2026年3月6日

浅見市長が2期目初登庁

「改革と対話」掲げ市政前進へ

 2月の長浜市長選で再選を果たした浅見宣義市長が5日、2期目の初登庁を迎えた。市役所1階の市民交流ロビーには職員や市議、支援者ら約150人が集まり、拍手で出迎えた。浅見市長は女性職員から花束を受け取り、笑顔で応えた。

 セレモニーで浅見市長は「本日から2期目が始まり、心を新たにしている」とあいさつ。1期目就任時に掲げた「前向きに何でもやりましょう」という呼びかけに触れ、「多くの事業、改革を進めることができた」と振り返り、職員らに感謝を述べた。

 2期目のキーワードには「改革と対話」を挙げた。少子高齢化や人口減少といった課題を見据え、「改革第2幕をこれまで以上のスピード感で進める」と強調。一方で「対話を通じて多様な意見を吸い上げ、意見が分かれる分野も丁寧に調整する」とし、「さまざまな意見をいただく中で、反省すべきこともある。そうしたことも皆さんとともに受け止めながら、私自身も成長していきたい」と語った。

 2月の市長選は「対話」を前面に掲げる新人に約4500票差に迫られる接戦となった。選挙戦の結果も踏まえ、改めて対話を重視する姿勢を示した形で、「対話を重ねながら改革を進めることを大きな柱として、市政運営にあたる」と語った。

 浅見市長は「市政が1期目以上に成長し、市民に『長浜市に住んでよかった』と感じてもらえるまちにしたい」と決意を述べ、「市役所のチーム力で長浜市を前へ進めよう」と呼びかけた。

2026年3月6日

びわサッカースポ少、滋賀の頂点に

U11県大会制す、7年ぶり関西大会出場へ

 びわサッカースポーツ少年団(びわSSS)が2月に行われた「SFA第49回U11サッカー選手権大会」(日刊スポーツ杯第32回関西小学生サッカー大会滋賀県大会、第10回JAバンク滋賀杯新人戦少年サッカー大会を兼ねる)で優勝し、滋賀の頂点に立った。各地区予選を勝ち抜いた32チームが集う県大会で、激戦を制しての快挙となった。

 1回戦は能登川フットボールクラブを4—2、2回戦は里東フットボールクラブブルーを3—1で撃破。準々決勝は里東フットボールクラブイエローと0—0で並び、PK戦を4—3で制した。準決勝はFCアドバンスに1—0で競り勝ち、決勝はSV ROHDIAとの接戦を2—1。先制後に追いつかれ延長戦にもつれ込む死闘をものにした。

 田辺彰太監督は「地区予選から試合を重ねるごとにチームが成長し、選手一人一人が持てる力を最大限に発揮してくれた。1回戦から決勝戦までどの試合もとても難しい試合となったが、選手たちはどのような状況でもしっかりと対応できた」と選手をたたえる。

 キャプテンの呉竹叶羽さんは「滋賀県チャンピオンになれてうれしい。前半は失点が多かったが、後半は少なくできた」と振り返り、「関西大会では自分たちの最大の力を出し切る」と力を込めた。GKの落合志龍選手も「自分のセーブで失点を減らして優勝できた。関西大会でも活躍したい」と意気込む。

 チームは今月21日から大阪府堺市内で開かれるフジパンカップ2026関西U11サッカー大会に7年ぶりに出場する。

 なお、2026年度からチーム名は「びわクラブ」に変更される。随時、選手を募集している。

 選手は次の皆さん。

 落合志龍(びわ南5)、北野歩(彦根市・平田5)、小野隼也(彦根市・河瀬5)、田中穂花(びわ北5)、水谷飛翔(長浜北5)、西尾羽琉人(北郷里5)、松山昊(速水5)、草野翔映(南郷里5)、河原林岳(南郷里5)、呉竹叶羽(南郷里5)、仁添陽斗(びわ南4)、澤田創太(虎姫学園4)。

2026年3月4日

空き店舗、分割利用で創業後押し

大通寺表参道にオムライス店とゲストハウス

 大通寺門前の表参道(元浜町)の一角に5日、オムライス専門店「洋食堂おむひこ」と、交流型宿泊施設「ゲストハウスミカタ」が同時オープンする。長浜商工会議所などが主導する中心市街地の空き店舗を活用した新たな創業支援の取り組みが実を結んだ形で、1物件を2事業者で分割利用する形での開業は、市内では珍しい試みという。

