2019年9月9日

「湖北虹工房」の3人、自助具作りに励む

利用者の笑顔と感謝の言葉を支えに

 病気やけがで、今まで使っていた箸やスプーンを使うのが難しくなった。腰が曲がらず靴下が履けない—。身体が不自由な障害者や高齢者の悩みを解消する便利な道具「自助具」を手作りするボランティアグループ「湖北虹工房」。結成から20年余りが経過してメンバーは高齢化したが、利用者の笑顔と感謝の言葉を支えに、きょうも自助具づくりに励んでいる。

 グループは障害者支援を目的に、長浜保健所の呼びかけで1998年に結成された。結成当初は20人を超えるメンバーがいたが、高齢化により次々と引退。現在は分木町の山本春男さん(83)、殿町の中川五郎さん(84)、勝町の福井俊文さん(77)の3人が活動している。

 月2回、長浜市社会福祉協議会浅井センター(内保町)に集い、病院や福祉施設などから依頼があった自助具の手作りに取り組んでいる。障害者や患者に直接会って困っている点や要望を聞き、3人でアイデアを出し合う。材料はホームセンターや100円均一ショップで揃えて加工している。

 手首の関節を曲げなくても使えるスプーン、グーで握れる箸、片手で使える爪切り、座ったまま1人で座薬を挿入できるイスなど、これまでに作った自助具は801個にのぼるが、どれ一つをとっても同じものは無いという。代表の山本さんは「自助具は個人の事情に合わせて作る必要があります。眼鏡と同じです。目が悪いからといって隣の人の眼鏡は使えませんから」と説明する。

 「利用者の笑顔もそうですが、家族の笑顔が嬉しい。障害を抱える人を介助する家族は精神的にまいっている人もいる」と語る山本さん。以前、倒れない茶碗を製作して家族に届けたところ「きょうから家族げんかが減るね」との言葉が忘れられない。中川さんと福井さんも「困っている人に喜んでもらえるのが活動の励みになる」と話している。

 課題は活動場所と後継者の確保。現在は長浜市社会福祉協議会の好意で、内保町の施設を利用しているが、高齢のため運転免許証の返納を考える中、自転車や徒歩で集える活動場所が欲しい。また、これまで培ったアイデアやノウハウを受け継ぐ、新しい仲間を募っている。山本さんは「仲間と話し合い、手先を使って自助具を作ると認知症予防になりますし、何よりも生きがいを感じます。是非、参加して欲しい」と呼びかけている。

 湖北虹工房に関する問い合わせは山本さん℡090(7765)7302へ。

2019年9月7日

ナガハマ・ムービーフェス、短編動画を公募

「やべぇ!カッケー!エモい!」をテーマに

 長浜の多彩な魅力の発見と発信、若いクリエイターの発掘を目指し、市内の若者らで組織する実行委員会が昨年に続いて今年も「ナガハマ・ムービーフェス」を企画。「やべぇ!カッケー!エモい!」をテーマにショートムービーをWEBサイトで公募している。

 実行委員会は高校生、大学生、会社員、自営業者、地域おこし協力隊員、WEBプランナー、フリーアナウンサーら11人で構成し、NPO法人STUDIOこほく代表理事の板山きよ美さんが代表を務める。

 若者の間でスマートフォンが普及し、小学生の「将来なりたい職業」ランキングの上位に動画を配信するユーチューバーが登場するなど、誰でも気軽に動画の撮影を楽しめるようになったことから、映像公募を通して長浜の魅力をアップさせたい考え。

 今年のテーマは「やべぇ!カッケー!エモい!」。5分以内のオリジナル短編動画で、「グッとくるクリエイティブな作品」を広く募集している。条件を問わない「一般部門」と、長浜をテーマにした「長浜部門」がある。一般部門は①CM(人や物、場所、イベントなどをPR、15秒、30秒、60秒)②ドッキリ③PV、長浜部門は①CM②長浜で〇〇してみた③PV。

 応募はWEB上で来年1月末まで受け付け、映像作品はWEBで公開する。視聴者による人気投票を受け付け、専門家の審査で優秀作品を決める。詳細はムービーフェスのWEBサイト(左記QRコード)で。問い合わせは実行委事務局のSTUDIOこほく☎090(4908)3123へ。

