2023年3月14日

女性研究者の道、知って!

虎姫高で女子生徒にバイオ大助教ら講演 自身の歩みや支援制度を紹介

 科学の道を志す高校生に女性研究者が自身の歩みを通じて今後のキャリアについてアドバイスする講演会が13日、虎姫高校で開かれた。

 講演会は女性奉仕団体の国際ソロプチミスト長浜(松井喜久枝会長)が主催する「夢を拓く—高校生のためのキャリア・サポート」事業。長浜バイオ大助教の近藤真千子さん(39)と同大学院生の梅田知晴さん(26)を講師に迎え、女子生徒20人が話を聞いた。

 近藤さんは長浜バイオ大の1期生で、博士課程修了後、助手として勤務。出産・育児のため退職したが、その後復帰して、現在は2人の子どもを育てながら大学の実験実習や授業を行っている。

 講演では植物が独自の免疫反応で病原菌の感染から身を守っている仕組みについて研究していることを紹介したうえで、研究者の仕事を解説。実験実習や講義科目の授業のほか、研究資金の調達、論文の執筆・投稿が重要だとした。

 他国に比べ日本は女性研究者が少ない実態を伝え、例えば長浜バイオ大では教授53人中1人、准教授14人中1人、助教13人中2人しかいないとした。

 日本に女性研究者が少ない理由として「家庭との両立が困難」「無意識の偏見」「職場環境」「ロールモデルの少なさ」との新聞社調査の結果を紹介した。そのうえで、男女共同参画の視点から、女性研究者向けの研究費支援などのサポート制度が徐々に増えつつあると説明した。

 女性研究者のロールモデルとして、次期学長に選ばれている長浜バイオ大の伊藤正恵教授を挙げた。伊藤教授は農学部で大学院修士課程を修了し、一度民間企業に就職した後、博士課程に入学してウイルスの研究を始めた。近藤さんは「やりたいことや興味は少しずつ変化する。軌道修正はいつでも可能だから、今の気持ちを大切に」との伊藤教授のメッセージを伝え、自身も「今やりたいことを大切に、ちょっと先の未来を考え、欲張りに生きよう」とアドバイスしていた。

 梅田さんは大学院で酵母菌を使った老化のメカニズムを研究。「健康寿命を伸ばすために、将来、人に生きる研究につなげたい」と研究動機を説明した。将来は企業で研究を続けたい考えで、企業で活躍する女性研究者を紹介していた。

 出席した生徒からは「出産や育児で休んだりすると、男性研究者が多い中では不利ではないか」との質問があり、近藤さんは「独身ならば好きなだけ研究できるが、私は時間になったら帰らないといけない。ただ、やりたいことをやれている状態なので、不利だとか考えてもしょうがない」と語り、梅田さんは「論文は1人だけで出すのではなく、チームで出す。男性に頼ってもいいし、男性と比較する必要はない」とアドバイスしていた。

 講演後、岸田紗季さん(2年)は「研究職には女性は不利だと漠然と思っていたが、サポート体制が整いつつあることを知った。生活の安定、ライフプランとかを考えると難しさを感じるが、女性が研究をやりやすくなっていて、私も研究職に挑戦したい」と話していた。

2023年3月13日

桐畑さんジュニア五輪へ

スキー大回転、インハイ出場の姉も応援

 余呉小中学校6年の桐畑莞爾さん(12)が4日にびわ湖バレイスキー場で行われた県ユーススキー大会第3戦の大回転(ジャイアントスラローム)で優勝し、ジュニアオリンピックに県代表として出場することが決まった。

 姉2人の影響で小学校就学前からスキーを始めた桐畑さん。西田スキースキールに所属し、冬は箱館山スキー場をホームグラウンドに練習し、夏場は筋トレなどに励んでいる。

 県大会では旗門を通過しながら標高差94㍍を一気に滑り降り、2本の合計タイムで優勝した。小学校生活最後の県大会で大舞台への出場を決め、「嬉しい。ジュニアオリンピックでは他県の代表に通用するような滑りを見せ、上位を目指したい」と張りきっている。

 姉の望さん(16)=高島高校1年=も県大会の大回転で準優勝し、2月にインターハイに出場した。出場者約190人中、133位となり「全国の舞台は初めてで、北海道など雪国の選手は速く、学ぶことが多かった」と振り返る。目標としていたインターハイに1年生で出場でき、「次回は上位を目指したい」と話す。

