2023年9月20日

あすから秋の全国交通安全運動

「安心・安全の長浜のまちを」アスリート兼タレント 北川星瑠さん一日署長

 「秋の全国交通安全運動」(21〜30日)を前に、長浜署は20日、市役所東側駐車場で出動式を行った。日本学生女子ハーフマラソン選手権で優勝し、松竹芸能のタレントとして活動する北川星瑠(ひかる)さん(21)=大阪芸大=が一日署長を務めた。

 北川さんは大津市出身で比叡山高校在籍時には全国高校駅伝に3年連続出場した。幼少期から子役として活動していたことから大阪芸大舞台芸術学科へ進学した。今年は選手権優勝のほか、日本代表として出場したFISUワールドユニバーシティゲームズで優勝するなど国内外での活躍が目立った。7月に松竹芸能への所属が発表され、陸上界と芸能界での活躍が期待されている。

 出動式には長浜署、交通安全協会、安全運転管理者協会、県トラック協会などから約50人が参加。井上和幸署長は「長浜署管内の人身事故の発生件数、死者数、負傷者数すべてが昨年より減少傾向にある。しかし、これから年末に向けて日が短くなり、夜間にかけての交通事故が増加する。決して油断できない。交通安全の意識を高めてほしい」などと訓示した。

 北川さんは「横断歩道利用者ファースト運動」など秋の全国交通安全運動の4つのポイントについて訓示し、「安全・安心の長浜のために、私も微力ながら協力したい」とあいさつ。その後、白バイの先導で長浜署員と一緒に市役所周辺をランニングし、交通安全を呼びかけた。

2023年9月19日

朝日豊年太鼓踊を披露

大東中で歴史学習、生徒体験も

 米原市立大東中学校で15日、国選択無形民俗文化財の朝日豊年太鼓踊について学ぶ教室が開かれ、生徒たちが太鼓演奏を体験した。

 大東中では昨年11月に当時の1年生向けに朝日豊年太鼓踊を教える学習の時間があったが、今回は全校生徒245人が参加。朝日豊年太鼓踊保存会のメンバー31人が来校し、最初に馬渕雅典会長らが映像で歴史や踊りの内容について解説した。

 その後、全校生徒たちが見守る中でメンバーが勢ぞろいし、太鼓、鐘、笛、音頭、旗手など8役に分かれて、踊りを披露。最後には各クラス代表の生徒14人が節に合わせて太鼓などの演奏を体験した。

 中学3年の森田伽音さん(14)は「朝日豊年太鼓踊を初めて見た。いろんな楽器があるのに一つにまとまっていてすごかった。学校でも体育祭や文化祭があるので、みんなで一つになってがんばりたい」と話していた。

 この日は米原市立大原小学校でも創立150周年記念として、朝日豊年太鼓踊の鑑賞会が開かれた。

 【朝日豊年太鼓踊】米原市北部の大原地域の姉川の分水を水源とする16カ所の村で続いていた雨ごいの踊りの一つ。朝日豊年太鼓踊は現在、毎年10月上旬に行われ、赤い緋小手とカルサンの伝統衣装をまとい、締め太鼓を腹に付けた大人と子どもが笛や鐘の音に合わせて地元の八幡神社まで練り歩き、神社境内では円陣を作って太鼓を打ち鳴らしながら踊りが奉納される。その起源は約1300年の古代や賤ケ岳の戦いから始まったとの説がある。

2023年9月13日

米原の子ども食堂拡張へ「支援を」

長沢のリエゾン利用者増、改装費募る

 米原市長沢で子ども食堂「Liaison(リエゾン)」を運営するNPO法人Take—Liaisonが、参加する子どもたちの数が増えてきたことから活動場所を拡張。その改装費用を集めるためクラウドファンディングを実施している。

 同法人理事長で元小学校校長の北居丈範さん(65)が自宅敷地内の2階建ての農機具倉庫を改装し、延べ約56平方㍍の広さで2016年1月から子ども食堂を開始。毎週第1水曜に運営し、当初は小学生10人ほどのみが利用していた。

