2026年3月2日

近江鉄道が「ICOCA」導入

JRの乗降スムーズに、1日出発式

 近江鉄道で1日から、JR西日本のICOCA(イコカ)システムの導入が開始。初日に彦根駅で、三日月大造知事らが出席して出発式が開かれた。

 ICOCAは切符の機能を搭載したカードで、チャージして改札機にタッチするだけで乗車区間の運賃が自動的に精算される。近江鉄道線での導入によって、JR線からの乗り換えがスムーズになる。

 上下分離に合わせて同社と近江鉄道管理機構が導入に向けて準備。ICOCAのほか、サイト上で近江鉄道線の定期券や企画の乗車券を購入できる「iCONPASS」、近江鉄道線の運賃として3000円以上チャージした者に利用額の10%を付与する「WESTERポイント」、小学生の乗車一回の運賃が10円になる「こども用ICOCA」の導入も開始した。

 ICOCAなどの導入によって、紙の切符の販売が2月28日で終了したため、現金で乗車する場合は整理券での乗り降りとなる。障害者など特殊割引乗車券は係員のいる駅で紙の切符が継続して販売される。

 1日に彦根駅ホームで開かれた出発式には三日月知事やJR西日本京滋支社の財剛啓支社長、近江鉄道の藤井高明社長らが出席。知事は「スムーズなサービスの導入が始まりよかった。年代に合わせて、新たなサービスも開始または継続されることはとても心強い」とあいさつ。藤井社長は「6月には創立130周年を迎える。これからも利便性とサービスの向上に努めたい。ICOCAの導入を新たなスタートにしたい」と述べた。

 ICOCAのキャラクター「カモノハシのイコちゃん」と駅長がちゃこんも参加してのテープカットの後、事前応募のあった小学生9人がこども用ICOCAを使って改札をタッチする体験をして乗車して行った。

(滋賀彦根新聞)

2026年3月2日

相次ぐ特殊詐欺 3件で計508万円被害

還付金・ロマンス・宝くじ当選

 長浜署は2月27日から3月1日にかけ、特殊詐欺事件3件の発生を発表した。被害総額は計約508万円に上る。

 手口は医療費の還付名目でATMへ誘導するもの、マッチングアプリで親密さを装いもうけ話を持ちかけるもの、宝くじ当選金の受け取りに手数料を求めるもの。いずれも全国で繰り返されてきた典型的な詐欺の構図だった。

 ATMで還付金が支払われることはなく、手数料を払えば高額当選金が受け取れるという仕組みも存在しない。マッチングアプリで知り合った異性からのもうけ話やSNS上の投資話を含め、金銭を求められた場合はどんな理由であれ詐欺を疑い、慌てず警察に相談する冷静な対応が求められる。

■「医療費控除ある」

 市内のパート従業員の女性(68)は特殊詐欺(還付金詐欺)で現金約188万円をだまし取られた。

 同署によると、2月17日午前10時ごろ女性宅に長浜市役所職員を名乗る男から「先日、医療費控除の申請書類を送ったのですが確認していますか。期日が過ぎているので再発行の手続きをしてください」などと電話があった。さらに「後ほど銀行から連絡がある」と告げられた。

 その後、銀行員を名乗る別の男から電話があり、最寄りのATMコーナーへ行くよう指示された。女性は同日、市内のキャッシュコーナーで指定された電話番号にかけ直し、相手の指示に従ってATMを操作。7回にわたって現金を振り込んだ。

■異性に副業勧められ

 市内の会社員の男性(53)はSNS型ロマンス詐欺で現金約170万円をだまし取られた。

 同署によると、男性は2月11日、マッチングアプリを通じて女性を名乗る人物と知り合い、同日中に通信アプリ「LINE」でやり取りを始め、好意を抱くようになった。

 その後、相手から「ネットショッピングの発送手続きの処理をしてお金を稼いでいる」「損したことがない」「利益が出る」などと副業を勧められ、指定されたサイトに会員登録してホームページを開設。サイトのカスタマーサポートを名乗る者から「一旦、商品代金を振り込めば利益分が入金される」と指示を受け、指定された口座に送金したところ、実際に利益分と称する金額が振り込まれたという。

 これを信用した男性は、同月24日までの間、複数回にわたり送金を続けた。

■「1億5千万円、当選」

 大垣市内の製造業の男性(66)は特殊詐欺(ギャンブル詐欺)で現金約150万円をだまし取られた。

 同署によると、男性は2024年9月8日、SNSで知り合った外国籍を名乗る女から「宝くじの当選金が手に入る」「手数料を支払う必要がある」などとメールを受け取り、その後もやり取りを続けていた。

 最近になって再び連絡があり、「手数料を支払えば、日本円で約1億5000万円の当選金が受け取れる」と説明された。男性はこれを信じて、今年2月26日、指定された口座に現金を振り込んだ。

 男性は最近まで長浜市内に住んでいた。

2026年3月2日

市民69人の挑戦結実

プロと奏でた大合唱「歓喜の歌」

 公募で集まった市民合唱団とプロのオーケストラがベートーヴェンの交響曲第9番第4楽章「歓喜の歌」で共演する「ながはま第九コンサート」が1日、浅井文化ホールで開かれ、息の合ったハーモニーが会場を包み込んだ。

 「歓喜の歌」はコンサートの第2部で披露され、市民でつくる「ながはま第九合唱団」69人が大阪交響楽団の重厚な演奏に合わせ、ドイツ語で高らかに歌い上げた。合唱団は高校生から80代までの幅広い世代で、昨年9月から週1回の練習を重ねてきた。本番ではプロ楽団と息の合ったハーモニーを響かせ、フィナーレでは客席から大きな拍手が湧き起こった。終演後、団員たちは達成感に満ちた誇らしげな表情を見せていた。

 ソリスト4人も圧倒的な声量と表現力で楽団と合唱団の共演を支えた。長浜市出身の脇阪法子さん、米原市出身の岡田通利さんの2人は存在感ある歌唱を聴かせ、郷里でプロ楽団と共演を果たした姿に客席からひときわ大きな拍手が送られた。

 2018年大みそか、JR長浜駅とえきまちテラス長浜を結ぶデッキでの合唱をきっかけに動き出した「ながはま第九プロジェクト」。小さな思いつきから始まった取り組みは年々広がりを見せ、今回、本格的なオーケストラとの共演という形で一つの節目を迎えた。