2022年8月4日

「ホラー」で魅せる街の魅力

6日 木之本でLINK UPフェスタ

 長浜青年会議所などが「湖北対流都市構想推進事業」と銘打って6日、木之本町木之本の江北図書館駐車場で「LINK  UP  FESTA2022〜みんなでつくろう湖北のドキドキ!」を開く。ダンス、音楽発表、写真展のほか、趣のある木之本の街並みを「ホラー」で魅せるイベントなどがある。

 青年会議所などで組織する実行委員会(委員長=押谷優助・青年会議所理事長)の主催で、若者らの力で地域に新たなにぎわいを生み出そうとイベントを企画した。将来のまちづくりを担う地元高校生らにも運営に参加してもらう。

 午後1時に開幕し、ステージイベントでは、地元出身の世界的ダンサー・久保群青さん、余呉を拠点に活動するジャズシンガー・木原鮎子さん、守山市出身でつるやパン大使のシンガーソングライター・佐合井マリ子さんのほか、長浜農高軽音楽部や伊吹高書道部・筝曲部などが出演する。

 一帯では探検クイズラリーや木之本今昔写真展(図書館2階)、飲食など約30店が並ぶマルシェ、チョークアート作家・YUKIさんによるライブペイントなどもある。

 また、午後6時からは木之本塾や木之本交遊館、明楽寺など5カ所を使ったイベント「木之本ホラーナイト」を開催。木之本の趣のある街並みの魅力を、ホラーという新たな切り口で表現する。

 LINK  UP  FESTAは9月17日に米原市内でも開催する。

2022年8月3日

長浜の14人が近畿大会へ

中体連 壮行会で「悔いなく」と決意

 県中学校夏季総合体育大会がこのほど行われ、長浜市内からは1団体、12個人が上位入賞を果たし、5日から奈良県内で開かれる近畿大会に出場する。

 長浜西中では北村澪音さん(2年)が陸上男子共通4種競技で準優勝した。川島海結さん(3年)は水泳女子背泳ぎの100㍍と200㍍で優勝し、上屋圭祐さん(2年)も水泳男子400㍍自由形で3位となった。川上大知さん(1年)は相撲で3位。

 長浜北中では羽渕真広さん(3年)が水泳男子100㍍自由形、竹原隆之佑さん(3年)が100㍍バタフライでそれぞれ3位に輝いた。

 長浜南中では大橋琉生さん(3年)が水泳男子200㍍自由形で3位となった。

 浅井中は女子柔道部が団体戦で準優勝。出場選手は岡みさとさん(3年)、吉村紅葉さん(3年)、南橋心晴さん(2年)の3人で、吉村さんは個人戦でも48㌔級で優勝した。

 湖北中は宮部夢来さん(3年)が剣道女子個人戦で4位入賞した。

 高月中は北川日彩さん(3年)が柔道女子70㌔級で優勝した。

 西浅井中は道満昊典さん(1年)が陸上男子1年100㍍で優勝した。

 余呉小中は平野杏奈さん(9年)が水泳女子100㍍自由形で3位となった。

◇     ◇

 3日、長浜市役所で近畿大会出場を激励する壮行会が行われ、浅見宣義市長が「近畿大会では誰もが持っている弱さや不安を吹き飛ばすような強い気持ちで臨み、自分の力を出し切ってほしい」と激励。織田恭淳教育長も「今は成長の真っただ中。自分に限界はない。今までの自分、昨日の自分をどれだけ超えられるか、挑戦してほしい」と語った。

 出場選手を代表して岡さんが「これまで厳しく苦しい練習や、コロナ禍で制限された中での練習を乗り越え、近畿大会出場を決めた。応援してくれる皆さんの期待に応えられるよう、悔いのないよう精一杯頑張りたい」と決意を語っていた。

2022年8月2日

彫刻家・吉居さんの初の個展

43年の歩み伝える36点 長浜文芸会館

 彫刻家で日展会員の吉居寛子さん(62)=新栄町=が長浜文芸会館で作品展を開いている。昨年、高校教諭を定年退職したのを機に、大学生以来43年間の創作の「歩み」を振り返る個展を初めて企画した。

