2019年9月12日

理容組合長浜支部、高齢者福祉施設で訪問理容

今年で30年目、有志15〜20人が

 長浜市内の理容師で組織する県理容生活衛生同業組合長浜支部(中村支部長、会員41人)の有志が2カ月に1度、加田町の介護老人保健施設「長浜メディケアセンター」を訪問し、利用者の散髪に励んでいる。

 この取り組みは1990年にボランティアで始まり、今年で30年目を迎える。奇数月の第2月曜、組合の呼びかけに応じた有志15〜20人が施設に集合している。

 長浜メディケアセンターでは「理容ボランティア」の日としてすっかり定着し、散髪会場となる一室の前には入所者が列をつくり、自分の順番を待っている。

 理容師は利用者の好みのスタイルを聞き、時には会話を楽しみながら、ハサミやバリカンを使って手際よく髪型を整えてゆく。1人で5〜10人を受け持ち、1日で150人程を散髪する。

 「この人にお願いしたい」と常連の理容師を指名する利用者も。また、男性は理容師への「お任せ」が多いが、女性は「あまり切り過ぎないで」などとリクエストすることが少なくないという。

 「カットをしていると、幼少期の思い出を話してくれるお年寄りもいて、楽しくお話を聞ける」と中村支部長。「ありがとうと喜んでもらえると嬉しくなりますし、やっていて良かったと思います。今後もこの活動を続けていきたい」と話している。

2019年9月11日

新指定文化財を特別陳列

長浜城歴史博物館で、関連資料31点

 長浜城歴史博物館は市の文化財に昨年指定した「垣見氏館跡」と「絹本著色十三仏図」を紹介する特別陳列を始め、関連資料31点を展示している。

 館跡は宮司町にあり、浅井氏に家臣として仕え滅亡後は帰農して地主・郷士格の百姓として大きな影響力を持った垣見氏の居館跡。南北約110㍍、東西約49㍍にわたり、広さ4075平方㍍。土塁と堀跡が現存し、主屋、門、蔵、酒蔵などの建造物と池泉庭園がある。文化4年(1807)の屋敷絵図から現在も近世段階の姿を留めている。

 博物館では浅井久政が垣見助左衛門に宛てた書状、1807年(文化4)当時の垣見家の屋敷の状況を記した絵図、垣見家に伝来した兜などを展示。兜は室町時代後期の作で、助左衛門が姉川の戦いや小谷籠城戦に参加した際に使用した可能性もあるという。

 仏図は知善院に伝わり、死者を追悼する初七日から33回忌までの13回の法事の際に本尊とする諸仏を描いた掛軸。「不動明王」(初七日)、「釈迦如来」(27日)、「文殊菩薩」(37日)、「薬師如来」(77日)、など3尊ずつを4段に分けて配し、最上部に「虚空蔵菩薩」(33年)を描いている。裏書から知善院が小谷城下から現在の場所に移転する前の作品であることがうかがえる。同展では仏図に加え、知善院にゆかりのある像や屏風などを展示している。

 14日午後1時半から展示説明会がある。入館料は大人400円、小中学生200円(10月1日以降は10円増)。湖北地域の小中学生は無料。午前9時から午後5時、10月20日まで。

2019年9月9日

「湖北虹工房」の3人、自助具作りに励む

利用者の笑顔と感謝の言葉を支えに

 病気やけがで、今まで使っていた箸やスプーンを使うのが難しくなった。腰が曲がらず靴下が履けない—。身体が不自由な障害者や高齢者の悩みを解消する便利な道具「自助具」を手作りするボランティアグループ「湖北虹工房」。結成から20年余りが経過してメンバーは高齢化したが、利用者の笑顔と感謝の言葉を支えに、きょうも自助具づくりに励んでいる。

 グループは障害者支援を目的に、長浜保健所の呼びかけで1998年に結成された。結成当初は20人を超えるメンバーがいたが、高齢化により次々と引退。現在は分木町の山本春男さん(83)、殿町の中川五郎さん(84)、勝町の福井俊文さん(77)の3人が活動している。

 月2回、長浜市社会福祉協議会浅井センター(内保町)に集い、病院や福祉施設などから依頼があった自助具の手作りに取り組んでいる。障害者や患者に直接会って困っている点や要望を聞き、3人でアイデアを出し合う。材料はホームセンターや100円均一ショップで揃えて加工している。

