2024年7月25日

全日本女子相撲大会で3位

長浜と彦根の小学生3人、「もっと強く」

 長浜相撲クラブに所属する小学生3人が岐阜市内で開かれた女子相撲全国大会でそれぞれ3位入賞した。

 3人が出場したのは14日に岐阜メモリアルセンター相撲場で開かれた「第15回全日本女子相撲岐阜大会」(日本女子相撲連盟など主催)。大会には各都道府県から選抜された小中学生や一般(高校生以上)の約230人が団体戦と体重別の個人戦に出場し、熱戦を繰り広げた。

 長浜相撲クラブから3位入賞したのは、南郷里小4年の押谷花楓さん(9)=35㌔未満級、長浜南小4年の橋本奈々さん(10)=35㌔以上級、彦根市立城東小5年の内田奏那さん(10)=45㌔未満級。

 同クラブは一般社団法人長浜市相撲連盟が運営し、週4回、長浜八幡宮境内の相撲場で稽古を行っている。幼児から高校生まで48人が通い、うち13人が女子。全国大会での入賞に、押谷さんは「女子の選手と相撲ができることが楽しい」、橋本さんは「みんなと練習して、もっと強くなりたい」、内田さんは「より多くの選手と対戦し、全国2位以上を目指したい」と語っている。

 指導者の一人、西大星さん(28)=平方町=は「押谷さんは相撲の基本がしっかりしていて、上位を狙える。橋本さんは柔軟性があり、体幹が強いため、体が大きい相手にも負けない。内田さんは手足のリーチが長いので、優勝を狙える選手」とそれぞれを評価。

 橋本さんと内田さんは9月22日のわんぱく相撲女子全国大会伊予まつやま大会にも出場する予定で活躍が期待される。

2024年7月24日

米原野球スポ少、全国大会へ

滋賀予選勝ち抜く 平尾市長「制覇を」と激励

 米原野球スポーツ少年団が今月下旬に熊本市内で開かれる全国大会に滋賀代表として出場する。選手たちは22日、米原市役所を表敬訪問し、平尾道雄市長に意気込みを語った。

 大会名は「ミズノ ベースボール ドリームカップ ジュニアトーナメント2024」。都道府県予選を勝ち抜いた48チームが出場する。滋賀予選は3月17日から6月9日まで21チームが出場して開かれ、米原スポ少は決勝で草津の志津少年野球部に6対3で勝利して優勝。2006年以来、2度目の同大会出場を決めた。

 部員は米原小を中心に米原、長浜の1〜6年の約40人。

 大野亮(まこと)監督(54)や6年生の部員13人らが表敬訪問し、平尾道雄市長から「全国制覇を必ず勝ち取ってくれると市民は期待している。それぞれの技や力を大事にし、最後まで頑張ってほしい」と激励を受けた。

 主将の山中頼さん(12)は「他県のチームとの試合でいろんなことを学んできたい。チームはとにかく仲がいい。全国制覇が目標」と意気込みを語り、大野監督は「まずは予選の2つを勝ちたい」と述べた。

 大会は26日に開会セレモニー、翌日から1回、2回戦があり、29日に代表決定戦。ベスト8以上が11月30日と12月1日にあじさいスタジアム北神戸と阪神甲子園球場で開かれるファイナルラウンドへ出場する。米原スポ少の初戦の相手は鳥取県代表の岩美北スポーツ少年団。

2024年7月23日

少年補導員の西川さん、松井さんに表彰状

地域の子ども見守り22年 

 長年、少年補導員として子どもの非行防止や健全育成に貢献しているとして、元浜町の西川裕子さん(70)と七条町の松井清市さん(72)が警察庁などから表彰され、22日、長浜署で伝達式が行われた。

 西川さんは2002年に連合自治会から依頼を受けたのを機に少年補導員となり、地元の幼稚園や認定こども園、小学校で人形劇を通して誘拐や万引き防止を呼びかけている。また、豊公園や商店街のパトロールで地域の子どもたちを見守っている。

 警察庁長官と全国少年警察ボランティア協会長の連名で少年補導栄誉銀賞が贈られ、「表彰の話を聞いたときはびっくりしました。子どもが好きなので学校や園に行くのが楽しい」と話す。

