2025年9月26日

「旅する蝶」例年より早く飛来

西浅井のペンションにアサギマダラ

 西浅井町大浦のログハウスペンションのRudder(ラダー)に、「旅する蝶」として知られるアサギマダラが今年も飛来した。暑さの影響か、例年より早い訪れに代表の田中伸征さん(56)は「こんなに早く見られたのは初めて」と驚いていた。

 アサギマダラは春から夏にかけて北へ移動し、越冬のため秋になると南に戻る。長距離を飛ぶ蝶として知られ、南への通過途中の毎年この時期に西浅井町などを訪れる。

 同ペンションは蝶が飛び交う「バタフライガーデン」を目指し、2020年春からフジバカマやキバナコスモス、ヒャクニチソウ、蝶の幼虫のエサとなる草花など15種類ほどを植えたところ、フジバカマを求めて優雅に飛ぶアサギマダラの姿が毎年この時期に見られるようになった。

 田中さんによると、今年は昨年(9月26日)より1週間ほど早い19日にアサギマダラ1匹の姿を確認。ほかにナガサキアゲハなどの蝶も見られる。

 田中さんは「今年は猛暑の影響か、昨年より開花が早いため、飛来の時期も早くなったのでは。朝になるとひらひらと舞い降り、夕方に優雅に帰るアサギマダラの姿がとても美しい。飛来数もこれから増えてくると思う」と話していた。見ごろは10月中旬まで。

 アサギマダラを観察できるバタフライガーデンはオープンカフェの敷地内にある。カフェでは地産地消のオムライスや自家製パンのフレンチトースト、コーヒーなどが楽しめる。営業時間は午前11時から午後4時まで。不定休。

2025年9月18日

「平和への祈り」込め奉納揮毫

近江高書芸部員が県護国神社で

 国際平和デーの9月21日に合わせて、世界平和への祈りを込めて全国各地の護国神社で奉納が行われている。彦根市尾末町の滋賀県護国神社では15日、近江高校書芸部の部員たちが「祈」などの文字を書いた。

 聖徳太子の十七条憲法を世界遺産に登録するため、和の精神を広く伝えていこうと、同憲法に登場する「以和為貴」に賛同する全国の書家ら有志が「和プロジェクトTAISHI」を企画。2017年から国際平和デーに合わせて全国各地の護国神社で奉納揮毫を実施している。

 滋賀県護国神社では2021年から行われており、5回目となった今年は近江高書芸部の1年から3年までの部員5人が参加。拝殿で山本大司宮司から部員一人ずつが祈とうを受け、プロジェクトの宮本辰彦代表が「戦没者の遺族が孫やひ孫世代になり、護国神社をまもる者が少なくなってきた。先人の方々の礎に今の平和があることを忘れず、護国神社を皆さんの手で支えてほしい」とあいさつ。

 その後、桜模様入りの縦94㌢、横300㌢の障子紙の真ん中に朱墨で「祈」を書き、部員一人ずつが「恒久平和」「以和為貴」「千里同風」「安穏無事」「四海波静」文字を墨で書いた。

 部員たちはこの日に向けて約1カ月間、書の練習を重ね、本番では15分ほどで完成させた。部長の杉浦さん(18)は「お年寄りも若者も私たちが発信するスマイルメッセージで、彦根から日本や世界中が平和で笑顔で過ごせる世になることを祈っている」と話した。完成した作品はアルプラザ彦根に展示される予定。

2025年9月12日

国民スポーツ大会、会期前競技始まる

 第79回国民スポーツ大会の会期前競技が6日、長浜市など県内各地で始まり、各都道府県の代表選手が熱戦を繰り広げている。豊公園自由広場では9日にかけてバレーボール競技のビーチバレーボールが行われ、少年男子と少年女子の部に高校生ペアが出場。炎天下の砂コートで熱戦を展開していた。

 滋賀勢は7日に下元琉煌(比叡山高3年)・吉見元気(同2年)ペアと、脇坂湖晴(八幡高3年)・奥野優凪(草津東高2年)ペアが出場。ペアの連携が勝敗を左右する競技だけに、声をかけ合いながらボールをつなぐ姿が印象的だった。

 両ペアとも2回戦で敗退したが、観客席からの「いけいけ滋賀」の声援に押されて白熱の攻防を繰り広げ、スパイクを決めるたびに大きな拍手と歓声が沸いた。

 

