ガラスのまち魅力凝縮 、黒壁グラスアート展

切子展など、市街地15会場で。慶雲館にはガラス酒器。

 長浜市街地の黒壁スクエアや北国街道、慶雲館など15会場で黒壁主催のグラスアート展が開かれている。

 「ガラスのまち長浜」を多くの人に知ってもらおうと市街地全体を美術館として多彩な作品を展示し、ガラス文化を盛り上げる企画で、今年で4回目。

 見どころは黒壁ガラス館2階で開かれている「粋と極みの切子展」。切子はガラスを手作業で削って様々な模様を表現する伝統工芸品で、同館では江戸、薩摩、大阪の産地それぞれの切子作品を並べ、その技法や特徴などを紹介している。繊細な模様と鮮やかな色彩の器や皿など300点が並び、観光客らの目を楽しませている。

 慶雲館では全国のガラス作家から募った酒器を展示する「北近江サケグラス公募展」を開催。昨年初めて催し好評を集めた企画で、今年は北海道から沖縄まで計105人の作家が展示している。

 吹きガラス、切子、キルンワーク、パートドヴェールなど作家それぞれが得意の技法を駆使して制作し、琵琶湖の魚を切子で描いた「とと(魚)カルチョ」、杯を並べると金魚が泳ぐ「金魚舞う」、器を透かせて描かれる影も美しい「haru」、割り切れない数字7の魅力を作品に込めた「素数」、杯の底に桜の花を咲かせた「さくら・ら・ら」など、作品タイトルからも作者の工夫やこだわりが伝わる。なお、公募展は入館者の人気投票で入賞作品が決まる。

 グラスアート展は11月10日まで。このほか関連企画は次のとおり。

 【ドイツ現代ガラス展】黒壁が収集したガラス作品70点余りを展示。ドイツでの「スタジオグラス運動」の先駆者エルヴィン・アイッシュを中心に、ヨーロッパ各地のグラスアートを紹介している。慶雲館新館。

 【和ガラス小品展】明治から昭和初期に国内で製造された日常使いのガラスの器を展示。北国街道安藤家。

 【現代ガラス工芸7人展】大胆なカット技法で表現された作品を中心に、日常のガラス製品とは一味違うガラス工芸の奥深さを伝える。ギャラリーAMISU。

 【線のリズム】黒壁ガラススタジオによる新作コレクション展。レースガラスに着目し、今の時代にデザインしたテーブルウェアを届けている。黒壁ガラススタジオ。

 【サケグラスを作ろう】人気の吹きガラス体験教室に、ガラスのぐい呑みコースが期間限定で加わる。3700円(税別)。予約は黒壁体験教室℡(65)1221。

 【ガラスの器でフレンチ】長浜の味覚を堪能するランチフルコース(全9品)をガラスの器で楽しめる。4400円(税別)。ディナーもある。予約はびわこレストランROKU℡(62)6364へ。

掲載日: 2019年10月29日