少年補導員の西川さん、松井さんに表彰状

地域の子ども見守り22年 

 長年、少年補導員として子どもの非行防止や健全育成に貢献しているとして、元浜町の西川裕子さん(70)と七条町の松井清市さん(72)が警察庁などから表彰され、22日、長浜署で伝達式が行われた。

 西川さんは2002年に連合自治会から依頼を受けたのを機に少年補導員となり、地元の幼稚園や認定こども園、小学校で人形劇を通して誘拐や万引き防止を呼びかけている。また、豊公園や商店街のパトロールで地域の子どもたちを見守っている。

 警察庁長官と全国少年警察ボランティア協会長の連名で少年補導栄誉銀賞が贈られ、「表彰の話を聞いたときはびっくりしました。子どもが好きなので学校や園に行くのが楽しい」と話す。

 松井さんは地元の少年補導員が引退する際に後任として打診され、西川さんと同じく02年から活動を始めた。毎日、南郷里小学校の校門で児童の登校を見守り、定期的に量販店やコンビニエンスストアをパトロールしている。

 地元のスポーツ少年団では約30年にわたって指導。現在は南郷里地区スポーツ少年団の団長も務め、知らない児童はいないという。近畿管区警察局長と近畿少年補導員等連絡協議会長の連名の功労者表彰を受け、「子どもからは元気をもらえる。体が元気なうちは続けたい」と話している。

 伝達式では井上和幸署長が22年間にわたって少年補導員を務めてきた2人をねぎらって表彰状を手渡し、「長年にわたり青少年の健全育成を見守る活動にご尽力いただき大変感謝している。引き続き、地域の安全のために力をお貸しいただきたい」と声をかけていた。

掲載日: 2024年07月23日