 

 県民共済ドーム長浜では、公開競技のゲートボールが6、7日行われ、女子チームが3位入賞を果たした。

 ゲートボールは5人1組のチーム戦で、スティックでボールを打ち、3つのゲートを通過させゴールポールに当てることで得点を競う。戦略性と技術が勝敗を分ける。高齢者を中心に親しまれているが、世代を問わず楽しめる。

 国スポには地区予選を勝ち抜いた男女31チームから16~90歳の選手が出場。6日にリーグ戦、7日に決勝トーナメントを行った。

 女子の部の滋賀県勢は田中光子(81)、伊藤淑子(80)、宿谷孝子(77)、坂東暁美(74)、須田ちづ子(69)の5選手が出場し、リーグ戦を2勝1敗で突破。決勝トーナメントでは準決勝で今大会優勝の埼玉に敗れたものの、気持ちを切り替えて臨んだ3位決定戦で序盤から優勢に試合を進め3位入賞を果たした。

 昨年佐賀県で開かれた国スポで準優勝した滋賀男子チームはリーグ戦で敗退した。

 

 

 水泳競技・オープンウォータースイミング(OWS)は10日、南浜町の琵琶湖特設会場で開催された。

 OWSは海や湖、川など自然の中に設けたコースを泳ぐ競技。男子の部に35人、女子の部に30人が出場し、琵琶湖沖に浮かべた4つのブイを時計回りに泳ぐ5㌔のコースで順位を競った。

 男子の部に滋賀代表として出場した本山空選手(22)=草津市、県スポーツ協会所属=は途中で先頭に躍り出てレースのスピードをコントロール。ライバル選手のスタミナを奪う作戦で、ゴール直前までトップ争いを演じ、56分59秒1でフィニッシュ。1位選手と2・8秒差、3位選手とわずか0・1秒差で4位となった。

 今回で5回目の国スポ(国体含む)出場となった本山選手。一時は引退を決め半年間ほど練習から遠ざかっていたという。「僕の可能性を信じて協会の方々らが応援してくださったおかげで、全国の舞台に帰って来られた」と周囲のサポートに感謝の気持ちを述べていた。南浜でのレースについて「淡水は浮かないので泳ぎ方に工夫が必要だが、きょうは風も波もなく、プールと変わらない環境だった」と話していた。

 男子の部は南出大伸選手(和歌山県)が56分56秒3で、女子の部は梶本一花選手(大阪府)が1時間1分49秒1で優勝した。滋賀代表の山花咲選手(16)=守山市、草津東高1年)は24位だった。

 会場には地元のびわ南小の全校児童164人が応援に駆け付け、スティックバルーンを叩いて選手に声援を送っていた。

 レースは開始時刻を予定より約2~5時間前倒しして、男子が午前8時、女子がその5分後にスタートした。厳しい残暑で日中の水温が高く、大会中止の規定となる31・0℃に迫る日が続いていたことから、前日の9日に開始時刻の前倒しを決定した。この日のレース前の水温は29・1℃だった。

2025年9月10日

虎神殿に阪神優勝を報告

JR虎姫駅前にファン集う「日本一を」

 阪神タイガースが7日、甲子園球場での広島東洋カープ戦に2対0で勝ち2年ぶり7回目のセ・リーグ優勝を決めたことを受け、JR虎姫駅前に建立されている「虎神殿」で8日、地元の虎ファンらが優勝報告を行った。

 虎神殿はタイガースがリーグ優勝した2003年に地元商店街の有志が整備し、張り子の虎を祀っている。この日は、虎神殿の世話を続けている大寺町の多賀冨美男さん(72)ら11人が集って阪神優勝を報告。あわせてクライマックスシリーズ突破と日本シリーズの制覇を祈願した。遠くは神戸市や日野町から訪れたファンもいた。

 また、虎神殿に訪れた人や虎姫駅の乗降客に藤川球児監督が口にする「ノンシュガー 果実のど飴」と、岡田彰布前監督の好物の「パインアメ」を配り、喜びを分かち合っていた。

 NPB最速記録となる9月7日での優勝に「こんな強い阪神は見たことがない。たとえ序盤で負けていても逆転の期待感が常にある」と多賀さん。神殿の横に優勝へのマジックナンバーを掲示して毎日更新し、優勝へのカウントダウンを楽しんできた。

