2019年6月29日

スーツNG!私服で就活 学生に好評

長浜で「夏フェス」就職面接会、企業名隠すブースも

 湖北地域の企業60社が参加する学生就職面接会「湖北就活ナビ」が28日、長浜バイオ大で開かれた。学生の売り手市場を背景に近年、参加者が減少しているが、今年はコンセプトを一新して私服での参加を呼びかけたところ、昨年の倍となる87人が来場。リラックスできる雰囲気が学生にも好評で、主催者は手応えを感じている様子だった。

 面接会は若者の地元への定着と、地元企業の人材確保を目指し、2011年から長浜、米原両市が実行委員会を組織して毎年、開いている。当初は「リーマンショック」により就職先が見つからない学生に地元企業を紹介するのが目的で、初年は308人の来場があった。しかし、その後の景気回復に伴って人材が大手企業や都市部の企業に流れ、参加者は年々減少。昨年はわずか40人の参加しかなく、いかに学生を呼び込み、地元企業の魅力を発信するのかが課題となっている。

 今年は「夏フェス」をコンセプトに、学生が参加しやすい雰囲気づくりに取り組んだ。企業の担当者、学生、会場スタッフ全員を「スーツNG」として私服を義務付け、BGMにポップスを流すなど、面接会の堅苦しい雰囲気を取り払った。また、企業名を出さないことで、学生が先入観を持たずに企業の雰囲気や担当者の人柄などを知る「共感ブース」も設けた。

 参加した学生はリラックスした雰囲気で企業ブースを回り、企業の担当者と話を弾ませていた。参加した学生は「スーツだと縮こまってしまい、聞きたいことがあっても聞きにくい。きょうは気軽に話をできる雰囲気だった」「参加しやすい。来年もこのスタイルを続けたらいいと思う」と満足気。また、「個人的にパンプスが苦手なので、スーツNGはありがたい」と語る学生もいた。

 企業名を一切明かさない共感ブースに出展した企業の担当者は「これまでも出展していたが、学生がブースに来てくれない。同じようにやっていてはダメだと、チャレンジしてみた。うまくマッチングできるかは分からないが、面白い企画だ」と話し、学生は「仕事の雰囲気や、担当者の人柄、上司との人間関係などが分かった」と話していた。

2019年6月26日

佐藤酒造の「大湖」最高位

ロンドンの日本酒品評会で

 欧州での日本酒の普及のため英ロンドンで毎年開かれている品評会「ロンドン酒チャレンジ2019」(酒ソムリエ協会主催)で、佐藤酒造(榎木町)の特別純米酒が最高位のプラチナ賞を受賞した。

 受賞したのは「大湖特別純米酒」(海外専用銘柄、国内では「湖濱特別純米酒」として販売)。長浜産の山田錦を原料とし、柔らかな口当たりと芳醇な米の旨みが特徴。肉やチーズ、濃厚な味わいの料理などと一緒に楽しめるという。

 品評会は2012年のロンドン五輪に合わせて始まった。今年は5月19日にロンドンの老舗高級百貨店ハロッズで開かれ、世界で活躍する酒ソムリエ28人が味わい、フードペアリング(料理との相性)、ラベルやボトルのデザインを審査した。先日、受賞者の発表があり、最高位のプラチナ賞に佐藤酒造を含む国内18社の日本酒が選ばれた。

 「大湖特別純米酒」は、15年に金賞、16年に銀賞を受賞し、3度目となる出品で最高位に輝いた。佐藤硬史社長(45)は「世界基準で最高位に評価され、日本人だけでなくロンドンの人でも楽しめる味ということが証明された。フードペアリングでも評価を頂け、とても嬉しい」と語り、「地酒を通して長浜の魅力を世界に伝えることを企業理念としているので、受賞は自身の励みになる」と話している。

2019年6月20日

水谷さん、水球日本代表に

ユニバーシアード出場、伊ナポリへ

 西野町出身で日体大3年の水谷瞬也さん(20)=写真=が7月にイタリアで開かれるユニバーシアード競技大会に水球男子日本代表として出場する。日本の看板を背負うのは長浜北星高校時代にアジア選手権に出場して以来2度目で、「自分の持っている力を発揮し、毎試合1得点は取りたい」と決意を語っている。

 ユニバーシアードは国際大学スポーツ連盟が主催する学生を対象にした国際総合競技大会で、30回目となる今年の大会は7月3日から14日までイタリアのナポリで開かれる。日本代表は水泳のほか、陸上、サッカー、テニス、バレーボールなど15競技に出場し、選手280人、監督・コーチ陣84人ら総勢417人で編成される。

 水谷選手は小学4年生で水球を始め、長浜スイミング(現エル・アテインスイミングスクール長浜)で基礎を積んだ。長浜北星高校2年生の時、U17日本代表としてアジアエージグループ選手権に出場。11得点の大活躍で日本優勝に貢献した。北星高を卒業後は名門の日体大に進学。オリンピックを目指し、その足掛かりとしてユニバーシアード出場を目標に練習を重ねてきた。ゴールデンウイークに富山県で行われた選考合宿でプレーが評価され、代表選手13人の一員に選ばれた。

 ユニバーシアードでは日本はオーストラリアやハンガリーなど強豪ひしめくグループで予選を戦う。水谷さんは「ヨーロッパの選手と戦うのは初めて。体格が大きくつかみ合いには勝てないので、スタミナをつけて泳ぎたい」と語り、「キーパーも大きいし、日本の試合で入るシュートも、簡単には入れられないと思うが、毎試合、最低でも1得点を決めたい」と意気込んでいる。

2019年6月19日

ご当地プロレス旗揚げへ

えきまちテラスでマッチ!市民有志が結成、曳山まつりもPR

 プロレスを通じて長浜の街を盛り上げようと、市民有志がご当地プロレス団体「長浜プロレス」を結成。22日、えきまちテラス長浜にリングを設置しエキシビションマッチを行う。

 結成を呼び掛けたのは20年程前にセミプロとして活動した会社員・平居由宣さん(48)=元浜町=。長浜曳山まつりの山組「青海山」の若衆筆頭を務めた経験もあり、プロレス公演で曳山まつりも盛り上げたい考え。

 所属レスラーは6人。覆面レスラーの「エル・ヒキヤマ」は曳山まつりのユネスコ無形文化遺産登録をアピールする使命も持つ。2年前に旗揚げされた「滋賀プロレス」に参戦するなどして名を売ってきた。

 当日はえきまちテラス長浜1階、春日山の山蔵前にリングを設置。ご当地ヒーロー「ヒキヤマン」によるショー「復活!!アークダイカンの巻」の後、「プレ旗揚げ戦」としてエル・ヒキヤマが「石田三成の化身」と売り出しているMITSUNARIと対戦する。それぞれがどんなオリジナルの必殺技を繰り出すのか、早くも期待と注目を集めている。

 平居さんは「今の子ども達はプロレスを見る機会は少ない。生のプロレスの迫力を体感して欲しい」と語り、今後も市内のイベントなどでの興行を模索している。

 午後1時開演。雨天の場合は会場をM3階のイベント広場に移す。観戦無料。