2019年9月6日

三百年前の芳洲先生、平井さんが小冊子発刊

「朝鮮外交の苦難」など紹介

 高月町、雨森芳洲庵の元館長・平井茂彦さん(74)は朝鮮通信使に随行し、外交に尽力した儒学者・雨森芳洲の手腕についてまとめた小冊子「三百年前の芳洲先生」を発刊した。

 芳洲は正徳元年(1711)と享保4年(1719)の2回、対馬の真文役(通訳)として、使節とともに江戸へ行っており、今年、2回目の通信使から300年目にあたる。

 通信使の製述官(外交官)だった申維翰(シン・ユファン)は日本紀行「海游録」で、日記風に通信使とそれを迎える日本側の様子をつぶさに表現。これを京都・花園大学の姜在彦教授が訳した。

 平井さんはこの中に登場する芳洲関連の記事33カ所をピックアップ。冊子では役務の苦労や芳洲の言動を通して、外交の難しさなどを紹介。自らの感想を述べている。

 対馬で芳洲と申維翰が出会った場面では、芳洲は8年前の通信使の知人のことを持ち出し、親交を深めようとしたが、2人の年齢差が大きく、重い雰囲気が感じられる。

 その後も両者の考え方の違いから、ゆく先々で対立が生じているが、朝鮮語が堪能だったため、言葉の壁は無く、談笑したり、意見を交わしながら、主張を貫いていることが伺える。

 平井さんは「このことは現代にも引き継がれていて、外交官の苦労は絶えない」「300年前のことが、現在の出来事のように伝わってくる」と述べている。

 A4判、14ページ。希望者は1部500円で領布。問い合わせは雨森芳洲庵℡(85)5095へ。

2019年9月5日

第71回長浜市美術展覧会、入賞決まる

滋賀夕刊賞は松宮さんの写真

 第71回長浜市美術展覧会の審査が行われ、市展賞や特選など入賞・入選作品が決まった。最優秀の市展賞に高校生の作品が選ばれるなど、今年も若手の活躍が目立った。また、写真の部特選の滋賀夕刊新聞社賞には石田町の松宮廣規さん(68)が今年の長浜曳山まつりの様子をとらえた「優美」が選ばれた。

 日本画、写真、工芸、洋画、書、彫刻の6部門に計365点の応募があった。

 入選以上の作品281点は長浜文芸会館で展示する。写真、書、工芸、彫刻は10日から15日まで、日本画、洋画は21日から26日まで。各部門の入賞と特選(各後援団体賞含む)は次のとおり。

 【日本画】▽市展賞=西谷さとみ(新庄中)▽特選=川嵜健次(元浜)、井上弥寿夫(佐野)、大野里美(平方)。

 【写真】▽市展賞=山本紀夫(平方南)▽特選=岩井文雄(神前)、小川省吉(列見)、福原茂(南高田)、内藤又一郎(高月町西柳野)、小松弘子(勝)、廣部貞夫(平方)、武藤知得子(高月町柳野中)、小坂俊一(高月町高月)。

 【工芸】▽市展賞=林正矩(相撲)▽特選=宮本健二(彦根市日夏町)、荒木徳治(曽根)、林美恵子(米原市磯)。

 【洋画】▽市展賞=野村芳郎(高月町落川)▽特選=前川湖子(大浜)、中山徳雄(南高田)、中口美知子(榎木)、野村厚子(高月町落川)、小谷奈々(余呉町東野)、中川ゆきえ(細江)、川嵜健次。

 【書】▽市展賞=木野典子(公園)▽特選=橋本幸子(余呉町下余呉)、藤田和子(木之本町木之本)、北川依子(宮部)、中川峰子(曽根)、中谷佐江子(湖北町二俣)、小林純子(高田)、野洌紀美子(高月町森本)。

 【彫刻】▽市展賞=西澤秀紘(十里)▽県芸術文化祭奨励賞=柴田郁造(室)。

2019年9月4日

ホンモノの手作り一堂に、イブキカントリーフェア

工芸&食のイベント、伊吹薬草の里文化センターで

 「ホンモノ」の工芸品や食べ物が集まる「IBUKI COUNTRY FAIR(イブキカントリーフェア)」が22日午前11時から、米原市春照の伊吹薬草の里文化センター芝生広場で開かれる。

 イベントは元地域おこし協力隊員で同市伊吹在住のガラス作家・林和浩さん(38)と妻の睦子さん(37)が企画。親交のある西浅井町の若者でつくる地域活性化グループ「 」(清水広行代表)が運営を担う。