 中心市街地は、新型コロナウイルス禍からの回復や観光客の増加を背景に来街者数が持ち直しつつある。2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」放送もあり、観光需要の高まりが期待される。一方で、人口減少や商店主の高齢化に伴う空き店舗増加が課題となっている。

 こうした中、第3セクターの長浜まちづくり、長浜商工会議所、市が連携し、不動産会社の協力を得て「空き店舗活用スタートアップ支援」を実施。面積の広い物件を2者で分割して借りることで、初期投資や家賃負担を抑え、創業しやすい環境を整えた。固定家賃を相場より低く設定し、売上高に応じた歩合家賃を組み合わせる仕組みで、軌道に乗るまで伴走支援する。

 物件は元居酒屋で、コロナ禍での撤退後、空き店舗となっていた。市街地を流れる米川に面し、川面を望む風情ある立地。

 1階に店を構えた「洋食堂おむひこ」は、高山保さんが移動販売で展開してきたオムライス専門店。2018年までの9年間、駅前通りで営業していたが閉店。23年から各地で移動販売車による出店を重ね、再起を模索してきた。観光客が多く訪れる通りでの再出発に「街歩き客の回遊促進と地域活性化につなげたい」と意気込む。

 一方、2階に客室を設けた「ゲストハウスミカタ」は、長浜市出身の早川康輝さんが開業する。学生時代に東南アジアなど11カ国を巡った経験から宿業を志し、東京都内のゲストハウスで運営全般を学んだ。ゲストハウスは素泊まり中心の手頃な宿泊拠点として整備し、「街と旅人、宿の三者がまた会いたくなる場の創出を目指したい」と話す。

 空き店舗対策と創業支援を兼ねた今回の取り組み。大通寺では北近江豊臣博覧会が開かれ、表参道は例年以上の人出でにぎわう。通りに新たな灯がともったことで、回遊性向上とさらなるにぎわい創出への期待が高まりそう。

2026年3月4日

長浜の2人、ジュニア五輪へ

桐畑さん、清水さん  大回転で代表切符

 第41回おじろジュニアスキーアルペン競技記録会兼近畿ブロックジュニアオリンピック選考会が2月23日、兵庫県のおじろスキー場で開かれ、長浜市内の中学生2人が大回転(ジャイアントスラローム)で入賞し、ジュニアオリンピック出場を決めた。

 出場を決めたのは、西田SSクラブ所属の桐畑莞爾さん(余呉小中9年)と清水達さん(浅井中1年)。近畿大会で桐畑さんが3位、清水さんが5位に入り、全国への切符をつかんだ。

 全国大会は24日から29日まで、北海道上士幌町のぬかびら源泉郷スキー場で開催。2人は大回転と回転の2種目に出場する。

 おじろの選考会のコースは距離約942㍍、標高差220㍍、最大斜度38・9%。急斜面と緩斜面が入り交じり、荒れた雪面にバランスを崩す選手も目立ったが、桐畑さんは1分52秒11、清水さんは1分56秒00で滑り切った。上体を低く保ちながらの安定したカービングターンが光った。

 桐畑さんは「全国中学校体育大会では思うような結果を残せなかった。今回は自分が納得できる成果を出したい」と雪辱を誓う。冬季五輪に滋賀県出身の中西凜さんが出場したことに触れ、「県内大会でお会いすることもあり、身近なところで偉大な先輩に刺激を受けた」と語った。スキー歴は10年。長野や岐阜でのレーシングキャンプや各大会への出場を重ねて技術を磨き、夏場は陸上トレーニングに励んでいる。

 清水さんは「一瞬も気を抜かず全力で滑り切り、上位を目指したい」と力を込める。冬季五輪で世界のトップ選手の攻める姿勢に刺激を受け、「大舞台で力を出し切れるよう日々練習している」と話す。スキー歴は9年。長野での合宿や週末の雪上トレーニングに励み、荒れた斜面でも安定したターンを刻めることが強みだ。

