いという。施設は古橋地区の里山に囲まれた静かな環境にあり、都会へ出た同級生らが帰郷して集まる際には、昔から変わらない古里の風景を眺めながら過ごせることも好評という。

 喜寿や米寿など長寿の祝いをはじめ、子どものお食い初めなど、家族の節目の席にも対応。予約時に用途を伝えれば、それぞれに応じたもてなしを用意する。

 自宅での集まりなどに利用できる仕出しやオードブルも用意。通常の弁当は2160円から、法事用は3240円からで、予算に応じて対応する。

 宿泊だけでなく、地域のさまざまな集まりにも利用できる「三献の宿」。里山の静かな環境と料理を生かし、法事や同窓会、家族の祝い事など、地元住民にも気軽な利用を呼び掛けている。

 問い合わせは三献の宿(☎53・0100)へ。

※滋賀夕刊のインスタグラム(https://www.instagram.com/p/DbrtOo5MqpK/)で動画を紹介

2026年8月6日

3市が異例の注意喚起

三市同時花火「関与していない」

 長浜市、彦根市、高島市は6日朝、相次いでホームページに「お知らせ」を掲載し、SNSなどで告知されている「琵琶湖三市同時花火大会」について、3市はいずれも主催や共催などに関与していないと周知した。大会名に「三市」が付いていることから、自治体が関係していると思い込んだ市民らから問い合わせが寄せられており、混同を避けるため異例の注意喚起に踏み切った。

 長浜市は「現在、SNS等におきまして『琵琶湖三市同時花火大会』に関する情報が拡散されておりますが、これらは長浜市が主催・共催する花火大会とは異なる別のイベントに関する情報です」と説明。情報の混同や誤認への注意を呼びかけるとともに、市が主催・共催する花火大会として、8月25日の「木之本大花火大会」、9月16~18日の「長浜・北びわ湖大花火大会『長浜の陣』」、10月16日の同「余呉の陣」を案内している。長浜米原観光協会も同様の趣旨のお知らせを掲載した。

 彦根市も「令和8年度においては、彦根観光協会および彦根市による花火大会の開催はございません」とした上で、「SNS等で案内されている琵琶湖三市花火大会については、彦根観光協会および彦根市は関係しておりません」と明記。問い合わせは主催者へ行うよう求めている。

 高島市も「高島市およびびわ湖高島観光協会が主催、共催などのイベントの企画・運営に関与している花火大会はございません」と掲載し、個別の花火大会に関する問い合わせは、それぞれの主催者へ直接行うよう呼びかけた。

 8月22日の開催をうたう「琵琶湖三市同時花火大会」を巡っては、実行委員会が5日、「関係機関との最終調整」を理由に新規チケット販売の一時停止を発表。開催可否などについては9日に改めて案内するとしている。

2026年8月5日

三市同時花火、チケット販売を一時停止

主催者「関係機関と最終調整」

 長浜、彦根、高島の3市で8月22日に開催をうたう「琵琶湖三市同時花火大会」の実行委員会は5日、新規チケット販売を一時停止すると公式SNSで発表した。関係機関との最終調整を進めているためとしており、大会の開催可否や今後の対応については9日に改めて案内するとしている。

 実行委員会は「現在、関係機関との最終調整を行っております。お客様に誤解やご心配をお掛けしないため、本日より新規チケット販売を一時停止いたします」と説明。「大会の開催可否および今後の対応につきましては、8月9日に改めてご案内いたします」とした。

 また、今回の販売停止について「開催可否の最終判断を行うための措置であり、現時点で開催・延期・中止のいずれかが決定したことを意味するものではない」と説明。主催者都合で開催中止または延期となった場合は、チケット代金を返金するとしている。