 栗東市から移住した林さんは田舎暮らしをしながら、楽しく過ごせる場を作り、プロの職人たちがお客の顔が直接、見える機会をと、イベントを発案。隔年ごとに開催している。

 2回目となる今回は有名陶芸作家の作品や革製品、革靴。木製品や麻衣など工芸や手作り品を販売する18ブース。地元の無農薬野菜や米を調理した料理や軽トラック荷台の赤土釜で焼くピザなど12店舗が出店。

 シルクスクリーンやべんがら染め、木のスプーン作りなどのワークショップや子どもの遊び場広場など。午後6時からは2組の音楽ステージや長さ1㍍のろうそくによるライトアップがある。

 林さんは「ゆるやかな雰囲気の中、プロの職人たちよる本物が並ぶ。老若男女を問わず、来てほしい」と呼びかけている。入場無料。午後9時まで。問い合わせは林さん℡090(9997)0133へ。

2019年8月31日

長浜の水球小学生チーム、準優勝に

全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季大会、中学生チームは8位入賞

 全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水球競技大会(8月22日〜26日)で、エル・アテインスイミングスクール長浜(八幡東町)が小学生の部で準優勝、中学生の部で8位入賞を果たした。

 大会には各地のブロック予選を勝ち抜いた各24チームが出場。長浜チームも7月に大阪府茨木市で行われた近畿予選を突破して全国大会へ駒を進めた。

 小学生チームはブロック予選を4勝1敗で勝ち抜き、決勝トーナメントでも長崎、石川の強豪を破って、初めての決勝戦に出場。対戦相手は春夏通算6度優勝している群馬ジュニア水球。第1ピリオドで2点を先取されたものの、最終第4ピリオドで同点に追いつくなど実力伯仲の試合となり、最後はカウンターで失点し、2対3で惜敗した。

 小学生チームの全国準優勝は過去最高の成績。キャプテンの中野友貴君(坂田小6年)は「準優勝は嬉しいけど、最後に負けて悔しかった。決勝の相手チームは体が大きかった。春の大会に向けて、負けないようにしっかりした体をつくりたい」と話していた。

 中学生チームは予選トーナメントを1位通過し、8チームによる決勝トーナメントへ進んだが、初戦で静岡に敗れた。キャプテンの木下丈太郎君(長浜南中3年)は「全国優勝を目指していたが、ベスト8になった。来年3月の春季大会が中学生最後の大会になるので、今度こそ優勝したい」と決意を新たにしていた。出場選手は次の皆さん。

 【小学生】供田晄(高月5)、中野友貴(坂田6)、世一翔大(同)、北川慶大(北郷里5)、三輪桃子(坂田5)、春日翔真(米原4)、五井龍征(高月4)、島田蒼馬(神照3)、中野元稀(坂田3)、前田寛太(神照3)、山本拓馬(速水3)、世一芽生(坂田3)、打木橙羽(長浜北4)、三輪隆太(坂田2)。

 【中学生】春日大樹(米原2)、粕渕幸多(双葉3)、木下丈太郎(長浜南3)、中川青大(長浜西3)、行岡暖陽(湖北3)、打木優安(長浜北2)、清水研佑(長浜西2)、三輪康太(双葉2)、森田隼平(彦根南2)、上坂飛嘉(長浜北1)、桐畑全(高月1)、中村暁人(近江兄弟社1)、山中智敦(長浜北1)、山本悠馬(湖北1)、森川永遠(長浜北1)。

2019年8月30日

長浜フェスティバルオーケストラ、音楽劇「於市」再演

9月16日、浅井文化ホールで

 長浜フェスティバルオーケストラ(平井正公代表)は9月16日、浅井文化ホールで「フレンドシップフェスティバルコンサート」を催す。午前、午後の2部制で、今春に初公演した音楽劇「於市」などを披露する。また、午前の部は国際交流をテーマとして外国人市民を無料で招待する。

 音楽劇「於市」は織田信長の妹で浅井長政に嫁いだ「お市の方」をテーマに、作曲家・黒川拓朗さんと脚本家・necoさんが同オーケストラのために制作した。今春の初披露公演ではプロ15人を含む総勢110人が出演し、オーケストラ、声楽家による独唱、混成合唱、冨田人形浄瑠璃太夫の語りでお市の生涯をたどり、評判を呼んだ。