 19年から「子どもとおとなのつながりづくり居場所づくり」をテーマに、ひきこもりの支援事業やコミュニティカフェなど活動内容を拡大。現在では幼児から中学生までの子ども約40人のほか、保護者やボランティアを含めると計約70人が集まる規模になっている。

 現在のスペースは手狭で身動きがとれない場合があり、食事の際などには感染対策が必要なため、農機具倉庫内の物置や卓球台のある場所約21平方㍍分を拡張し、食事スペース兼卓球コーナーにすることにした。

 北居さんは「子どもたちが安全にのびのび活動でき、保護者の皆さんにも広々と過ごしてもらえるよう協力をお願いしたい」と話し、改装費用の一部の100万円をクラウドファンディング「READYFOR」で募っている(https://readyfor.jp/projects/119968)。リターン品はオリジナルのスプーンやコースターなど。10月8日まで。改装工事は11月中に終了予定。問い合わせは北居さん℡090(5124)6810。

2023年9月12日

国スポ出場のチャンス生かして!

長浜相撲クラブが中学2、3年生募集

 長浜相撲クラブ(田中敦司代表)は2025年に滋賀で開催される国民スポーツ大会(国スポ)に出場する選手を募っている。同クラブの選手やOBは今年、全国大会、関西大会で優勝し、長浜の名を全国に轟かせているが、国スポ相撲競技少年男子(高校生)に出場する選手が不足しており、田中代表は「一生に一度しかないこのチャンスを生かして、国スポの大舞台を目指してほしい」と呼びかけている(写真は長浜相撲クラブ提供)。

 同クラブによると、長浜は西黒田地域の金太郎伝説や宮城野部屋合宿などで全国的にも注目され、長浜市相撲連盟(山田普会長)が運営する同クラブのメンバーの活躍も目覚ましい。

 選手兼指導者の石崎涼馬さん(長浜養護学校教員)が8月20日の全国教職員相撲選手権で個人優勝を果たし、同月27日の関西相撲選手権(実業団、府県代表チームが出場)では石崎さん、西大星さん(長浜養護学校教員)、橋本拓実さん(長浜北星高教員)の3人が滋賀代表として出場し、県勢初の優勝を飾った。

 9月3日の全国学生相撲個人体重別選手権85㌔級では、同クラブ出身で日体大4年の田中英司郎さん(長浜南中、長浜北星高出身)が優勝した。

 同クラブは相撲を通じた人づくり、長浜の相撲文化の継承・発展を目的に2014年に結成された。現在、大相撲で活躍する豪ノ湖(三段目、武隈部屋、高校横綱)も中学3年まで所属し稽古に励んだ。

 現在は幼児から大人まで45人(幼児2人、小学生26人、中学生5人、高校生3人、大学生3人、成人6人)が所属。女子選手も9人いる。

 目下の課題は国スポ相撲競技少年男子に出場する選手が不足していること。同競技は高校生5人で出場するが、同クラブのメンバーのうち国スポ開催時の高校生は4人しかいない。このため、現在、中学2、3年生を対象に募集している。

 国スポ相撲競技は長浜バイオ大ドームで開かれ、田中代表は「長浜で行われる国スポに地元選手が出場し、優勝を目指してほしい」と話している。

 稽古は主に水曜、金曜の夕方や週末に長浜八幡宮境内の相撲場で行われている。

 問い合わせは田中代表℡090(8935)2762へ。

2023年9月11日

憧れの「第九」一緒に歌いませんか♪

来年3月演奏会、市民合唱団60人を募集

 ベートーベン「第九」の演奏会をプロと一緒に作り上げる「ながはま第九プロジェクト」の練習が10月から始まるのを前に、NPO「はまかる」が合唱に参加する市民を公募している。

 公演は来年3月17日に浅井文化ホールで開かれる。第1部は合唱「日本の春のうたメドレー」など、第2部は交響曲第9番ニ短調「合唱付き」より第4楽章。

 数々の交響楽団でタクトを振る中村貴志さんを指揮者に迎え、栗原未和さん(ソプラノ)、上木愛李さん(アルト)、蔦谷明夫さん(テノール)、岡田通利さん(バリトン)らが出演。青山洋子さん、井手智佳子さんのピアノ演奏(連弾)に合わせ、公募の市民合唱団とともに第九を歌い上げる。

