湖北の起業主ら、知事と意見交換

遊び、学び、環境を仕事に

 県民と知事の対話会「こんにちは!三日月です」が8日、木之本町の江北図書館で開かれ、湖北地域で企業や各種団体などを経営、主宰している男女7人が知事と活発に意見を交わした。

 この日の対話会では「県北部地域の課題と可能性」をテーマに草野丈太(奥伊吹観光)、熊洞えりか(macumacu)、高橋康之(高橋金属)、中山郁英(keiーfu)、堀江昌史(能美舎)、宮本麻里(LOCO)、山室弘樹(山室木材)の7氏が若者目線で私見を述べた。

 参加者からは定員割れが続いている伊香高校の魅力化、森林資源の活用、子育て施策、広域観光の推進、病院再編問題などについて提案があった。

 伊香高の魅力化については「地域がともに未来を創る」と題して、「森の探究科」「地域デザイン科」などを設置し、専門的に学べるカリキュラムで、学校の魅力化を図るようにしては、との声。また、子どもたちが自然にふれる機会を増やし、林業や環境に興味を持てるようにしては、などの意見が出ていた。

 また、「長浜にはいろんな楽しみ方、暮らし方がある。地元の人は意外と知らないし、知ろうという気持ちもない。『当たり前の暮らし』の魅力を発信すべき」「ここで産んでよかった。もう1人産みたいと思える『産み育て施策』の充実を」「行政区単位での観光振興は難しい」「米原駅東口の県有地を安く譲渡(賃貸)し、活用化を」などの提案があった。

 知事は「(県北部の)中高に可能性があり、元気にしたい」「遊び、学び、環境が仕事に結びつくイメージができたら」「子どもが残るきっかけが作れたら」「広域観光でいいと思う」などと思いを述べ、最後に「ここにはリアルな『人の暮らし』がある。(モノや人を)動かすと湖北は元気になる。たくさんのヒントをいただいた」と締めくくった。

掲載日: 2022年09月09日