 今年の阪神は藤川監督の人気に押されファンのチケット争奪戦が過熱。多賀さんもチケットが取れず甲子園で応援できたのはわずか2回だった。「必ず日本一になる。これからもテレビで一生懸命応援したい」と話した。

2025年9月8日

瀬古選手、東京・世界陸上の代表選出

男子走高跳、日本歴代2位タイの記録で突破

 県スポーツ協会所属で、長浜市を拠点に活動する陸上スクール「FAAS T&F」の特別コーチも務める瀬古優斗選手(27)=男子走高跳=が13日開幕の東京世界陸上の日本代表選手に選ばれた。日本陸連が2日発表した。

 瀬古選手は8月15日に行われた「ANG福井」で日本歴代2位タイとなる2㍍33を跳び、世界陸上の参加標準記録を突破した。これまでの自己記録を6㌢も超える大きな跳躍で、日本代表選出を大きく手繰り寄せた。

 瀬古選手は大津市出身で、草津東高、中京大学を経て、現在は同協会所属。国内外の大会で上位入賞を重ねてきた。昨年はパリ五輪出場を射程圏内に収め、FAAS主宰で陸上仲間の森善哉さん(27)=細江町=がクラウドファンディングを企画するなどして応援していたが、昨年の日本選手権の成績が7位と伸びず、出場を勝ち取ることができなかった。

 その後は世界陸上を目指して練習に励んでいた。そこで迎えた日本グランプリシリーズのANG福井。2021年に跳んだ自己記録を3㌢更新する2㍍30を3回目にクリア。世界陸上の標準記録となる2㍍33に挑戦し、ノータッチでバーを越えるとガッツポーズを見せた。日本記録となる2㍍36にも挑戦したが、これは失敗した。

 「2023年ブダペスト世界選手権、2024年パリ五輪と2年連続で代表の座を逃した」とこれまでの悔しさを振り返る瀬古選手。「今シーズンは三度目の正直で代表の座を勝ち取れた。これからの自信にしたい」と語る。

 高校時代までは全国大会への出場経験もなく、日本代表の肩書きは23、24年のアジア室内陸上のみ。このため世界の舞台を目指して、東京五輪の走高跳の強化スタッフを務めるなど多くのトップアスリートを育成してきた福間博樹さんに指導を仰いだ。世界陸上の代表選出に「これまで応援してくれたすべての方への感謝とともに世界陸上を楽しみたい」と語る。

 FAASで瀬古選手と一緒に中高生を指導し、選手活動をサポートしてきた森さんは「昨年の日本選手権は7位、今年は5位と追い込まれていた。ANG福井ではスパイクが壊れるトラブルもあったが、冷静に対処できた。めったに見せないガッツポーズが彼の喜びぶりを示していた」と振り返り、「彼にとってはこれからが本当の勝負。世界陸上を皆さんと一緒に見守りたい」と話している。

 なお、瀬古選手は国民スポーツ大会への出場も決まっている。

2025年9月5日

豊栄建設、働きやすさ三つ星

女性活躍推進で県が認証、長浜初

 女性の活躍を促進する県の女性活躍推進企業認証制度に基づき、細江町の豊栄建設が最高位の「三つ星企業」として認証を受けた。

 認証制度は2015年に始まり8月28日時点で342社が認証されているが、最高位の三ツ星は同社を含め11社のみ。長浜市内では同社が初めての認証。

 三つ星認証には32項目ある取り組み基準のうち26項目以上を達成することに加え、課長相当職以上の女性比率が30%以上であることが要件。

 同社は子育て世代を支援する国認定制度「くるみん」を3度取得するなど社員の働きやすい環境づくりに力を注いできた。残業削減やワーク・ライフ・バランスの推進、女性技術者の育成にも積極的に取り組んでいる。

 県庁で行われた認証書授与式には同社の森善和社長と女性活躍推進係の伊藤洋子さんが出席。岸本織江副知事から認証書を受け取り、意見交換を行った。森社長らは「男性も子どもの出産や運動会などで気楽に休んでもよいという雰囲気を昔からつくってきた」「従業員の家族や地域の子どもが会社に遊びに来られたりする。雪の時は、会社が地域の雪かきなどをしている。普段から地域とのつながりを大切にしている」「女性も資格取得のために勉強をしており、会社が支援している」などと日ごろからの社内外での取り組みを説明。「普段から当たり前にやっていることを認めていただいた。これからも継続していきたい」などと話していた。