 ジュニアオリンピックに出場する弟には「全国レベルの大会で緊張すると思うが、普段の練習通りの滑りを見せて優勝してほしい」と期待を寄せている。

 ジュニアオリンピックは25日から29日まで長野県の菅平高原パインビークスキー場で開かれる。

2023年3月10日

湖北野鳥センターの写真コンテスト

金賞は「もらったぜ!!」

 湖北野鳥センターは8日、今年度の野鳥写真コンテストの入賞者を発表。金賞にはコイ科の魚を捕まえたミサゴと驚いたような表情のセグロカモメをとらえた「もらったぜ!!」(福井県越前市、奥野宏樹さん撮影)が選ばれた。

 コンテストは35回目。長浜市内で撮影した野鳥写真を募り132点の応募があった。長浜スタジオや湖北野鳥の会の関係者ら5人による審査で、入賞、入選9点を選んだ。いずれも自然や生き物の強さ、可愛らしさを表現しており、「図鑑のような写真が多かった時代も過去にあったが、カメラ性能の向上でより自由な鳥の写真が増えている」としている。

 金賞作品は尾上港で撮影したもので、「シャッターチャンスを見事にとらえている。2羽の鳥の表情が良く、しぶきを含めた構図も素晴らしい」との講評だった。

 銀賞は早崎ビオトープでキジのカップルを写した「歓喜の出会い」(大垣市、安田弘さん)、銅賞は姉川河口でダイサギが向かい合うようすをとらえた「語らい」(守山市、藤原厚士さん)が選ばれた。

 全作品を紹介する展示は、18日から4月16日まで湖北野鳥センター、5月8日から22日まで市役所1階ロビーで。

 ほかの入賞者は次の皆さん。

 ▽入選=上田喜好(竜王町)、風間一範(地福寺町)、桒原達夫(彦根市)、内藤又一郎(高月町西柳野)、古川博(南高田町)▽OM SYSTEM賞=安藤優樹(野洲市)。

 

金賞・奥野宏樹さん撮影「もらったぜ!!」

 

銀賞・安田弘さん撮影「歓喜の出会い」

 

銅賞・藤原厚士さん「語らい」

2023年3月7日

発見、通報、救助、消火…連携で火災拡大防止

湖北地域消防本部が米原市西山の4人に感謝状

 昨年11月に米原市西山で発生した民家火災で、住民が協力し合って初期消火や救助にあたり被害拡大を防いだとして、湖北地域消防本部は7日、米原市西山の住民4人に感謝状を贈った。

 表彰を受けたのは藤田淑子さん(83)、寺尾洋一さん(72)、小野兵衛さん(81)、梶田宗弘さん(82)。

 昨年11月9日午前10時20分ごろ、集落内を散歩中の藤田さんが男性(75)=当時=が一人暮らししている住宅から煙が出ているのに気づき、たまたま屋外にいた小野さんに伝えた。小野さんは現場を確認したうえ、区長の寺尾さんに連絡し、寺尾さんが119番通報した。寺尾さん、小野さん、梶田さんの3人は男性宅内に入り、火が上がり煙が充満していた居間から逃げようとしていた男性を屋外に誘導。また、男性宅にあった消火器を使ったり台所の水をバケツで汲んだりして初期消火にあたった。男性にけがはなかった。

 消防本部で開かれた感謝状贈呈式では4人の功績が読み上げられた後、清水正幸消防長が1人ずつ感謝状を手渡し、「地域住民による通報、避難誘導、消火活動による延焼拡大防止で被害を最小限に抑えた。こうした活動を多くの人に知ってもらい、地域に暮らすすべての人が助け合える社会になれば」と話した。

 4人は「当たり前のことをしただけで、まさか表彰されるとは思わなかった。日ごろから訓練し、いざという時にどれだけ協力し合って動けるかが大事」と話していた。

藤田消防士を表彰

 この日の表彰式では昨年8月の第50回全国消防救助技術大会に滋賀県代表として出場した長浜消防署の藤田亮輔消防士(20)に表彰状が贈られた。

 藤田消防士は大会競技のうちロープブリッジ渡過に出場した。高さ7㍍に張られた20㍍のロープを往復する競技で、往路はロープの上に体を乗せる「セーラー渡過」、復路はロープに両手両足でぶら下がる「モンキー渡過」でタイムを競う。6月の県大会で優勝し、滋賀代表として出場した全国大会では25秒0の記録で規定タイムをクリアし、入賞した。