 松井さんは地元の少年補導員が引退する際に後任として打診され、西川さんと同じく02年から活動を始めた。毎日、南郷里小学校の校門で児童の登校を見守り、定期的に量販店やコンビニエンスストアをパトロールしている。

 地元のスポーツ少年団では約30年にわたって指導。現在は南郷里地区スポーツ少年団の団長も務め、知らない児童はいないという。近畿管区警察局長と近畿少年補導員等連絡協議会長の連名の功労者表彰を受け、「子どもからは元気をもらえる。体が元気なうちは続けたい」と話している。

 伝達式では井上和幸署長が22年間にわたって少年補導員を務めてきた2人をねぎらって表彰状を手渡し、「長年にわたり青少年の健全育成を見守る活動にご尽力いただき大変感謝している。引き続き、地域の安全のために力をお貸しいただきたい」と声をかけていた。

2024年7月16日

滋賀、福井県警が賤ヶ岳SAで合同啓発

夏の交通安全県民運動 運転はセンスより集中力!

 滋賀、福井両県警の高速道路交通警察隊が「海の日」の15日、北陸自動車道賤ヶ岳サービスエリア(SA)=余呉町坂口=で合同啓発に取り組み、「運転はセンスより集中力」と、長時間運転による集中力低下を防ぐためこまめな休憩を呼びかけた。

 夏の交通安全県民運動(滋賀県15〜24日、福井県11〜20日)に伴う啓発で、夏のレジャーシーズンは滋賀県内の高速道路を通過して福井県方面へ向かうレジャー客が多いことから、両県警が県境を越えてタッグを組み、高速道路での安全運転を呼びかけた。

 NEXCO中日本なども参加して総勢約40人がSA利用者に啓発グッズを手渡して安全運転を呼びかけ、マスコットキャラクターの「けいたくん」(滋賀県警)、恐竜をモチーフにした「リュウピー」(福井県警)、「みちまるくん」(NEXCO中日本)も家族連れに手を振るなどして啓発に協力した。

 滋賀県警は「運転はセンスより集中力」「扇子を使ってクールダウン」「冷静な運転を」とのメッセージを入れた扇子を啓発グッズとして配布。滋賀県警高速道路交通警察隊の鹿田賢治警部補は「高速道路では疲れから来る集中力の低下で事故が起きやすい。特に夏場は車の通行量が増えて渋滞が発生しやすく、追突事故が起きやすい。集中力が低下する前に、こまめな休憩で事故防止に努めてほしい」と話していた。

2024年7月11日

大道芸で湖北を盛り上げたい

夫婦パフォーマー「あおき三朝+うたこ」

 夫婦で大道芸や曲芸などのパフォーマンスを披露している「あおき三朝(さんちょう)+うたこ」。5年前に湖北町山本に移住し、地域に笑いと感動を届けている。

 「あおき」は名字ではなく2人の好きな色の「青」と「黄」を意味し、「三朝」は大学時代の落研での亭号、「うたこ」はアルバイト時代のニックネーム。

 2人は2001年から名古屋市を拠点に活動を開始。大須演芸場にレギュラー出演し、難関とされる東京都の大道芸人公認制度「ヘブンアーティスト」のライセンスも取得した。

 2019年、「琵琶湖の近くに住んでみたい」と長浜市に移住したものの、その直後から新型コロナが流行。活動の場を失い、途方に暮れることもあった。

 2人はコロナ禍の中でも技を磨き、満を持して今年から本格的に活動を再開した。湖北地域で芸を披露できる場を求め、各地のイベントに積極的に出演。難しい技や夫婦コンビならではのパフォーマンスを披露している。

 レパートリーは一風変わった組体操やアクロヨガ、曲芸をしながらのバルーンアートをはじめ、クラブ(こん棒)や中国コマを使った妙技、古典的な傘回しや皿回しなど幅広い。

 最も人気があるパフォーマンスは「ファイヤーショー」。火のついたトーチを使ったコンビジャグリングと火吹きは迫力があり、観客の目をくぎ付けにしている。このほか、客層に合わせたパフォーマンス体験教室など楽しいメニューも揃えている。