2026年3月3日

県内7人目の快挙 暗算十段に合格

米原の山本さん、24回目の挑戦で栄冠

 米原市大鹿の山本瞬正さん(16)=彦根東高1年=が、1月に実施された全国珠算教育連盟の暗算検定で最高位の十段に合格した。県内では7人目、米原市内では初の快挙となる。

 暗算検定は、掛け算、割り算、見取り算の3種目各40問を3分以内に解く。桁数は最大8桁、小数点以下第6位に及ぶ問題もあり、1問当たり平均4・5秒以内で解答しなければならない。1問5点で、全種目190点以上が合格基準という難関だ。

 山本さんは幼児期から数字に親しみ、小学校入学直前から米原市天満の鈴木珠算塾に通い始めた。入塾時に渡された九九のCDでほどなく暗記し、頭角を現した。小学6年で九段に合格したが、十段の壁は厚く、その後は2カ月に1度の検定に挑戦を重ねた。あと1問届かないこともあり、正答率に加えて解答の文字の丁寧さも課題となった。計算が合っていても、判読できなければ得点にならないためだ。

 それでも「受け続ければ合格できる」と自らを信じ、挑戦を継続。24回目で悲願を達成した。合格を知った瞬間は「うれしかった」と笑顔を見せる。

 高校ではクイズ研究部に所属。「そろばんで培った記憶力と集中力が、クイズや勉強にも生きている。続けてきて良かった」と話す。次の目標は全日本選手権で100位以内に入ること。昨年は324位だっただけに、「さらに上を目指したい」と前を向く。

2026年3月2日

近江鉄道が「ICOCA」導入

JRの乗降スムーズに、1日出発式

 近江鉄道で1日から、JR西日本のICOCA(イコカ)システムの導入が開始。初日に彦根駅で、三日月大造知事らが出席して出発式が開かれた。

 ICOCAは切符の機能を搭載したカードで、チャージして改札機にタッチするだけで乗車区間の運賃が自動的に精算される。近江鉄道線での導入によって、JR線からの乗り換えがスムーズになる。

 上下分離に合わせて同社と近江鉄道管理機構が導入に向けて準備。ICOCAのほか、サイト上で近江鉄道線の定期券や企画の乗車券を購入できる「iCONPASS」、近江鉄道線の運賃として3000円以上チャージした者に利用額の10%を付与する「WESTERポイント」、小学生の乗車一回の運賃が10円になる「こども用ICOCA」の導入も開始した。

 ICOCAなどの導入によって、紙の切符の販売が2月28日で終了したため、現金で乗車する場合は整理券での乗り降りとなる。障害者など特殊割引乗車券は係員のいる駅で紙の切符が継続して販売される。

 1日に彦根駅ホームで開かれた出発式には三日月知事やJR西日本京滋支社の財剛啓支社長、近江鉄道の藤井高明社長らが出席。知事は「スムーズなサービスの導入が始まりよかった。年代に合わせて、新たなサービスも開始または継続されることはとても心強い」とあいさつ。藤井社長は「6月には創立130周年を迎える。これからも利便性とサービスの向上に努めたい。ICOCAの導入を新たなスタートにしたい」と述べた。

 ICOCAのキャラクター「カモノハシのイコちゃん」と駅長がちゃこんも参加してのテープカットの後、事前応募のあった小学生9人がこども用ICOCAを使って改札をタッチする体験をして乗車して行った。

(滋賀彦根新聞)

2026年3月2日

相次ぐ特殊詐欺 3件で計508万円被害

還付金・ロマンス・宝くじ当選

 長浜署は2月27日から3月1日にかけ、特殊詐欺事件3件の発生を発表した。被害総額は計約508万円に上る。

 手口は医療費の還付名目でATMへ誘導するもの、マッチングアプリで親密さを装いもうけ話を持ちかけるもの、宝くじ当選金の受け取りに手数料を求めるもの。いずれも全国で繰り返されてきた典型的な詐欺の構図だった。

 ATMで還付金が支払われることはなく、手数料を払えば高額当選金が受け取れるという仕組みも存在しない。マッチングアプリで知り合った異性からのもうけ話やSNS上の投資話を含め、金銭を求められた場合はどんな理由であれ詐欺を疑い、慌てず警察に相談する冷静な対応が求められる。

