空き家でライダーズハウス

西堀さん、祖母の実家を再生し

 バイクツーリングが趣味の西堀智さん(45)=米原市野一色=は、空き家となっていた祖母の実家を利用したライダーズハウスを計画。今春のオープンを目指している。

 西堀さんは23歳の頃からバイクに乗り始め、全国を旅していたが、地元にライダーたちが手軽に宿泊できる施設が少ないことから、空き家を活用したライダーズハウスを開設しようと考えた。

 ライダーズハウスはバイクやサイクリングなど、主にツーリングをする人専用の宿泊施設で、素泊まりなら500円から2000円程度と低価格で泊まることができる。

 施設として活用するのは同市小田にある祖母の実家で築30年。昔ながらの「田の字型」「ベンガラ塗、土壁」造りで10〜12人程度宿泊できるが、数年前から空き家となっていたため、水廻りを中心に改修しなくてはならず、改修費用に300万円を要する。

 近く着工予定で、名称は「ライダーズハウスいぶき」。費用の一部を3月26日までクラウドファンデイング(https://camp-fire.jp/projects/374766/backers)で募集中。目標額は50万円。

ビワマス漁師&看護師

 西堀さんは看護師の傍ら、ビワマス漁師を業とする異色のオーナー。

 趣味の釣りが高じて、友人に長浜漁協を紹介してもらい、加入。交代勤務の合間を縫って、4年前から主にビワマスの引き縄釣りをしている。引き縄釣りはスプーンと呼ばれるルアーを漁船で引き流して(トローリング)1本釣り。夏場などは大物が釣れ、その醍醐味がたまらないという。

 クラウドファンデイングの返礼品はライダーズハウスの宿泊券、フリーパスのほか、ビワマス1尾、釣り体験などを用意している。

 施設の周りにバーベキュー、テントサイトなども造る計画で、西堀さんは「ハウスの近くから見える伊吹山、仕事場になっている琵琶湖など、ライダーたちに滋賀の自然を満喫してもらえれば」と話している。

掲載日: 2021年02月09日