坂口さん、故郷・長浜に凱旋

ノーベル賞を市民らが祝福

 ノーベル生理学・医学賞に選ばれた曽根町出身で大阪大特任教授の坂口志文さん(74)が7日、市役所東側広場で開かれた「お祝いの会」に出席した。10月6日の受賞発表から約1カ月。初めての凱旋帰郷となり、「たくさんの方に祝っていただきありがたい。故郷はいいところだ」と笑顔で語った。

 会は市が主催し、市民や市職員、同級生ら約400人が集まった。坂口さんは赤じゅうたんの上を拍手で迎えられながら入場。浅見宣義市長は「多くの市民とともにお祝いできることをうれしく思う。受賞は市民に大きな感動と希望を与えてくれた」と祝辞を述べた。

 坂口さんはびわ南小、びわ中、長浜北高と、高校生まで地元で過ごした。「学校が終わったら遊びまわっていただけで、特別なことをしていたわけではない」と振り返り、自転車で琵琶湖や伊吹山、姉川などを巡った少年時代を懐かしそうに語った。「帰ってくると、いつも懐かしい気持ちになる」と故郷への思いもにじませた。

 若者へのメッセージとして「興味のあることを続けることが大切。続けるうちに思いもかけない発見や気づきがあり、ますます面白くなる」と語り、探究心と継続の大切さを伝えた。

 会場では母校の長浜北高校吹奏楽部の演奏や記念撮影も行われ、和やかな雰囲気に包まれた。坂口さんからサインをもらった長浜北小5年の田中惺太さん(11)は「世界の賞をとったすごい人に会いたかった。一生大切にする」と笑顔を見せていた。

掲載日: 2025年11月12日