 高校で美術部に入っていた吉居さんは滋賀大生時代に先輩に誘われて彫刻のアトリエを訪れたのを機に「平面ではなく立体、風景ではなく人物を表現したくなった」と、彫刻に打ち込んできた。

 学生時代に日本彫刻会展覧会(日彫展)で入選したのを皮切りに、高校美術教諭のかたわら、日展や日彫展で入賞を重ね、現在は両展の審査員を務めている。作品は市立長浜病院、長浜赤十字病院に寄贈されている。新しい長浜北高の校章も作成した。昨年、長浜北高を最後に定年退職し、現在は同校の美術講師を務めている。

 作品は粘土で作った原型に石膏を塗り重ねて乾かして雌型を作り、そこに樹脂などを塗り込んで硬化させ、石膏を取り外す。最後はやすりなどで継ぎ目を滑らかにして完成となる。石膏の雌型はパーツごとに作るため、等身像になるとパーツは20を超えるという。

 個展では石膏や樹脂などで作った等身像や胸像、頭像5点、レリーフなど36点を展示している。

 大学生時代に制作した樹脂の等身像や、薄布をまとった裸婦の美しさを石膏の白さを生かして表現した「wish」シリーズ、東日本大震災の被災者への鎮魂の思いを込めた「レクイエム」、今年初めてチャレンジしたテラコッタ(素焼き)など、吉居さんの43年の歩みが伝わってくる作品が並んでいる。内保町に設置されている戦没者慰霊碑「まなざし—母子像」(2007年制作)の原型も展示している。

 個展では彫刻の魅力を知ってもらおうと、一部の作品を除いて、手で触れることができる。来場者に肌ざわりや質感を直接、体験してもらいたい考えだ。また、3日、5日の午前11時からは粘土で頭像を作るようすを実演し、見学を歓迎している。

 吉居さんは「長浜にいると、美術館で彫刻を見る機会は少ない。立体の人物像の雰囲気を味わってもらいたい」と話している。

 午前10時から午後5時、7日まで(最終日は午後3時まで)。

2022年7月27日

加工用トマト収穫最盛期

「稼げる農業」目指し、2.5㌶で実証栽培

 「稼げる農業」の実現を目指し、長浜市の呼びかけで加工用トマトの栽培に取り組んでいる市内の農家で収穫作業が最盛期を迎えている。専用機械導入で作業の省力化を図ったうえ販路先企業と全量買い取りの契約を結び、市は「転作作物として農業経営の安定した柱のひとつになる」と期待を込めている。

 市内では米作りが盛んに行われているが、米の消費落ち込みに伴う米価下落が農業経営の課題となっている。このため、市は「稼げる農業」を目指して転作作物の実証栽培を農家の協力で進め、小谷城スマートインターチェンジ周辺での農業関連産業の振興も視野に入れている。

 そこで目を付けたのが加工用トマトの栽培。市が販路先の企業とのマッチングを支援した結果、カゴメ、ヤンマーマルシェの2社との連携が実現した。カゴメからは栽培方法や技術の提供、ヤンマーマルシェからは栽培支援を受けている。また、事前に買い取り価格を決定し、収穫の全量をカゴメが買い取る契約栽培となっている。

 昨年は生産者1軒が0.3㌶で栽培し、今年は6軒が計2.5㌶で取り組んでいる。

 栽培はカゴメが開発した苗を用いた。トマトはハウスで支柱を立て栽培するのが一般的だが、同社が開発した加工用トマトは露地で、支柱無しで栽培でき、転作作物に最適という。さらに、実証栽培にあたり、加工用トマト専用の機械の無償貸与を受けている。

 収穫の最盛期を迎え、7月下旬から作業が始まった。26日には湖国農産(脇坂良平代表)の湖北町八日市の畑で、生産者が真っ赤に実った小型のトマトを機械で次々と収穫していた。トマトはジュースなどに加工される。

 生産者は機械による省力化と収量に手応えを感じており、市農林政策課の尾崎栄治課長は「農業経営が不安視される中、加工用トマトの栽培は、販路先と買取価格が確定していることから、水田転作の作物として農業経営の安定した柱のひとつになる」と話し、今後、産地化を目指すことで長浜産のブランド力と取引価格を高め、生産者の所得向上につなげたい考え。