 大会は長浜、彦根、高島の3市で計1万発以上の花火を打ち上げるとして、7000円から1万9000円の有料観覧席を販売していた。

 滋賀夕刊と滋賀彦根新聞が改めて湖北、彦根、高島の3消防本部に確認したところ、「火薬類の消費」などの申請は確認できなかった。

出店者説明会では「予定通り」、出店予定者「中止なら出店料、仕入れ弁償して」

 琵琶湖三市同時花火大会のナイトマーケット出店者向けオンライン説明会が4日夜に開かれた。参加者によると、主催者側は大会を予定通り開催する方針を示し、長浜、彦根、高島の3会場の花火打ち上げ場所を説明したという。しかし翌日には一転して、新規チケット販売の一時停止が発表されたことで、出店予定者の不安は高まっている。

 ナイトマーケットへの出店料5万円を支払ったという男性は「出店者なのに詳細が分からず、主催者に問い合わせのメールを送っても返事はない。説明会でも淡々と話すだけで、質疑応答の時間もなく30分ほどで終了した。地元消防に確認しても、何の協議もできておらず、花火大会をやるとは思えない。お金を返してほしい」と訴える。

 別の男性は「リモート説明会は主催者側が一方的に説明するだけで、参加者が質問できる形式ではなかった。すでに材料も仕入れており、中止するのであれば、出店料に加え仕入れ費用も弁償してほしい」と話した。

2026年8月5日

甘さ上々、今荘ぶどう

10日から直売、18日からぶどう狩り

 今荘町の今荘ぶどう園でブドウが収穫期を迎え、10日から直売、18日からぶどう狩りが始まる。今年は天候に恵まれ、糖度の高い甘いブドウに仕上がっているという。

 今荘ぶどう生産組合は、佐野勝組合長(75)ら組合員4人で運営。アルバイトや農業大学校の実習生らを含め、約10人が栽培や収穫などの作業に携わっている。

 主力品種は、甘みと酸味を持つマスカットベリーA。このほか、アーリースチューベンなども栽培している。

 佐野組合長によると、今年は天候に恵まれ、生育は良好。「甘さ、糖度はばっちり」と話す。一方、近年は気温が高くなり、木の上部から実などが傷む高温障害が出ているという。

 パックやラップ、梱包資材などの価格も上昇しているが、今年の販売価格は据え置く。佐野組合長は、来年以降については「どうなるか分からない」としている。

 直売、ぶどう狩りはいずれも9月上旬まで。ぶどう狩りの入園料は中学生以上1500円、小学生1000円、3〜5歳500円。30人以上の団体は1割引き。大型ハウスがあり、雨天でも楽しめる。

 問い合わせは今荘ぶどう生産組合☎(74)1322。

 

 

2026年8月5日

84人が近畿へ 市内中学生が健闘誓う

長浜市で壮行会 団体3チーム、個人27人出場

 近畿中学校総合体育大会に出場する長浜市内の中学生を激励する壮行会が3日、長浜市役所で開かれ、団体・個人合わせて84人の選手が近畿の舞台での健闘を誓った。

 今年は、県大会で優勝した長浜北中ソフトボール部と、準優勝した長浜南中軟式野球部、同ソフトボール部の団体3チームに加え、陸上、水泳、相撲、柔道、卓球、ソフトテニス、テニスなど個人27人が出場する。団体・個人合わせて84人が近畿大会に出場するのは、近年では例を見ない大人数となり、市内中学校勢の充実ぶりを印象付けた。

 壮行会では、織田恭淳教育長が「近畿大会では各府県の強豪が集まるが、自分と仲間を信じ、滋賀県、そして長浜市の代表として思い切り挑戦してほしい。かけがえのない夏を全力で楽しみ、一回りも二回りも成長して帰ってきてください」と激励した。

 出場選手を代表し、長浜北中ソフトボール部主将の川幡瑠茜さん(3年)が決意を表明。「近畿大会では、これまで積み重ねてきた練習の成果を存分に発揮し、最後まで全力で戦い抜きます」と力強く宣言し、「支えてくださった先生方や家族、仲間への感謝を胸に、夢と感動を届けられるプレーをしたい。応援してくださる長浜市の皆さんに笑顔を届けられるよう頑張ります」と意気込みを語った。