 岸本副知事は「10年前から始まった認証制度の中で三ツ星企業は11社目。長浜の地から他の企業をリードしてもらいたい」と声をかけていた。

2025年9月1日

長浜舞台のSFコメディ映画「ジモトループ」制作

堤監督 CFで支援呼びかけ

 長浜市を舞台にしたSFコメディ映画「ジモトループ」の制作が進んでいる。物語は「地元から出ようとするとその日の朝に時間が戻ってしまう」という謎のタイムループに囚われた女性が、地元脱出を目指して奮闘する姿を描く。

 主演はNHK連続テレビ小説「あさが来た」「べっぴんさん」に出演した畦田ひとみさん。本作が映画単独初主演となる。同級生役を映画「ブラックホールに願いを!」の岡崎森馬さんが務めるほか、滋賀県出身の元AKB48の濵咲友菜さんや長浜市を拠点に活動するタレント・もえりーぬさんら、滋賀・関西出身者を中心にしたキャストが集結した。

 監督・脚本は長浜市神照町出身の堤真矢さん(39)。堤さんは中学生の頃に見た「スター・ウォーズ エピソード1」に魅了され、映画を撮るようになったという。長浜北中時代には1時間40分のSF長編映画を自主制作して文化祭で上映。虎姫高では演劇部に所属して脚本や演出を学んだ。進学先の九州大芸術工学部画像設計学科や武蔵野美術大大学院造形研究科デザイン専攻映像コースでは映画づくりに没頭した。

 現在は東京を拠点にフリーランスで映像制作を行う傍ら「Tick Tack Movie」名義で映画を制作している。コロナ禍の東京をポップに描いた「もうひとつのことば」(2021年)は国内外の映画祭で評価を受けている。

 音楽は同じく長浜市出身で滋賀県高校野球ハイライトのテーマ曲などを手掛ける服部良夢さんが担当。映像と音楽の両面で長浜ゆかりの創作陣が集う。

 撮影は今年5月に全体の6割ほどを終えており、10月に後半撮影を経て来春の完成を目指す。

 撮影費用などを募るクラウドファンディング(CF)を10月31日まで実施し、目標金額は200万円。支援金は後半撮影費やポストプロダクション費、映画祭出品・劇場公開活動の資金に充てる。返礼品はオリジナルTシャツやエンドロールへの名前掲載など。

 「長浜で過ごした中学時代に初めて映画制作を経験し、いつか故郷を舞台にまた長編映画を作りたいと思い続けてきた」と語る堤監督。今作では「『人生の半径は自分で決める』というテーマのもと、地元を出たい、出られない、という葛藤をSF的な仕掛けで描く。ご当地映画の枠に留まらず、あらゆる人が生き方を広げる勇気を持てるような、普遍的なエンターテインメント作品を目指す。ぜひ応援いただき、この作品を一緒に完成させてください」と協力を呼びかけている。CFはhttps://motion-gallery.net/projects/jimotoloopから。

2025年8月29日

伊勢型紙で描く美の世界

元浜町のこめかで、玉置さんの作品展

 着物染めの型紙として1000年以上の歴史を持つとされる「伊勢型紙」の技法を使い、絵画的表現を楽しんでいる大垣市の玉置廣さん(76)の作品展が元浜町の「コーヒー&ピザこめか」で開かれている。細やかな彫りが生み出す繊細な美の世界がさっそく来店者の目を引いている。

 伊勢型紙は、柿渋を塗った美濃和紙3枚を貼り合わせ、燻製と乾燥を繰り返して強度を高めた「渋紙」を使う。そこに細かい文様を彫り抜き、布地を染める際の型紙として用いてきた。紀伊半島を中心に職人技が伝承されてきたが、現在は染色にとどまらず、美術工芸作品としても注目を集めている。

 玉置さんが伊勢型紙に出会ったのは7年前。新聞に載ったカルチャー講座の紹介記事がきっかけだった。現役時代は印刷会社で製版を担当し、文字の切り貼りを手作業で行っていた経験もあり、細かい作業に抵抗はなかったという。それでも、線を一つひとつカッターで彫り抜く作業は気が遠くなるような緻密さを求められ、制作できる作品は年間10点ほどに限られる。

