商売繁盛 コロナ収束願い

豊国神社の長浜十日戎 参拝客が列

 商売繁盛を願う長浜十日戎が9日から11日まで南呉服町の豊国神社で開かれ、「商売繁盛で笹持ってこーい」の呼び声の中、縁起物を求める参拝客で賑わった。

 「本えびす」の10日には朝から大勢の参拝客が本殿前に列をつくった。テント張りの授与所では飛沫防止の透明シートがつるされ、次々と縁起物の福笹などを買い求めていた。大きな熊手を手にした浜縮緬工業協同組合の職員・山田早苗さんは「コロナで浜縮緬業界も厳しい。地場産業の再生と発展、コロナ収束を願いました」と語り、南小足町で自動車販売・整備業を営む男性(63)は「半導体不足で新車が出ず、中古車の価格が上昇している。コロナが収まり、商売が安定するよう祈願した」と話した。

 朝から参拝客が列をつくるようすに、主催の長浜恵比須宮奉賛会の吉田豊会長は「オミクロン株の広がりが懸念されているが、早くコロナが収まって平穏になって欲しいとの思いが強いのでは」と見守り、「十日戎がにぎにぎしく盛り上がることで、湖北のこの1年の良いスタートにしたい」と話していた。

掲載日: 2022年01月11日