2026年1月9日

商売繁盛願い、福笹授与

豊国神社の長浜十日戎、9日開幕

 新春の風物詩「長浜十日戎」が9日、南呉服町の豊国神社で開幕した。毎年多くの参拝客でにぎわう伝統行事で、今年は復活から61回目を迎える。11日までの3日間、終日、福笹などの吉兆の授与が行われ、献灯寄進者には祈祷も行われる。

 10日には福娘を乗せた駕籠巡行があり、午後1時半に同神社を出発し、長浜八幡宮までを往復する。巫女による福餅まきは9日が午後1時、3時、5時、10日が午前11時、午後2時、3時半、5時、11日が午前11時、午後2時、4時から。甘酒の接待や富くじも予定されている。

餅つき神事でにぎわい祈願

 開幕を前にした8日、境内で餅つき神事が行われ、関係者が十日戎の盛況を祈願した。長浜恵比須宮奉賛会の岸本一郎会長をはじめ、地域の商店主らが参加し、上野賢一郎厚生労働大臣も訪れた。

 本殿での祈願後、餅米30㌔をつき、丸栄製パン(八幡中山町)の辻井孝裕さんが返し手を務め、つき上がった餅を手際よく丸めて鏡餅に仕上げた。

 岸本会長は「コロナ禍を経て昨年から参拝者が大きく戻り、にぎわいが復活している。今年は大河ドラマ『豊臣兄弟!』にちなむ北近江豊臣博覧会も開かれ、秀吉公を祀る豊国神社への関心も高まるはず。長浜の産業と観光の活性化につながる十日戎にしたい」と話している。

2026年1月9日

猛暑にも負けない居場所を

米原・あじっこパーク 納屋改修に挑戦中 CFも

 米原市大野木の「冒険遊び場あじっこパーク」で、納屋改修プロジェクトが進んでいる。パーク内の納屋を、子どもたちが安心して休めるシェルター「ほっと館」として整備するためのクラウドファンディング(CF)は、第一目標の100万円を達成。壁と屋根の改修費用は賄える見込みとなり、現在は床の改修費を含めた第二目標150万円に向け、さらなる支援を呼びかけている。

 あじっこパークは、地域住民の手で運営される米原市唯一のプレーパーク。週末を中心に月4〜5回開かれ、たき火や木登り、工作、鬼ごっこなど、子どもたちが「やりたい」と思った遊びを自由に楽しめる。予約や参加費は不要で出入りも自由。子ども食堂としての役割も担い、外で一緒に食事をする光景も日常となっている。

 しかし、近年は猛暑の影響で、夏の外遊びが危険視される状況が続く。これまでタープやテント、プール、大型扇風機の設置、冷たいおやつや昼食の提供などで対策を講じてきたが、断熱や電気・水道設備のない納屋では、暑さをしのぐのに限界があった。

 改修では、壁・屋根・床の断熱に加え、電気・水道の新設などを計画。2025年12月から工事を進め、今夏までの完成を目指している。

 改修費の総額は約350万円。費用を抑えるため、解体など一部は子どもたちや保護者、地域ボランティアがDIYで取り組んでいる。マルシェ出店や募金、助成金申請などを重ねてきたが全額確保には至らず、昨年12月からCFで広く支援を募っている。

 世話人代表の梶谷早知さんは「暑い日でも安心して外遊びができるシェルターを整備し、米原らしい子育てを未来につなげたい。資金集めだけでなく、子どもにとっての外遊びの大切さを広く伝えられれば」と話している。

 CFは1月末まで。詳細は「キャンプファイヤー」のプロジェクトページ(https://camp-fire.jp/projects/892921/view#menu)から確認できる。

 

2026年1月8日

知ろう!高次脳機能障害

11日、グラツィエでリハビリ講習会

 県高次脳機能障害リハビリテーション講習会実行委員会は11日午後1時から北ビワコホテルグラツィエで第17回滋賀県高次脳機能障害リハビリテーション講習会を開く。オンライン(Zoom)同時開催で参加無料。当日参加も可能。

 事故や病気で脳を損傷した後、記憶力や注意力、感情のコントロールなどに支障が出る高次脳機能障害は、外見からは分かりにくく「見えない障害」とも呼ばれる。患者は推計で23万人いるとされる。周囲に理解されにくいため、退院後の生活や就労の場面で困難を抱える人も少なくない。

 昨年12月、高次脳機能障害者支援法が成立し、今年4月から施行される。新法は障害への理解を深め、自立や社会参加を促す生活支援・相談体制の整備を法的に位置づけ、都道府県に支援センターの設置を求めるなど、地域で切れ目のない支援体制の構築を目指す。