2022年7月25日

長浜市議選開票結果、新議員22人決まる

 長浜市議選は24日投開票され、新議員22人が決まった。当選者は現職12人、新人9人、元職1人。投票率は48.66%で前回を2.12ポイント上回った。

 トップ当選は2月の市長選にも立候補した元職・中川亮さん(39)で、知名度を生かしての圧勝だった。新人候補のトップ当選は歌手の北川陽大さん(44)。事務所で支援者と一緒に万歳をして喜びを分かち合った(写真上)。子育て支援やフードバンク活動などに取り組んできた新人の村山さおりさん(50)は、女性中心の手作り選挙で、20番目に滑り込んだ。事務所では村山さんと支援者に笑顔があふれた(写真下)。

 

                        24時15分確定 定数22-28

 

当        3365        中川  亮(39)無元

当        2563        松本 長治(55)無現

当        2369        鋒山 紀子(65)公現

当        2326        北川 陽大(44)無新

当        2266        押谷 正春(67)無新

当        2188        大橋 延行(57)無新

当        2115        矢守 昭男(54)無現

当        1930        田中 真浩(60)無新

当        1817        竹本 直隆(66)無現

当        1797        加納 義之(62)無新

当        1706        多賀 修平(67)無現

当        1687        伊藤喜久雄(66)無現

当        1671        中川  勇(71)無現

当        1554        押谷與茂嗣(74)無現

当        1485        千田 貞之(69)無現

当        1367        岩川 信子(63)無新

当        1353        高山  亨(67)共現

当        1348        藤井  登(64)無現

当        1342        橋本 典子(68)共新

当        1300        村山さおり(50)無新

当        1287        杉本 英一(70)無新

当        1262        鬼頭 明男(48)共現

           1165        斉藤 佳伸(70)共現

           1156        西尾 孝之(64)無現

           1050        山崎 正直(60)無現

             608        高木 卓宏(42)無新

             560        丹生 隆明(71)無現

             541        西川 明美(66)無新

          

                                                                       ※按分票の小数点以下は切り捨て

 

 

2022年7月22日

湖北のキッカー インターハイへ

草津東高サッカー 3人がベンチ入り

 草津東高サッカー部が24日に徳島県内で開幕する全国高校総合体育大会(インターハイ)に出場。湖北地域からは3人がベンチ入りし、1回戦、強豪の市立船橋(千葉県)と対戦する。

 ベンチ入りするのは高月中出身の西野勇太選手(3年)=GK、森優斗選手(3年)=FW、柏原中出身の伊藤翔汰選手(3年)=MF。西野、森両選手は中学時代、クラブチーム「FostaFC」で、伊藤選手は「MIOびわこ滋賀」で活躍した。

 草津東は6月の県予選決勝で近江高を0—0からのPK戦(4—2)で破り、3大会ぶり14回目の出場を決めた。予選全5試合を無失点と堅守を誇り、西野選手は190㌢の長身を生かしてPK戦でシュートを防ぐ活躍。攻撃は伊藤選手らMFがパスワークから好機を生み、俊足の森選手らFWの2トップが敵陣深く攻め入った。

 インターハイでの目標を「ベスト8以上」と語る3人。初戦の市立船橋戦は24日午前9時15分から鳴門・大塚スポーツパーク球技場で。西野選手は「体格を生かした積極的なプレーで無失点に抑える」、森選手は「県予選では守備に助けてもらうことが多かった。攻撃陣が守備陣を助けられるプレーをしたい」、伊藤選手は「相手はプレミアリーグ所属の格上だが、臆することなくチャレンジしたい」と抱負を語っている。

 

島根代表に びわ中出身・塚田選手

 

 びわ中出身の塚田喜心選手(17)は島根県代表の立正大淞南高から出場し、ゴールキーパーとして全国のピッチを踏む。

 塚田選手は中学時代にクラブチーム「MIOびわこ滋賀」で活動し、「全国から集まる選手と一緒に寮生活でサッカーに打ち込みたい」とチームの先輩も活躍していた同校へ進学した。

 同校のサッカー部は強豪で知られ、部員は150人を数える。熾烈なレギュラー争いの中、シュートのセーブ力と、ディフェンスへの的確なコーチング(指示)が評価され、今年4月に正ゴールキーパーのポジションを手に入れた。6月の島根県大会での失点は決勝戦の1点のみだったが、「試合終了間際の失点だった。チームが最後まで集中できなかった」と振り返る。

