長浜JC創立65周年 「湖北対流都市構想」掲げる

地方回帰の流れ、湖北へ誘う

 長浜青年会議所(JC)は11日、長浜文芸会館で創立65周年記念式典を開いた。新型コロナウイルス感染症拡大を機に地方への関心が高まっていることを受け、都市部とのつながりを生み出して人や産業を呼び込む「湖北対流都市構想」を提唱し、郷土の発展に尽くす決意を新たにしていた。

 長浜JCは1955年(昭和30)に、全国で85番目のJCとして誕生。今年度は会員81人が「湖北の未来創造委員会」「湖北の賑わい創出委員会」「青少年育成委員会」など7委員会を設置して活動している。

 式典には会員、OB、来賓ら約190人が出席。小林大英理事長は「今、大きな転換期を迎えている」として、少子高齢化による生産人口の減少、東京一極集中に伴う地域間格差、新型コロナウイルス感染症を例に挙げたうえ、「今こそ、私たちの使命を果たさなくてはならない」「経済を背負って立ち、郷土発展の推進力となる創始の精神に立ち返りたい」と決意を語り、「先輩諸兄が脈々と受け継いで来られた情熱を絶やすことなく、この一瞬にこだわり、明るい豊かな社会の創造に向けて邁進する」と力を込めた。

 65周年記念誌で小林理事長と対談した来賓の三日月大造知事は「湖北の活性化なくして滋賀の活性化なし、青年の活動の盛り上がりなくして地方の活性化なし」と語り、「あつい熱を発してください」と呼びかけた。

 式典では65周年にあたって掲げた「湖北対流都市構想」について紹介。新型コロナの影響で高まっている地方回帰の関心を湖北地域に誘うため、湖北と都市部をつないで新しい風を吹き込む「道」をつくる必要があると訴え、▽人や資金を呼び込む▽若い世代が活躍できる▽未来を担う青少年を育成する—3つの仕組みづくりに取り組むことを発表した。

掲載日: 2020年10月12日