2020年1月24日

田中維君の作品、ルーブル美術館へ

絵画コンクールで14万点の中から銀賞に輝く

 第43回こども絵画コンクール(住友生命主催)で、長浜西幼稚園の田中君(6)の作品が銀賞に輝き、3月13日から4月6日までフランス・パリのルーブル美術館に展示されることになった。

 コンクールは「ねがいごとなぁに?」をテーマに、全国の中学生以下を対象に作品を募集。年齢別の6部門に計14万7114点の応募があり、特別賞、金賞、銀賞の計105点がルーブル美術館で展示される。

 銀賞に輝いた作品は「大きな魚をつりたい!」。自宅近くの小川で魚捕りに夢中になっている田中君。すばしっこくて捕まえられない悔しい思いを晴らすかのように、絵画では自身が大きな魚を釣り上げるようすを迫力ある構図で描いている。大きな目と、鱗のグラデーションが印象的。

 

 

 絵を描くのが好きで、外出の際も落書き帳と鉛筆、ペンを手放さない。4歳からは市内の絵画教室に通って絵画表現の幅を広げている。

 家族によると、コンクールに応募したときから「パリに行きたい」と語り、銀賞に入賞したことを伝えられると「えっ?」と驚いた様子だったという。飛行機の絵を描くのも好きな田中君。3月には家族8人でパリを訪れる予定で「ルーブルに行くのも、飛行機に乗るのも楽しみ」とパリを待ち遠しそうにしている。

2020年1月23日

携帯翻訳機 日本語指導に、長浜市教委が導入

外国籍児童生徒の増加に対応、小中学校に貸出

 外国籍の児童・生徒が増加している長浜市で、世界74言語に対応する携帯翻訳機「ポケトーク」を導入した日本語指導が2月から始まる。

 長浜市教委によると、日本語指導が必要な児童・生徒は281人で年々増加傾向にあり、長浜北小学校では児童の約1割にのぼるという。市教委では小中学校に外国語を話せる指導員と支援員計9人を派遣しているが、対応言語はスペイン、ポルトガル、中国、タガログ(フィリピン)の4言語に限られる。このため、教育現場では、近年、増加しているベトナム語やネパール語の子ども達とのコミュニケーションに苦慮しているという。

 ポケトークは名刺サイズで持ち運びに便利で、使う際は「日本語と英語」などと2つの言語を選び、一方の言語で話しかけると、ポケトークがもう一方の言語に翻訳して読み上げる。文章を写真で撮影して翻訳する機能もある。

 市教委では7台を導入し、今後、市内の小中学校から貸出申請を受け付け、2月から運用を開始する方針。市教委は「児童・生徒、保護者と教員がコミュニケーションを図るための一手段として活用したい」としている。

 

長住建設が3台寄贈

 長浜市教委が導入したポケトーク7台のうち、3台を長住建設(大戌亥町)が寄贈した。

 同社では毎夏開いている「木の香まつり」の収益金を活用して、教育支援に取り組んでおり、今回は市教委のリクエストに応じてポケトークをプレゼントした。

 23日には市役所で贈呈式があり、松居慶浩社長からポケトークを受け取った板山英信教育長は「通訳がいない言語は対応に苦慮している。外国籍の子どもの担任にとって何よりも手助けになるグッズ。有効に活用していきたい」と話していた。

2020年1月22日

コレクションいかが?「長浜缶缶」誕生

自然風景や建物などデザイン13種類

 湖北の景色や建築物などをイラストで表現した新しいお土産「長浜缶缶」が誕生した。中心市街地の活性化をマネジメントする第3セクター「長浜まちづくり」が考案し、「手軽に長浜の思い出を持ち帰ることができる新しいお土産品です」と宣伝している。

 長浜缶缶は葛飾北斎の「富嶽三十六景」になぞらえ、湖北地域の四季や暮らしの光景を絵として表現しようと考案した。円形の缶の上部に、同社のスタッフらが描いた湖北地域の自然の風景、街並み、シンボルなどの絵を貼り付けている。これまでに「余呉湖」「琵琶湖の夕日」「開知学校」「太閤ひょうたん」など13種類を制作した。北大路魯山人が描いた北国街道安藤家・小蘭亭の襖絵にちなんだ「長楽未央」など、一風変わったデザインもある。中には大根味と梅味の飴が入っている。