 講習会の第1部(午後1時5分〜)は「高次脳機能障害〜こどもから高齢者まで〜」をテーマに、錦海リハビリテーション病院副病院長で昭和医科大学医学部客員教授の橋本圭司氏が講演。症状の特徴やリハビリ方法を解説する。

 第2部(午後2時45分〜)は「高次脳機能障害〜退院から社会復帰まで〜」と題し、国立障害者リハビリテーションセンター研究所室長で高次脳機能障害情報・支援センター長の今橋久美子氏が、退院後の生活支援や訓練について紹介する。滋賀県立リハビリテーションセンター所長の川上寿一氏がコーディネーターを務める。

 定員150人。申し込みはhttps://docs.google.com/forms/d/1KqkKPwN-dMfpplm9Nwb65KkDgjMHFgJuX00wUa_1uQg/viewform?edit_requested=true。問い合わせは一般社団法人なないろ℡(63)7716へ。

2026年1月7日

「古櫻復活」の原動力に

長浜出身・冨田さん、箱根力走

 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝、2、3日)で、日本大学が総合10位となり、12年ぶりのシード権獲得を果たした。長浜市出身で4年の冨田悠晟さん(22)は、往路3区を担当。区間21・4㌔を安定したペースで走り、チームをシード圏内にとどめる走りを見せた。

 箱根駅伝の3区は、中盤の勝負どころともいえる重要区間で、チームの流れを大きく左右する「影のエース区間」とも称される。冨田さんはこの区間を冷静に走り、日本大学の粘り強いレース展開に貢献。優勝校の青山学院大の選手と並んで走る場面もあり、「このチームの日本人エースとして、3区という大役を任せてもらい、その責任を背負って走れたことを誇りに感じている。憧れの青山学院大と同じ舞台で走り、真正面から勝負できたことは、自分にとってかけがえのない経験になった」と振り返る。

 日本大学は往路を9位で通過し、復路も順位を大きく落とすことなく総合10位でフィニッシュ。来年大会のシード権を確保した。

 近年低迷が続く日本大学は、伝統のピンク色のたすきにちなみ、今大会で「古櫻(こおう)復活」をチームスローガンに掲げた。12年ぶりの好成績に「4年生として、後輩たちにシード権という形を残せたことも嬉しい。地元・長浜の地で多くの方々が応援してくださっていたと聞き、大きな力になりました。支えてくださったすべての方々に、心から感謝しています」と話している。

2025年12月26日

新年へ祈り込め 長浜八幡宮で迎春支度

巫女「何事もうまくいきますように」

 毎年多くの初詣客でにぎわう長浜八幡宮で、迎春準備がピークを迎えている。

 八幡宮では正月三が日に約15万人の参拝客を見込み、高校生や大学生を中心とした巫女約40人体制で参拝者を迎える。今月20日から社務所では、参拝者に授与する破魔矢に来年の干支「午年」の絵馬を結び付けたり、お守りを袋詰めしたりする作業が本格化している。

 3年連続で巫女を務める廣田さくらさん(17)=長浜北星高3年=は「新年が今までで一番良い年になるよう、何事もうまくいきますようにという思いを込めて準備しています」と話す。

 また、緋袴と千早の巫女装束を初めて身にまとったという磯尾海咲さん(18)=同高3年=は「神社でご奉仕させていただくのはなかなかない機会で新鮮な気持ち。心を込めて準備したい」と笑顔で語った。

 長浜八幡宮の年末年始の行事は次のとおり。

 【31日】▽午後3時、大祓式▽7時、除夜祭▽10時半、どんどに点火▽11時、干支の氷大彫刻完成▽11時半、落語家・笑福亭仁昇さんとカウントダウン。

 【1日】午前0時、歳旦祭、新春縁起札入りちくわ撒き(0時、0時半の2回、計2000本)、生田流正派による新春初琴の奉納演奏▽午前7時、神歌奉納▽午前9時、一心無双流居合道奉納、光粋流舞道による剣舞歌謡舞の奉納。