 来場者や出演者から再演を希望する声が相次いだことから、9月16日の公演が実現することになった。当日の音楽劇ではお市をソプラノ声楽家・横江真央子さん(午前の部)、古川和佳奈さん(午後の部)、長政をバリトン・池田真己さん、信長をバス・原孟大さんがそれぞれ演じ、長浜市少年少女合唱団輝らりキッズのメンバーも参加する。

 このほかのプログラムはNHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国」のメインテーマ音楽、野々垣惠信さん作曲「弁天様とペガサス」、メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲ホ短調作品64。

 午前11時半からの部は、外国人市民を対象とし(付き添いの日本人は可)、入場無料とする。ただし、公演プログラムは一部を省略する。入場整理券が必要。午後3時からの部は開催協賛金としてチケット代2000円。全席自由。入場整理券、チケットは浅井文化ホール、長浜文芸会館で販売・配布中。問い合わせは浅井文化ホール℡(74)4000へ。

2019年8月28日

冨田人形共遊団、サントリー地域文化賞に

国際交流など評価、市長に受賞報告

 長浜市の冨田人形共遊団が、地域文化の向上や活性化に貢献した個人・団体に贈られる「サントリー地域文化賞」に選ばれ、共遊団の阿部秀彦団長(78)らが28日、藤井勇治市長に受賞を報告した。

 同賞は、芸術、文学、伝統の保存・継承、衣食住の文化創出、環境美化、国際交流などの活動を通じて地域文化の向上に寄与している個人・団体を、サントリー文化財団が表彰するもので、今年は全国の5団体が選ばれた。

 冨田人形は江戸時代、巡業に訪れた阿波の人形浄瑠璃の一座が宿代として置いていった人形を使って、村人が人形浄瑠璃を始めたのが起源とされる。1874年に共遊団が発足し、近隣の村でも公演を行った。現在は週1〜2回練習を行い、年2回、地元ホールで定期公演を開催。また、アメリカやニュージーランド、ロシアなどの海外公演や、海外留学生を受け入れるサマープログラムの実施など、伝統文化の海外への発信と国際交流にも取り組んでいる。

 独自の国際交流プログラムを通じて日本文化の理解促進に貢献すると同時に、郷土芸能の継承活動に取り組んでいる点が高く評価された。

 この日の受賞報告では阿部団長ら共遊団のメンバーをはじめ、共遊団の活動をサポートしている冨田人形保存会、長浜観光協会の役員ら計6人が藤井市長を表敬訪問。受賞の経緯や今後の抱負などを語り、藤井市長は「市として大変嬉しい報告。保存と継承に力を入れ、ふるさとの宝として頂きたい」と話しかけていた。

 阿部団長は「平素の活動が認められ嬉しい。留学生の受け入れを頑張って国際交流を続けていきたい」と語り、副賞として贈られる300万円については「留学生の受け入れや海外公演の資金として活用したい」と話していた。

 なお、表彰式は9月27日に東京で行われる。

2019年8月27日

パネルシアター、もっと知って!

女性14人が活動、普及や技術向上目指し

 絵をボードに貼ったり、はがしたりしながら物語を進める「パネルシアター」の普及と技術向上のため、市内の女性が「長浜パネルシアターの会」(井関真弓代表)を結成し、毎月、活動を続けている。9月8日には同会初となるイベントを企画し、親子らに来場を呼びかけている。

 パネルシアターは浄土宗寺院住職の古宇田亮順さんが草案した表現方法で、白や黒のパネルボードに、「Pペーパー」と呼ばれる不織布で作った絵人形を貼ったり、はがしたり、動かしたりしてお話や歌遊び、クイズを進めるもの。

 公演を通して一緒に歌ったり踊ったりすることで豊かな情操を育む効果がある。保育園や幼稚園などの子ども向けだけでなく、福祉施設や敬老会でもお年寄りに好評で、発表の場が広がっている。

 長浜パネルシアターの会は2016年に結成され、現在は30〜60代の女性14人が参加している。主婦のほか、保育士、幼稚園教諭、助産師、音楽講師など職業は様々。毎月第3土曜に六荘まちづくりセンターに集まり、パネルの制作や発表の練習に取り組んでいる。会として年間15〜20回ほど、保育園やデイサービスセンターなどで公演しているほか、メンバーも個別に活動している。