2023年3月3日

ヒツジの赤ちゃん誕生

ローザンベリーで「ブラックノーズ」

 米原市のローザンベリー多和田は1日、園内で飼っているヒツジの「ヴァレー ブラックノーズ シープ」に赤ちゃん3頭が生まれたと発表。今月21日から一般公開し、25日から「ミルクあげ体験」を開催する。

 このヒツジはスイスのヴァレー州で生息する珍しい種類で、体はほかのヒツジと同様に白色だが、顔の部分と足が黒く、折れ曲がった角があるのが特徴。2020年11月から翌年10月にかけてニュージーランドで生まれた雄と雌の2頭ずつが昨年10月中旬から同園で放牧されてきた。

 そのうち雌の1頭ずつから2月10日に雌の赤ちゃん2頭、2月15日に雄の赤ちゃん1頭が生まれた。同園の職員によると「10日に生まれるまでわからず、職員一同が驚いた」という。

 赤ちゃんの動画は同園の公式ユーチューブ(https://www.youtube.com/shorts/d2wVV2ivdpo)で視聴できる。ミルクあげ体験は25日、27日、29日、31日、4月2日、5日、7日、9日の午後1時半から各日3人のみ。有料。当日受付で、希望者が多い場合は抽選に。

 赤ちゃんの名前の投票を今月25日から4月9日まで受け付ける。園内に設置の専用のQRコードを読み取って、4案の中から選んで投票する。

2023年3月1日

医療テント設営、毎日100人診療

トルコ大地震、援助隊の金澤さん帰国

 大地震に襲われたトルコで、日本政府が派遣した国際緊急援助隊・医療チームの一員として支援活動を行っていた朝日町の看護師・金澤豊さん(63)=京都橘大学健康科学部救急救命学科教員=が2月27日、帰国した。

 医療チームは医師や看護師、薬剤師ら75人で構成され、トルコ南部のカジアンテップ県オーゼリ市で活動。金澤さんは2月14日に日本を発ち、現地でテント設営や被災者の受け入れ対応などに取り組んだ。

 医療チームは現地の職業訓練校の駐車場に大小約30のテントをつなぎ合わせて、集中治療室、手術室、分娩室、ナースステーション、診察室、病床などの機能を備えた設備を整備。また、電子カルテも導入し、タブレットを使って情報を共有するなど、国際緊急援助隊として新しい試みが行われた。

 大地震による被害を受け職業訓練校に機能を移転していた現地の病院の指示を受けて診療に従事した。

 復興作業中にけがをしたり、マイナス10度の気温で体調不良を訴えたりする被災者を1日当たり約100人受け入れて診療を行った。妊婦のエコー検査が評判を呼び、興味本位で診察に訪れる住民もいたという。

 治安悪化が報じられ、医療チームには外出禁止令が出されていたため、地震被害を受けた地域で直接活動することはなかったが、金澤さんは「治安の悪さを感じることはなかった」と話している。

 トルコは1999年にも大地震(イズミット地震)に見舞われ、日本の援助隊が現地で献身的に活動。その恩返しとして東日本大震災ではトルコの援助隊がいち早く駆け付け、原発事故を受けて各国の援助隊が撤退する中でもトルコ隊は活動を続けた経緯がある。今回の派遣に日本の隊員は「東日本大震災の恩返し」との思いを胸にトルコに赴き、現地の空港で住民から大きな拍手で出迎えられるなど大歓迎を受けたという。

 金澤さんは1999年のトルコ大地震の際に現地に派遣されており、トルコ語も片言だが話すことができる。「現地では温かく歓迎され、レトルト食品ばかりの私たちにボランティアの住民が食事を提供してくれることもあった。とても友好的だった」と振り返った。

 国際緊急援助隊として9回目の派遣だった金澤さん。「地震はいつ発生するか分からない。ライフラインが途絶したときのために我々医療に携わる者はしっかりとした体制を構築する必要があるし、個人レベルでは日ごろから万一の備えが必要」と語る。