■「医療費控除ある」

 市内のパート従業員の女性(68)は特殊詐欺(還付金詐欺)で現金約188万円をだまし取られた。

 同署によると、2月17日午前10時ごろ女性宅に長浜市役所職員を名乗る男から「先日、医療費控除の申請書類を送ったのですが確認していますか。期日が過ぎているので再発行の手続きをしてください」などと電話があった。さらに「後ほど銀行から連絡がある」と告げられた。

 その後、銀行員を名乗る別の男から電話があり、最寄りのATMコーナーへ行くよう指示された。女性は同日、市内のキャッシュコーナーで指定された電話番号にかけ直し、相手の指示に従ってATMを操作。7回にわたって現金を振り込んだ。

■異性に副業勧められ

 市内の会社員の男性(53)はSNS型ロマンス詐欺で現金約170万円をだまし取られた。

 同署によると、男性は2月11日、マッチングアプリを通じて女性を名乗る人物と知り合い、同日中に通信アプリ「LINE」でやり取りを始め、好意を抱くようになった。

 その後、相手から「ネットショッピングの発送手続きの処理をしてお金を稼いでいる」「損したことがない」「利益が出る」などと副業を勧められ、指定されたサイトに会員登録してホームページを開設。サイトのカスタマーサポートを名乗る者から「一旦、商品代金を振り込めば利益分が入金される」と指示を受け、指定された口座に送金したところ、実際に利益分と称する金額が振り込まれたという。

 これを信用した男性は、同月24日までの間、複数回にわたり送金を続けた。

■「1億5千万円、当選」

 大垣市内の製造業の男性(66)は特殊詐欺(ギャンブル詐欺)で現金約150万円をだまし取られた。

 同署によると、男性は2024年9月8日、SNSで知り合った外国籍を名乗る女から「宝くじの当選金が手に入る」「手数料を支払う必要がある」などとメールを受け取り、その後もやり取りを続けていた。

 最近になって再び連絡があり、「手数料を支払えば、日本円で約1億5000万円の当選金が受け取れる」と説明された。男性はこれを信じて、今年2月26日、指定された口座に現金を振り込んだ。

 男性は最近まで長浜市内に住んでいた。

2026年3月2日

市民69人の挑戦結実

プロと奏でた大合唱「歓喜の歌」

 公募で集まった市民合唱団とプロのオーケストラがベートーヴェンの交響曲第9番第4楽章「歓喜の歌」で共演する「ながはま第九コンサート」が1日、浅井文化ホールで開かれ、息の合ったハーモニーが会場を包み込んだ。

 「歓喜の歌」はコンサートの第2部で披露され、市民でつくる「ながはま第九合唱団」69人が大阪交響楽団の重厚な演奏に合わせ、ドイツ語で高らかに歌い上げた。合唱団は高校生から80代までの幅広い世代で、昨年9月から週1回の練習を重ねてきた。本番ではプロ楽団と息の合ったハーモニーを響かせ、フィナーレでは客席から大きな拍手が湧き起こった。終演後、団員たちは達成感に満ちた誇らしげな表情を見せていた。

 ソリスト4人も圧倒的な声量と表現力で楽団と合唱団の共演を支えた。長浜市出身の脇阪法子さん、米原市出身の岡田通利さんの2人は存在感ある歌唱を聴かせ、郷里でプロ楽団と共演を果たした姿に客席からひときわ大きな拍手が送られた。

 2018年大みそか、JR長浜駅とえきまちテラス長浜を結ぶデッキでの合唱をきっかけに動き出した「ながはま第九プロジェクト」。小さな思いつきから始まった取り組みは年々広がりを見せ、今回、本格的なオーケストラとの共演という形で一つの節目を迎えた。

2026年2月27日

大手門通り商店街に「長浜ワイナリー」

地元果実の魅力発信、自社醸造へ大きな一歩

 長浜大手門通り商店街にワインやシードルを気軽に楽しめる新店舗「長浜ワイナリー」がオープンした。代表の田中渉太さん(37)が、長浜産のブドウや和りんごを使ったワインとシードルの自社醸造に乗り出す拠点として整備したもので、観光地・黒壁スクエアにほど近い立地から地域の果実の魅力を発信する。