 地域の人にパフォーマンスを知ってもらおうと、現在、平日の湖北地域での出演に限り、出演料を破格の9割引にするキャンペーンを実施している。三朝さんは「呼んでもらったら、必ず盛り上げる自信はある。パフォーマンスで湖北、長浜を盛り上げたい。いっぱい機会をもらえたら」と呼びかけている。

 問い合わせは三朝さん℡090(8339)8189へ。

2024年7月10日

長浜曳山まつりフォトコンテスト 入賞者決まる

金賞は小八木さんの「桜吹雪」

 今春の長浜曳山まつりをテーマにしたフォトコンテストの入賞者が決まった。

 実行委員会(漣泰寿会長)がインターネット上に設けた「長浜曳山まつりフォトサイト」で写真とコメントを募り339点の投稿があった。審査で金賞1点、銀賞4点、特別賞7点、銅賞5点を選んだ。

 最優秀の金賞には西主計町の小八木淳司さんの「桜吹雪」が選ばれた。本日(ほんび)を翌日に控えた4月14日、大通寺の山門前で行われた諫皷山の「自町狂言」の最後に、まだ咲き残っていた桜を背景に紙吹雪と三番叟役者の眼差しが重なったシーンをとらえた作品で、小八木さんは「曳山の前に集まる多くの人や、法被を着た町衆の方々を見て、活気と伝統が息づくのを感じながら、楽しく鑑賞し撮影させていただきました」とコメントを寄せている。

 特別賞の滋賀夕刊新聞社賞には彦根市日夏町の平尚治さんの「心乱れて」が選ばれた。月宮殿の演目「苅萱桑門筑紫いえづと 加藤館守宮酒の場 玉取」の一場面で、媚薬入りの酒を飲まされた巫女の夕秀が一目ぼれした美男の女之助に体を寄せるシーンを写し、「夕秀の心乱れる心情がよく表現されていた」と投稿した。

 入賞作品は11日から長浜曳山まつりフォトサイトで紹介する。このほか、入賞者は次の皆さん。

 ▽銀賞・市長賞=佐橋功(竜王町)▽同・曳山文化協会理事長賞=浦城一男(名古屋市)▽同・長浜観光協会長賞=片部豊(大阪府枚方市)▽同・長浜商工会議所会頭賞=数藤守治(同池田市)▽特別賞=森篤志(米原市米原)、高貝心之祐(元浜)、掛川与志人(小堀)、遠藤秀隆(尊野)、土田里恵子(元浜)、寺澤智恵(名古屋市)▽銅賞=高貝祐司(元浜)、箕田恵美子(野洲市)、中立喜広(京都府亀岡市)、古川博(南高田)、松本和子(大阪市)。

 

 

金賞 小八木淳司さんの「桜吹雪」

 

銀賞・市長賞 佐橋功さんの「悔しいぃ〜〜〜!」

 

銀賞・曳山文化協会理事長賞 浦城一男さんの「夜光の明珠」

 

銀賞・長浜観光協会長賞 片部豊さんの「御旅所前でひとやすみ」

 

銀賞・長浜商工会議所会頭賞 数藤守治さんの「妖艶」

 

滋賀夕刊新聞社賞 平尚治さんの「心乱れて」

2024年7月9日

ノベルジェン社 微細藻類でカキ短期肥育へ

農水省助成12億円受け、市内に研究施設設置

 長浜バイオ大学発のスタートアップ企業「ノベルジェン」(田村町)が微細藻類の培養技術を活用してカキを短期間で肥育し、海外向けに販路拡大する実証事業に取り組んでいる。農林水産省が助成金12億4700万円(限度額=2028年3月まで)の交付を決めて事業を後押ししており、事業が順調に進めば長浜発の技術で育ったカキが海外の食卓に並ぶ日も近そうだ。

 同社は同大学アニマルバイオサイエンス学科の小倉淳教授が社長を務める。小倉教授は微細藻類の持つ特性などについて長年研究を重ねている。微細藻類は光合成で大気中の二酸化炭素を吸収する▽水中の窒素、リン、カリウム、ミネラルを吸収し水を浄化する▽分泌する粘質物や糸状群体構造でマイクロプラスチックを吸着する—といった効果があり、小倉教授は赤潮の発生メカニズムに着想を得て微細藻類を人工的に急速に繁殖させる「ALGAL  BLOOM  CAPTURE(ABC)技術」を開発している。

