2021年3月2日

近江牛カレー、沸騰中

欧風食堂ビストロさくらYOGO

 「どこにもない味を」—余呉町下余呉の欧風食堂「ビストロさくらYOGO」(内田喜代美オーナー)は食材にこだわった家庭料理を提供。グルメをうならせている。

 男性のベテランシェフは1970年の大阪万博をきっかけに料理の道に入り、その後、大阪のリーガロイヤルホテル、都ホテルなど一流ホテルで約20年間、腕を磨き、独立。料理店や食品会社などを経営していた。

 しかし、仕事に追われる毎日や都会の雑踏から逃れたいという願望、自給自足の生活と「奥琵琶湖」という響きに憧れ、10年前、内田さんともに余呉に移住。2年前、空き家を改修して同店を開業した。

 木の温もりを感じる店内ではフレンチ出身のシェフが地元の有機栽培、無農薬の野菜や米を使い、ロールキャベツやハンバーグなどの家庭料理を提供。近くの余呉湖を訪れる観光客やリピーターらの人気スポットに。

 メニューでイチオシなのが「近江牛カレー」(1600円)。肉は「トモバラ」の部位を使っており、フォンドボーをベースに隠し味の果物や野菜などを入れ、コリアンダーなど20種のスパイスをブレンド。赤ちゃんを育てるように、愛情を込め、やさしく煮込んだり、寝かしたりして約1週間かけ、熟成させる。

 オーブンで焼いたカレーを陶板皿に盛って出すため、マグマのように表面が「グツグツ」した状態で、熱々。陶板が遠赤外線を発しているので、スパイシーなカレーがまろやかな風味になっている。

 内田さんは「見た目より辛くなく、女性や子どもでも楽しめる。どこにもない味が自慢。ジビエやコース料理もあり、ゆったりくつろいでしてほしい」と話している。営業は午前10時から午後3時、金土日と祝日。問い合わせは同店℡(50)4134へ。

2021年2月26日

国友鉄砲の創始は浅井氏

太田さん、「室町幕府説」を覆す

 鉄砲のまち、国友のルーツに新説—長浜市の学芸専門監・太田浩司さんは、このほど室町幕府からの発注を起源する説を覆し、地元の戦国武将・浅井氏が鍛冶を配置したことが創始とする歴史論文を発表した。

 これまでの研究では古文書「国友鉄砲記」の記述を元に、天文12年(1543年)、種子島に鉄砲が伝来した翌年、室町幕府、足利将軍家からの命により、刀鍛冶が多く存在した国友村で鉄砲作りが始まったとされ、さきのNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」でもこの設定で描かれていた。

 しかし、太田さんはこの説だと「作り始めたのが早過ぎる」「全国に刀が1本も残っていない」などと疑問を抱き、古文書や史料を再検証。戦国時代、地元を治めていた浅井長政(1545〜73)が意図的に国友で鉄砲を作らせたことを明らかにした。

 国友村は浅井氏全盛の頃、小谷城の第二城下町だったとみられ、小谷道(現在の県道伊部・近江線)により、城との流通ルートが確立されていた。浅井氏は町場であった国友村に職人を集め、鍛冶集団を形成。小谷落城後は豊臣秀吉、石田三成らが「戦場になくてはならない武器」として鉄砲を大量発注。大坂の陣などでその威力を発揮し、勢力を伸ばすとともに、国友村も隆盛を極めた。

 太田さんは、大河ドラマ等の「物語」に対して、「歴史学者として、あえて学術論文に」して史実をまとめ、専門誌「銃砲史研究」(日本銃砲史学会)第391号に発表した。 

2021年2月24日

待望の新酒 笑顔で乾杯

米原の地酒プロジェクトで試飲会

 米原市商工会が中心となって取り組んでいる地酒復活プロジェクトで、新酒「花乃伊吹」が出来上がり、22日、関係者が試飲会を開いた。

 米どころの米原ではかつて多くの蔵元があったが、日本酒離れから現在は一軒も残っていない。このため、商工会の呼びかけで米原らしい地酒を復活させようと昨年2月にプロジェクトを始め、加勢野の農家・中川薫さんが酒米「吟吹雪」を栽培し、伊吹山の伏流水を使っている長浜市榎木町の佐藤酒造が仕込みを担当していた。

 グリーンパーク山東内のグランエレメントで開かれた試飲会には商工会の日向寛会長、平尾道雄市長、中川さんら関係者が集い、火入れ前の「生原酒」を試飲した。佐藤酒造の佐藤硬史社長は「米のうまみ、ふくらみがしっかりあり、初回としては良い味を出せている」と語った。