 「スタッフの好きな風景をデザインした。缶に描かれた風景を探して、長浜の街を歩いてもらえば」と説明するのは、制作に携わった同社の三上由貴さん(33)。今後、長浜曳山まつりをデザインした缶など36種類を目指し、「地元の人が好きな景色や場所を切り取って絵で表現し、コレクションしたくなるようなお土産にしたい」と話している。

 550円(税込み)。湖北のくらし案内所どんどん、安藤家で販売中。

2020年1月20日

黒壁スクエア、来街者5000万人達成

「人4人、犬1匹」から30年余り、有数観光地に

 古い建物や街並みを保存・活用しながらガラス文化を発信することで県内有数の観光地に選ばれている「黒壁スクエア」。19日、その来街者が黒壁開業以来5000万人を達成し、記念セレモニーが行われた。

 黒壁は「黒壁銀行」の愛称で親しまれた1900年(明治33)築の旧第百三十国立銀行長浜支店を、市民有志が保存・活用するために設立。1989年(平成元)7月にガラス館としてオープンさせた。その後も当時としては珍しいガラス製品を扱った店舗を次々と開店させ、91年に京阪神を走るJRが北陸本線長浜駅まで乗り入れた効果もあり、急速に来街者を増やした。

 オープン2年目となる90年の来街者は20万5000人だったが、翌91年には43万5000人と倍増させ、95年に100万人を、2001年に200万人を突破し、以来200万人前後で推移している。昨年度は211万6000人だった。

 黒壁ガラス館前で行われた記念セレモニーでは5000万人達成と書かれた看板の除幕式などがあった。あいさつに立った高橋政之社長は黒壁設立以前の商店街について「人が4人と犬1匹しか歩いていなかった」と、郊外への大型スーパー進出に伴う街の疲弊ぶりを振り返ったうえ、「黒壁が30年続いたことは、この地を愛する皆さん、商店街を盛り上げる皆さん、多くの企業の支援があったから」と感謝を述べた。「今後も明治時代から続く古民家を活用して、楽しい店をつくりたい」と話した。

 記念すべき5000万人目は大阪市城東区の会社員・小山潔さん(42)の家族4人。黒壁から記念プレートやガラス製品などがプレゼントされた。自家用車で初めて長浜を訪れたという小山さん。「街の雰囲気が良さそうで、家族みんなで歩ければと長浜を選んだ」「新しいものと古いものが融合して、大人から子どもまで楽しめる街。大阪からも近く、また来たい」と話していた。

 なお、黒壁では感謝イベントとして、1月末までガラス体験教室の招待券を抽選で100人にプレゼントしている。黒壁直営店舗で商品を購入すれば、レシート1枚につき1回抽選できる。抽選会場は黒壁ガラススタジオ2階。

2020年1月18日

上許曾神社で文化財防火訓練

消火機器、日頃の整備を

 「文化財防火デー」(26日)を前に長浜市高山町の上許曾(かみこそ)神社で18日、防火訓練があり、地元住民らが貴重な文化財産を守る行動を確認した。

 訓練は神社付近のたき火の火が風にあおられ、境内の枯れ草に燃え移ったのを住民が発見。119番通報をし、初期消火を試みるも火が燃え広がり、本殿と隣接する民家に延焼する恐れがあり、文化財を搬出。自警団らが消火をする、という想定で行われた。

 訓練には高山、草野両町自治会役員や自警団、地元消防団の団員、長浜消防署東浅井分署の署員ら約40人が参加。文化財に見立てた箱を安全な場所まで搬送。可搬式ポンプや消防車で消火した。

 同神社は延暦8年(789年)創建。県指定有形文化財の梵鐘を安置している。訓練後、東浅井分署の中川甚一郎分署長は「昨年は京都アニメスタジオや沖縄の首里城火災など、悲惨で消火困難な火災が発生している。火災を少しでも食い止めるには今日のように初期消火を手際よく、安全に行えるかを念頭に置き、日頃から過般式ポンプや消火栓などを整備し、有事の際は使えるようにしてほしい。この1年、災害などが無いよう、神社に祈念したい」などと講評した。

2020年1月17日

議論呼ぶ「主戦場」、長浜で上映へ

慰安婦問題テーマの映画

 日本軍の慰安婦問題を扱ったドキュメンタリー映画「主戦場」の上映会が2月9、11日、彦根、長浜両市で開かれる。

 「主戦場」は米国出身の日系2世ミキ・デザキ監督が製作。慰安婦問題の歴史学者や元慰安婦の親族、政治家、ジャーナリストらへのインタビューを通して慰安婦問題に迫る作品で、映画の中で「歴史修正主義者」と名指しされたケント・ギルバートさんらが上映中止を求める訴訟を起こすなど問題化した。また、各地で上映を巡って賛否の声が出ている。