 手首の関節を曲げなくても使えるスプーン、グーで握れる箸、片手で使える爪切り、座ったまま1人で座薬を挿入できるイスなど、これまでに作った自助具は801個にのぼるが、どれ一つをとっても同じものは無いという。代表の山本さんは「自助具は個人の事情に合わせて作る必要があります。眼鏡と同じです。目が悪いからといって隣の人の眼鏡は使えませんから」と説明する。

 「利用者の笑顔もそうですが、家族の笑顔が嬉しい。障害を抱える人を介助する家族は精神的にまいっている人もいる」と語る山本さん。以前、倒れない茶碗を製作して家族に届けたところ「きょうから家族げんかが減るね」との言葉が忘れられない。中川さんと福井さんも「困っている人に喜んでもらえるのが活動の励みになる」と話している。

 課題は活動場所と後継者の確保。現在は長浜市社会福祉協議会の好意で、内保町の施設を利用しているが、高齢のため運転免許証の返納を考える中、自転車や徒歩で集える活動場所が欲しい。また、これまで培ったアイデアやノウハウを受け継ぐ、新しい仲間を募っている。山本さんは「仲間と話し合い、手先を使って自助具を作ると認知症予防になりますし、何よりも生きがいを感じます。是非、参加して欲しい」と呼びかけている。

 湖北虹工房に関する問い合わせは山本さん℡090(7765)7302へ。

2019年9月7日

ナガハマ・ムービーフェス、短編動画を公募

「やべぇ!カッケー!エモい!」をテーマに

 長浜の多彩な魅力の発見と発信、若いクリエイターの発掘を目指し、市内の若者らで組織する実行委員会が昨年に続いて今年も「ナガハマ・ムービーフェス」を企画。「やべぇ!カッケー!エモい!」をテーマにショートムービーをWEBサイトで公募している。

 実行委員会は高校生、大学生、会社員、自営業者、地域おこし協力隊員、WEBプランナー、フリーアナウンサーら11人で構成し、NPO法人STUDIOこほく代表理事の板山きよ美さんが代表を務める。

 若者の間でスマートフォンが普及し、小学生の「将来なりたい職業」ランキングの上位に動画を配信するユーチューバーが登場するなど、誰でも気軽に動画の撮影を楽しめるようになったことから、映像公募を通して長浜の魅力をアップさせたい考え。

 今年のテーマは「やべぇ!カッケー!エモい!」。5分以内のオリジナル短編動画で、「グッとくるクリエイティブな作品」を広く募集している。条件を問わない「一般部門」と、長浜をテーマにした「長浜部門」がある。一般部門は①CM(人や物、場所、イベントなどをPR、15秒、30秒、60秒)②ドッキリ③PV、長浜部門は①CM②長浜で〇〇してみた③PV。

 応募はWEB上で来年1月末まで受け付け、映像作品はWEBで公開する。視聴者による人気投票を受け付け、専門家の審査で優秀作品を決める。詳細はムービーフェスのWEBサイト(左記QRコード)で。問い合わせは実行委事務局のSTUDIOこほく☎090(4908)3123へ。

2019年9月6日

三百年前の芳洲先生、平井さんが小冊子発刊

「朝鮮外交の苦難」など紹介

 高月町、雨森芳洲庵の元館長・平井茂彦さん(74)は朝鮮通信使に随行し、外交に尽力した儒学者・雨森芳洲の手腕についてまとめた小冊子「三百年前の芳洲先生」を発刊した。

 芳洲は正徳元年(1711)と享保4年(1719)の2回、対馬の真文役(通訳)として、使節とともに江戸へ行っており、今年、2回目の通信使から300年目にあたる。

 通信使の製述官(外交官)だった申維翰(シン・ユファン)は日本紀行「海游録」で、日記風に通信使とそれを迎える日本側の様子をつぶさに表現。これを京都・花園大学の姜在彦教授が訳した。

 平井さんはこの中に登場する芳洲関連の記事33カ所をピックアップ。冊子では役務の苦労や芳洲の言動を通して、外交の難しさなどを紹介。自らの感想を述べている。

 対馬で芳洲と申維翰が出会った場面では、芳洲は8年前の通信使の知人のことを持ち出し、親交を深めようとしたが、2人の年齢差が大きく、重い雰囲気が感じられる。

 その後も両者の考え方の違いから、ゆく先々で対立が生じているが、朝鮮語が堪能だったため、言葉の壁は無く、談笑したり、意見を交わしながら、主張を貫いていることが伺える。