 日向会長は「昨年2月に計画を立て、わずか1年で日の目を見ることができた。伊吹の名を冠したお酒が完成して嬉しい」と喜び、新酒の出来について「女性が喜びそうな甘みがある」と話していた。平尾市長も「待望の地酒ができ、誇り高く思う。柔らかな味で食事に合いそう」と感想を語っていた。

 なお、花乃伊吹の販売開始は4月下旬を予定し、1100本限定となる見込み。

2021年2月22日

旅館甲子園でグランプリ

創業5年目「グランエレメント」

 米原市池下のグランピング施設「グランエレメント」(草野丈太社長)が17日、東京で開かれた「第5回旅館甲子園」決勝大会でグランプリを受賞した。

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)青年部が主催する「旅館甲子園」は若手経営者らが働く魅力や経営理念、おもてなしへの思い、業界の地位向上など、旅館のさまざまな魅力を発表する場。

 全旅連に加盟する約1万5000軒の宿の中から、今回は117施設がエントリー。1次審査で15施設まで絞られ、歴代会長や業界代表者による2次審査を通過し、グランエレメント、ホテル楊貴館(山口県)、テラス御堂原(大分県)の3組が決勝大会に進出した。

 決勝では代表者がステージ上で、独自のおもてなしや企業理念を伝えるプレゼンテーションを展開。草野社長は自らが実践してきた「チェンジ&チャレンジ」をテーマに「無理のない観光」をアピール。施設を一緒に築き上げてきた若手従業員からの応援動画や施設を愛用している芸能人からのメッセージを流すなど工夫を凝らした。

 グランプリは審査員と参加者の投票で決まるが、今回は「三者三様に個性が光る取り組み」と評価され、決勝に進出した3施設ともがグランプリを獲得した。

 草野社長は「受賞は大変嬉しい。温泉旅館でもない創業5年目の新参者がコロナ禍の中、壮大な挑戦を続けてきた。これまで施設を支えてくれたすべての人たちに感謝したい」と喜んでいた。

 【グランエレメント】奥伊吹観光が2017年6月に開設した施設。キャンプの楽しさとホテル並のゴージャス感を兼ね備えた「グランピング」により、新スタイルのアウトドアが体験できる。シャワー・トイレ付きのレインドロップテントをはじめ、全15室がある。シーズン中、約1万人の利用があり、90%の稼動率を誇る。

2021年2月19日

透明感が魅力の雛まつり展

黒壁で  3月3日まで

 黒壁ガラス館の仮店舗で3月3日まで「春の訪れ 黒壁ガラスの雛まつり」が開かれ、大小約200点のガラスのひな人形が展示されている。

 黒壁の職人や全国のガラス作家が手作り。手のひらサイズの可愛らしい作品から、作家が技術を駆使して作り上げた逸品まで多彩な人形が並んでいる。

 毎年恒例の展示だが、今年は新型コロナウイルス感染拡大に伴う近隣府県での緊急事態宣言発出を受けて来場者が激減。ただ、「初節句のお祝いにしたい」などとしてインターネットでの販売が好調で、1月は前年の3倍、2月は2・5倍の売上という。

 黒壁は「ガラスの透明感と、作家ならでは表現方法が魅力。スペースを選ばずに飾れるので、ガラスのおひな様を眺めておうち時間をゆったり過ごしてもらえれば」と話している。

 展示会場は改修中の黒壁ガラス館の斜め向かいの仮店舗。平日は午前11時から午後4時、土日・祝日は午前10時から午後5時まで。無休。

 また、黒壁体験教室では3月3日までクリスタルボールを使った「お雛さまのガラス作り体験」を開催している。土日・祝日のみ。問い合わせは黒壁体験教室℡(65)1221へ。

2021年2月17日

動画でPR 長浜の子育て環境

 新型コロナウイルス感染症の拡大で子育て世代の交流の機会が減る中、子育ての孤立を防ごうと、長浜市子育て応援フェスタ実行委員会(村山さおり会長)が子育て応援動画を作成し、17日から動画共有サイト「ユーチューブ」で公開を始めた。

 同実行委では11月の第3日曜の「家族の日」にイベントを実施しているが、今年度はコロナ禍の影響で見合わせ、代わりに長浜市での子育てが楽しくなるような動画を作った。

 動画はぎっくり腰になった母親の看病のため妻が実家に帰ったことで、夫が2歳の娘と一緒に留守を任されるストーリー。これまであまり子育てに参加してこなかった夫が子育て支援センターや地域住民に助けられながら長浜市の子育て環境について知る様子を描いている。演劇を通じて長浜を盛り上げる活動に取り組んでいる磯崎真一さん(41)と長女・真澪ちゃん(2)が父子を演じている。

