2022年1月12日

課題の空き店舗に黒いサンド専門店

商店街の回遊性向上と活性化に期待

 長浜大手門通り商店街の東側突き当たりという好立地に位置しながら、長年、シャッターが降りたままになっていた大宮町の空き店舗に11日、黒いサンドイッチの専門店「長浜黒サンド」がオープンした。

 空き店舗は大手門通りと大通寺門前の表参道の交差する三叉路にあり、黒壁スクエアから大手門通りを東へ歩くと真正面に位置する。長年、シャッターを降ろしたままで、観光客の回遊性を阻害しているとして、地元から店舗の活用を望む声が出ていた。

 後継者不足や集客性の課題から市街地で空き店舗が増えていることを受け、長浜市、長浜商工会議所、長浜まちづくりの3者が連携して空き店舗を活用する事業者を公募。工事費や家賃の一部を補助するメニューを設けて事業者を募ったところ、個人や企業など4者から応募があり、市内で飲食店「焼肉ダイニング和SABI」「しゃぶしゃぶすきやき梅ごこち」「ビリオン珈琲」などを展開するSTフーズプロジェクト(高田伸介社長、山階町)の提案する黒いサンドイッチ専門店を選んだ。

 同社は関ヶ原町で黒いサンドイッチ専門店「関ヶ原サンド」を展開しており、空き店舗跡に出店した「長浜黒サンド」も同様のコンセプト。サンドイッチはパウダー状の竹炭を生地に練り込んで焼き上げた黒い食パンに、とんかつやサラダチキンなどの総菜を挟んでいる。とんかつサンドは「信長」、海老かつサンドは「官兵衛」など、商品名は戦国武将の名前を引用している。また、白い食パンでフルーツを挟んだデザートパンはフルーツミックスの「お市の方」、チョコバナナの「お初」など戦国時代の姫をテーマとしている。

 黒壁スクエアから東に向かう観光客の視認性が高まるようにと目立つ看板を設置。同店の統括マネージャー堀江聡彰(あきふみ)さん(55)は「アーケードに直面する一番良い場所に店を置かせていただいた。動線を確保するためにも、あえて看板を大きくした」と語る。観光客が黒壁スクエアから同店まで足を運べば大通寺の山門が目に入る。堀江さんは「回遊性を高めることで商店街の活性化に微力ながら協力できれば」と話している。

 市商工振興課は「大手門通りの正面の目立つ場所にありながら、10年以上シャッターが閉まっていた。新しい店が客を呼び込み、回遊性が高まることによって、黒壁周辺だけでなく商店街全体に賑わいが生まれれば」と期待を込める。

 昨年12月の市の調査によると中心市街地の約250店舗のうち27店が空き店舗で、コロナ前と比べ5店舗増えている。市商工振興課は今後、補助金制度を創設するなどして空き店舗の解消を図りたい考え。

 なお、長浜黒サンドの営業時間は午前11時から午後5時まで(完売次第終了)。定休日は未定。

2022年1月11日

梅の香 館内にほんのり

71回目の長浜盆梅展開幕  切り絵も

 湖北の新春の風物詩「長浜盆梅展」(長浜観光協会主催)が9日、慶雲館で始まった。

 盆梅展は浅井町高山(現在の長浜市高山町)の高山七蔵氏から盆梅が寄贈されたのをきっかけに1952年に始まり、今年で71回目。観光協会が管理する2000本の梅の中から、300本を鉢植えにし、見ごろに合わせて常時約90鉢を会場に並べている。

 明治時代築の本館では高山氏が寄贈し第1回から展示している樹齢約250年の「昇龍梅」などが並んでいる。紅白のつぼみがほころび、ほのかな香りを館内に漂わせている。名勝に指定されている日本庭園も眺められ、雪化粧の庭園を歩く観光客の姿も。

 新館では米原市の切り絵作家・早川鉄兵さんの作品と盆梅を合わせて展示。白い壁や幕で雪景色をイメージした館内に、野鳥やイノシシなどの動物の切り絵を飾っている。

 盆梅の世話をしている金子遼さんは「年末年始の雪もあったが咲き具合は例年並み。花と枝ぶり、香りを楽しんでいただければ。新館は早川さんの切り絵で例年と異なる雰囲気。雪景色の中で咲く盆梅を観賞してほしい」と話している。

 入館料は大人800円、小中学生400円。午前9時から午後5時、3月10日まで。なお。今月29日以降の土日・祝日は午後8時まで開館し、ライトアップを行う。

2022年1月7日

景観広告大賞にBiwa collage

長浜市選定 広告賞にはルーペ舎など4件

 長浜市内の魅力ある屋外広告物を市が表彰する「長浜景観広告賞」に計5件が決まり、広告大賞には元浜町のイタリア料理店「Biwa  collage(ビワコラージュ)」の看板が選ばれた。