 こめかには、喜多川歌麿の美人画「ポッピンを吹く娘」や、アール・ヌーボーを代表する画家アルフォンス・ミュシャの「月桂樹」などを題材にした作品のほか、着物の古典模様をデザイン化したものなど計10点が並ぶ。

 「多色刷りの原画を一色で表現する難しさが張り合い。完成した時の美しさは、歌麿には悪いが原画よりこちらの方がいいと感じることもある」と玉置さんは笑う。

 さらに「伊勢型紙を知る人はほとんどいない。今回の展示を通して、1000年を超える歴史を持つこの技法の魅力を知ってもらえれば」と語る。展示は9月23日まで。

2025年8月27日

「湖岸を裸足で歩ける砂浜に」

米原市世継の小川さん、清掃毎日続ける

 「子どもの頃のように、裸足で湖岸を歩ける砂浜に戻したい」。そんな思いを胸に、米原市世継の小川光康さん(70)は、自宅前の琵琶湖の湖岸で毎日清掃を続けている。散歩やサイクリングを楽しむ人が腰を下ろせるベンチやテーブルの設置も計画しており、清掃関連機材を含めその購入資金をクラウドファンディング(CF)で募っている。

 小川さんの幼少期、遊び場は自宅近くの湖岸だった。流木や枝は当時も漂着したが、住民が風呂の焚き付けや薪として持ち帰り、自然にきれいな砂浜が保たれていた。「台風の後は、流木や枝の取り合いでした」と振り返る。

 しかし今は、流木に加えペットボトルや空き缶も打ち寄せ、ごみが目立つようになった。定年退職を機に「共に暮らしてきた琵琶湖に恩返しを」と清掃を始め、市や地域の活動にも積極的に参加してきた。

 2年ほど前に流木などのごみを取り除いたが、今年に入りまた散乱。そこで「本格的な環境整備活動が必要」と決意し、4月12日からは荒天以外のほぼ毎日、朝は午前5時ごろ、夕方は午後6時ごろから清掃に取り組み、流木の回収やごみ拾い、除草などに汗を流してきた。

 「空き缶や空き瓶は1日で30個は流れ着く。ライターも多い」と嘆くが、「最近はいつもありがとう、と声を掛けられることもあります。うれしいですね」と笑顔を見せる。

 活動を知った住民からも協力の声が届き、活動は少しずつ広がっている。「裸足で歩ける琵琶湖の会」も立ち上げた。

 琵琶湖に突き出た揚水場跡地には木が生い茂って荒れ放題だったが、小川さんの活動を知った県土木事務所が木々を伐採し重機で整地。広さは約200平方㍍で、琵琶湖の夕景を楽しめる絶好のビューポイントとなった。

 CFで募っているのは電動のこぎりや流木の粉砕機の購入資金で、これらを導入することで清掃活動をより効率化する。また、揚水場跡地にベンチやテーブルを置き、訪れる人たちが一息つける場所を整えたい考えだ。CFの目標額は50万円。返礼品には琵琶湖の風景のフォトカードや七夕いちご園のいちご、米原産のキヌヒカリ、鮒ずしなどを準備している。

 小川さんは「湖岸の環境は世継以外でも悪化しており、各地域で同じ課題を抱えていると思う。清掃のほか、湖岸の環境を整備する必要性も感じている。私たちの活動がほかの地域でのきっかけになればうれしい」と話している。

 詳細はCFサイト「キャンプファイヤー」(https://camp-fire.jp/projects/860395/view?list=search_result_projects_popular)。募集は9月10日まで。

2025年8月22日

インターハイ400㍍リレーで優勝

洛南高・北村選手が米原市長に報告

 米原市世継の北村仁一朗選手(17)=京都・洛南高3年=が全国高校総合体育大会(インターハイ)陸上競技大会の男子4×100㍍リレーで優勝、100㍍でも自己ベストを更新して入賞を果たした。19日に米原市役所を訪れ、角田航也市長に報告した。

 北村選手は双葉中1年から陸上競技を始め、洛南高でも陸上部に所属。高校1年の時には同校OBの桐生祥秀選手から「3年のインターハイの時にどれだけ記録を残せるかが大事」とアドバイスを受けたという。それ以降、「ほかの選手と同じ練習だと勝てない」との思いから、帰宅後に自宅前でトレーニングをしたり、休日に競技場で自主練習をしたりした。

