梅の香 館内にほんのり

71回目の長浜盆梅展開幕  切り絵も

 湖北の新春の風物詩「長浜盆梅展」(長浜観光協会主催)が9日、慶雲館で始まった。

 盆梅展は浅井町高山(現在の長浜市高山町)の高山七蔵氏から盆梅が寄贈されたのをきっかけに1952年に始まり、今年で71回目。観光協会が管理する2000本の梅の中から、300本を鉢植えにし、見ごろに合わせて常時約90鉢を会場に並べている。

 明治時代築の本館では高山氏が寄贈し第1回から展示している樹齢約250年の「昇龍梅」などが並んでいる。紅白のつぼみがほころび、ほのかな香りを館内に漂わせている。名勝に指定されている日本庭園も眺められ、雪化粧の庭園を歩く観光客の姿も。

 新館では米原市の切り絵作家・早川鉄兵さんの作品と盆梅を合わせて展示。白い壁や幕で雪景色をイメージした館内に、野鳥やイノシシなどの動物の切り絵を飾っている。

 盆梅の世話をしている金子遼さんは「年末年始の雪もあったが咲き具合は例年並み。花と枝ぶり、香りを楽しんでいただければ。新館は早川さんの切り絵で例年と異なる雰囲気。雪景色の中で咲く盆梅を観賞してほしい」と話している。

 入館料は大人800円、小中学生400円。午前9時から午後5時、3月10日まで。なお。今月29日以降の土日・祝日は午後8時まで開館し、ライトアップを行う。

掲載日: 2022年01月11日