66カ国のローカル料理紹介

長浜市立図書館 JICAと共催で

 JICA(国際協力機構)の青年海外協力隊としてアフリカやアジアなどの途上国で活動した66人が赴任地で食べた料理を紹介する展示「どローカルごはん紹介します展」が14日から市内3図書館で始まった。

 展示は任意団体の青年海外協力隊大阪府OB・OG会が出版した料理本「くらして初めて知った どローカルごはん 日本で作れる世界のレシピとお話」を通して、世界のローカル料理を紹介するもの。長浜市立図書館とJICA関西の共催で、協力隊員が各国で出会ったローカルフードのレシピをタペストリー状にして掲示し、関連図書も並べている。

 14日から2月2日までは浅井、びわ、虎姫で、同4日から20日までは長浜、湖北、高月の各図書館で開催。

 びわ図書館ではケニア、ウガンダ、ニジェールなどアフリカ18カ国のレシピを紹介。ウガンダで人気のファストフード「ロレックス」、ザンビアの家庭料理でオクラとトマトの煮込みスープ「デレレ」、エスワティニのスパイシー煮物「チャカラカ」など日本では見かけることのない料理が並んでいるが、日本でも再現できるようにと国内で手に入る材料を記している。色彩の鮮やかなアフリカの民族衣装も展示している。

 JICA国際協力推進員の桂武邦さん(36)は「メジャーではなくローカルな料理を選んでいる。展示を通して世界には知らない国、知らない料理がいっぱいあることを知ってもらい、協力隊にも興味を持ってもらえれば」と話し、市立図書館司書の松山ゆかりさん(52)は「図書館6館全部をまわって世界1周を楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。

掲載日: 2022年01月14日