 ビワコラージュは元浜町13番街区市街地再開発事業にともなって2020年12月に開店。築100年以上の町家と蔵を再生・改修した趣のある建物で、広告大賞に輝いたケヤキの看板は琵琶湖畔の夕景をモチーフとし、「木目のグラデーションをデザインに生かすなど、アート感にあふれている」と評価された。デザインは同所の商業文化施設を運営する「湖のスコーレ」の社長で、デザイナーの月ヶ瀬雄介さんが手掛けた。

 広告賞にはLoupe舎(宮前町)、日軽パネルシステムエンジニアリングセンターTecLab(酢)、ぺんぎん食堂(大宮町)、曳山博物館(元浜町)の看板や壁面広告が選ばれた。

 景観広告賞は2012年に屋外広告物を規制する条例を施行したのをきっかけに、市民や事業者に広告物について関心を高めてもらおうと始まった。10回目を迎えた今年は26件の応募があり、市景観審議会が審査した。18日に市役所で表彰式がある。

2022年1月7日

能登カキとラーメン堪能して

コロナ禍で転業 「麺家えん」で期間限定

 コロナ禍による飲食不況を機に居酒屋からラーメン店へと転業した「麺家えん」(高田町)が期間限定で「牡蠣小屋」メニューを始め、「カキ料理を楽しんだ後のシメのラーメンは最高」などと話題を呼んでいる。

 もともとは大通寺表参道で創作居酒屋「想咲(そうさく)えん」を経営していた川上浩二さん(45)。グループや団体の利用が多かったこともあり、新型コロナウイルスの感染拡大で大打撃を受け、2020年に店舗を移転してラーメン屋を始めた。

 感染がある程度落ちつけば、夜の居酒屋メニューを充実させようと思案していたところ、かつて期間限定でえきまちテラス長浜に出店して人気を集めた「牡蠣小屋だるま」を知人から紹介され、能登カキを扱うことに。

 カキ2㌔を堪能できる「能登牡蠣満足セット」(2800円、税込み)のほか、単品で能登半島の海産物を楽しめるメニューを取り揃えている。「カキばかりだと飽きてしまうが、居酒屋メニューもある。シメのラーメンも人気です」と川上さん。

 営業時間は昼が午前11時半から午後2時半まで、夜が午後6時から同10時まで。牡蠣小屋メニューは5月頃まで取り扱い、平日は夜のみ。なお、1月10日までは終日楽しめる。

 場所はさざなみタウン西側。不定休。問い合わせは同店℡(63)7715へ。

2022年1月5日

2年ぶり新春賀詞交歓会

長浜商議所「デジタル革命を」

 長浜商工会議所主催の新春賀詞交歓会が5日、北ビワコホテルグラツィエで開かれ、湖北地域の経済、政治、行政関係者ら約200人が年始のあいさつを交わした。

 冒頭、あいさつに立った大塚敬一郎会頭は「昨年の嬉しいニュースは湖北工業が東証2部に上場されたこと」と振り返ったうえで、目下の課題として、日本経済の低迷を取り上げた。米企業のアップルの時価総額が3兆ドル(約345兆円)を超え、電気自動車メーカーのテスラも114兆円で、トヨタ自動車(約34兆円)を大きく上回っていることを例にあげ、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と呼ばれた時代から逆転している現状を指摘。日本の就業者1人当たりの労働生産性がOECD加盟38カ国中28位となっていることも取り上げ「我々は単に生産性を上げるのではなく、根本的に内容を変えないと、勝ち残っていけない」と語った。

 「このままではゆでガエルになる」と危機感を訴え、国の支援を活用したDX(デジタルトランスフォーメンション)を呼びかけ「長浜でデジタル革命を起こし、子や孫が帰ってきたいと思えるまちにしましょう」と語った。

 来賓の上野賢一郎衆院議員は、戦後最大の補正予算を組んで、中小企業支援や労働者の処遇改善に取り組んでいることを紹介し、「長浜は明治の初め、滋賀県で最初に銀行、小学校をつくり、最初に鉄道に民間投資を行った進取の気性に富んだ地域。長浜の経済界が厳しい環境を乗り越え、千里を走る勢いが続くよう皆さんの活躍を期待します」と語った。

 賀詞交歓会は昨年、コロナ禍で中止となっており、開催は2年ぶり。小鑓隆史、嘉田由紀子両参院議員、藤井勇治市長、川島隆二、柴田清行両県議、地元市議らも出席し、年頭のあいさつを交わしていた。