 地域住民から手軽な離乳食作りを教わる「家族のごはんと離乳食」(第2話)、地域の子育て支援センターで実施している託児サービスについて説明を受ける「パパママ・リフレッシュ託児」(第4話)、ヤンマーミュージアムを訪ねる「長浜のお出かけスポットで遊ぼう!」(第5話)など、計5話で構成されている。

 実行委事務局の市子育て支援課では「子育ては1人でするのではなく、行政や市民団体、地域住民も応援していることを動画を通じて知ってもらい、子育ての喜びや楽しさを感じてもらえれば」と話している。

 動画は長浜市の公式動画チャンネル「はま〜るtb(https://www.youtube.com/channel/UC-rbyF9YsVkTFAz95MoMgrA/featured)」で公開している。

2021年2月16日

東草野の竹刀製造道具

県の指定有形文化財に新指定

 県は16日、県指定有形文化財に米原市の「東草野の竹刀製造用具および製品」など9件を新たに指定した。

 新指定されたのは米原市の甲賀、甲津原を中心に大正から昭和60年代にかけ、盛んに行われていた竹刀作りに関する道具と材料、製品など約200点。

 竹刀は江戸中期、現在のような形になったとされ、東草野で製造が始まったのは大正時代。甲賀の池田九右ヱ門と息子の政太郎が京都深草で修業し、日露戦争後、その技術を故郷に持ち帰ったのが始まり。

 奥伊吹にあるこの地域は積雪が多く、竹刀作りは冬の間の仕事だったが、昭和14年ごろには主要産業だった炭焼きよりも安定した収入源となった。

 戦後、GHQの剣道禁止令により、製造は一時途絶えたが、中高等教育で剣道が復活すると、需要は急速に拡大。甲津原にも生産者が現れ、昭和40年代前半にピークを迎えた。

 同後半からは機械製の竹刀が登場し、安価な輸入品やカーボン製の竹刀が普及し、需要は減少。昭和60年代に入ると、竹刀作りは自然消滅した。

特徴的な道具の数々

 竹刀は家内制手工業で、基本、すべての工程を1人で行う。材料の竹は京都などから持ち込まれ、完成品は京都や名古屋などに出荷。問屋で鍔や柄の皮など付属品が取り付けられ、「行光」など出荷先のブランドとして販売された。

 竹刀は先が細く、胴周りにかけて太くなり、柄先が細く、4枚の割竹を合わせることで、1本が形作られる。製造は竹を加工し、調整し、仕上げる工程と成形した竹を組み合わせ、竹刀に仕上げる工程に大別される。

 文化財に指定されたのは竹を削るための特殊な小刀などが中心。タメボウ(ため棒)は樫の木の板に溝状の切り込みを入れ、火鉢であぶった竹を矯正する道具で、竹刀製造で最も特徴的な用具。

 現在、地域内で唯一、技術を継承している池田光信さん(78)は「段々と廃れてゆく仕事。文化財に指定されたことはありがたい」と話し、文化財の担当者は「用具は山村における生業のあり様を示す貴重な資料。県外との流通や雪深い場所で生活を支えていくために竹刀の製造を選んだ地域の特色を表している」と語っている。

 昨年12月18日、県文化財保護審議会から知事へ答申を得た絵画1件、彫刻2件、工芸品1件、書籍・古文書1件、考古資料1件、有形民俗文化財2件と母屋が追加指定された江戸初期の名勝「赤田氏庭園」(長浜市太田町)1件の計9件を指定。県指定有形文化財は計515件となった。

2021年2月12日

車椅子ユーザーにやさしいスカート

マルチスイッチ、湖北みみの里とコラボ

 車椅子に乗ったまま着付けができる振袖を開発した余呉町椿坂の「マルチスイッチ」(木村寛子代表)は、車椅子ユーザーでも脱着しやすいひざ掛けタイプのスカートを考案。12日、共同開発した聴覚障害者就労施設「湖北みみの里」(米原市宇賀野)でお披露目した。

 カジュアルスカート「スワリオン」はエプロンのように紐で結ぶ「ひざ掛けタイプ」とサイドにチャックがある「巻きスカートタイプ」があり、いずれも座ったままで着脱ができる。

 木村さんは脳性まひで生まれつき体が不自由で、車いす生活をしている。社会福祉士の資格を持つことから昨年4月、地域の女性障害者らとともに輝く生活が送れるよう、「マルチスイッチ」を発足。車いすユーザー用のフォーマルウェアの開発、貸し出しなどをしている。