 近畿中学校総合体育大会は5日から11日まで、大阪府内の各会場で開かれている。

 

 

 

近畿中学校総体出場者

団体

 【長浜北中】▽ソフトボール(優勝)=川幡瑠茜、彌政花音、上田茉琴、吉井咲歩(以上3年)、渡辺陽葵、武井里咲、酒井瑠菜、鈴木莉心、木原美和、山田彩華、藤本小春、羽渕心優、大橋佳来(以上2年)、小山蘭、宮川楓花、吉村優羽、山﨑光莉、久永侑(以上1年)。

 【長浜南中】▽軟式野球(準優勝)=岩﨑裕大、平野隼人、北川瑞起、中島優大、桐山幸來、小川綾太、清水颯真、服部太陽、西堀晴貴、片山悠真、柴田春、杉山陽洸、森田大翔、阪本蒼空、正村龍之介、立松琉希、川村萌々(以上3年)、今西歩睦、西堀隼矢、田中椋也、藤田一駕、本田怜生、勝居結人(以上2年)、福永武琉(1年)▽ソフトボール(準優勝)=池野結香、瀧上咲莱、田中里依、林百花(以上3年)、岩﨑小夏(2年)、有木あんじ、白水愛彩奈、清水咲綾、徳田わか、中川愛徠、小﨑凪紗、山本花央、池田莉菜、今掛未珂紗、川村琉愛、川村梓月、西川遙玲、山口紗奈、山岡愛花(以上1年)。

 

個人

 【長浜西中】▽陸上・女子走幅跳(優勝)=岩﨑由紗(2年)▽水泳・女子400㍍自由形(優勝)、女子800㍍自由形(準優勝)=髙木悠愛(3年)▽水泳・女子100㍍平泳ぎ(4位)=佐藤茉白(3年)。

 【長浜北中】▽陸上・女子800㍍(優勝)=稲垣八朔(3年)▽陸上・女子走高跳(優勝)=野邉一帆(3年)▽陸上・男子1500㍍(3位)=小倉優人(3年)▽卓球(5位)=田中煌馬(3年)▽水泳・女子100㍍自由形(3位)、女子200㍍自由形(4位)=髙山イチカ(3年)▽水泳・男子1500㍍自由形(3位)、男子400㍍自由形(5位)=島田慧吾(2年)。

 【長浜南中】▽陸上・男子1年100㍍(準優勝)=茂森奏人(1年)。

 【浅井中】▽ソフトテニス(3位)=中嶋零斗(3年)、奥井健斗(3年)。

 【びわ中】▽テニス・女子ダブルス(優勝)=細井咲智(3年)、西邑爽(1年)。

 【湖北中】▽陸上・男子走高跳(準優勝)=北川湊介(3年)▽陸上・男子砲丸投(3位)=浦島大智(3年)▽水泳・女子800㍍自由形(優勝)、女子400㍍自由形(準優勝)=柏本真緒(1年)。

 【高月中】▽水泳・男子200㍍バタフライ(5位)=森口明俊(2年)▽陸上・女子四種競技(3位)=中谷結愛(2年)▽陸上・女子1年800㍍(準優勝)=布施月(1年)。

 【西浅井中】▽陸上・男子100㍍(準優勝)=赤坂太陽(3年)。

 【長浜相撲クラブ】▽相撲・団体、個人(優勝)=平津勇剛(長浜西3年)。

 【米原翔凰館】▽柔道・団体、女子44㌔級(準優勝)=平津未来(長浜西1年)。

 【LBL】ソフトテニス(準優勝)=保科小百合(高月3年)、浅井純那(西浅井3年)。

 【奥びわ湖SC】柔道・女子52㌔級(優勝)=伊藤彩藍(浅井3年)▽柔道・女子40㌔級(準優勝)=中原夢彩(西浅井2年)。

 