 同店は、2022年11月に北国街道沿いで開業した「Wine&Cidre NAGAHAMA」を移転・拡張し、名称を改めたもの。店舗面積は従来の約4倍に広がった。コンセプトの核は「長浜の果樹の魅力を、より多くの人に知ってもらう」こと。観光客が気軽に立ち寄れる立地を生かし、地元産果実の価値を伝える拠点を目指す。

 田中さんは西浅井町大浦出身。以前は長浜浪漫ビールに勤務していたが、「地域に密接に関われるお酒を造りたい」と独立。地元産果実を使ったワインやシードルの開発に取り組んできた。開業から3年余りを経て醸造スペースを設けた新店舗に移転し、「まだ本当のスタートラインにも立っていないが、自社ワイナリー設立という最初の目標に目処が立った」と語る。

 この間で最も苦労したのは、浅井長政も食したとされる「小谷城和りんご」の農園継承と管理。農業経験はほとんどなく、手探りのスタートだった。現在は地域の協力を得ながら栽培技術を磨いている。

 一方で、ワインやシードルを味わった客からの「美味しい」の一言が何よりの手応えだという。「厳しい意見を頂くこともあるが、それも参考と励みになっている。旅の素敵な思い出の一部になれたらうれしい」と笑顔を見せる。

 新店舗では年間約1万〜1万3000本の仕込みが可能な小規模設備を導入予定。醸造タンクを眺めながらワインを楽しめるレイアウトとし、見学や体験にも対応する。県内では珍しいシードル醸造にも取り組む。

 主力は、今荘ぶどう園のマスカットベーリーA、小谷城和りんご、彦根梨の3種。マスカットベーリーAは濃密な旨味と甘み、苺を思わせる香りが特徴。和りんごは酸味と渋みを生かした辛口シードルに、彦根梨は完熟の甘さを生かした味わいに仕上げる考えで、原料の個性を最大限に引き出す。

 今後約1年半かけて醸造免許取得を目指し、2027年夏から秋ごろの自社醸造開始を見据える。和りんごの収穫期に合わせたスタートが目標だ。

 田中さんは「これまで他社ワイナリーのタンクを借りていたが、全て自社で完結できるようになる。自由度が格段に上がり、どんなワインが生まれるか本当に楽しみ」と期待を込める。そして「観光しながら醸造現場が見学でき、その場で飲める。酒好きにとっては夢のような空間を実現するのが待ち遠しい」と目を輝かせている。

 営業時間は午前10時から午後5時まで。火曜定休(祝日の場合は営業)。詳細はhttps://oumiwine.shop/。

2026年2月27日

ホールに響かせ!歓喜の歌

市民69人がプロと共演  第九コンサート3月1日開催

 公募で集まった市民による合唱団とプロのオーケストラが共演する「ながはま第九コンサート」が3月1日午後2時から、浅井文化ホールで開かれる。ベートーヴェンの交響曲第9番第四楽章「歓喜の歌」を市民で歌い上げる「ながはま第九プロジェクト」の集大成となる舞台で、市民合唱団のメンバーは「きっと夢のような時間になる」と本番を心待ちにしている。

 合唱を担うのは「ながはま第九合唱団」。高校生から80代まで幅広い世代の市民69人が参加し、9月から週1回の練習を重ねてきた。「歓喜の歌」をドイツ語で歌うため語学講座や発音練習にも取り組んできた。

 共演するのは大阪交響楽団。指揮は中村貴志さん。ソリストは脇阪法子さん、上木愛李さん、蔦谷明夫さん、岡田通利さんの4人が務める。第1部には長浜市少年少女合唱団「輝らりキッズ」とカンターレ・ブリランテが出演する。

 同プロジェクトは2018年12月31日、JR長浜駅とえきまちテラス長浜を結ぶデッキで「歓喜の歌」を歌ったことをきっかけに始まった。19年には浅井文化ホールでピアノ連弾による公演を開催。22年12月には同ホールで第四楽章を披露し、24年3月にも公演を成功させている。

 「大晦日にえきまちの橋の上で第九を歌いたい。そんな思いつきからスタートしたながはま第九が、こうしてオーケストラとの共演を迎えられることに感動と感謝の気持ちでいっぱい」と振り返るのは川瀬順子さん(53)。「いろんな世代の人が集まり、ひとつの目標に向かうこと、大人になっても挑戦できる喜びを感じている」と語る。村山さおりさん(53)も「小さな思い付きから始まった活動が、ここまで壮大なスケールになった。オーケストラとの共演はきっと夢のような時間になると、今からワクワクしている」と心を躍らせる。