 長浜での上映会は長浜平和委員会の丸岡英明会長、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟湖北支部の橋本健支部長の2人が代表を務める実行委員会の主催。実行委の藤本隆章事務局長は「各地の上映会で議論を呼んでいる作品だが、慰安婦問題や日韓関係を考えるきっかけになるのでは。県内では初めての上映会となる。特に若い人に見てもらいたい」と話している。

 長浜の上映会は11日午前10時、午後1時半から市民交流センター(長浜市地福寺町)。彦根は9日、ひこね燦ぱれす(彦根市小泉町)。上映時刻は長浜と同じ。チケットは前売りで大人1000円、高校・大学生500円。当日券は200円プラス。チケットぴあで発売中。問い合わせは事務局℡050(5372)8940へ。

2020年1月14日

長浜市内で成人式 1049人出席、新成人が誓い

「自分の行動に責任と自覚」

 長浜市の「新成人を祝うつどい」(成人式)が12日、市内2会場で開かれ、スーツや振袖に身を包んだ新成人1049人が晴れの門出に決意を新たにしていた。

 ホテル&リゾーツ長浜で開かれた式には旧長浜市、旧東浅井郡8中学校の出身者823人が出席。藤井勇治市長は「梅の花が咲き誇るように、これからの人生で素晴らしい花を咲かせていただきたい」「長浜市を継承し、さらに発展させるためには、皆さんの情熱にあふれた若い力と郷土を愛する心が必要。積極的にそれぞれの地域に関わり、ふるさとの自然、文化、福祉、歴史や産業など社会の動きに関心を持ってください」と呼びかけていた。

 新成人を代表して、西川葵さん(20)=長浜北中出身=と安達万結さん(19)=長浜西中出身=が「この長浜で学び育ったことは、今の私たちにとってかけがえのないものになっています。きょうまで支えてくださった皆様に恩返しできるよう、ここで培った経験から得たことを生かし、自分達の道を切り開いていきます」「今後は社会を担う一員として自分の行動に責任と自覚を持ち、地域社会に貢献します」などと誓いの言葉を述べた。

 式典の前には余興として、長浜北中出身の塩谷慎太郎さん、大橋陸さん、堤聡太さんの新成人3人がバンドを組んであいみょんの「マリーゴールド」を披露し、花を添えていた。

 式典後には新成人有志で組織する実行委員会が企画した「交歓のつどい」が開かれ、抽選会などがあった。

2020年1月8日

「ロウリュ」で温活いかが?

北近江リゾート、男性サウナで蒸気浴

 高月町唐川の温泉施設「北近江リゾート」は1月から男性サウナ限定で、蒸気浴「ロウリュ」のサービスを提供している。

 サウナの本場・フィンランド発祥のロウリュはサウナ室の中で、熱したサウナストーンに水をかけ、そこから立ち上る蒸気を浴びる入浴法。体感温度を上げて発汗作用を促進させる効果がある。

 北近江リゾートでは90度の高温サウナ室で午後1時、4時、7時からの1日3回、ロウリュのサービスを実施。立ち上った熱い蒸気を、スタッフの「熱波師」が大きなうちわであおぎ、客に熱波を送る。蒸気が体に当たることで体感温度が急上昇し、さらなる発汗を促す。また、ストーンにかける水にユーカリミントやラベンダーなどのアロマオイルを混ぜることで、アロマの効能も楽しめる。

 都市部ではサウナが流行し、サウナをテーマにしたドラマ「サ道」が人気を集める。ロウリュのサービスを取り入れる施設も各地で増えており、北近江リゾートでは「湖北地域でもロウリュを楽しめる場を」と2つある男性サウナのうち1つで、1月1日からロウリュを始めたところ、早くもリピーターが付き、「何時からやるのか」と問い合わせが入るなど話題を集めている。

 熱波師として自ら高温サウナで汗だくになってうちわをあおぐ管理者の田中和宏さん(39)は「冷えが気になるこの季節、『温活』のひとつとして活用してもらえれば」と利用を呼びかけている。入浴料はいい風呂会員600円(土休日800円)、大人900円(同1200円)、小人400円(同600円)。問い合わせは北近江リゾート☎(85)8888へ。