 インターハイを目前に控え、「スタメンで2年は1人だけ。多くの先輩がいる中で、自分が出させてもらう。先輩の思いを背負い、恥じないプレーをしたい」と抱負を語っている。

 初戦は24日午前11時半から鳴門・大塚スポーツパーク球技場で聖和学園(宮城代表)と。

 

2022年7月17日

長浜市議選告示 定数22に28人立候補

 任期満了に伴う長浜市議選が17日告示され、定数22に対して28人が立候補を届け出た(17日午前10時現在)。24日投開票される。

 立候補者の内訳は現職16人、新人11人、元職1人。男性23人、女性5人。党派別では共産党4人、公明党1人、無所属23人となっている。

 期日前投票は18日から23日まで市役所本庁、北部振興局、支所、イオン長浜店で。時間は午前8時半から午後8時まで(イオン長浜店は午前10時から)。当日投票は24日、市内37カ所で。7月16日現在の有権者数は9万4713人。

 

長浜市議選立候補者(28人/定数22)

 

藤井  登(64)無現 三ツ矢元町

西川 明美(66)無新 大寺町

多賀 修平(67)無現 唐国町

押谷 正春(67)無新 川道町

竹本 直隆(66)無現 湖北町尾上

松本 長治(55)無現 木之本町杉野

中川  勇(71)無現 相撲町

杉本 英一(70)無新 十里町

田中 真浩(60)無新 余呉町国安

押谷與茂嗣(74)無現 野瀬町

橋本 典子(68)共新 布勢町

加納 義之(62)無新 加納町

北川 陽大(44)無新 祇園町

山崎 正直(60)無現 末広町

高木 卓宏(42)無新 宮司町

斉藤 佳伸(70)共現 早崎町

村山さおり(50)無新 千草町

鬼頭 明男(48)共現 湖北町速水

岩川 信子(63)無新 公園町

矢守 昭男(54)無現 北野町

丹生 隆明(71)無現 余呉町上丹生

中川  亮(39)無元 高月町高月

鋒山 紀子(65)公現 加納町

高山  亨(67)共現 中山町

大橋 延行(57)無新 西浅井町大浦

伊藤喜久雄(66)無現 加田町

西尾 孝之(64)無現 湖北高田町

千田 貞之(69)無現 木之本町木之本

 

※敬称略。党派の略称は共=共産党、公=公明党、無=無所属。現=現職、新=新人、元=元職。丸かっこ内は投票日の年齢

2022年7月13日

飯田さんルワンダで情操教育

青年海外協力隊 8月から

 口分田町の教員・飯田萌さん(27)がJICAの青年海外協力隊員として8月からアフリカのルワンダに赴任することになり、12日、浅見宣義市長らを表敬訪問して出発を報告した。

 飯田さんは小学6年生の時、総合学習で学校に行けない子どもたちが世界にいることを知り、国際ボランティアに興味を持った。大学生時代には単身、ネパールやカンボジアを訪れ、孤児施設でのボランティア活動に取り組んだ。大学卒業後は湯田小学校で教員を務め、子どもたちに外国のことを伝えたいと隊員に応募した。

 ルワンダは1990〜94年の民族対立による激しい内戦で100万人が犠牲となった暗い過去を持つが、現在はICT国家として「アフリカの奇跡」と呼ばれるほどの急成長を遂げている。飯田さんは同国南部のニャンザ郡の私立教育機関に赴任し、小学生に音楽や図工の指導など情操教育に携わる。2024年3月に帰国予定。

 表敬訪問で飯田さんは「教員として行くので長浜の小学校とルワンダの子どもたちをつなげ、滋賀、長浜の文化をルワンダで伝えたい」と抱負を語り、浅見市長は「交流の輪が広がるきっかけをつくってもらえれば」、織田恭淳教育長は「向こうの子どもたちに楽しい夢や目標を持たせてほしい」と語りかけていた。

 裁縫を趣味とする飯田さんは「カラフルなアフリカ布を使ってモノ作りにも挑戦したい」と語ったほか、長浜市少年少女合唱団「輝らりキッズ」で9年間活動した経験を生かして「現地では子どもたちと一緒に歌いたい」とルワンダに思いを馳せていた。

