コイ、フナに恋の季節

長浜市街地の米川でも産卵

 長浜市街地を流れる米川に8日、コイやフナが琵琶湖から遡上し、大きな音を立てて水をまき散らした。7日の降雨で水かさが増した米川に産卵のために集まってきたとみられる。

 米川のほとり、大宮町の西田富太郎さん(74)によると8日朝に米川から「バシャ、バシャ」と音がしたことから、川をのぞき込むと大量のコイやフナが川を上り、ときおり音を立ててしぶきを上げていた。「産卵のために米川に来たと思うが、こんなにたくさんのコイやフナが泳ぐ風景は見たことがない」と西田さん。近所の住民も米川を見ては珍しがっていた。

 湖北野鳥センターの植田潤所長によると、この時期、降雨で河川の水かさが増したときはコイやフナが産卵のため琵琶湖から遡上し、オスがメスの腹を叩いて産卵を促す際に水音を立てるという。

 地元では6月に米川の清掃を計画しているが、西田さんは「せっかく卵を産みにきてくれたコイやフナを守るために、水草などは取らないようにしたい」と話していた。

 

 

掲載日: 2023年05月09日