 プロジェクトは音楽を通じて市民が年代を越えて一つになろうと企画。今年で2回目の取り組み。同NPOは「一緒に合唱で長浜のまちを盛り上げてみませんか」と参加を呼びかけている。

 練習は10月5日から始まり、計23回。木曜午後7時半から(一部は午後7時から)長浜まちづくりセンターなどで開く。合唱曲はドイツ語のため、ドイツ語の楽譜を読み解く講座もある。

 公募対象は小学生以上で、初心者、未経験者も歓迎。定員は60人。参加費は8000円。申し込みは今月18日までに応募フォーム(https://tinyurl.com/49t57xxx)から。問い合わせは同NPO℡070(1795)2953へ。

2023年9月7日

盗撮男を追跡、逮捕につなげる

長浜病院の大橋さんに署長感謝状 バスケの体力、長浜署の研修生かす

 盗撮男を約500㍍追跡し逮捕につなげたとして、長浜署は7日、市立長浜病院医療安全管理室の大橋正英室長代理(47)に感謝状を贈った。小学生から続けているバスケットボールで培った体力と、長浜署が事前に指導していた不審者対応研修の成果を生かした「お手柄」だった。

 長浜署によると8月23日午前11時45分ごろ市立長浜病院1階のベンチに腰掛けながら、目の前を通り過ぎる若い看護師の女性にスマートフォンのカメラを向ける不審な男がいると、看護師から医療安全管理室に連絡が入り、大橋さんが現場に急行。「何をされているんですか」と声をかけ警察への通報をにおわせたところ、男は走って逃げた。

 男はフェンスを乗り越えて病院敷地外へ飛び出し、国道8号線を横断して田んぼへ逃げ込んだ。大橋さんは距離をとりながら慎重に後を追い、田んぼの中でしゃがんで隠れている男を見つけ、警察が到着するまで現場に引き留めた。

 男はその後、駆け付けた警察官に建造物侵入の現行犯で逮捕された。男は県内の40代で、盗撮目的で市立長浜病院に侵入したことを認めた。

 大橋さんは小学生以来バスケットを続け、高知大在学中はインカレに四国代表として出場。身長は180㌢。現在も社会人チームで活動しており体力には自信があった。150㌢のフェンスを軽々と乗り越え、男を見失わないよう追跡した。

 同署によると逃走する犯人は必死に逃げることから一般人が追跡するのは難しいといい、大橋さんの追跡を「お手柄」と称えた。感謝状を贈った井上和幸署長は「日ごろのバスケットで培った体力が犯人逮捕につながり良かったですね」と声をかけた。

 同病院では7月に不審者侵入に備えた訓練を実施していた。この時、無理をせずに犯人と距離をとり、警察が到着するまで時間を稼ぐよう長浜署から指導を受けており、大橋さんは「犯人と距離をとって見失わないように追跡した。引き留めた時も2㍍以上距離を空けた。研修の成果が出た」と語った。

 医療安全管理室は医療事故防止や苦情対応、不審者対応などを担う部署で、大橋さんは「今後も病院の患者さんや働く人に安心してもらえるよう、業務に励みたい」と話していた。

2023年9月1日

長浜西・北村澪音さん全中V

陸上四種競技、自己ベスト更新し

 長浜西中3年の北村澪音(れおん)さん(14)が全国中学校体育大会(全中)の陸上・四種競技で優勝した。31日、市役所を訪れて浅見宣義市長と織田恭淳教育長に報告し「オリンピックを目指したい」などと語った。

 四種競技は110㍍ハードル、砲丸投げ、走り高跳び、400㍍走の合計点を競う。全国大会は8月23、24日に愛媛県松山市で開かれ、北村さんは110㍍ハードル(14・88秒)、砲丸投げ(11㍍45)、走り高跳び(1㍍77)の3種目を終えた時点で総合得点5位。最後の400㍍走は北村さんが最も得意とする種目で、49秒94の驚異的な記録で一気に逆転し、自己ベストを更新する2856点で優勝した。