 1993年の長浜市制50周年記念公演で夫と娘と3人で第九を歌った小野節子さん(84)は、これまでに2回、このプロジェクトに参加。「ドイツ語も頑張って暗譜しました。中村先生の指揮でたくさんのメンバーやオーケストラと共に歌えることがとても幸せ。今回が人生最後の第九かもしれません。天国の夫も聴いてくれるでしょう」と話す。

 当日のプログラムは、第1部で「日本の春のうたメドレー」や「瑠璃色の地球」などを披露した後、第2部で交響曲第9番を披露する。チケットは全席指定で一般4000円、25歳以下2000円。未就学児は入場不可。長浜文芸会館、浅井文化ホール、木之本スティックホールのほか、ローソンチケット、電子チケット「teket」でも購入可能。残席わずか。

 問い合わせは長浜文化スポーツ振興事業団℡(63)7400へ。

2026年2月27日

米原高地学部の研究が最優秀賞

手作り装置で「霧の発生条件」探る

 県内の中高生たちの研究活動を支援する「滋賀ジュニアリサーチグラント」の成果発表会がこのほど開かれ、米原高校の地学部の研究「霧の発生条件について」が最優秀賞を受賞した。

 同グラントは、サイエンスとテクノロジー分野の次世代の産業創出のリーダー育成を目的に、県や県内大学、金融機関などの滋賀発成長産業発掘・育成コンソーシアムが活動費をサポートする取り組み。8回目の今年度は県内中高の8校が発表会に参加した。

 米原高の地学部の2年生6人は霧が発生する条件を研究。まず、彦根地方気象台で観測された霧の発生メカニズムを検証し「北西方向からの風が琵琶湖上で熱と水蒸気を獲得し、市内の空気と混合することで霧が発生している」と分析。

 アクリル板で作った50㌢四方の2つの立方体の間に仕切り板を設け、一つに水入りの水槽とヒーターを入れて暖かくし、もう片方に保冷剤とファンを入れて冷たくした実験を実施。一定の水蒸気の量と温度の高低差で霧が発生するメカニズムはわかっていたが、今回の研究によって、これまでは発生しないとされていた条件下でも霧が出る可能性がわかったという。

 部長の竹村亘平君(16)=彦根市=は「これまでのメカニズムとは違う条件でも霧が発生する可能性があることがわかり、データだけでなく、実際に実験をする大切さを知った」と話した。

2026年2月26日

伝統守りつつ、形変え

川道町でオコナイ、子どもや女性も参加

 五穀豊穣などを願う神事「オコナイ」が22日、川道町の川道神社で行われた。例年は雪の舞う中での開催だが、この日は青空が広がる穏やかな天候。子どもたちを先頭にした行列が地域を練り歩き、神社に鏡餅を奉納した。

 オコナイは湖北地域などに広く伝わる伝統行事。川道ではかつて、東村、西村、中村、藤之木村、川原村、東庄司村、下村の7つの「庄司(しょうじ)」ごとに、もち米一俵から作った大きな鏡餅を用意し、「献鏡屋台」と呼ばれる神輿状の台に載せて神社へ奉納してきた。拝殿前に巨大な鏡餅がずらりと並ぶ光景は、湖北随一の規模として知られてきた。

 しかし近年は少子高齢化に伴う担い手不足や住民の負担が課題となり、2021年から自治会主体へと運営を見直した。会場をコミュニティセンターに移すなど簡素化を図る一方、これまで中心だった男性に限らず、女性や子どもも参加できる形に改め、地域全体で支える行事へと姿を変えている。

 この日は、を打ち鳴らす子どもたちや、「カンバン」と呼ばれる法被姿の住民が列をつくって、センターから川道神社まで練り歩いた。境内では女性も加わって屋台を担ぎ上げ、拝殿に鏡餅を供えていた。

