市長選告示 継続か刷新か

現職・浅見、新人・松本の一騎打ち

 任期満了に伴う長浜市長選は1日告示され、2期目を目指す現職の浅見宣義氏(66)=自民推薦=と、新人で元市議の松本長治氏(58)の2人が立候補した。

 市政の「継続」「刷新」を問う選挙で、市立病院の経営再建や湖北病院の改築、病院・診療科の再編など、人口減少が進む中で地域医療をどう守るかが最大の争点となる。

 浅見陣営は推薦を受ける自民党組織を生かした選挙戦を展開。連日4会場で個人演説会を設定するなど、現職の知名度と組織力を前面に出した戦いを進める。市議会会派「新しい風」の7人も支援する。

 松本陣営は「市民党」を掲げる。強固な支持組織はなく草の根的な手づくり選挙で、ゆるやかな支持の広がりに期待する。市議会会派「恵風会」「つなぐ長浜」の7人が支え、自民党市議3人も含まれる。

 衆院選と同日の8日に投開票される。1月31日現在の選挙人名簿登録者数は9万1427人。

 

長浜大改革の第2幕を 浅見宣義候補

 

 浅見宣義候補は宮司町の選挙事務所前で第一声。4年間の市政運営を振り返りながら「長浜大改革第2幕」を掲げ、続投への支持を呼びかけた。

 浅見候補は、雪の降る中で集まった支持者に感謝を述べ、「4年前の市長選も雪が降りしきる中、市内を走った。この雪は幸運の雪。雪に負けず長浜を駆け抜けたい」と決意を表明。4年前に故郷・長浜に戻り、「人口減少に負けず町を再生させたい」との思いで市長選に挑んだ経緯を振り返った。

 1期目の4年間について「働いて、働いて、働いてきた」と語り、「教育改革やお祭りの改革、産業分野での新たな取り組みなど、いろんな改革に取り組んできた」と実績を強調。一方で、「改革は抵抗を受けるもの」と述べ、市政運営の中でいろんな抵抗を受けたとしながらも、「人を憎まず、人を愛し、いろんな人と話し合いながら政策を立て、実行してきた」と語った。

 その上で、「まだ種をまいた段階の政策も多く、2期目で刈り取らせてほしい」と訴え、長浜大改革の継続に理解を求めた。元市職員から「市政を後戻りさせてはいけない」と助言を受けたエピソードも紹介し、「自分の進めてきた改革は間違っていないと確信した」と述べた。

 また、国政との連携にも言及し、高市内閣が掲げる積極的な財政運営の下で市政を進めたいと強調。病院改革に必要な財源確保に触れ、上野賢一郎厚労大臣と一緒に病院改革をさらに進めると語った。

 最後は、「これから7日間の選挙戦を戦っていく。長浜大改革第2幕をよろしくお願いします」と締めくくり、支持を呼び掛けた。

 出発式冒頭でマイクを握った川島隆二県議は「浅見さんの長浜大改革の第2幕を開ける市長選。1期4年で全部ができるわけではない。いろいろと種をまいてきた。その種を咲かすのが2期目。この2期目をどうやっていくのか、そこに浅見さんの真価が問われる。皆さんの手でもう一度上げていただき、長浜大改革を進める原動力を与えてもらいたい」と支持を呼びかけた。

 

隠し事のない市政を 松本長治候補

 

 松本長治候補は豊国神社の境内で第一声。市政運営に向けた三つの柱として「医療の維持」「税金の適正な使い方」「クリーンで開かれた市政」の実現を掲げた。

 このうち医療を巡っては、3病院の再編問題で市内が「二分した」と指摘し、「病院はあって当たり前だが、そこで働く医療従事者は命を懸けて市民を支えてきた」と強調。新型コロナウイルス禍で尽力した医師や医療関係者への敬意を示し、「長浜病院も日赤もセフィロト病院も湖北病院も、しっかりと長浜市が支え、市民、県民の命と健康を守る」と訴えた。

 二つ目の柱には財政運営を挙げ、「大変無駄なお金が使われてきた。使われたのは全て市民の税金だ」と批判。また、小谷城戦国体験ミュージアムの整備計画については「確かにいいものだが、今の計画のまま建てたら本当の意味で無駄になる」として、計画の見直しに言及した。

 三つ目には、市政の透明性確保を掲げ、病院再編問題や約14億円の損害賠償請求訴訟を挙げながら、「多くのことが後から知らされた」と指摘。「1円の税金を使う場合でも、市民に説明するのが筋だ」と語り、「私は嘘をつかず、隠し事をせず、皆さんに理解、納得をしていただいて市政を前に進める」と強調した。

 また、これまで100回を超える対話集会を重ね、市民の声を書き留めてきた「青いノート」を手に、「ここには市民の思いや悔しさ、悲しみ、そして長浜に必要なことが全て詰まっている」と述べ、「一歩ずつ長浜の未来へ向かって進みたい。どうかお力とお知恵を貸していただきたい」と支持を呼びかけた。

 後援会長の吉田一郎氏は「浅見市政に審判を下す選挙」と訴えた。浅見候補について「市民目線がない、聞く耳がない、相手がどう反応しているか読み取る能力がない。長浜のまちをどうするかというビジョンがない」「『改革』と叫ぶだけで、市職員の士気は鈍る一方」と批判し、「松本候補は党派にこだわらず『市民党』で戦う。みんなの手で市政を盛り上げたい」と話した。

掲載日: 2026年02月02日