5年ぶり、春照の太鼓踊り

350年の伝統受け継ぎ、奉納

 県の選択無形民俗文化財、米原市春照の八幡神社の太鼓踊りがこのほど、5年ぶりに奉納された。

 踊りの一行は大名行列を真似、奴振りを先頭に、太鼓を胸にした踊り手、稚児のふくべ振り、山伏や大うちわなど総勢約180人が長い列を作って区内を練り歩いた後、神社へ。境内では囃子に合わせて太鼓を持った人たちが輪になったり、4列になり太鼓を打ち鳴らしながら、勇壮に舞った。

 踊りは約350年前の寛文11年(1671)に豊作の返礼を起源に始まったとされる。戦後から1965年まで途切れていたが、復活を望む声が高まり、以降、5年ごとに開催されている。この日は多くの観客やカメラマンが訪れ、盛んにシャッターを切っていた。

掲載日: 2019年09月26日