 そのうえで、「コロナ禍で地域のコミュニティが弱くなったと感じる。大規模災害が起こったときは、公助よりも共助が重要になる。救助、水の確保、排泄の問題などは、地域や近所が互いに助け合うことが大切で、共助が試される。今一度、希薄化しているコミュニティの再構築が必要だと感じた」と話している。

2023年2月28日

ドジョウ捕まえにっこり

辻さん、さざなみタウンで安来節教室

 絣(かすり)の衣服に、手拭いのほっかむり。鼻に一文銭、腰にはビク。あたりを見回してドジョウを探し、足を使ってザルへと追い込み、巧みにすくい上げれば満面の笑み—。「どじょうすくい踊り」で知られる島根県安来市の伝統芸能「安来節」の師範として、高月町井口の辻政雄さん(81)がさざなみタウンを拠点に踊りの普及に乗り出している。

 踊りは民謡「安来節」のリズムに合わせてドジョウをすくう時の動作を真似て手振り身振りで面白おかしく踊る大衆演芸で、酒席などで親しまれてきた。その伝統を受け継ぐ安来節保存会は同市を拠点に全国55支部(うち島根県23支部)あり、会員2100人が公演などを通じて、その魅力を発信している。

 15年程前に安来節に出会った辻さんは、県立文産会館で開かれていた講座に通って技能を身に付け、2年前に保存会から師範の免状を受けた。コロナ禍で思うように活動できなかったが、今年から本格的に普及に乗り出した。妻のつやさん(77)と一緒にさざなみタウンで教室を開き、参加者を募っている。

 コロナ禍前は老人会や子ども会に呼ばれ、拍手喝さいを浴びた。コロナ後の出番増加を見据え、一緒に踊る仲間の輪を広げたい考えだ。辻さんは「人を笑顔にするのがどじょうすくいの魅力。踊っているこちらもウキウキとした気分になる。一緒にお客さんを腹の底から笑わせて、笑顔になりませんか」と呼びかけている。

 練習は月2回程度。3月は10日、24日、4月は20日、29日に開く。時間はいずれも午後1時から3時まで。問い合わせは辻さん℡(85)4339へ。

2023年2月20日

三田町に「おむすびパーク」

県立大生が木製遊具を設置

 県立大学の環境建築デザイン学科と生活デザイン学科の学生でつくる「多賀木匠塾」が長浜産のスギで屋外用の遊具を作り、19日、三田町の空き地に設置した。

 多賀木匠塾は多賀町産の木材を利用した環境教育と地域貢献活動の一環で2003年に活動が始まり、地域からの要望に応えるかたちで遊具などを手作りしている。県立大非常勤講師で多賀町の建築士・中西茂行さんが指導し、現在、1〜3年生の107人が所属している。

 三田町自治会では公会堂近くに設置していた遊具を老朽化のために撤去したのを機に、多賀木匠塾に遊具の制作を依頼。学生が9グループに分かれて遊具のアイデアを出し合い、1月25日にオンラインで実施したデザインコンペで、自治会役員や子どもたちが「おむすびパーク」と題したデザイン案を選んだ。

 19日は学生89人があらかじめ制作したパーツをトラックに積んで三田町を訪れ、公会堂の隣にある空き地で組み立てた。4時間ほどの作業で、三角形のおむすび型の遊具2基が設置され、さっそく地域の子どもたちが登って遊んだり、ブランコに揺られたりして、木が香る遊具を満喫していた。

 多賀木匠塾のリーダーの折野このかさん(20)=2年=は「安全性を確保しながら、地域のモニュメントとなるようなデザインとしている。ベンチもあるので、小さな子どもから大人まで幅広い年代の方に使ってもらえる。世代間交流ができる場になれば嬉しい」と話し、草野真弘自治会長(69)は「三田町は米作りを大切にしている。おむすび型の遊具としてもらったことに、繋がりを感じる。ありがたいことです」と喜んだ。

 今後も学生が定期的に三田町を訪れて遊具をメンテナンスするほか、公会堂を活用した合宿も計画されており、三田町と県立大学の交流が生まれる機会となった。

2023年2月20日

調理短期大学校 閉校へ

入学者減少で24年度の募集停止

 県調理短期大学校(分木町)が2024年度の生徒募集を取り止め、同年度末に閉校する見通しとなった。入学者の減少に伴って経営の厳しさが増しているためで、学校を運営する職業訓練法人・県調理技能協会が16日の臨時総会で生徒募集の中止を決めた。