 今回、農水省の事業採択を受けた研究開発テーマは「日本産冷凍生食用カキの品質向上と輸出量増大を目的とした、カキの短期肥育システムと流通DXプラットフォームの開発と実証」で、ABC技術をカキの肥育に応用する。

 国内のカキ養殖場では近海の清浄化などに伴ってカキの身が小ぶりになっていることが課題。このため同社がABC技術を用いてカキの餌料に特化した微細藻類を培養し、広島県産などの出荷前のカキに与えて短期間で肥育させる。

 現在は長浜バイオインキュベーションセンター(田村町)内の研究水槽で実験しているが、これからの実証事業では長浜市内に施設を設置して微細藻類の培養、カキの肥育を行い、社会実装を研究する。

 また、東南アジアやヨーロッパ、北米などの海外で日本産生カキの人気が高いことから生産から流通までをDX技術でコントロールする仕組みを作り上げ、海外の需要に対して供給が即座に応じられるようにし、輸出増加を目指す。

 小倉教授は将来的には琵琶湖の水を利用した肥育にも取り組みたい考えで、実現すれば琵琶湖の水の浄化にも寄与することとなる。

 なお、同社のABC技術は微細藻類の増殖に活用できるだけでなく、二酸化炭素の吸収・固定、水質浄化、マイクロプラスチック除去にも適用できるなど多くの可能性を秘めており、関西万博への出展も決まっている。

2024年7月2日

「豊臣兄弟!」で博覧会実行委設立

38団体が結集、官民挙げて観光振興へ

 秀吉の天下統一を弟の秀長の目線で描く2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放送に向け、長浜市内の観光振興団体やまちづくり組織の代表らが1日、「(仮称)豊臣兄弟博覧会実行委員会」を設立した。

 市、商工会議所、商工会、観光協会、商店街連盟、黒壁、曳山文化協会、出世まつり実行委員会など38団体で構成し、設立総会で会長に浅見宣義市長、副会長に商議所の大塚敬一郎会頭、商工会の押谷小助会長、観光協会の前川和彦会長の3人を選任した。

 実行委員会は博覧会などのイベントを通じて市の魅力を全国に発信するとともに、地域内外からの誘客を図り観光振興による地域活性化を目指す。

 長浜城、賤ケ岳、小谷城、姉川合戦などのゆかりの地や、豊臣兄弟、浅井三姉妹、石田兄弟など「きょうだい」をテーマに市の魅力を発信する事業に取り組み、関連自治体と連携して誘客宣伝活動を行う。また、市全体を長浜城下町、小谷城下町、賤ケ岳合戦などにエリア分けし、それぞれの地域が持つ歴史的特性を生かした受け入れ体制の整備を検討する。

 今年度は428万円を予算化し、講演会やトークショーの開催、機運醸成のためののぼり旗、PR看板、横断幕の設置などに取り組む。

 実行委員会の下で各種事業の企画立案・実施を担う運営委員会も立ち上げ、運営委員長に前川会長、副委員長に黒壁の田中猛士社長、長浜観光協会の中村浩敏理事が就任した。

 設立総会で会長の浅見市長は「テーマは兄弟であり、きずな。地域のきずなを深め、豊臣兄弟を契機として長浜の発展に生かしたい。官民挙げて尽力したい」と語り、副会長の前川氏は「若い方がいきいきと活躍できる実行委員会にしていきたい」と話した。

2024年6月24日

びわSSS、県大会準優勝

堅守で、9月の関西大会出場へ

 びわサッカースポーツ少年団(びわSSS)がSFA第56回U12サッカー選手権大会(県サッカー協会主催)で準優勝し、関西大会への出場を決めた。

 選手権大会は今月2日に始まり16日に決勝戦が行われた。各地区の予選を突破した県内32チームが出場し、トーナメント戦で頂点を競った。びわSSSは地区予選からトーナメント準決勝まで無失点の堅守で勝ち上がった。決勝はアミティエ・スポーツクラブ草津と対戦し、0対3で敗れ、2年連続の準優勝となった。