2026年8月5日

新会派構成決まる

長浜市議会、12日招集議会

 7月の長浜市議選で選ばれた新議員22人の任期が8月1日に始まり、市議会事務局は4日、新たな会派構成を発表した。5人会派が3つ並ぶ勢力図となり、新議会が本格的に始動する。

 届け出があったのは、「新しい風」「創生会」「恵風会」の3会派がそれぞれ5人で最大勢力。「創生会」は旧会派「新しい風」に所属していた3人に、新人議員2人が加わって結成された。「新しい風」とは友好会派として活動し、議会運営で歩調を合わせるとみられる。

 このほか、「日本共産党長浜市議団」と「つなぐ長浜」が各2人、「公明党」と「長浜維新の会」が各1人、会派に所属しない議員が1人となった。

 なお、12日に開かれる市議会定例会招集議会では、正副議長を選出し、各委員会の構成を決める。

 各会派の構成は次の通り(◎は代表)。

 【新しい風】(5人)◎中川勇、竹本直隆、坂井久泰、田中真浩、矢守昭男。

 【創生会】(5人)◎加納義之、大菅悠美、押谷正春、中川亮、冨士野秀峰。

 【恵風会】(5人)◎伊藤喜久雄、岩川信子、大橋延行、藤井登、松本長治。

 【日本共産党長浜市議団】(2人)◎髙山亨、藤本隆章。

 【つなぐ長浜】(2人)◎北川陽大、村山さおり。

 【公明党】(1人)◎鋒山紀子。

 【長浜維新の会】(1人)◎福永晋。

 【所属会派なし】清水達也。

2026年8月5日

長浜ゆかりの2人が甲子園へ

八幡商 西村選手「ベスト8目指す」

 第108回全国高校野球選手権大会がきょう5日、甲子園球場で開幕。滋賀代表の八幡商は大会3日目第2試合の1回戦で健大高崎(群馬県)と対戦する。ベンチ入りメンバー20人のうち、唯一の長浜市出身選手である西村龍心選手(2年)が本紙の取材に応じ、甲子園への意気込みを語った。

 

 西村選手は速水小時代に速水ブルーウィングス、湖北中時代に湖北ボーイズでプレー。チームについて「学年関係なくコミュニケーションが取れていて、質の高い練習ができている」と話す。

 自身の持ち味については「自分から声を出し、積極的に動けることが強み。ピンチでもチャンスでも仲間にしっかり声をかけ、チームのために動きたい」と力を込めた。

 三塁手の控えとして出場が見込まれるが、「守備では一つ一つ確実にアウトを取り、打席では後ろにつなぐ打撃で得点につながるプレーをしたい。ベスト8を目指して頑張りたい」と目標を掲げた。

 父親が甲子園常連校・敦賀気比(福井県)の出身という縁もあり、対戦してみたい相手には「敦賀気比」を挙げ、「もし対戦したら、父も母校ではなく八幡商を応援してくれるはず」と笑顔を見せた。

 なお、今大会には静岡代表・聖隷クリストファーからも浅井中出身の筧優亨選手(3年)が出場する。筧選手は少年野球チーム浅井長浜LVの1期生で、中学時代には北滋賀フェニックス21でプレー。聖隷クリストファーでは正捕手としてチームをけん引し、甲子園出場に貢献した。

 長浜ゆかりの選手2人が、それぞれ滋賀、静岡の代表として甲子園の舞台に立つ。

2026年8月5日

甲子園出場の八幡商の4人が抱負

桑原主将「ベスト8目指す」

 第108回全国高校野球選手権大会がきょう5日、甲子園球場で開幕する。1日の組み合わせ抽選会で、滋賀代表として出場する八幡商は大会3日目の第2試合の1回戦で健大高崎(群馬県)と対戦することが決まった。八幡商のベンチ入りメンバーのうち、彦根犬上の4人が本紙に意気込みを語った。

 