 広島市内で開かれた今年のインターハイでは、7月26日の100㍍決勝で自己ベストの10秒38で7位入賞。翌日の4×100㍍リレー決勝では第一走を務め、大会新記録となる39秒49で金メダルを獲得した。

 金メダルを手に訪れた米原市役所で北村選手は「リレーでは高校新記録(39秒34)を狙っていたので悔しさがあるが、大会新記録なのでうれしかった。100㍍でも入賞でき、今後の陸上人生の糧になると思う」と笑顔を見せた。角田市長は「インターハイの記録は米原市民の一人としてとても喜ばしいこと。今後も大きな大会があるが、けがをしないよう練習し、ますます活躍されることを心から祈っている」と激励した。

 北村選手は今月30日の近畿陸上競技選手権大会や来月下旬のU20日本陸上競技選手権大会にも出場予定。今後の目標として「将来的には日本選手権の舞台で決勝にのぞみ、メダルを獲得できる選手になりたい。先輩の桐生選手は目標であり、超えたい選手」と意気込みを語った。

2025年8月18日

夫婦ホルンデュオ 「すいーと・ほーんズ」

ボランティアで出張演奏、「良かったよ」励みに

 勝町の伊藤誠一さん(60)・幸子さん(54)夫婦で活動するホルンデュオ「すいーと・ほーんズ」が湖北地域を中心にボランティア演奏に取り組んでいる。これまでに165カ所で演奏し、子どもから高齢者まで幅広い世代に音楽の魅力を発信している。

 誠一さんは中学・高校時代に吹奏楽部でホルンを演奏し、幸子さんも中学時代にホルンを経験。しばらく演奏から遠ざかっていたが、2015年に2人でユニットを結成し、18年からは地元の社会福祉協議会にボランティア登録。高齢者施設から保育園、地域イベントまで幅広い場で活動している。そのモットーは「ホルンの魅力を知ってもらい、演奏を通じて人に喜んでもらうこと」。

 最近ではギターやウクレレの演奏、歌唱も取り入れ、レパートリーは100曲以上にのぼる。9日には曳山博物館広場で開かれたイベントで「ドラゴンクエスト・ロトのテーマ」など約10曲を披露。会場に「ゲゲゲの鬼太郎」のコスプレをしたグループがいたことからアニメ主題歌を即興で演奏するなどして場を盛り上げた。

 ボランティア演奏のため無報酬で引き受け、必要なのは「場所と電源」のみ。音響機材はすべて持ち込み、200人規模の屋外イベントにも対応可能という。

 8月だけでも4回の出演があり、幸子さんは「喜んでもらえることが私たちの報酬。スケジュールが合えばどこへでも演奏に行きます」と語る。演奏後に寄せられる「良かったよ」という言葉が活動の喜びと励みになっている。

 音楽で地域に笑顔と元気を届けるホルンデュオ「すいーと・ほーんズ」。演奏依頼は長浜市社会福祉協議会℡(62)1804、米原市社会福祉協議会℡(54)3110へ。

2025年8月13日

ほっとできる場所「ほくほくこほく」

湖北地区の介護事業者らタッグ、毎月第3火曜、山本に開設

 湖北地区(旧湖北町内)の介護事業者が中心となってコミュニティづくりに取り組むプロジェクトチームを結成。毎月第3火曜に高齢者や子どもなど幅広い地域住民が集える場「ほくほくこほく」を湖北町山本に開設することになった。

 プロジェクトチームはれもん(湖北町山本)、真ごころ(湖北町今西)、まんてん小谷(湖北小谷郡上町)、ケアステーションかけはし(湖北町山本)、湖北真幸会(湖北町延勝寺)、リハビリデイサービス湖北(湖北町速水)の6者でつくり、長浜市や社会福祉協議会、湖北高月地域包括支援センターがサポートする。

 高齢者、子ども、障害者など幅広い住民が体操やゲーム、創作活動などを通じた交流を楽しんでもらう場をつくろうと、訪問看護ステーションれもん(湖北町山本)の隣にある「cafe学び舎」に開設する。