 【2日】午前9時、日供始祭。

 【3日】午前9時、元始祭。

神照寺、行事日程

 神照寺(岡本承典住職)の年末年始の行事は次のとおり。

 【31日】午後11時半、大かがり火点火▽11時45分、除夜の鐘。

 【1日】午前0時、修正月会▽午前9時〜午後4時、新春祈祷、お守りなどの授与。

 【2日、3日】午前9時〜午後4時、新春祈祷、お守りなどの授与。

 【17日】午前10時〜午後3時、どんど焼き。

海津天神社、行事

 「学問の神様」として信仰される菅原道真を祀った海津天神社(高島市マキノ町海津)の年末年始の行事は次のとおり。

 【31日】午後10時、かがり火点火。

 【1日】午前0時、歳旦祭▽午前9時、入試合格、厄除け、家内安全などの祈祷。

2025年12月26日

長浜市出身・冨田悠晟さん 新春の箱根路へ

日本大学4年生、2026年大会出場

 長浜市出身で日本大学4年の冨田悠晟(ゆうせい)さん(22)が、大学生活の締めくくりとなる2026年箱根駅伝(往路=1月2日、復路=3日)に出場する。全国の注目が集まる正月の大舞台で、古豪復活を期すチームの一員として箱根路に挑む。

 冨田さんが陸上競技を始めたのは長浜南小3年生の時。短距離界のスター、ウサイン・ボルトに憧れ、長浜市陸上教室に通い始めたのがきっかけだった。教室で出場した駅伝大会を通じ、仲間とたすきをつなぐ競技の面白さに魅了され、中・長距離の道へ進んだ。

 長浜北中時代には800㍍で県大会優勝を果たし、全国大会にも出場。草津東高校では1500㍍でインターハイに出場するなど、着実に実績を積み上げてきた。

 進学した日本大学には関東の強豪選手が集う。「入学時は自分のレベルの低さを実感し、壁を感じた」と振り返るが、走り込みを重ねることで力を伸ばしてきた。寮生活を送りながら週6日練習に励み、午前6時からの朝練で約15㌔、午後の練習では約25㌔を走り込む日々を送る。

 仲間との競い合いで着実に成長し、1万㍍で28分39秒39、ハーフマラソンで1時間2分18秒の自己ベストを持つ。今年は2月の神奈川マラソン(ハーフ)と3月の立川シティハーフマラソンで連続して表彰台に立ち、5月の全日本大学駅伝関東地区選考会ではチーム2番目のタイムをマーク。日本大学の3大会ぶり43回目となる本戦出場に貢献した。

 箱根駅伝は昨年、3年生で初出場。往路3区を任された。「隠れたエース区間」と呼ばれる難しいコースに挑んだが、20位と悔しさの残る結果となった。「今年はその経験を生かしたい」と、雪辱を期す。

 近年低迷が続く日本大学は、伝統のピンク色のたすきにちなみ、今大会で「古櫻(こおう)復活」をチームスローガンに掲げる。冨田さんがどの区間を任されるかは未定だが、「自分の強みは冷静な対応力。どんな状況でも慌てず、淡々とペースを刻みたい」と静かに意気込む。

 高校時代、冨田さんは長浜の湖岸道路を走るのが好きだったという。「道が広く、自然が豊かで走っていて気持ちがいい。長浜で走った経験が、今の自分につながっている」と原点を語る。

 今年5月下旬から6月上旬にかけては、教育実習で母校の長浜北中を訪問。陸上部の指導に携わり、「テレビで見ました。頑張ってください」と声をかけられ、地元から応援されていることを実感したという。

 大学卒業後はNTT西日本に進み、競技を続ける予定。「まずはニューイヤー駅伝出場を目指し、いつかは日の丸を背負いたい。駅伝で力を付け、マラソンで結果を出したい」と将来を見据える。

 「機会があれば、滋賀・長浜で中学生や高校生に陸上を指導したい」とも話す冨田さん。湖国で育ったランナーが、箱根路でどんな走りを見せるのか、地元の期待は高まっている。

2025年12月23日

絵看板で彩るナガハマ映画祭

絵師3人、イメージ膨らませ制作没頭

 来年1月に木之本町で開かれる「第2回ナガハマ映画祭」に向け、かつて映画館に飾られた絵看板の制作が進んでいる。映画祭を主催するコルミオ・フィルム(谷口未央代表)が長浜在住の新進気鋭の絵師3人に依頼し、上映作品を題材にそれぞれ1点ずつ手がけている。

 絵看板は、昭和の映画全盛期に映画館の顔として掲げられた巨大な手描き看板で、「1週間の芸術」とも呼ばれた。ポスターとは異なる大胆な構図や誇張表現で観客を惹きつけ、街の風景の一部として親しまれてきた。

 絵師の一人、ひらりんさん(46)は木之本町出身の映画監督・上田慎一郎さん作品「アングリー・スクワッド 公務員と7人の詐欺師」の看板を手掛けている。「映画看板を作るのは初めて。僕らの世代が、手描き看板を実際に見た最後の世代ではないかと思う。当時の雰囲気を大切にしながら描いている」と話す。

