米原市世継の小川さん、清掃毎日続ける
「子どもの頃のように、裸足で湖岸を歩ける砂浜に戻したい」。そんな思いを胸に、米原市世継の小川光康さん(70)は、自宅前の琵琶湖の湖岸で毎日清掃を続けている。散歩やサイクリングを楽しむ人が腰を下ろせるベンチやテーブルの設置も計画しており、清掃関連機材を含めその購入資金をクラウドファンディング(CF)で募っている。
小川さんの幼少期、遊び場は自宅近くの湖岸だった。流木や枝は当時も漂着したが、住民が風呂の焚き付けや薪として持ち帰り、自然にきれいな砂浜が保たれていた。「台風の後は、流木や枝の取り合いでした」と振り返る。
しかし今は、流木に加えペットボトルや空き缶も打ち寄せ、ごみが目立つようになった。定年退職を機に「共に暮らしてきた琵琶湖に恩返しを」と清掃を始め、市や地域の活動にも積極的に参加してきた。
2年ほど前に流木などのごみを取り除いたが、今年に入りまた散乱。そこで「本格的な環境整備活動が必要」と決意し、4月12日からは荒天以外のほぼ毎日、朝は午前5時ごろ、夕方は午後6時ごろから清掃に取り組み、流木の回収やごみ拾い、除草などに汗を流してきた。
「空き缶や空き瓶は1日で30個は流れ着く。ライターも多い」と嘆くが、「最近はいつもありがとう、と声を掛けられることもあります。うれしいですね」と笑顔を見せる。
活動を知った住民からも協力の声が届き、活動は少しずつ広がっている。「裸足で歩ける琵琶湖の会」も立ち上げた。
琵琶湖に突き出た揚水場跡地には木が生い茂って荒れ放題だったが、小川さんの活動を知った県土木事務所が木々を伐採し重機で整地。広さは約200平方㍍で、琵琶湖の夕景を楽しめる絶好のビューポイントとなった。
CFで募っているのは電動のこぎりや流木の粉砕機の購入資金で、これらを導入することで清掃活動をより効率化する。また、揚水場跡地にベンチやテーブルを置き、訪れる人たちが一息つける場所を整えたい考えだ。CFの目標額は50万円。返礼品には琵琶湖の風景のフォトカードや七夕いちご園のいちご、米原産のキヌヒカリ、鮒ずしなどを準備している。
小川さんは「湖岸の環境は世継以外でも悪化しており、各地域で同じ課題を抱えていると思う。清掃のほか、湖岸の環境を整備する必要性も感じている。私たちの活動がほかの地域でのきっかけになればうれしい」と話している。
詳細はCFサイト「キャンプファイヤー」(https://camp-fire.jp/projects/860395/view?list=search_result_projects_popular)。募集は9月10日まで。