 桑原太暉主将=3年=は市立金城小、中央中出身で、中学時は彦根リトルシニアに所属した。「県大会では楽に勝てる試合がなく、厳しい展開が続いたが、主将としてチームを勝たせることを考えていた」と振り返りながら「甲子園では守りでミスをすることなく、全員で声を出し合いながら投手をケアしたい」と抱負。桑原選手が1年の時に主将だった安田仁之介さんの名をあげながら「チームを率先するカリスマ性があった安田さんのようなキャプテンシーを僕も引き継ぎたい」とし、目標については「八幡商として夏初のベスト8以上」と力強く語った。

 

 久保田渓五投手=2年=は市立稲枝東小、稲枝中出身。最速137㌔のストレートとスライダー、チェンジアップを投げる。県大会決勝では先発し、三回まで無失点に抑える好投で優勝に貢献した。「負けず嫌いの性格なので、強気に攻めるのが僕の持ち味」と自己分析しながら「立ち上がりがあまりよくないので、初回から100%の状態でいけるよう、準備をしっかりすることを努めたい」と話した。そして「甲子園では(エースの田上晴也投手ら)先輩やほかの3年の皆さんの思いを引き継いで、自分らしいピッチングを見せたい」と意気込みを述べた。

 

 山口琉希選手=2年=は市立城陽小、南中出身で、中学時は野洲ボーイズに所属。「甲子園出場が小さい頃からの夢だった」と語った上で「僕は主役より脇役で、甲子園でも縁の下の力持ちのような存在になるだろう」と謙虚な姿勢を見せた。守備の要の遊撃手のため「八幡商は守備からリズムを作るチーム。簡単なゴロでもおろそかにしないよう、守備では常にいいプレーを見せたい」と話した。攻撃では1番での先発が多いため「何でもいいのでとにかく塁に出て、得点へのきっかけを作りたい」とした上で「チームはとにかく明るく、主将もしっかりしているので、僕たちも盛り上げて、甲子園で勝利したい」と語った。

 

 西堀青選手=3年=は甲良西小、甲良中出身で、中学時は彦根リトルシニアに所属。甲子園での戦い方について「どんな時でも前向きな姿勢が大事になる。派手なプレーではなく、いつも通りのプレーを見せたい。そして県予選でも甲子園でも同じという平常心が大切だ」と解説。主に三塁ランナーコーチを務めるが「平常心をもって、集中して取り組みたい」と語りながら「ベスト8を目指して、これまで自分がやってきたことを出せる試合を見せたい」と述べた。

(滋賀彦根新聞)

2026年8月4日

黒壁、新体制で再出発

奥伊吹グループ主導で再建本格化

 

 経営再建を進める黒壁は7月31日に臨時株主総会と取締役会を開き、新たな役員体制を決定した。8月1日から新会社として事業を開始し、代表取締役社長には奥伊吹SPC社長の寺田康次氏(54)が就任。第二会社方式による再建は実行段階に入り、新たな経営体制のもとで「末永く安定した自立経営」の確立を目指す。

 黒壁は1988年に設立され、「黒壁スクエア」を中心に長浜観光をけん引してきた。一方で長年積み上がった多額の債務が経営の重荷となり、地域経済活性化支援機構(REVIC)や金融機関の支援を受けながら経営改革を進めてきた。今年6月にはブランドや事業、従業員の雇用を新会社へ引き継ぐ第二会社方式による再建が正式決定し、長浜市、奥伊吹ホールディングス、長浜商工会議所、長浜米原観光協会の4団体が計9000万円を出資して新会社を設立した。

 新たな役員体制では、新社長に寺田氏が就任したほか、取締役には奥伊吹ホールディングスの代表取締役社長・草野丈太氏、同社取締役・草野穣治氏も就任した。出資額は長浜市と奥伊吹ホールディングスがそれぞれ4000万円で並ぶが、経営トップと取締役2人を奥伊吹グループが担う体制となった。