 人物表現については「似ているようで、似ていないようで、でも確かにその人だと分かるデザイン」を意識しているという。

 制作にあたり、あえて映画本編はまだ鑑賞していない。「昔の看板絵師も、映画を見ずにポスター原画やチラシをもとに主観で描いていたはず」と語り、今回はポスターを参考に上映作品のイメージとともに、上田監督の顔も描き込んだ。絵看板は幅約100㌢、縦約72㌢で、アクリル絵の具を使って制作した。

 絵看板の制作にはほかに、よおのなみほさん、今年の角川漫画新人大賞で入選し漫画家デビューした酒井晩さんが参加している。

 映画祭は1月17日開催。会場は昭和40年ごろまで映画館として使用されていた日吉座(木之本町木之本)。「湖の女たち」「Flow」「アングリー・スクワッド 公務員と7人の詐欺師」のほか、特別企画「長浜製フィルムメイカー」として、上田監督や堤真矢監督、奥村理玖監督の作品上映とトークも行われる。

 谷口さんは「新進気鋭の絵師3人が感性の赴くままに絵看板を制作してくれた。映画館『日吉座』の一日限りの復活を3人の絵看板が彩る。多くの観客と共にお祝いできれば」と話している。

 鑑賞チケットは1作品1500円。弁当付きの1日通し券は5000円。高校生以下は無料(当日受付のみ)。全席自由席。前売券が定員に達した場合は当日券の販売はない。チケットは曳山博物館、長浜文芸会館、木之本まちづくりセンター、浅井文化ホールで発売中。

2025年12月23日

「みたらしあさっピー」誕生

朝日小キャラ焼き印、木元製菓舗から

 湖北町山本の木元製菓舗が、朝日小学校のキャラクター「あさっピー」の焼き印を施したみたらし団子を開発し、近隣の道の駅で販売している。

 商品名は「みたらしあさっピー」。2個入りで300円(税込み)。道の駅「湖北みずどりステーション」と「浅井三姉妹の郷」で取り扱っている。「あさっピー」は、同校の創立150周年を記念して作られたキャラクター。

 みたらし団子の開発は、朝日小6年生18人が、地元の地域づくり協議会と連携して進める地域活性化プロジェクトの一環。地域の空き家を、子どもから高齢者まで集える憩いの場に改修する計画を進めており、売上の一部はこのプロジェクトに充てられる。

 団子は湖北産の米粉を使い、「あさっピー」の焼き印を押している。一般的なみたらし団子より大きめで平たい形が特徴で、甘いたれがかかる。「大きいけれど平べったくて食べやすい」「もちもち感と甘さのバランスが絶妙」という。

 商品化にあたっては、6年生が地元産米粉を使ったみたらし団子の製作を木元製菓舗に依頼。3色団子の中にたれを入れる案が出たが、専用機械が必要となるなど課題も多かった。同店4代目の木元耕平さん(45)が学校に出向き、子どもたちと一緒に団子作りに挑戦する中で検討を重ね、最終的に現在の平たい形状に落ち着いた。

 木元製菓舗は明治35年創業。湖北大豆やよもぎ、もち米など地元食材を使った菓子作りを続け、「どんべ金もなか」「黒糖ういろ」「草餅」などの名物で親しまれている。

2025年12月22日

お灸、手軽に身近に

東洋医学の郷、商品を一新

 一般向けのお灸を扱う「東洋医学の郷」(押谷樹社長、内保町)は、新商品「SUERU(据える)」シリーズを開発し、デザインやブランドイメージを従来品から一新した。若い世代や初めての利用者にも手に取りやすい商品として訴求する。

 同社は、伊吹もぐさで知られる鍼灸材料総合メーカー「山正」(同町)のグループ会社。これまで一般向け商品「お家でお灸」などを展開してきたが、「古臭い」「自分で使うにはハードルが高そう」といったイメージが先行し、販売が伸び悩んでいた。

 そこで今回、パッケージデザインや商品名を刷新し、上質感のあるブランドへと方向転換。セルフケア用途に加え、贈答用としても選ばれる親しみやすさを意識した。

 商品は利用者の好みに応じてタイプ別に展開。初心者向けのベーシックタイプ、本格的な使用感を重視したクラシックタイプ、広範囲を温められる箱灸などをそろえる。刺激の強さやもぐさ感、アロマ感など6項目をレーダーチャートで示し、特徴が一目で分かる工夫も施した。

