「ゲリラ炊飯」 全国展開へ

西浅井の兼業農家グループ  バス導入資金募る

 突然現れて薪をくべ羽釜でお米を炊いて、おにぎりを振る舞う—。「ゲリラ炊飯」と銘打ったパフォーマンスで米づくりの魅力を発信しているグループ「ONESLASH(ワンスラッシュ)」が全国でゲリラ活動を展開するため、専用バスの導入費300万円をクラウドファンディングで募集している。

 30代の兼業農家の男性6人でつくるONESLASHは地元の西浅井町を盛り上げるため「西浅井はるマルシェ」「西浅井ジビエ村」「100㍍流しそうめん祭り」などのイベントを展開してきた。

 なかでも話題となっているのが、ゲリラ炊飯だ。「ライス・イズ・コメディー」(米づくりは喜劇だ)をコンセプトに、「米づくりはきつい、汚い、儲からない」といったネガティブなイメージを払しょくするため、2018年から始めた。

 突然、まちなかに屋台を引いて現れて、羽釜でお米を炊いて振る舞うパフォーマンスは長浜大手門通り商店街で披露したのを皮切りに、東京や愛媛など全国を舞台に実施。子どもが何度も列に並んでおにぎりをほおばる姿にやりがいを感じるとともに、高齢農家の「田んぼをやめようと思っていたが、もう1年頑張ってみるわ」との声が励みになっている。

 ゲリラ炊飯で各地を賑わせたいと、田植えシーズンを終えた5月から全国行脚に乗り出す。各地の生産者や加工者とゲリラ炊飯を行い、地域を一緒に盛り上げる。今月3日からスタートしたクラウドファンディングではマイクロバス購入費150万円、改装費100万円など計300万円を募集。10日程で全国の160人から約260万円が集まり、注目の高さをうかがわせている。2月20日まで。詳細はキャンプファイヤーのサイト(https://bit.ly/3Aruh1G)から。

掲載日: 2022年01月13日