 関西大会は9月7、8日、堺市で開かれる。びわSSSは1位トーナメント進出を目標とし、田中星伍さん(びわ南6)は「県大会では前半で点がいっぱい取れたけど、後半であまり得点できなかった。最後までみんなが諦めずにサッカーができたので良かった。関西大会は強いチームがあるが、練習をたくさんして優勝を目指す」と語り、守備の要としてチームを後方からコントロールした吉川煌さん(びわ北6)は「県大会の決勝戦ではチャンスを逃してしまったところがあったので、関西大会ではチャンスを決めきって優勝したい」と意気込んでいる。

 選手は次の皆さん。

 田中星伍(びわ南6)、上阪大惺(虎姫5)、山内美羽音(虎姫6)、東野響己(びわ南6)、宮澤悠人(長浜北5)、北川悠斗(虎姫5)、中原幸瞭(長浜北5)、森亮太(びわ南6)、堤春翔(長浜北5)、木村和福(びわ南6)、吉川煌(びわ北6)、小谷優士朗(長浜5)。

2024年6月19日

「湯っ田り散策マップ」に協賛を

浅井湯田地域づくり協議会 地元の応援企業を募集

 浅井湯田地域づくり協議会(清水峯生会長)は地元の魅力を紹介する「湯っ田り(ゆったり)散策マップ」の協賛企業を募集している。

 来夏、発行予定のマップは湯田地域の自然や歴史、観光名所や名産などを再発見でき、その魅力を広く発信するもの。協議会のマスコットキャラクター「ゆたりん」がまち歩きしているようなデザインで、表は地図上に「姉川古戦場」「浅井歴史民俗資料館」などの名所、観光スポットを落とし込み、裏面は「実宰院」「福良の森」など28カ所の写真と解説文が載っている。

 A2サイズで折りたたんでポケットに入れることができる。2000部を印刷し、地域内の学校や公共施設、市内の観光施設などに配布する予定。

 現在、教育文化部会のメンバーらが、資料収集などをしているが、「地元企業や住民の方にも(マップに)愛着を持ってもらい、応援してもらえれば」と協賛金を募ることに。総事業費は約28万円。うち自己資金のほか、湯田連合自治会からの支援があり、残る15万円を集めたい考え。

 金森正幸部会長は「若者が誇れる地域。地元に定住し、帰ってきてもらい、さらに地域を盛りあげられる素晴らしいマップにしたい」と話している。

 協賛額は企業1口1万円(個人3000円)から。地域外からの応募可。申し込みはhttps://qr.paps.jp/hKOl。問い合わせは浅井湯田地域づくり協議会℡(56)1029(火〜金曜、午前9時〜正午)へ。

2024年6月19日

無病息災願い茅の輪くぐり

長浜八幡宮に夏の風物詩 アジサイ花手水も

 長浜八幡宮は30日の「夏越の大祓式(なごしのおおはらえしき)」を前に鳥居に茅(ち)の輪を設置。参拝者が無病息災などを願って、「茅の輪くぐり」を行っている。

 大祓式は罪や過ちを祓い除くために半年ごとに執行される神事で、無病息災や疫病退散などを祈念するもの。長浜八幡宮では夏の大祓式に合わせて、毎年、茅の輪を設置しており、今年は15日にお目見え。

 茅の輪は直径約2・5㍍で、左回り、右回り、左回りと8の字を書くように3度くぐって祈願すると災難を免れ、健康に夏を過ごせるという。

 八幡宮では「無病息災を願って茅の輪をくぐっていただければ」と話している。茅の輪は7月2日ごろまで設置している。

◇   ◇

 手水舎にアジサイの花を浮かべた「花手水」も長浜八幡宮にお目見えした。

 参拝者に花を愛で心を清めて華やかな気持ちになってもらおうと4年前からこの時期に実施している。境内に植えられている約2000株のアジサイの中から色鮮やかに咲いた花を摘み取り、手水舎に浮かべている。見た目も涼しげで、八幡宮は「きれいな花を愛で、心を癒してもらえれば」と話している。7月上旬まで。

2024年6月14日

目標はメダル「一緒に戦って!」

長浜出身の清水・土田選手  車いすバスケでパリ・パラ出場

 車いすバスケットボール競技で今夏のパリ・パラリンピックに出場する長浜市出身の清水千浪選手(41)と土田真由美選手(47)の激励会が13日、さざなみタウンで開かれた。