 「パネルシアターって何?と言われることが多い。たくさんの人の知ってもらいたい」「お話をより深く知るきっかけ作りになれば」「子どもが引き込まれるように、技術を磨きたい」とメンバーの思いは様々。井関さんは「パネルシアターを発表すると、初めて見るという人が多い。もっと多くの人に知ってもらい、パネルシアター人口を増やしたい」と話している。

作家招き、公演と指導。9月8日、市民交流センターで

 9月8日には市民交流センターでパネルシアター作家・松家まきこさんを招いて「わくわくパネルシアター」を催す。午前10時から親子向けの公演。定員150人。参加費は高校生以上300円、子ども100円、3歳未満無料。

 午後1時からは松家さんと一緒にパネルシアターを作成し、演技指導を受ける。定員30人(当日先着順)。参加費500円。

 なお、同会では随時、メンバーを募集中。問い合わせは井関さんTEL(65)7104

 

2019年8月26日

連覇に貢献、元浜町の大塚・藤濱選手

多賀少年野球クラブがマクドナルドカップで日本一

 小学生軟式野球クラブチーム「多賀少年野球クラブ」は24日、高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会マクドナルドカップで優勝。レギュラーで出場した元浜町の大塚開史選手と藤濱優楽選手(ともに小学6年)が連覇達成の立役者となった。

 この日、明治神宮野球場で開かれた決勝戦は茨城県代表の茎崎ファイターズと対戦。チームは1点ビハインドで4回表に逆転し、3対1で勝利。参加1万2000チームの頂点に立った。

 藤濱選手は3回戦、6回から2番手投手として登板し、2イニング無失点。一塁手としても確実なプレーを続け、優勝の原動力となった。「神宮のマウンドに立つことができ、いい経験になった」と語り、父の真人さん(40)も「日に日にプレーが良くなっていった。日本一は素直に嬉しい」と話している。

 5番バッターの大塚選手は3回戦、4打数3安打。準々決勝、準決勝でタイムリーを放ち、守備でも内外野を堅実に守った。「ホームランは打てなかったが、得点に絡むヒットが打ててよかった」と話し、父の英和さん(48)は「自ら進んで練習に参加し、自分たちで考える野球ができた。親身になり、個々の問題点の改善に取り組む指導者のおかげ」と語っている。

2019年8月22日

優勝目指し、侍ジャパンを全力サポート

理学療法士・堀口さん、高校野球世界大会日本代表チームに帯同

 堤整形外科リハビリテーション科の理学療法士・堀口幸二さん(49)は韓国で30日に開幕する高校野球世界大会(U—18ワールドカップ)日本代表チームにトレーナーとして帯同する。前回(2017年)のカナダ大会に続き、2回目。

 堀口さんは虎姫高校時代、野球部で左手を負傷しながら、翌日からの公式戦に強行出場した苦い経験を教訓に「子どもたちがスポーツを長くできる環境を整えたい」と理学療法士になった。

 20年程前、一般財団法人「アスリートケア」(旧スポーツ傷害理学療法研究会)の紹介で、全国大会を見学したのがきっかけで、高校野球のサポートをするようになり、現在は甲子園担当理事を務めている。

 球児の傷害予防に貢献したことが認められ、日米親善大会やアジア大会にも帯同するようになり、これまで大会に参加したダルビッシュ有選手(カブス)や田中将大選手(ヤンキース)らトップアスリートをケアした経験を持つ。

 今年のチームは最速163㌔右腕の佐々木朗希選手(大船渡)、プロ注目の奥川恭伸選手(星陵)、西純矢選手(創志学園)や林優樹選手(近江)ら20人で編成。日本代表は世界大会で優勝経験がなく、韓国での「世界一」を目標に掲げている。

 一行は22日から国内合宿をスタートし、大学日本代表と壮行試合を経て、1次ラウンド・スペイン戦に臨む。堀口さんは決勝戦が行われる9月3日までの約3週間、帯同。選手たちの体調を管理するほか、プレー中の応急処置やアイシングをし、手技や最新機器を使って、試合でのベストパフォーマンスを引き出す。

 堀口さんは「プロで構成するトップチームの関係者も注目している大会。優勝のために全力でサポートし、大会の経験を地域に還元したい」と話している。