 平井さんは「このことは現代にも引き継がれていて、外交官の苦労は絶えない」「300年前のことが、現在の出来事のように伝わってくる」と述べている。

 A4判、14ページ。希望者は1部500円で領布。問い合わせは雨森芳洲庵℡(85)5095へ。

2019年9月5日

第71回長浜市美術展覧会、入賞決まる

滋賀夕刊賞は松宮さんの写真

 第71回長浜市美術展覧会の審査が行われ、市展賞や特選など入賞・入選作品が決まった。最優秀の市展賞に高校生の作品が選ばれるなど、今年も若手の活躍が目立った。また、写真の部特選の滋賀夕刊新聞社賞には石田町の松宮廣規さん(68)が今年の長浜曳山まつりの様子をとらえた「優美」が選ばれた。

 日本画、写真、工芸、洋画、書、彫刻の6部門に計365点の応募があった。

 入選以上の作品281点は長浜文芸会館で展示する。写真、書、工芸、彫刻は10日から15日まで、日本画、洋画は21日から26日まで。各部門の入賞と特選(各後援団体賞含む)は次のとおり。

 【日本画】▽市展賞=西谷さとみ(新庄中)▽特選=川嵜健次(元浜)、井上弥寿夫(佐野)、大野里美(平方)。

 【写真】▽市展賞=山本紀夫(平方南)▽特選=岩井文雄(神前)、小川省吉(列見)、福原茂(南高田)、内藤又一郎(高月町西柳野)、小松弘子(勝)、廣部貞夫(平方)、武藤知得子(高月町柳野中)、小坂俊一(高月町高月)。

 【工芸】▽市展賞=林正矩(相撲)▽特選=宮本健二(彦根市日夏町)、荒木徳治(曽根)、林美恵子(米原市磯)。

 【洋画】▽市展賞=野村芳郎(高月町落川)▽特選=前川湖子(大浜)、中山徳雄(南高田)、中口美知子(榎木)、野村厚子(高月町落川)、小谷奈々(余呉町東野)、中川ゆきえ(細江)、川嵜健次。

 【書】▽市展賞=木野典子(公園)▽特選=橋本幸子(余呉町下余呉)、藤田和子(木之本町木之本)、北川依子(宮部)、中川峰子(曽根)、中谷佐江子(湖北町二俣)、小林純子(高田)、野洌紀美子(高月町森本)。

 【彫刻】▽市展賞=西澤秀紘(十里)▽県芸術文化祭奨励賞=柴田郁造(室)。

2019年9月4日

ホンモノの手作り一堂に、イブキカントリーフェア

工芸&食のイベント、伊吹薬草の里文化センターで

 「ホンモノ」の工芸品や食べ物が集まる「IBUKI COUNTRY FAIR(イブキカントリーフェア)」が22日午前11時から、米原市春照の伊吹薬草の里文化センター芝生広場で開かれる。

 イベントは元地域おこし協力隊員で同市伊吹在住のガラス作家・林和浩さん(38)と妻の睦子さん(37)が企画。親交のある西浅井町の若者でつくる地域活性化グループ「 」(清水広行代表)が運営を担う。

 栗東市から移住した林さんは田舎暮らしをしながら、楽しく過ごせる場を作り、プロの職人たちがお客の顔が直接、見える機会をと、イベントを発案。隔年ごとに開催している。

 2回目となる今回は有名陶芸作家の作品や革製品、革靴。木製品や麻衣など工芸や手作り品を販売する18ブース。地元の無農薬野菜や米を調理した料理や軽トラック荷台の赤土釜で焼くピザなど12店舗が出店。

 シルクスクリーンやべんがら染め、木のスプーン作りなどのワークショップや子どもの遊び場広場など。午後6時からは2組の音楽ステージや長さ1㍍のろうそくによるライトアップがある。

 林さんは「ゆるやかな雰囲気の中、プロの職人たちよる本物が並ぶ。老若男女を問わず、来てほしい」と呼びかけている。入場無料。午後9時まで。問い合わせは林さん℡090(9997)0133へ。