タイムリー放つ活躍 「甲子園目指す」
長浜北中3年の草野友雅君(15)の所属する硬式野球クラブチーム「大津瀬田ボーイズ」が関西選手権で準優勝した。草野君もフル出場して2点タイムリーを放つなど、チームの勝利に大きく貢献した。
関西選手権は第51回全日本少年野球大会(8月8日)が新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止となったことから、ボーイズリーグ関西ブロックが急きょ代替大会として同日、大阪シティ信用金庫スタジアムを拠点に開催したもの。
7月に行われた関西各支部予選を勝ち抜いた9チームがトーナメントで競い、大津瀬田ボーイズは初戦で神戸甲南を2対1のサヨナラで、準決勝で京都宇治を10対3の5回コールドで下した。決勝は播磨に5対10で敗れた。
草野君は主にライトを守り、打順は5番。滋賀予選の決勝戦では決勝点となる2点タイムリーを放ち、関西選手権でも準決勝で2点タイムリーを叩き出すなど攻守で活躍した。
小学2年から長浜北スポーツ少年団で野球を始めた草野君。小学生時代に県の次世代アスリート発掘育成プロジェクト「滋賀レイキッズ」に選ばれ、大津市を拠点に活動したのが縁で、中学生になって大津瀬田ボーイズに入った。練習は週末にあり、朝5時半に起床して電車で瀬田へ。県外からも強豪選手が集うチームで厳しい練習に励んできた。
7月の県予選で優勝し、全国大会まで1週間と迫った日、突然、大会の中止が発表された。全国で「第2波」とみられる新型コロナの感染が拡大したためだ。すぐさま、ボーイズリーグ関西ブロックが代替大会を模索し、急きょ関西選手権の開催が決まった。
「目標だった全国大会がなくなって落ち込んでいたが、関西大会を開いてくれてすごく感謝したい」と話す草野君。関西大会での準優勝に「ちょっと悔しいけど一生懸命やったし、満足のいく結果。この負けをバネにして、高校では甲子園を目指したい」と気持ちを新たにしている。