 同校は、調理業界の人材養成のため、県の施設を借りて1992年に開校。2年間をかけて日本料理、西洋料理、中国料理、寿司など各種料理や製菓、サービスなど食に関するさまざまな分野を学びながら、提携する飲食店で勤務して訓練を積むのが特徴となっている。卒業生は500人を超え、一昨年には創立30周年記念式典が開かれた。

 近年は入学者が定員(25人)を下回る年が連続し、入学者が10人を割り込む年もあった。現在は1年生15人、2年生19人とやや持ち直したが、今年4月の入学者は現段階で8人の見込み。総会では、このまま定員を割り続ければ経営がますます厳しくなるとして24年度の生徒募集の取り止めを決めたが、出席者からは学校の存続を求める意見も出た。

 入学者の減少の背景は、若者人口の減少や民間調理専門学校への進学、高校で調理師免許を取得できる彦根総合高校フードクリエイト科の誕生などが考えられるが、杉澤和雄校長は「訓練校なので生徒は事業所で働きながら授業を受ける。今の時代にそぐわなくなっているのかもしれない」とも指摘している。

 同校の在校生は人材不足に悩まされる地域の飲食店やホテルを支え、卒業生は調理現場の主力として活躍している。同校の閉校について「先人が築いてくれた人材確保の道が閉ざされるという不安感がある」と語るのは市内の飲食店の経営者。同店では生徒や卒業生を受け入れており、「定着率が高く、お店に貢献してくれているので、調短がなくなると将来的には人材確保の面で影響を受ける」と不安をもらしている。

 また、別の経営者も「調短がなくなれば、板場さんら人材の確保が難しくなる。京都や大阪の専門学校に進学した若者もすぐには地元に戻ってきてくれない」と危機感を募らせる。

存続に向けて動きも

 募集停止の決定を受け、地元有志が「県内で調理師を育てる必要ある」として、老朽化した学校施設の移転を含め、調理短期大学校を運営する新たな受け皿づくりを模索。県や市に支援を求める動きも急浮上している。このまま閉校に至るのか、存続に向け起死回生を図れるのか、今春の入学生が卒業するまでの2年間が正念場となりそう。

2023年2月14日

「音楽で感動や笑顔を」 ライブツアー開始

米原高出身4人バンド「アバランチ」新作リリース

 米原高校出身の同級生4人バンド「AVALANCHE(アバランチ)」が13日、新作CD「未来旅行」をリリースし、県内外でライブツアーをスタートさせた。ボーカルの松田翔汰さん(21)=米原市出身=は「音楽にど真剣に向き合ってたくさんの人に感動や笑顔を与える曲を作りたい」と語っている。

 松田さんは米原高入学後、米原中学時代からの同級生でドラム担当の樋口賛さん(21)=米原市出身=と文化祭での発表を計画し、ギターの高橋智紀さん(21)=彦根市出身=を加えた3人で演奏を披露。この発表に刺激を受けたベースの川崎佑斗さん(21)=近江八幡市出身=を入れた4人でAVALANCHEを結成した。

 AVALANCHEは日本語で雪崩の意味。「雪崩のように勢いのあるバンドになりたい。迫力あるライブがしたい」との思いを込めた。高校時代は彦根市内のライブハウスに出演するなど活動していたが、受験勉強や新型コロナウイルスの影響で活動できない状況となり、休止状態になった。

 大学1年の冬、知人の紹介で滋賀を中心に活動している「〜Lefa〜」の北川陽大さん主催のライブに出演したことをきっかけに「もう一度、真剣に音楽に向き合いたい」と思うようになったという。

 昨年3月に初めてのシングル「『陽』『さがしもの』」をリリース。5月には活動拠点を大阪に移しこれまでに15回ほどライブ活動を重ねてきた。

 「未来旅行」は終電を逃した主人公の前に現れた女性に心を奪われ、夢の中でタイムマシーンに乗ってその女性との未来を見に行ったが、振られてしまうという設定。恋はダメだったかもしれないが、一瞬だけでも楽しい思い出ができて幸せだったとの思いを歌にした。他2曲を収録している。