 激励会は長浜市社会福祉協議会が企画し、女声アカペラサークル「エミュ・シンガーズ」の歌声に歓迎されて清水選手が会場に入場した。社協の平井和子会長が「みんなで応援している。この思いを持ってパリに行ってほしい」とエールを贈り、花束を手渡した。

 清水選手は3年前の東京パラリンピックに日本代表として出場し6位入賞を果たしたが、「メダルを目指していたので6位はすごく悔しかったし、コロナで無観客だった」と振り返り、「パリは時差が7時間あるが、画面を通して一緒に戦っていただけると嬉しい。メダルを持って帰って、また皆さんとお会いできれば」と語った。

 会場に来られなかった土田選手はビデオメッセージを寄せ「長浜市の皆さん、いつも応援ありがとう。パリで結果を出せるよう精いっぱいがんばりますので、これからも応援よろしくお願いします」とあいさつした。

 長浜愛児園の5歳児組の27人が「あめふり」「かたつむり」「たなばたさま」など8曲をメドレーで歌うと、「すごい上手でした。金メダルをあげたい。私もパリでメダルを取れるように頑張ります」と歌のプレゼントに応えていた。

2024年6月12日

中高生、プロ演奏家に学ぶ

シエナ・ウインド・オーケストラが指導、文産会館で

 吹奏楽団シエナ・ウインド・オーケストラ(SWO)のメンバーによる指導「楽器クリニック」が9日、米原市の県立文産会館であり、中高生34人がプロ奏者から演奏のコツや練習のポイントなどを直接教わった。県南部に比べ演奏会などの機会が少ない湖北地域の子ども達にプロ奏者と交流する機会を設けようと同会館がSWOに協力を求めて実現した。

 SWOは佐渡裕さんが首席指揮者を務める、日本を代表する楽団。2020年、コロナ禍の中、文産会館でSWOのコンサートを開いたのを機に双方の絆が深まり、昨年12月、連携・協力協定を締結。青少年の育成に力を入れることを確認していた。SWOは東京を拠点に活動しているが、新幹線駅に近い同会館での活動は日帰りでも可能で、地元の吹奏楽部への指導を手軽に行うことができるという。

 楽器クリニックは協定締結後の第1弾の取り組みで、SWOの精鋭メンバー7人がこの日のために「シエナ☆セブン」を結成。コンサートを前に公募で集まった中高生を指導した。

 クラリネット、トランペット、チューバなどのパートに分かれて指導があり、トランペットのパートでは砂川隆丈さんが「ブレスの時はゆっくりと吸ってゆっくりと吐く。できるだけリラックスして」と語りかけ、管楽器演奏に欠かせない舌による奏法「タンギング」の上達のため、日ごろから早口言葉を練習するようアドバイスしていた。

 プロからの直接指導に最初はやや緊張気味の参加者もいたが、熱のこもった丁寧な指導に、真剣な表情で演奏に打ち込んでいた。長浜市内から参加した女子中学生は「練習方法やコツなどさまざまなことを学べ、ちょっと上達した気がした。部活でも生かしていきたい」と話していた。

 楽器クリニックの後に開かれたシエナ☆セブンによるコンサートでは合奏やソロなど吹奏楽の魅力を伝える多彩な演奏があり、アンコールの「星条旗よ永遠なれ」では楽器を持参した来場者も舞台に登って7人と一緒に演奏していた。

 同館の竹村憲男館長は「子どもたちはプロの演奏家からじかに指導を受け、他校の生徒と切磋琢磨する機会ともなった。引き続きこういう取り組みを続け、湖北の中高生たちに劇場に足を運んでもらう機会を作り、湖北の音楽文化を盛り上げていきたい」と話した。

 

2024年6月10日

日本一目指し、伊香で熱戦

記念写真に応じるトークショー参加者

(左から穴井隆将さん、斉藤立選手、村尾三四郎選手、ウルフアロン選手、橋本壮市選手)

実業柔道大会、国スポPRイベントも

 来年、長浜市を会場に開かれる国民スポーツ大会柔道競技のリハーサル大会として、伊香ツインアリーナで8、9日、第74回全日本実業柔道団体対抗大会(全日本実業柔道連盟主催)が開かれた。

