飯田さんルワンダで情操教育

青年海外協力隊 8月から

 口分田町の教員・飯田萌さん(27)がJICAの青年海外協力隊員として8月からアフリカのルワンダに赴任することになり、12日、浅見宣義市長らを表敬訪問して出発を報告した。

 飯田さんは小学6年生の時、総合学習で学校に行けない子どもたちが世界にいることを知り、国際ボランティアに興味を持った。大学生時代には単身、ネパールやカンボジアを訪れ、孤児施設でのボランティア活動に取り組んだ。大学卒業後は湯田小学校で教員を務め、子どもたちに外国のことを伝えたいと隊員に応募した。

 ルワンダは1990〜94年の民族対立による激しい内戦で100万人が犠牲となった暗い過去を持つが、現在はICT国家として「アフリカの奇跡」と呼ばれるほどの急成長を遂げている。飯田さんは同国南部のニャンザ郡の私立教育機関に赴任し、小学生に音楽や図工の指導など情操教育に携わる。2024年3月に帰国予定。

 表敬訪問で飯田さんは「教員として行くので長浜の小学校とルワンダの子どもたちをつなげ、滋賀、長浜の文化をルワンダで伝えたい」と抱負を語り、浅見市長は「交流の輪が広がるきっかけをつくってもらえれば」、織田恭淳教育長は「向こうの子どもたちに楽しい夢や目標を持たせてほしい」と語りかけていた。

 裁縫を趣味とする飯田さんは「カラフルなアフリカ布を使ってモノ作りにも挑戦したい」と語ったほか、長浜市少年少女合唱団「輝らりキッズ」で9年間活動した経験を生かして「現地では子どもたちと一緒に歌いたい」とルワンダに思いを馳せていた。

掲載日: 2022年07月13日