2020年1月7日

米原で「長栄座」新春公演

和楽器と歌でめぐる湖国滋賀

 米原市の文産会館は明治時代、長浜にあった芝居小屋「長栄座」を再現。日本の伝統芸能を紹介する新春公演「音楽巡礼〜和楽器と歌でめぐる湖国滋賀」を18、19の両日、上演する。

 初日は「日本の歌曲ともに」と題して、新春にふさわしいプログラムを選曲。特別ゲストに山田流筝曲演奏家の大家・萩岡松韻さんと息女の萩岡松柯さん・由子さんを迎える。

 また、邦楽界で人気作曲家の池上眞吾氏を軸にしたユニットが二十五絃筝の名手、日原暢子さん、高月町出身の声楽家・横山政美さん(ソプラノ)、びわ湖ホール4大テノールの二塚直紀さんとともに、1日限りのスペシャルコラボを展開。湖国の美しい映像とともに和楽器と声楽が織りなす和の世界が堪能できる。

 主な演目は「春の海」「せきれい」「琵琶行」「近江八景」「近江の地酒スイーツ紀行」など。県邦楽専門集団「しゅはり」と養成講座受講生も出演する。萩岡松韻さんは「声楽とのコラボが楽しみ。楽しいハーモニーで日本伝統楽器に親しみを感じてもらえれば」と話している。午後2時から上演。入場料は一般2500円、青少年1500円。当日各500円増。

 2日目は古典芸能バラエティー「祝ふ令和 動物の芸能百花」。獅子、ウグイス、鶴、馬など多くの動物たちが令和の初春を祝う。

 能楽師・井上松次郎さん(和泉流)らの狂言「」は古典「猿婿」の劇中劇「嵐山」の場面から抜き出した。猿を偽人化しており、和尚と猿の話でコミカルで賑やかな作品。長唄舞踊「」はネコ2匹がじゃれあいながら、昼寝をする様を宮川町歌舞会が演じる。宮川町は1575年(天正3)、初興行。春の「京おどり」をはじめ「みずゑ会」「ゆかた会」などで有名。このほか、正絃社二代家元・野村祐子さんらの邦楽合奏「鳥獣戯画」、落語家・林家染二さんの落語「の犬」、人間国宝・富山清琴さんの地歌「」など。入場料は一般3000円、青少年2000円、当日各500円増。

 チケットはいずれも文産会館、長浜文芸会館、ルッチプラザ、プレイガイドで販売。

2020年1月4日

元三大師みくじで新年占う

「長浜城に初詣」に特設コーナー

 「今年は春から縁起が…」—長浜城歴史博物館に、おみくじのルーツとされる「元三大師」のコーナーがお目見えし、新年を占う観光客で賑わっている。

 コーナーは現在、開催中の特別陳列「長浜城に初詣」に合わせ設けたもので、江戸以降に出版された解説書「元三大師御籤本」を参考にして復元した。元三大師は平安時代に活躍した天台宗の僧侶で、玉泉寺(三川町)を開き、第18代天台座主に就任。「元三大師御籤」は現代のおみくじの起源とされ、第1番から100番まで五言四句の漢詩で吉凶や運勢を判断する。

 大吉、中吉、小吉など7種類あり、うち凶が約3割、大吉が2割を占める。「大吉」には「災難が退く」「待ち人来る」など、「凶」には「暗雲立ち込める」「失うもの多し」などと書かれている。同館は「あくまでも体験用。吉凶判断などは気にし過ぎないようにしてほしい」と話している。東京、浅草の寺では「元三大師御籤」が採用されているという。

 コーナーには解説書を基に作った「みくじ棒」(長さ6寸6分、幅3分)100本が入った「みくじ箱」(縦横4寸、高さ1尺)が置かれており、手順として如意輪観音を拝む際の呪文「おん ばらだ はんどめい うん」と心の中で3回唱えた後、両手でおみくじ箱を持って、振り出す。「みくじ棒」に書かれている番号の紙を持ち帰ることができる。

 岐阜県瑞穂市から家族4人で訪れた三鴨伸悟さん(42)たちは「大吉」。「子どもたちにいろんな体験をしてもらいたい、と長浜を訪れた。大吉なんて、正月から縁起がよい」と喜んでいた。

 おみくじは無料だが、入館料(大人410円)が必要。2月2日まで。