2026年2月25日

伊吹山の鬼伝説で縁結ぶ

迫力の広島神楽 長浜公演に大きな拍手

 「広島神楽 長浜特別公演~広島で受け継がれる伊吹山鬼伝説」が22日、長浜文芸会館で開かれ、日本武尊(やまとたけるのみこと)の鬼退治を描く「新編伊吹山」、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が大蛇を退治する「八岐大蛇」などが披露された。ドライアイスによる幻想的な演出や、鬼が妖術で蜘蛛の糸を放つ場面、花火を使った攻防など、趣向を凝らした演出が満席の会場を沸かせた。

 広島県は古くから神楽が盛んな地域として知られ、約300の神楽団が活動している。伝統的な神事の要素を色濃く残しながら、演劇性や娯楽性を加えた独自の舞台芸術として高く評価されている。

 この日の公演には、広島県安芸高田市で活動する上河内神楽団が出演。「新編伊吹山」では、日本武尊が伊吹山に棲む大鬼神を討つ物語を披露し、鬼と激しく渡り合って舞う場面が見どころとなった。鬼が妖術で蜘蛛の糸を繰り出す場面などもあり、日本武尊が鬼の毒牙に倒れる最期まで舞い続ける姿に観客は引き込まれていた。

 「八岐大蛇」では、赤や青、緑など色鮮やかな大蛇が登場し、舞台いっぱいにうごめいた。頭を高くもたげ、とぐろを巻きながら素戔嗚尊と対峙。口から花火を吹く場面では会場からどよめきが起こった。終演後には客席から大きな拍手が送られていた。

 公演を主催した一般社団法人「NEXTひろしま神楽プロジェクト」は、コロナ禍で公演中止が相次いだことに危機感を抱いた現役団員らが立ち上げた団体。県外公演の開催やSNS、動画配信の活用など、神楽の魅力発信と次世代への継承に取り組んでいる。

 昨年、安芸高田市の前市長の石丸伸二氏が講演で長浜市を訪れた際、長浜商工会議所会頭(当時)の大塚敬一郎氏と意気投合。伝統芸能を抱える地域同士として継承の重要性を共有したことが、今回の公演実現につながった。前彦根市長の和田裕行氏が橋渡し役を務めた。

 この日は、一時期滋賀に住んでいた石丸氏も登壇し、出演団員を紹介するなどした。「この公演は滋賀に住んで、伊吹山に接したのが出発点。多くの方の力を借りてきょうを迎えた」と語り、伊吹山を望む長浜の地で、広島に伝わる伊吹山の鬼伝説を披露できた縁への思いを語っていた。

 公演は長浜曳山文化協会が共催し、曳山まつりの三番叟も披露された。

2026年2月25日

センバツ出場の近江高を激励

杉本主将「市民に勇気と希望与える」

 選抜高校野球大会(センバツ)に出場する近江高校野球部の部員たちを招いた激励会が24日、市役所本庁舎1階ホールで開かれ、田島一成市長らが励ましの言葉を送った。

 激励会では待ち構えた市職員や市民らの拍手の中、選抜旗を手にした杉本将吾主将を先頭に部員20人らが登場。伊東洋校長が「昨年就任した小森博之監督は新しい近江の野球を築いている最中。2022年の春のように補欠校からセンバツ準優勝まで上りつめたような旋風を巻き起こしてくれると期待している。温かい声援をお願いします」とあいさつ。

 小森監督は「感謝の気持ちを持って、センバツにのぞむ。昨年秋の近畿大会で滋賀学園との同県対決で敗れたという、その悔しい気持ちをしっかり持ちながら、市民の皆さんに勇気や感動を持ってもらうために『颯爽はつらつ』というスローガンをもとに挑んでいく」と話した。

 武田弘和部長からの選手紹介後、田島市長は「練習の積み重ねの成果を甲子園で思う存分、発揮してほしい。新しい小森野球を楽しみにしています」と激励。市議会の和田一繁議長は「頂点をめざしてがんばってほしい。自分を信じて、仲間を信じれば必ず勝てる。全力で応援する」と励ました。

 最後に杉本主将は「代表校としての自覚と誇りを胸にがんばりたい。今大会は日本一になるチャンスがある。昨年の秋季大会での敗北の悔しさを持って練習してきた。市民の皆さんに勇気と希望を与えられるよう、近江の野球を甲子園で発揮したい」と意気込みを語った。

 センバツは3月6日に組み合わせ抽選会があり、19日に開幕。全国各地域から選ばれた32校が頂点を狙う。

(滋賀彦根新聞)