 同社広報担当の寺園剛士さん(36)は「湖北地域は伊吹もぐさで名を馳せた土地。SUERUでお灸の手軽さや身近さを体感してもらえれば」と話す。

 価格は税別1500円から。自社ECサイトのほか、須賀谷温泉などで販売している。

2025年12月19日

新作「羽柴兄弟と長浜」披露

南風さん講談、21日、曳山博物館

 来年放映予定のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」に向けて機運を高めようと、大津市の講談師・旭堂南風さんが21日午後1時半から、曳山博物館で講談会「豊臣兄弟らへんを語る」を開く。新作講談「羽柴兄弟と長浜」を披露する。

 当日は2席を口演。古典の名作「大石の東下り」では、忠臣蔵の大石内蔵助が江戸へ向かう道中での義理と人情を描く。続く新作「羽柴兄弟と長浜」は、長浜時代の羽柴秀吉と弟の秀長を題材にした創作講談で、秀吉と秀長がどのように長浜のまちづくりに関わったのかを、ユーモアあふれる「戦国ホームコメディー仕立て」で語る。

 南風さんは「時代背景や長浜の成り立ちが分かりやすく、歴史の勉強にもなる内容。歴史学者の太田浩司先生に教わった長浜でのエピソードも織り交ぜている。ぜひ長浜の皆さんに聴いてほしい」と話す。

 十七絃箏奏者の麻植理恵子さんも出演。南風さんは「昔、アナウンス塾で一緒だったご縁で出演をお願いした。麻植さんの十七絃箏は温かさと情熱があり、講談とのコラボレーションは必ず素晴らしいものになる」と期待を寄せる。

 南風さんはエフエム放送のアナウンス塾をきっかけに話芸の魅力に目覚め、エフエム草津のパーソナリティや演劇活動を経て、48歳で上方講談界の第一人者・旭堂南陵さんに弟子入り。現在は滋賀県在住唯一の講談師として活動。昨年は大河ドラマ「光る君へ」の放映に合わせ、石山寺門前で640回もの講談を披露して石山観光を大いに盛り上げた実績がある。入場料は2000円。予約は近江レークサイド寄席℡090(3829)9999。予約なしの来場も可。

2025年12月12日

坂口さん、ノーベル賞授賞式に出席

スウェーデン・ストックホルムで、表情はればれ

 今年のノーベル生理学・医学賞を受賞した曽根町出身の大阪大特別栄誉教授・坂口志文さん(74)が10日(日本時間11日未明)、スウェーデン・ストックホルムで開かれた授賞式に出席した。6日から始まったノーベルウイークの公式行事を経て迎えた晴れ舞台。会場となったストックホルム・コンサートホールには各国の受賞者や王室関係者を含め約1500人が集い、華やかながらも厳粛な空気に包まれた。

 オーケストラの演奏の中、受賞者13人がステージへ。それぞれの業績について選考委員から説明があった後、スウェーデン国王がメダルと賞状を授与した。

 坂口さんは燕尾服姿で出席。じゅうたんの上をゆっくり進み、国王からメダルと賞状を授与されると、会場にはひときわ大きな拍手が響いた。坂口さんは落ち着いた表情で一礼し、穏やかに席へ戻った。授賞式後、坂口さんは「人生で特別な日になる」などと語った。

 ノーベルウイーク中、坂口さんは連日行事に参加。初日(6日)にはノーベル博物館での受賞者懇談会に出席。各賞受賞者が初めて顔を合わせる恒例行事で、和やかな雰囲気の中、研究や人生について語り合うひとときとなった。恒例となっている館内ビストロの椅子の裏にサインを残し、研究にゆかりのある記念品も寄贈した。寄贈したのは、日本の漫画「はたらく細胞」の制御性T細胞イラストや、家族の思いが詰まった陶製のネズミの置物など。

 翌7日にはカロリンスカ研究所で受賞記念講演(ノーベル・レクチャー)に臨み、受賞理由となった制御性T細胞の発見から、その機能解明に至るまでの自身の研究の軌跡を解説した。協力者や研究者仲間の名を挙げ、長年の支えに深い感謝を示した。

 8日には授賞式で着用する礼服の衣装合わせや、恒例のノーベル賞コンサートへの出席など、祝祭ムードが高まる一日を過ごした。9日には在スウェーデン日本大使館で祝賀会が開かれ、化学賞受賞者の北川進教授とともに祝福を受けた。夕方には北方民族博物館で開かれたレセプションにも出席し、世界の研究者や文化人と交流した。