 表敬訪問ではメダルや賞状、混合種目の優勝者だけに贈られる「ウィッシュマン賞」の盾を持参し、「優勝した時は、嬉しさより驚きが大きかった。最後の400㍍で自己ベストを1秒近く上回る記録で逆転優勝できた」と大会を振り返り、「高校では八種競技に挑戦したい」と語った。

 小学6年から陸上を始め、中学校の部活動で四種競技に挑戦した。長浜西中陸上部顧問の西山和磨さん(41)が「言ったことはすべて吸収した上で、自分で工夫して練習している。教えがいがある」と語るように、砲丸の投げ方、高跳びのフォームなどを自分で工夫して記録を伸ばし、学校の登下校では2㌔の道のりを走っているという。北村さんは「練習に誘ったら一緒に走ってくれる友人の支えも大きい」と語っていた。

 浅見市長は彦根市出身の五輪選手、桐生祥秀選手(陸上)、大橋悠依選手(水泳)を念頭に、「北村さんには長浜の桐生選手、大橋選手になってほしい」と将来の国民スポーツ大会や五輪での活躍に期待を寄せていた。

2023年8月30日

曳山まつり題材、映画制作へ

谷口さんが10月撮影開始、来秋以降上映

 長浜ゆかりの映画監督・谷口未央さん(44)=コルミオ・フィルム代表=が10月下旬から長浜曳山まつりを題材にした劇場用長編映画「長浜(仮)」の撮影を開始する。

 谷口さんは2歳から小学6年生まで長浜市内に住んでいた。映画制作のため東京で活動していたが、長浜曳山まつりのユネスコ無形文化遺産登録を機に、2016年から曳山まつりの取材や記録撮影を始め、現在は長浜に拠点を移している。18年には曳山まつりをテーマにした短編映画「桑の実」を発表している。

 新しく撮影する長編映画は亡き父の故郷の長浜に初めて訪れた少年・伊吹と、成長と共に自身の性に異和を感じる少女・花との出会い、曳山まつりを通じた2人の成長などを描く。

 子ども歌舞伎の稽古から本番までをドキュメンタリーも交え撮影するため、長浜曳山まつりの山組の一つ「鳳凰山」が協力している。映画に登場する子ども歌舞伎の演目は「平家女護島  俊寛  鬼界ヶ島の場」(近松門左衛門作)。主人公の伊吹は女形・海女千鳥を演じる。

 今後、10、11月に撮影を行い、編集、仕上げ、海外映画祭エントリーなどを経て、2024年秋以降の劇場公開を目指している。

 谷口さんによると、今年3月に開催された香港国際映画祭の企画マーケット「香港アジア電影投資会」で世界各地から集結した全28本の映画企画のうち、唯一の日本作品としてすでに高い注目を集めているという。

 谷口さんは「映画を見た世界中の人たちが単に観光として消費するだけでなく、リスペクトの対象として曳山まつりを見に長浜を訪れるよう、私たちの故郷の祭りを世界中の人たちへ届けたい」と話している。

CFで資金募集

 コルミオ・フィルムは撮影開始を前に、撮影資金の一部をクラウドファンディング(CF)で募っている。CFサイト「モーションギャラリー」(https://motion-gallery.net/projects/nagahama)で11月10日まで実施。目標金額は370万円。返礼品は完成披露試写会招待、エンドロールへの個人名、企業名記載など。

2023年8月29日

石崎さん、教職員相撲優勝

長浜養護学校勤務、10月はサウジヘ

 長浜養護学校教員の石崎涼馬さん(23)=平方町=が20日に佐賀県で開催された第61回全国教職員相撲選手権大会で優勝。28日、浅見宣義市長を表敬訪問して優勝を報告した。

 石崎さんは大阪府四条畷市出身で小学3年から相撲を始め、明徳義塾高を経て日体大へ進学した。昨年にはアマチュア相撲大会最高峰の全日本相撲選手権大会で個人戦3位に入賞するなど活躍目覚ましい。身長は173㌢、体重は120㌔。兄は大相撲秋場所で新十両昇進が決まった朝紅龍(高砂部屋)。