 実業団の柔道日本一を決める日本トップレベルの団体戦で、113チームが出場。男子1部では旭化成Aが3年連続20回目の優勝を遂げた。2位はパーク24A、3位は日本中央競馬会と日本製鉄だった。4チーム総当たりの女子1部はJR東日本が全勝で2年連続2度目の優勝を果たした。

 屋外では地元のわたSHIGA輝く国スポ・障スポ長浜市実行委員会が国スポをPRするため「めちゃ×2イカしてるッ!」と題したイベントを同時開催。穴井隆将・天理大学柔道部監督とパリ五輪内定選手によるトークショーやニュースポーツ体験などがあり、多くの市民でにぎわった。力自慢を募ったベンチプレス選手権では145㌔と155㌔を挙げた男性2人が同時優勝していた(体重差考慮で10㌔ハンデ有り)。

 

 

2024年6月10日

長浜と大和郡山、大河ドラマに向け交流・連携へ

近世城下町ふるさとまつり

秀吉・秀長が築いた城下町、小堀正次も活躍

 

 イベントや対談を通じて「現存最古の近世城下町」である長浜市の価値を再考する「近世城下町ふるさとまつり」(同運営委員会主催)が8日、市街地一帯で開かれた。2026年放映のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」にちなみ、秀吉の弟・秀長ゆかりの奈良県大和郡山市から関係者を招いた対談では両市の深い縁が紹介され、大河ドラマを機にした交流への機運を高めていた。

 曳山博物館伝承スタジオで行われたトークイベントでは冒頭、上田清・大和郡山市長があいさつ。地元で「秀長さん」「大和大納言さん」と呼んで秀長を誇りにしていることや、長浜市小堀町出身の茶人大名・小堀遠州の父・正次や、須賀谷町出身の武将・片桐且元らも秀長の下、郡山で活躍したことなどを紹介。また、江戸期に郡山を治めた柳沢藩では年貢の3分の1ほどを近江が支えていたとし、記録に残る地名として、今荘、法楽寺、佐野、宮部、唐国、小観音寺、香花寺、弓削、野寺、川道、大浜、下八木、川崎、勝、国友などを挙げ、「年貢を近江に助けていただいたご縁を大事にし、大河ドラマをきっかけに仲良くしたい」と語った。

 大和郡山市の文化財保存活用係・十文字健氏、淡海歴史文化研究所所長・太田浩司氏による対談では、2022年に国史跡に指定された郡山城跡について、秀吉が築いた大坂城や聚楽第と同じ型で作った瓦が出土したことなどが紹介された。

 秀長は1585年に郡山に入り、郡山城の大改修とともに城下町を整備した。城下町の整備にあたり活躍したのが長浜から移住した小堀正次で、「箱本(はこもと)制度」(地租が免除される代わりに治安維持、防火、訴訟の取り扱いなどを町ごとに交代で請け負う制度)や検地など、秀長の城下町づくりに深く関わったとされる。十文字氏は「掘り下げれば掘り下げるほど、長浜との意外なつながりがわかるのが面白い」と両市の縁の深さにあらためて驚いていた。

 太田氏は秀吉・秀長それぞれが実施した町人の地租免除制度が幕末まで続き城下町の発展を支えた共通点に触れたほか、小堀正次が箱本制度を裏付ける文書を出すなど秀長の筆頭家老として活躍したことを強調し、「再来年は、(大河ドラマに正次を)出してもらわないと困る。出なかったらみんなで文句を言おう」と会場の笑いを誘っていた。

 十文字氏は「大河ドラマは城下町などの歴史遺産を市内外に発信する良いチャンス。こうやって長浜とのつながりを再認識する機会ともなった」と語ると、太田氏は「あと2年ある。さらに交流したい」と呼びかけていた。

 トークイベントの後には両市の若手経営者らによる「下剋上サクセスストーリー『豊臣兄弟!』の可能性」をテーマにした近世城下町サミットも行われ、大河ドラマに向けた両市の連携について意見を交わしていた。

◇     ◇

 近世城下町ふるさとまつりでは武将パレードや演舞、声優の山口勝平さんを招いたアテレコライブ、楽市楽座をイメージした屋台の出店などがあり、終日、多くの観光客でにぎわっていた。