 4月のプレオープンでは椅子に座ったままできる体操や缶倒しゲームのほか、お茶やお菓子を楽しみながらの団らんタイムがあり、参加者が笑顔を弾けさせていた。

 第1回は今月19日午後1時半から。対象は湖北地区の住民。定員30人。参加費100円。「つながり、語らい、ほっとできる時間を一緒に過ごしませんか」と参加を呼びかけている。

 申し込みは湖北高月地域包括支援センター℡(85)5702へ。

2025年8月8日

長浜曳山まつりフォトコンテスト 入賞者決まる

金賞は「縁の下の力持ち」

 今春の長浜曳山まつりをテーマにしたフォトコンテストの入賞者が決まった。 実行委員会(漣泰寿会長)がインターネット上に設けた「長浜曳山まつりフォトサイト」で写真とコメントを募り373点の投稿があった。審査で金賞1点、銀賞5点、特賞7点、銅賞5点を選んだ。 最優秀の金賞には浦城一男さん(66)=名古屋市=の「縁の下の力持ち」が選ばれた。高砂山が演じた「義経千本桜」の一場面をとらえた作品で、「役者さんをクローズアップした訳でもない写真が金賞に選ばれるとは思いもよらないこと。役者さんを支える関係者のみなさんあっての曳山まつりだと思っております。背中しか写っていない皆さんのおかげでこの写真が撮れたのだと感謝しております」とコメントを寄せている。 特賞の滋賀夕刊新聞社賞には中嶋伸恵さん(44)=名古屋市=の「精悍なまなざし」が選ばれた。壽山の「仮名手本忠臣蔵」に出演した子ども役者の凛とした横顔を写し、「お化粧もとてもきれいなため、より目力を感じさせ魅力的です」とのメッセージを添えていた。 このほか、入賞者は次の皆さん。 ▽長浜市長賞=森篤志(米原市米原)▽曳山文化協会理事長賞=松伏祥吾(十里町)▽長浜観光協会長賞=辰巳順士(四ツ塚町)▽長浜商工会議所会頭賞=多喜信一(彦根市)▽長浜市教育長賞=遠藤秀隆(尊野町)▽特賞=こしだまほ(神奈川県逗子市)、辻正明(神前町)、鈴木邦生(横浜市)、重本美智子(名古屋市)、中立喜広(京都府亀岡市)、嶋津里美(高月町)▽銅賞=寺澤智恵(名古屋市)、箕田恵美子(野洲市)、福本一磨(平方町)、渡辺牧子(平方町)、小倉清典(南高田町)。

金賞 浦城一男さんの「縁の下の力持ち」

 

滋賀夕刊新聞社賞 中嶋伸恵さんの「精悍なまなざし」

2025年8月8日

思い出のヤンマー会館、写真で再会

高月まちセンで追憶展、内藤さん撮影

 ゴシック様式の尖塔をそびえさせ地域のランドマークとなっていた高月町東阿閉の「ヤンマー会館」(東阿閉公民館)。昨年、老朽化のため解体されたが、その姿をカメラで記録し続けた写真愛好家・内藤又一郎さん(72)=高月町西柳野=の写真スライド展が高月まちづくりセンターで行われている。 ヤンマー会館はヤンマーホールディングス(大阪市)の創業者で東阿閉出身の山岡孫吉氏(1888~1962)が1952年、私費を投じて建設・寄贈したもの。のどかな田園地帯にあって、高さ約30㍍の尖塔がそびえる会館は、多くの写真愛好家に被写体としても愛されてきた。 中学生時代からカメラを始め、湖北地域をフィールドに写真を撮り続けている内藤さん。日ごろから四季折々の会館の姿を撮影し、「朝日を後ろから受ける塔の姿が一番美しい」と語る。解体されることを知ってからは「自分にできることはこれしかない」とシャッターを切り続けた。 写真スライド展では解体が迫った2024年に撮影した写真を中心に「雪夜」「朱色の朝」「夏雲」「暁光と月灯り」「ダイヤモンドの輝き」などのタイトルで37点を紹介。季節や時間、角度によって表情を変えながら地域を彩った会館の姿を伝えている。また、写真リストではカメラの種類、レンズ、シャッタースピード、絞り、ISO感度を記載している。 内藤さんは「湖北にこんな素晴らしい光景があったことの証は、写真に確実に残せた。達成感と残念な気持ちと感謝の気持ちが入り乱れます」と追憶の言葉を寄せている。 写真スライド展は8月末まで。