 松田さんは「現在まだ新型コロナウイルスが猛威を振るっている中、悲しいニュースを耳にする機会も多いかもしれないが、前を向いて進むことで明るい未来はきっとやってくる、そう信じて生きていこうという思いを込めた」と説明する。

 CDは彦根市中央町のTied Musicやライブハウスで販売。「SPOTIFY」などの音楽配信アプリで聴ける。ミュージックビデオもユーチューブ(https://www.youtube.com/@avalanche.official)などで公開。

 リリースを記念したライブツアーは13日の大阪市を皮切りに、26日に浜大津B—FLAT、3月21日にえきまちテラス長浜、23日に再び大阪市内でライブを予定している。

 松田さんは「3年後には県立文産会館や(大阪の)なんばHatchなどキャパ1000人を超える場所でライブをしたい。そして有名になって、湖北を盛り上げたい」と夢を語っている。

2023年2月13日

黒壁でガラスの雛まつり

展示や体験など  3月3日まで

 3月3日の「桃の節句」を前に、黒壁スクエアで「春の訪れ 黒壁ガラスの雛まつり」が開かれている。

 黒壁ガラス館ではミニチュアのガラス製雛人形が並び、その可愛らしさが観光客から人気を集めている。黒壁ガラススタジオでは黒壁や全国の作家が手作りした繊細で格調高い人形が並び、プレゼント用などに喜ばれている。

 黒壁体験教室では愛らしい雛人形をガラスボールの中に飾る体験、黒壁オルゴール館ではオルゴールをミニチュアの雛人形などでデコレーションする体験を楽しめる。

 黒壁ガラスの雛まつりは3月3日まで。

市街地では雛めぐり 64店舗が自慢の人形陳列

 黒壁スクエアや中心市街地一帯では商店の店頭で雛人形を楽しめる「長浜のお雛さまめぐり」が開かれている。

 今年で14回目を迎える風物詩で、NPO法人まちづくり役場が市街地の回遊性を高めようと展示を呼びかけ、賛同した商店や観光施設など64店が店頭や店内に自慢のひな人形を陳列。江戸時代や大正時代から伝わる家宝の人形や、手作りのつるし雛、木目込み人形などが並んでいる。まちづくり役場では「市街地を巡って各商店の貴重な雛人形を楽しんでほしい」と話している。3月8日まで。

 

2023年2月9日

個性で勝負!鴨の里盆梅展

ライバルは長浜? 今年は金魚すくいも

 山東盆梅愛好会が育てた梅の鉢植えを展示する「鴨の里盆梅展」がグリーンパーク山東内のすぱーく山東で始まった。愛好会会長の鈴木喜義さん(80)は長浜市の慶雲館で開かれている「長浜盆梅展」にライバル心を燃やし、「盆梅の数と、個性豊かな表情は長浜を上回る」とPRしている。

 今年で40回目を迎える鴨の里盆梅展は梅の花の咲き具合に合わせて最大約150鉢を展示。愛好会のメンバー23人がそれぞれ自宅で育てており、推定樹齢300年の老木をはじめ、一刀両断されたかのように太い幹が左右に割れた「武蔵」、幹の中央に大きな穴が空いた「道行」など、その個性が見どころとなっている。

 幹の表皮だけを残し、木の棒に支えながらも花を付けている盆梅もあり、鈴木さんは「杖をついて花を咲かせるようすに、高齢の方が元気づけられている」と話す。

 「ライバル」の長浜盆梅展が3万人を超える観覧客でにぎわうのに対し、こちらは2000人を割り込む。このため、今年は会場内で「ミニ蘭展」を開催して色とりどりの洋ランを並べているほか、子どもたちも楽しめるように金魚すくいのコーナーも設けた(1回100円)。

 「今年の目標は1万人」と意気込む鈴木さん。「雪化粧の伊吹山と盆梅を一緒に楽しめ、バリアフリーなので車椅子でも入場できる。長浜にはない魅力がいっぱいです」と来場を呼びかけている。

 入場料は大学生以上400円、中高生200円、小学生以下無料。「探梅」「賞梅」「送梅」と何度も梅の花の表情を楽しめるフリーパスは1000円。午前9時半から午後4時半、3月12日まで。問い合わせはグリーンパーク山東℡(55)3751。

