飲み比べで好み見つけて

 ジャパンコーヒーフェスティバル 湖北初開催、「水」と共生の木之本で

 飲み比べを通してコーヒーの奥深さが体験できる「水のジャパンコーヒーフェスティバル」が10月8、9の両日、木之本町の街中で開かれる。フェスは全国各地で開かれており、湖北地域での開催は初。

 大阪市で喫茶「珈琲焙煎研究所」を経営する川久保彬雅さんは日本のコーヒー文化の発展普及や地域活性化を図ろうと、6年前、仲間たちと社団法人化した実行委員会を立ち上げ、オリジナルのコーヒーが飲み比べできるフェスを企画した。

 コーヒーは水や豆の産地、焙煎や抽出法などにより、味わいが異なり、各店により個性も出る。フェスは飲み比べすることにより、自分好みのコーヒーを見つけてもらい、出店者や試飲する人たち同士のコミュケーションを深めるのが狙い。

 川久保さんは長浜で教室を開くうち、参加者の思いや商店街の熱意に打たれ、木之本での開催することに。木之本では古くから酒蔵や醤油蔵が複数あり、水と共生してきた歴史があるので「水」(地下水)をテーマにしている。会場は北国街道木之本宿周辺。地元、長浜のほか、京都、大阪、奈良など関西の約20店舗が並ぶ。出店するのはオーナー1人や夫婦で切り盛りしている店がほとんど。また、川久保さんらは不登校やひきこもりの若者の自立支援に向けた相談室を開設しており、今回のフェスには「ここカフェ心風流(しんぷる)」(余呉)も参加。自慢のコーヒーを提供する。

 過去、和歌山、鳥取などで32回開催しており、滋賀では多賀町(17年)に次いで2回目。長浜からの出店は次のとおり。

 アタラコーヒー、レイニーデイコーヒー、リンクカフェ、ツカダ珈琲、ネクストトリップ、丘峰喫茶店、ココカフェ 心風流、ルークカフェ、憩い喫茶店。

 開催時間は午前10時から午後4時。受付は文室邸。前売り券は3枚1200円、当日券は同1500円。前売り券は出店店舗、きのもと北国街道商店街の店で販売。問い合わせは実行委員会℡090(1140)5675へ。

掲載日: 2022年09月22日