2022年7月12日

県大会6連覇 インターハイなど9人出場

長浜北高ソフトテニス  市長を表敬訪問

 長浜北高の女子ソフトテニス部が29日から愛媛県今治市で開かれる全国高校総体(インターハイ)に団体、個人の部両方で出場する。

 同部は6月に長浜市内で開かれた県春季大会で、団体戦で優勝し、個人戦でも1位、2位、5位に輝いた。

 インターハイの個人戦に出場するのは、県大会優勝の吉田瞭子(3)・三國ここ菜(3)ペア、準優勝の三國そそ来(2)・福島陽向(2)ペア、5位の川島若奈(3)・藤田咲良(3)ペアの3組。団体戦には北川瑞希(3)・長田悠(2)ペアを加えた4組が出場する。21日から大阪府岸和田市で開かれる近畿大会にも出場する。

 同校は2025年に長浜市内で開催される国民スポーツ大会ソフトテニス競技の強化拠点高校に指定され、2020年の県民体育大会、秋季大会、21年の春、夏、秋季大会、そして今回の春季大会と、団体、個人で6連覇を果たしている。

 このほか、男子ソフトテニス部の玉置毅斗さん(2年)は国体少年男子滋賀予選会で1位に輝き、8月の国体近畿ブロック大会に出場する。

 11日、選手9人が長浜市の浅見宣義市長を表敬訪問し、選手それぞれが「私たちらしい元気で明るいプレーができるよう精一杯頑張る。応援をお願いします」「インターハイという最高の舞台で自分たちが今までやってきたことを最大限発揮し、楽しく笑顔で終われるようにしたい」「高校生活最後の大会となる。自分が最後まで出し切れたと思うような試合をできように頑張る」などと抱負を語っていた。

 浅見市長は「インターハイ出場は高校生の夢。全力を尽くして頑張ってほしい」と語りかけていた。

2022年6月29日

シェリー酒に魅せられて

中川さん元浜町にバル開店  狩猟でジビエも

 スペイン・アンダルシア地方で作られる「シェリー酒」。辛口から極甘口まで幅広い味わいを楽しめるのが魅力だが、日本での知名度は決して高くない。そんなシェリー酒に魅せられた女性が5月、元浜町にスペインバルを開業。県内では出会うことのない品揃えに、シェリー酒ファンから密かな人気を集めている。

 大通寺門前通りの表参道とゆう壱番街の交差点角にオープンしたバル「パロミノ」。古民家を改装したレトロ感のある店内にはシェリー酒のボトルが並び、壁にはシカの毛皮。オーナー・シェフの中川弘美さん(47)=湖北町伊部=のこだわりが光る。

 シェリー酒はアンダルシア地方のヘレスで生産されるアルコール度数を高めた白ワイン。紹興酒を思わせる熟成感とコクのある味わいから、すっきりと爽やかな風味まで、幅広い味覚が特徴。

 中川さんは京都市内の大学在学中、ショットバーでアルバイトしたのをきっかけに飲食業に携わるように。その後のホテル勤務時代に先輩のアドバイスでシェリー酒について学び、特別な資格「ベネンシアドール」を取得した。

 「当初はシェリー酒の良さが分からないまま、資格を取ったんです」と中川さん。シェリー酒に魅了された転機は、アルバイト時代のつてで神戸市内でショットバーの開業に携わったこと。店長としてさまざまな酒類を仕入れる中、「せっかく資格があるのだから、シェリー酒も揃えよう」。試飲を重ねるうちに、その魅力の虜となり「私の味覚が成長したのか、とにかく『開眼』でした」と当時を振り返る。その後、そのショットバーはシェリー酒を楽しめる店として評判を集めた。

 2019年に湖北町に帰郷し、開業を準備してきた。店名「パロミノ」はシェリー酒に使用されるブドウの品種に由来する。

 店内では常時約30種類のシェリー酒を取り扱う。料理は気軽なスペインの小皿料理「タパス」が中心だが、シカ肉も見逃せない。中川さんは狩猟免許を取得し、自ら湖北の山で捕獲したシカを調理して提供している。「今はシカ肉しか出していませんが、シェリー酒はジビエに良く合う」と語る。野菜もスローフードの観点からできる限り地元産を使うようにしている。