 日体大OBで滋賀県相撲連盟事務局長、長浜養護学校教員の田中敦司さんの招きで今春から同校の教員となった。平日は勤務後に市内の土俵で、週末は日体大や近隣大学で稽古に励んでいる。

 教職員相撲選手権大会は日本相撲連盟主催で、同連盟に登録する全国の教員約60人が出場し、教員1年目の石崎さんが個人戦を制した。

 表敬訪問を受けた浅見市長は西黒田地域の金太郎伝説や大相撲宮城野部屋の合宿など、長浜と相撲のゆかりの深さを石崎さんに伝え、「これからの大会でも是非、活躍して長浜の名前を広げてほしい」と話していた。

 石崎さんは今後、10月13日からの鹿児島特別国体、同21日からサウジアラビアで開かれる格闘技祭典「ワールドコンバットゲームズ」に出場する。「サウジでの大会は重量級、無差別級の両方に出場する。日本代表として優勝を目指し、国体でも良い成績を残したい」と抱負を語っている。

2023年8月29日

長浜市美術展 入賞作決まる

滋賀夕刊賞は中村さんの写真

 第75回長浜市美術展覧会(長浜市、長浜文化スポーツ振興事業団主催)の審査が行われ、市展賞や特選など入賞・入選作品が決まった。滋賀夕刊新聞社賞(特選)には加納町の中村久和さん(62)の写真「窓辺」が選ばれた。

 日本画、写真、工芸、洋画、書、彫刻の6部門に計288点の応募があり、市展賞6点、県芸術文化祭奨励賞1点、特選28点が選ばれた。

 9月1日から長浜文芸会館で始まる展覧会では入選以上258点を展示する。1日から9日まで彫刻、工芸、書、写真、15日から23日まで日本画、洋画を展示する。

 市展賞と特選に輝いたのは次の皆さん。

 【日本画】▽市展賞=大野里美(平方)▽特選=藤居喜美子(八木浜)、柴崎さと子(南小足)、高山由美子(南呉服)。

 【写真】▽市展賞=廣部修次(三ツ矢元)▽特選=古川博(南高田)、櫻井廣治(大戌亥)、中川明子(米原市磯)、田中康行(加納)、古川夏子(南高田)、中村久和(加納)、大比叡徹(高月町落川)、川崎四朗(細江)、藤川正喜(落合)。

 【工芸】▽市展賞=林美重子(八幡中山)▽特選=近藤善美(地福寺)、鈴木清見(米原市小田)。

 【洋画】▽市展賞=小野淳(米原市柏原)▽特選=前田優子(南田附)、森見由紀(米原市朝日)、原昌子(余呉町下余呉)、中山徳雄(南高田)、野坂かおる(公園)、中川ゆきえ(細江)。

 【書】▽市展賞=前川利江子(下坂中)▽県芸術文化祭奨励賞=音居玲子(米原市寺倉)▽特選=中川あかり(平方)、廣部志緒子(口分田)、中川峰子(曽根)、橋本幸子(余呉町下余呉)、木野典子(公園)、小林純子(高田)、前川善太郎(木之本町西山)。

 【彫刻】▽市展賞=臼井洋子(湖北高田)▽特選=林正矩(相撲)。

 

大野里美さんの作品「零れ桜」

廣部修次さんの作品「花姿」

林美重子さんの作品「インドの草木で染めたクリキュラのストール」

小野淳さんの作品「泳跡のある冬景色」

前川利江子さんの作品「吟詠」

臼井洋子さんの作品「颯爽」

 

中村久和さん作品「窓辺」

2023年8月23日

中学生、1億円事業を市長に提案

フリースクール、空き家活用

 「あなたは長浜市長です!1億円あったら何をする?」—。市の呼びかけで集った市内の中学生が予算1億円の事業をまとめ、22日、浅見宣義市長と織田恭淳教育長に提案した。

 子どもや若者の声を施策に反映させる事業で、市が市内中学校(義務教育学校含む)の生徒に呼びかけ、11校の生徒会長ら22人が参加。夏休みにグループワークを行い、提案をまとめてきた。