 寺田氏が社長を務める奥伊吹SPCは米原市のグリーンパーク山東や近江母の郷の指定管理運営を担っている。寺田氏は就任にあたり、「地域社会やステークホルダーとの連携をさらに深め、黒壁ブランドの価値向上に取り組む」とコメント。「取締役をはじめとする経営陣と現場で働く社員とのコミュニケーションをこれまで以上に緊密にし、経営方針を共有しながら現場の想いやアイデアを生かせる風通しの良い組織づくりを進めたい」と抱負を述べた。また、新株主、経営陣、従業員が一丸となって安定した自立経営基盤を築き、事業成長と地域の魅力創出に取り組む考えを示した。

 奥伊吹ホールディングスは、関西最大級のスキー場「グランスノー奥伊吹」の運営をはじめ、近年は近隣の観光・宿泊施設運営にも事業を広げている。新体制では、同グループが培ってきた観光施設運営の経験や経営手法が黒壁の再建と観光拠点としての魅力向上に生かされることが期待される。

 役員体制はこのほか、取締役に松居雅人長浜市副市長、北川雅英長浜商工会議所専務理事、前川和彦長浜米原観光協会会長、監査役に西川雅英税理士と大音洋長浜市産業観光部長が就任した。

2026年8月4日

長浜農高生、小谷城和りんご収穫

夏休み実習で体験 ジャム加工へ150㌔持ち帰る

 長浜農業高校食品科2年生11人が4日、夏休み実習の一環として湖北町山脇の果樹園で、戦国武将・浅井長政も食したと伝わる「小谷城和りんご」の収穫を体験した。約150㌔を収穫し、持ち帰った和リンゴはジャムに加工。地域資源を生かした特産品づくりを学ぶ。

 実習は食品科農産物利用分野の科目「課題研究」の一環で、「小谷城和りんごを復活させる会」と連携して実施。同校では和リンゴを活用した商品開発を通して、地域資源を生かしたまちづくりや農業への理解を深める。

 指導したのは復活させる会の事務局で、「長浜ワイナリー」(元浜町)を営む田中渉太さん。和リンゴの歴史や収穫・選果方法、加工利用について生徒に説明した。

 生徒たちは木を揺らしてブルーシートへ実を落とした後、一つひとつ手に取り、傷や腐りがないかを確認しながら選果し、バスケットへ丁寧に入れていった。

 収穫の合間には和リンゴを試食。一般的なリンゴより小ぶりで酸味の強い味わいを確かめた。河村桜華さんは「みずみずしく酸味があった。私はこのすっぱい味が好き」と笑顔を見せた。

 初めて収穫を体験した戸田梨里さんは「普通のリンゴとは違う小さなリンゴで、収穫方法も違っていて、とてもいい経験になった」と話し、選果に挑戦した田村亜依梨さんは「傷がある実と使える実の違いを学べた」と振り返った。

 小谷城和りんごは、現在流通する西洋リンゴの原種の一つとされる。浅井長政が木之本町古橋の三珠院から贈られたリンゴへの礼状が残ることから、その名が付けられた。明治以降、西洋リンゴの普及で姿を消したが、地元有志が2007年に「小谷城和りんごを復活させる会」を発足させて栽培を復活。高齢化に伴い、現在は田中さんが栽培を引き継いでいる。

 今年は7月後半の猛暑で果実の成熟が一気に進み、収穫適期が短くなった。さらにリンゴ特有の「隔年結果」により、今年多く実を付けた木は来年の収穫量が大きく減る見込みという。田中さんは「毎年安定して収穫できるよう管理方法を工夫していきたい」と話した。

 収穫した和リンゴはシードルやジャム、ゴーフレット、焼き菓子などに加工される。シードルは現在、長野県の醸造所で製造しているが、田中さんは長浜ワイナリーでの自社醸造に向けて準備を進めており、「来年の和リンゴの収穫に合わせて長浜で醸造を始めたい」と展望を語った。