 木村さんは女性の車椅子利用者の多くがひざ掛けをしているのに気付き、昨年6月、「座ったままの状態がきれいで、まるでスカートを履いているような衣服を」と、「みみの里」で縫製技術を持つ野利田信子さんと中嶋眞弓さんに製作を相談。車椅子でも▽トイレがしやすい▽機能性がある▽きれい▽エプロンのようなシルエットにならない—スカートを開発した。

 この日、お披露目されたのは5着のスワリオン。どれも可愛くておしゃれなデザイン。野利田さんは「幾度も協議を重ね、ようやくできた。成功したと思う」と話し、木村さんは「このスカートを広め、車椅子ユーザーの外出を応援したい」と語っていた。

 木村さんたちは今後、夏向けの衣装などを開発する計画。フォーマルウェアはレンタル。スカートは販売している。問い合わせはマルチスイッチ℡080(9306)7227へ。

2021年2月9日

空き家でライダーズハウス

西堀さん、祖母の実家を再生し

 バイクツーリングが趣味の西堀智さん(45)=米原市野一色=は、空き家となっていた祖母の実家を利用したライダーズハウスを計画。今春のオープンを目指している。

 西堀さんは23歳の頃からバイクに乗り始め、全国を旅していたが、地元にライダーたちが手軽に宿泊できる施設が少ないことから、空き家を活用したライダーズハウスを開設しようと考えた。

 ライダーズハウスはバイクやサイクリングなど、主にツーリングをする人専用の宿泊施設で、素泊まりなら500円から2000円程度と低価格で泊まることができる。

 施設として活用するのは同市小田にある祖母の実家で築30年。昔ながらの「田の字型」「ベンガラ塗、土壁」造りで10〜12人程度宿泊できるが、数年前から空き家となっていたため、水廻りを中心に改修しなくてはならず、改修費用に300万円を要する。

 近く着工予定で、名称は「ライダーズハウスいぶき」。費用の一部を3月26日までクラウドファンデイング(https://camp-fire.jp/projects/374766/backers)で募集中。目標額は50万円。

ビワマス漁師&看護師

 西堀さんは看護師の傍ら、ビワマス漁師を業とする異色のオーナー。

 趣味の釣りが高じて、友人に長浜漁協を紹介してもらい、加入。交代勤務の合間を縫って、4年前から主にビワマスの引き縄釣りをしている。引き縄釣りはスプーンと呼ばれるルアーを漁船で引き流して(トローリング)1本釣り。夏場などは大物が釣れ、その醍醐味がたまらないという。

 クラウドファンデイングの返礼品はライダーズハウスの宿泊券、フリーパスのほか、ビワマス1尾、釣り体験などを用意している。

 施設の周りにバーベキュー、テントサイトなども造る計画で、西堀さんは「ハウスの近くから見える伊吹山、仕事場になっている琵琶湖など、ライダーたちに滋賀の自然を満喫してもらえれば」と話している。

2021年2月6日

70年の歴史振り返るなつかしの盆梅展

慶雲館で写真やポスターなど展示

 長浜観光協会は長浜盆梅展が今年で70回目を迎えたのを記念して、写真やポスターなどでその歴史を振り返る「なつかしの盆梅展」を開いている。

 長浜盆梅展は1951年に浅井町高山の高山七蔵氏が当時の寺本太十郎長浜市長に請われて盆梅40鉢を市に寄贈し、その翌年から慶雲館で展示されたのが始まり。

 なつかしの盆梅展は慶雲館の本館2階で、主に週末に開催している夜間ライトアップに合わせて開催。ポスターやポストカード、写真、新聞、情報誌、陶器など約60点を展示している。

 慶雲館が市営結婚式場として使われていた1959年に盆梅の前で記念撮影した花嫁の写真や、盆梅展について紹介した小学校の副読本、小松左京の短編小説「湖畔の女」から文章を引用して盆梅展と湖北の冬の味覚「鴨鍋」を紹介したポスターのほか、盆梅写真が載ったテレフォンカードやJスルーカードなど、70年の歩みを感じ取れる展示品が並んでいる。

 なつかしの盆梅展は今後、6、7、20、21、23、27、28日、3月6、7日に開催。日没から午後8時半まで。

 なお、長浜観光協会では引き続き過去の盆梅展の写真やパンフレット、チケットなどを募集している。問い合わせは同協会℡(65)6521へ。

2021年2月4日

豆腐づくしの惣菜、好評

「なかや」高齢者の買い物不便を解消

 スーパーや食料品店がない加田町で、地元の豆腐店「なかや」が毎月、第1木曜日に開いている惣菜市が地元のお年寄りに喜ばれている。

 同店は47年前に創業。米原の契約農家で栽培された大豆を使い、豆腐やゆばなどを製造し、2018年の全国「みどりの愛護のつどい」では皇太子ご夫妻(当時)らが同店の田楽を食されている。

