思い出のヤンマー会館、写真で再会

高月まちセンで追憶展、内藤さん撮影

 ゴシック様式の尖塔をそびえさせ地域のランドマークとなっていた高月町東阿閉の「ヤンマー会館」(東阿閉公民館)。昨年、老朽化のため解体されたが、その姿をカメラで記録し続けた写真愛好家・内藤又一郎さん(72)=高月町西柳野=の写真スライド展が高月まちづくりセンターで行われている。
 ヤンマー会館はヤンマーホールディングス(大阪市)の創業者で東阿閉出身の山岡孫吉氏(1888~1962)が1952年、私費を投じて建設・寄贈したもの。のどかな田園地帯にあって、高さ約30㍍の尖塔がそびえる会館は、多くの写真愛好家に被写体としても愛されてきた。
 中学生時代からカメラを始め、湖北地域をフィールドに写真を撮り続けている内藤さん。日ごろから四季折々の会館の姿を撮影し、「朝日を後ろから受ける塔の姿が一番美しい」と語る。解体されることを知ってからは「自分にできることはこれしかない」とシャッターを切り続けた。
 写真スライド展では解体が迫った2024年に撮影した写真を中心に「雪夜」「朱色の朝」「夏雲」「暁光と月灯り」「ダイヤモンドの輝き」などのタイトルで37点を紹介。季節や時間、角度によって表情を変えながら地域を彩った会館の姿を伝えている。また、写真リストではカメラの種類、レンズ、シャッタースピード、絞り、ISO感度を記載している。
 内藤さんは「湖北にこんな素晴らしい光景があったことの証は、写真に確実に残せた。達成感と残念な気持ちと感謝の気持ちが入り乱れます」と追憶の言葉を寄せている。
 写真スライド展は8月末まで。

掲載日: 2025年08月08日