長浜曳山まつり迫る、稽古佳境に
長浜曳山まつり(4月13〜16日)を前に、出番山の詰め所では子ども歌舞伎の稽古が佳境を迎えている。子ども役者たちは朝・昼・夜の1日3回に分けて稽古を重ね、本番へ向けて完成度を高めている。
6日、常磐山の詰め所(元浜町)では、振付師の川村和彦さんの指導のもと、役者5人が真剣な表情で舞台づくりに打ち込み、台詞の言い回しや所作について細かな指導が飛んだ。
常磐山の演目は「摂州合邦辻 合邦庵室の場」。長浜曳山まつりでは1963年に上演されて以来、63年ぶりの演目となる。高安家の騒動を巡り、継母・玉手御前が義理の息子・俊徳丸に邪恋を装いながらも一途な真心で救おうとする物語で、最後は自らの命を賭して奇跡を起こす。
玉手御前役の川村要太さん(長浜小5年)は「多くの観客の前でもプレッシャーに負けず、しっかり演じたい」と意気込む。娘(玉手御前)を刺す父・合邦道心を演じる吉田睦さん(神照小6年)は「娘を刺す場面で、怒りと悲しみが混ざる表情が難しい。そこに注目してほしい」と話し、「稽古は大変だが楽しい」と充実した表情を見せた。
指導する川村さんは「江戸時代の現代劇とも言える作品。三味線や太夫と合わせた“ノリ”が見どころで、音楽劇としての一体感が重要。子どもたちには恐れず役になりきり、丁寧に演じてほしい」と期待を寄せる。
まつりに向けては、9日に子ども歌舞伎の仕上がりを確認する「線香番」が行われるほか、同日から4夜連続で若衆がまつりの成功を祈願して長浜八幡宮へ参拝する裸参りがある。








