カメラ手に、面白ポスト探して街歩き

長浜市神前町の松井忠夫さん

 その家の個性をあらわす郵便ポスト。ホームセンターにあるオーソドックスな製品から、インターネットで売られている遊び心あるデザイン、そして日曜大工の手作り品まで、多種多様なポストが、玄関に魅力を添えている。神前町の松井忠夫さん(76)は散歩がてらにそんな個性的なポストを見つけては写真に収め、記録を続けている。

 定年退職後、数々の趣味活動に打ち込んできた松井さん。車とバイクで全国を巡ったり、湖北地域の史跡、神社、道標を訪ね歩いたり、変わりダネでは、田んぼや畑に放置されながらも農具入れとして「セカンドライフ」を送っている自動車を探したり。いずれも写真と文章で記録し、ファイルにまとめて保管している。

 そんな松井さんが今没頭しているのは郵便ポスト探し。市内を散歩中に「えっ、ナニコレ!」と驚くポストに出会うことが多いことから、4年ほど前から印象に残ったポストを見つけては写真に収めるように。これまでの記録は200点に達した。

 「市街地は面白いポストが多く、郊外の新興住宅地は無機質なポストが目立つ。それでも趣のある家は、面白いポストが多い気がする」。撮影した写真や雑感をまとめたA4ファイル「面白ポスト探訪」にはチェーンソーアートでフクロウの形に彫ったポスト、自然木を組み合わせた手作り品、郵便配達の車をモチーフにした可愛らしいデザイン、ガスボンベ型、カエル型など多種多様なポストの写真が並ぶ。市販品か手作りかを問わず、いずれも印象に残ったポストばかり。松井さんは「特に手作りポストを見ると、家庭内の温かさも伝わってくる」と語る。

 「若い頃は彼女からの手紙が届いていないか、どきどきしながらポストを開けたものですが、今はインターネットの普及で手紙のやりとりが減り、ポストを開けるワクワクが小さくなった」と語る松井さん。「それでも個性的なポストのあるご家庭は、毎日、良い手紙が届くようにとの家族の願いが込められているような気がします」と話している。

掲載日: 2019年10月11日