2023年2月6日

近江米食味コンクール 杉野の米が2年連続入賞

有機肥料ネットワークのメンバー

 木之本町杉野の住民有志でつくる有機肥料 杉野米ネットワークの木下國保さん(68)は「近江米食味コンクール」(近江米振興協会主催)で優秀賞を受賞。地元米のブランド化を目指している同グループからは2年連続の入賞で、喜びの声があがっている。

 杉野の田んぼは棚田で、除草や水管理が難しい上、サルや鹿による獣害もあり、収量が少ない。しかし、寒暖差があり、森のミネラルを豊富に含んだ谷川の水を使っているため、おいしい米がとれる。グループの代表・宮前英之さん(68)は10年前、化学肥料などを使わない稲作を開始。地元米のブランド化を図ろうと、木下さんや山根税さん(67)、佐々木與惣雄さん(71)とネットワークを立ち上げ、協力しながら栽培技術の向上を図っている。

 メンバーは「量より質」にこだわった米作りを目指し、牛糞による土作り、油カスの施肥などにこだわったところ、「黄金色の稲穂」「魚沼よりうまい」などと評判に。「谷水育ち杉野米」として販売すると飛ぶように売れた。

 令和3年度、同コンクール「環境こだわりコシヒカリ部門」で宮前さんが、同4年度は木下さんが110点の中から優秀賞を受賞。メンバーは「外部からの評価を得られた。自分たちがやってきたことは間違いない」と確信を持った。また、ブランド化による若者の就農、後継者の確保を目指す中、今年から木下清則さん(57)が加入し、目標に向け着実に前進している。

 4日、野洲市で表彰式があり、木下さんは「子や孫のために安心安全な米を作ろうと頑張ってきた。これからもこのグループで米作りをまい進したい」と語り、宮前さんは「入賞したことで、杉野米を皆さんに知ってもらう、きっかけとなった」と喜んでいた。

 なお、同コンクールでは湖北地域から、みずかがみ部門で大森憲一さん(落合町)、環境こだわりコシヒカリ部門でお米の家倉(小谷丁野町)、前田和宏さん(上八木町)が優秀賞を受賞している。

2023年2月6日

これからも笑顔いっぱいの学校に

神照小で150周年式典 新作演舞を披露

 今年で創立150周年を迎えた神照小学校で4日、記念式典が行われ、150周年記念事業のコンセプト「つながる歴史、照らす未来」を胸に、児童や地域住民らが節目を祝った。

 記念事業実行委員会の土田喜嗣会長は「150年を機に神小の長き歴史を振り返るとともに、その足跡から学び、良き伝統を未来につなげることが大切」とあいさつ。曽根昭信校長は150年前に学校を創設した先人の教育に対する熱意に敬意を表したうえ、「きょうから神照小学校の新しい良き伝統を築き上げていきましょう」と児童に呼びかけた。

 児童代表の國友日満里(ひまり)さん(6年)は「歴史や伝統がいっぱいある神照小学校で6年間学ぶことができたことを誇りに思う。これからも笑顔いっぱいの明るい神照小学校であってほしい」と語った。

 記念事業として約40年間使用してきた校旗が新調され、贈呈式では児童代表の吴靖磊(ごやすらい)さん(6年)が土田会長から新しい校旗を受け取った。

 また、150年を機に創作した演舞「天高く」が6年生によって披露された。「天高く羽ばたけ、神照の空のかなた♪」の歌にあわせ、両手を頭上に高く掲げるなど児童が息のあった踊りを見せていた。

 5月27日には創立150周年祭を開き、地域の歴史を振り返る写真展や絵画展、演舞披露、長浜北中ブラスバンド演奏、記念花火の打ち上げなどを予定している。

 神照小は明治6年(1873)に国友村の日吉神社境内に創立された「国友郁文学校」など複数の学校が母体となっている。地域には同7年創立の「将明学校」(南方村)、「弘徳学校」(相撲村)、同8年創立の「勉習学校」(口分田村)、同9年の「今村学校」(今村)と次々と学校が設立され、それらが統合して同19年に「尋常科国友小学校」、同22年の神照村誕生で「尋常科神照小学校」が成立した。