長浜小合唱団が動画制作

「ともだちはいいもんだ」配信

 長浜小合唱団が新型コロナウイルス禍で元気を失っている人に贈る応援ムービーを制作し、動画サイト「YOUTUBE」で配信を始めた。合唱団自身も新型コロナで目標としていたコンクールが中止となり練習も中断を繰り返す環境に置かれているが、「私たち以外にも目標としていたものを無くしたり、失った人がいるはず。落ち込んでばかりいられない」と、歌に思いを込めている。

 同合唱団はNHK全国学校音楽コンクールを目標に活動し、地域イベントなどで歌声を披露している。今年は新型コロナの影響で練習が何度も中断し、コンクールやイベントの中止で発表の舞台を失った。それでも団員22人が感染症対策に注意を払いながら週2回の練習に励んでいる。

 応援ムービーは団員がコンクール中止の決定を「涙が止まらないくらい悔しかった」などと振り返りながら、「大切だったのは仲間との時間」と友人の大切さに改めて気付いたことを語り、合唱曲「ともだちはいいもんだ」を歌い上げている。

 最後には団員がメッセージを語ってつなぎ「コロナウイルスがやってきて気付いたこと。命の重さ、当たり前の日々の尊さ、そして友達の大切さ。私たちは一人じゃない。仲間がいる。明日があり、未来がある」「みんなで明るい未来を作ろう。みんな一緒に大きな一歩」と呼びかけている。

 指導者の北村美佳さんは「子どもなりに何かの形で大人と同じように少しでも力になれたらと心を込めて語って歌ってくれている。一人でも多くの人に子どもたちの思いが届けば」と話している。動画はhttps://www.youtube.com/watch?v=bIm2Gai6oXcで視聴できる。

掲載日: 2020年09月19日