 昨今のコロナ禍でホテルや旅館、仕出し屋などからの注文が途絶え、「冬の時代」に。ところが足元に目を向けると、地元には食料品店やスーパーなどが無く、皆、食料品の買出しなどは米原や市街地に出向き、交通手段がない人は地元の地域づくり協議会の「お買い物ツアー」で賄っている。

 同店では豆腐店ならではの利点を生かし、地元の人たちに惣菜を提供することを思いつき、ヘルシーな豆腐やおからを使ったおかずを手作りすることにした。

 提供しているのは一番人気のおからや白和え、できたての揚げだし豆腐や豆腐コロッケ、豆腐入りの甘酢肉団子やロールキャベツなど13種類。価格は250円からとリーズナブル。昨年10月に開始したが、毎回、午前中にはほぼ無くなるほどの人気ぶり。

 惣菜市は地域の人たちの憩いの場にもなっており、近所の女性は「おいしいし、近くにあるので便利。人の顔が見られるだけで嬉しい」と話す。店主の中谷信幸さんは「喜んでもらって何より。ここだけなく、買い物に困っている地域にも出かけてゆきたい」と語っている。

 なお、次回は3月4日午前10時から午後2時まで。問い合わせは「なかや」℡(62)5341へ。

2021年2月2日

毎月17日は「ごえん市」

高月駅東口で地域住民がまちおこし

 JR高月駅東口で毎月17日に開かれているふれあい広場「ごえん市」が人気を呼んでいる。

 地元有志でつくるNPO法人「花と観音の里」は同駅総合案内所の指定管理を受けるようになり、駅周辺の賑わい創出と地域の活性化を図るため、一昨年の10月から「朝市」を開くようになった。

 近くの渡岸寺(向源寺)の月参り日、17日に合わせ毎月開催することにし、出店者が地元で採れた新鮮な野菜や湖魚、パンなどの加工品などを安価で並べるほか、法人のメンバーが時期に応じてマツタケ飯や豚汁、年越しそばやぜんざいなどでもてなし、買い物客を喜ばせている。

 昨年来のコロナ禍で一時期、客足が遠のいた時もあったが、リピーターが多く、毎回、100人以上が訪れているという。地元の女性は「車に乗れないから、ありがたい」と話し、出店者の男性も「お客さんに喜んでもらえることが一番の幸せ」と語っている。

 大橋豊彦代表理事は「お客さんの数も徐々に増えている。高月は魅力いっぱい。その魅力を皆さんに知ってほしい」と話していた。

 ごえん市は毎月17日、午前8時半から正午まで。なお、法人では出店者を募集中。問い合わせは高月総合案内所℡(85)6565へ。

2021年2月1日

旧郵便局を憩いの場に

余呉町柳ケ瀬で同級生8人が改修中

 使われなくなった余呉町の旧柳ケ瀬郵便局を地元出身の男性たちが一念発起し、リフォームに着手。憩いのスペースに生まれ変わろうとしている。

 改修している旧柳ケ瀬郵便局は地域の人口減などにより、余呉片岡郵便局に業務を集約、1994年から遊休施設となっていた。最後の局長だった鈴木春之さん(66)は昨年6月、「もったいない。何とか有効活用できないものか」と小中時代の同級生8人に呼びかけたところ、「仲間が集まれる憩いの場にしよう」ということで一致した。

 メンバーは元教諭、郵便局員、市職員、電気屋など様々だが、皆、アイデアマンで大工仕事が大好きなのが共通項。さっそく築50年、約160平方㍍の建物の改造に取り掛かった。

 局舎時代の窓口カウンターを生かしたまま、お客様ルームをキッチンに改造。事務スペースに自作の丸太ベンチや廃業したスナックのテーブル、もらったオーディオやテレビなどを置き、くつろぎのスペースにした。

 また、電話交換室をカラオケルーム、書庫を昭和期の郵便資料室、郵便物の仕分け室をマージャンルーム、休憩室を寝室に改修。外壁も白からブルーに塗り替え、名称も「Harry House」と名付けた。

 改修費や昼食代などはメンバーが出し合う数百円程度の協力金で補っている。コロナ禍で思うような活動ができないが、メンバーたちは自分の都合が良い時だけ、集まり作業を続けている。鈴木さんは「70%程度の仕上がり具合。ここを地域に開かれた情報発信拠点とし、気楽に集まれる場所にしたい」と話している。