 「シェリー酒にしてもジビエにしても少しハードルが高いかもしれないが、長浜にないジャンルの店。新しい味覚を見つけ、楽しんでほしい」と話している。

 営業時間は正午から午後9時まで。定休日は月・火曜。問い合わせは℡(53)4965へ。

2022年6月28日

フレイル予防体操 共同開発

米原市と筑波大、身体能力アップ

 米原市は27日、高齢者向けの体操を筑波大学と共同で開発したと発表。加齢に伴う身体能力と認知機能が低下した状態「フレイル」の対策に有用な調査結果が得られたとして、地域の出前講座などで活用していく。

 共同開発の体操は、タニタ社製の消費カロリー計付きなわとび(カロリージャンプ)を用いていすに座りながらできる「タニタSTOP!フレイル健康体操」。有酸素運動、筋トレ、バランス運動、有酸素×脳トレの4ジャンル計20種類の多彩なエクササイズで構成されている。所要時間は約20分で、タニタ社のホームページやユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=wHeGBSVUQw8)で動画を公開中。

 米原市は今年1月から3月にかけて市内4カ所で65歳以上の高齢者75人に対し、休憩を入れて1回につき90分間、週1回のペースで全12回の同体操の教室を実施。教室終了後、筑波大学が参加者に調査したところ、教室前と比べての改善率が脚筋力で14・4%、歩行速度で7・0%上昇するなどの効果が出たという。一方で認知機能についての改善は見られなかった。

 米原市は「なわとび体操」の愛称を付け、出前講座や高齢者サロンのほか、一人でもできるため自宅での実施を推奨している。監修した筑波大学の山田実教授は「全身の筋肉量が増加し、歩行速度など運動機能の改善効果が認められた。自宅で座りながら体操でき、腕と足の両方を鍛えることができるのがいい」と話している。タニタ社のなわとび以外の一般のタオルなど代用品を使っても体操できるという。

2022年6月20日

全国優勝の先輩が指導

中嶋さん 長浜西中女子ソフト部を訪問

 長浜西中女子ソフトボール部が1991年の全国大会で優勝した時のメンバーの一人で、現在も仙台市のチームで活躍している中嶋理恵さん(45)=旧姓・一居=が19日、五輪出場経験のある仲間を連れて母校の長浜西中を訪れ、後輩の練習に参加。30年前を思い出しながら「夢中に、真剣に取り組むとその時の仲間は一生の宝物になる」などと思いを語った。

 中嶌さんは中学3年生の時、全国大会で優勝。卒業後は愛知淑徳高校を経て実業団チームの日立製作所で内野手として活躍。現在は仙台市の「ファイナル仙台」で活動している。実業団所属時には五輪選考会にもノミネートされた。

 この日は子どもがソフトボール部に所属している同級生からの依頼を受けて、遠く仙台から駆け付けた。五輪3大会に出場しシドニーで銀、アテネで銅を獲得した高山樹里さん(投手)、シドニー銀の山田美葉さん(捕手)ら仲間を誘って、計9人で同校を訪れた。

 西中の部員11人と一緒に汗を流し、「声を出していこう」「相手の顔を見て」などと声を張り上げて部員を鼓舞し、チームプレーに欠かせないコミュニケーションの大切さを呼びかけていた。また、部員が少なくゲーム形式の練習が不足していることに気付き、対戦チームのランナー役として参加するなどして実戦を想定した練習を作り上げていた。

 キャプテンの佃真唯子さん(14)=3年=は「ロングティー(バッティング)の打ち方を教えてもらったら、打球の伸びがぜんぜん違うようになった」と語り、「今日は貴重な経験となった。一つでも多くのことを吸収し、夏の大会に向けて頑張りたい」と話していた。

 30年ぶりに母校のグラウンドに立った中嶋さん。「毎日休みなく、ここで頑張っていたことを思い出す。厳しくも楽しい練習で、それが私の素地、基本となった」と振り返った。この日は当時、一緒に白球を追いかけた仲間ともグラウンドで再会し、「子どもたちには目標に向かって真剣に、夢中に、練習して欲しい。そうすれば一緒に汗を流した仲間も一生続く」と話していた。