中居さん制作「しがどうわ」 県内全図書館に配布
滋賀の郷土をやさしい物語で描いてきた「しがどうわ」が、紙芝居になった。作品名は「しがどうわ えびまめ」。高畑町のイラストレーター・中居真理さん(44)が手がけ、県内の県立・市町立・私立図書館全52館に計100部が配布された。
中居さんは2018年9月から23年6月まで、滋賀夕刊に「しがどうわ」を連載。滋賀の郷土料理や方言、地名を題材に、親しみやすい童話として描いてきた。連載は全80話に及び、「さばそうめん」「びわます」「いぶきだいこん」「こほくのしぐれ」「いぶきやま」「いかい」など、湖北地域の暮らしや風土が物語の中に息づいている。
今回の紙芝居は「しがどうわ」の世界をもとに、中居さんが新たにイメージを膨らませた作品。テーマは滋賀の郷土料理「えびまめ」だ。えびちゃんとおまめさんたちが主人公となり、えびちゃんが、かにちゃんへのプレゼントを届けに向かう途中、おまめさんたちの行列に出会う—という心温まる物語が、12画面で展開される。
18日には市立長浜図書館で開かれた「おはなし会」で紙芝居が上演され、親子連れらが耳を傾けた。会場後方でその様子を見守った中居さんは、子どもたちの反応に目を細めていた。
中居さんは、「絵本と違って、紙芝居は演じられることが前提。初めての紙芝居でしたが、いい具合に仕上がったと思います」と手応えを感じつつも、「掛け合いなど、もっと工夫できる余地もある。次はアップデートしたい」と、次回作への意欲もうかがわせている。
紙芝居の制作は、県の「読書のまちづくり推進事業」(県読書のまちづくり推進協議会)の一環。県内の図書館や書店が連携し、子どもたちが本に親しむ機会づくりを進めている。同協議会は「紙芝居ならではの良さを生かし、子どもたちの読書への入り口となることを期待している」と話している。






