男子走高跳、日本歴代2位タイの記録で突破
県スポーツ協会所属で、長浜市を拠点に活動する陸上スクール「FAAS T&F」の特別コーチも務める瀬古優斗選手(27)=男子走高跳=が13日開幕の東京世界陸上の日本代表選手に選ばれた。日本陸連が2日発表した。
瀬古選手は8月15日に行われた「ANG福井」で日本歴代2位タイとなる2㍍33を跳び、世界陸上の参加標準記録を突破した。これまでの自己記録を6㌢も超える大きな跳躍で、日本代表選出を大きく手繰り寄せた。
瀬古選手は大津市出身で、草津東高、中京大学を経て、現在は同協会所属。国内外の大会で上位入賞を重ねてきた。昨年はパリ五輪出場を射程圏内に収め、FAAS主宰で陸上仲間の森善哉さん(27)=細江町=がクラウドファンディングを企画するなどして応援していたが、昨年の日本選手権の成績が7位と伸びず、出場を勝ち取ることができなかった。
その後は世界陸上を目指して練習に励んでいた。そこで迎えた日本グランプリシリーズのANG福井。2021年に跳んだ自己記録を3㌢更新する2㍍30を3回目にクリア。世界陸上の標準記録となる2㍍33に挑戦し、ノータッチでバーを越えるとガッツポーズを見せた。日本記録となる2㍍36にも挑戦したが、これは失敗した。
「2023年ブダペスト世界選手権、2024年パリ五輪と2年連続で代表の座を逃した」とこれまでの悔しさを振り返る瀬古選手。「今シーズンは三度目の正直で代表の座を勝ち取れた。これからの自信にしたい」と語る。
高校時代までは全国大会への出場経験もなく、日本代表の肩書きは23、24年のアジア室内陸上のみ。このため世界の舞台を目指して、東京五輪の走高跳の強化スタッフを務めるなど多くのトップアスリートを育成してきた福間博樹さんに指導を仰いだ。世界陸上の代表選出に「これまで応援してくれたすべての方への感謝とともに世界陸上を楽しみたい」と語る。
FAASで瀬古選手と一緒に中高生を指導し、選手活動をサポートしてきた森さんは「昨年の日本選手権は7位、今年は5位と追い込まれていた。ANG福井ではスパイクが壊れるトラブルもあったが、冷静に対処できた。めったに見せないガッツポーズが彼の喜びぶりを示していた」と振り返り、「彼にとってはこれからが本当の勝負。世界陸上を皆さんと一緒に見守りたい」と話している。
なお、瀬古選手は国民スポーツ大会への出場も決まっている。