 この日は市長室を訪れて5班に分かれて提案を発表。JRの増便、不登校の児童・生徒が通えるフリースクールの整備、空き家をリフォームした教育施設やレジャー施設の整備など多彩なアイデアが出た。既存建物をショッピングモールに改修し映画館、ゲームセンター、カラオケ、ジム、マッサージなどの娯楽・健康施設を整備して全世代が楽しめる場をつくる夢のある提案もあった。

 織田教育長は「お年寄り、不登校の人など困っている人、マイノリティーの人のことを考えてくれている。これからもその気持ちを大切にしてほしい」、浅見市長は「1億円ではできない事業もあるが夢を大きく持つことが大切。地域のことに目を向けて具体的な提案をしてくれた」などと感想を話していた。

2023年8月23日

ミッチー「外国文化教える」

SEAからMGT就任で抱負

 スポーツ国際交流員(SEA)として米原市で今月19日まで活動してきたニュージーランド出身のミッチェル・ジェミー・ソーンさん(26)が市国際理解教育協力員(MGT)に就任することになり、22日に市役所で開かれたSEAの退任式で、改めて抱負を語った。

 ミッチェルさんはニュージーランドのホークベイ州出身。2018年8月にSEAに任用され、2020年度に誕生したホッケーチームのブルーステッィクス滋賀の選手にもなった。着任から5年間、ホッケーを専門種目として市内小中学校の体育や部活動、地域の総合型地域スポーツクラブなどの場で指導にあたってきた。「ミッチー」の愛称で子どもたちの人気者だったといい、全国で9人しかいないSEAを最も長く務め、リーダー的な存在だという。

 退任式で「伊吹山に何度も登り、神社や寺も回った。米原市の街はとてもきれいで、多くの人に住んでほしい」と感想を述べた。9月20日に就任するMGTでは子どもたちの英語のコミュニケーション能力の育成などにあたる。「子どもたちには楽しみながら英語を学んでほしい。外国の文化についても知ってほしい」と語った。

 平尾道雄市長は「ミッチーのことは米原の100%の子どもが知っている。フレンドリーに接してきたからだと思う。9月からは違う形での活躍を期待している」と話した。ミッチェルさんのMGTの任期は5年間。

2023年8月17日

若き秀吉の銅像、建立へ

長浜開町450年記念、豊国神社に

 豊国神社で10月7日に開かれる長浜開町450年祭に合わせ、豊臣秀吉の銅像の制作が進められている。銅像は長浜の町を開いた当時の若き秀吉をイメージしており、全国的にも珍しいという。

 今年は豊国神社の祭神、秀吉が長浜の町を開いて450年目。氏子らでつくる「長浜開町四百五十年豊国神社実行委員会」(谷口正臣会長)は神社内に銅像がないことから、メモリアルイヤーに合わせて設置を計画し、準備を進めてきた。

 秀吉は長浜に城を築き、この地を出発点として天下人まで上り詰めた。像はこの地を治めた37歳の頃をイメージした甲冑姿の座像(高さ1・2㍍)。その当時の肖像画は残っていないため、東大阪短大・平田敦司教授の作品と名古屋市秀吉清正記念館の肖像画(享保6年)を参考に、太田浩司さん(淡海歴史研究所所長)、湯本崇彦宮司の監修により、十里町の工房で原型が作られた。

 秀吉の甲冑姿は珍しく、合戦に明け暮れた長浜城主時代を彷彿とさせている。甲冑は現存しており、「色々威(おどし)二枚胴具足」と呼ばれる。太田さんは「第一線で活躍していた頃のさわやかな姿をイメージした。他の秀吉像は関白以降の姿がほとんど。若い頃の銅像は存在しないのでは」と話している。

 現在、富山県高岡市の業者により鋳造されており、本殿前東側に設置される予定。湯本宮司は「ここから秀吉が作った長浜をアピールし、湖北のシンボルとしたい」と語っている。

 長浜開町450年豊国神社実行委員会は記念事業の協賛金を随時、募っている。事業は銅像の制作、記念式典、記念石碑、加藤清正像の補修、手水舎の葦替え、境内東側進入路の整備など。総事業費約1550万円。クラウドファンディングも予定している。

 問い合わせは豊国神社℡(50)4796。特設サイト(https://houkokujinja.com/450th/)でも確認できる。