北国街道にワイン店計画

今荘ぶどう、小谷城和りんご、彦根梨 田中さん「地域密接のお酒を」

 西浅井町大浦出身の田中渉太さん(34)が「今荘ぶどう」や「小谷城和りんご」など地域の素材を使ったワインやシードル(リンゴ酒)の開発に取り組んでいる。11月には黒壁スクエア近くの北国街道沿いにワインの販売と試飲を楽しめる店舗をオープンさせる予定で「観光客が気軽にワインを楽しめる場にして、地域活性化にも貢献したい」と話している。

 最近まで長浜浪漫ビールにレストラン事業部店長として勤務していた田中さん。「地域に密接に関われるお酒を造りたい」と独立開業を決意し、地元産のブドウやリンゴを使ったワインの開発に取り組んでいる。

 今荘ぶどう生産組合のマスカットベリーA、小谷城和りんごを復活する会の和リンゴ、彦根市特産の彦根梨の3種類をワインやシードルに加工して販売する。現在、長野県内のワイナリーなどに醸造を委託しており、間もなく第一弾が完成する運び。

 いずれはブドウの生産から醸造までをこなすワイナリーへと成長したい考えだが、当面は栽培、醸造をプロに任せ、自身は販売に傾注する。

 11月にオープンする店舗は「Wine&Cidre NAGAHAMA」。ワインの販売のほか、店内でワインと軽食を楽しめるようにする。田中さんは「お酒と観光を切り口に、ここでしか楽しめないものを提供してゆきたい」と話している。なお、開業にあたり資金をインターネットで募るクラウドファンディングにも挑戦中。詳細はキャンプファイヤー(https://bit.ly/3BoO5Vs)。

掲載日: 2022年09月05日