新江州、地元のびわ南小に内装デザイン寄贈
住宅・産業資材の開発・製造などを手がける新江州(森和之社長、川道町)は、地元のびわ南小学校で図書館に面した廊下の壁に内装デザインを施した。同校で大切にされている「100年ピアノ」をモチーフにしたもので、児童の想像力を育む空間として、新学期に登校する児童を驚かせそうだ。
内装デザインは、同社ブランド「LUMIERED(ルミエルド)」が手がけ、幅28㍍、高さ2・7㍍にわたり施工された。ピアノを中心に、音符や琵琶湖の魚のイラストを配し、物語性のある空間を演出している。
デザインは3案を制作し、児童による人気投票で採用作品を決定した。制作は同ブランドのデザイナー・水戸部さくらさん(23)が担当し、営業の白井乃映さん(26)が現地調整などを担った。
コンセプトは「100年の時を超えて大切に使われてきたピアノ」。その音色が絵本の世界のように広がり、琵琶湖の中へふわりと溶け込んでいく様子を描いた。廊下を行き交う児童が足を止め、音や物語を思い描くきっかけとなるよう工夫されている。
水戸部さんは「ピアノと琵琶湖をモチーフに、音楽と自然がやさしくつながる世界を表現した。音符や魚の動きに抑揚を持たせて、壁の中に流れや生命感を生み出し、空間全体がやわらかく息づくようなデザインとした」と説明する。
一方、びわ南小の卒業生でもある白井さんは「母校に仕事として関わることができ、昔と今がつながったようで感慨深い。地元企業の取り組みを子どもたちに知ってもらう良い機会になった」と語った。
森社長は「このようなデザインはなかなかない。ぜひ自慢してほしい。児童には学校を好きになってもらいたい」と期待を寄せる。
今回の寄贈では、内装デザインに加え、ピアノ発表会を控えた同校の児童5人を主人公にしたオリジナル絵本「ひみつのぼうけん みずうみのせかいへ」も制作し、学校に贈った。さらに、図書館司書が選定した児童用図書27冊も寄贈した。
森悦夫校長は「素敵な壁のフィルムと絵本を大変うれしく思う。末永く大切にしていきたい」と感謝の言葉を述べた。
同社は「人を大切に」を経営理念に掲げ、地域貢献活動として学校や地域と交流を続けている。2017年からは毎年、びわ南小に児童用図書を寄贈し、「新江州文庫」として蔵書の充実を支援しているほか、創立150周年の際にはオルガンを寄贈するなど、学びや感性を育む環境づくりに取り組んでいる。







