一杯のコーヒーで琵琶湖を想う

環境保全に寄付「琵琶湖いきもの珈琲」発売

 高月町高月の自家焙煎店「匠の珈琲 Rainydaycoffee(レイニーデイコーヒー)」が、売上の一部を琵琶湖の環境保全活動に寄付する新商品「琵琶湖いきもの珈琲」を発売した。

 同店は「雨の降る日や心に少し影が差すような日にも、一杯のコーヒーで晴れやかな気持ちを届けたい」をコンセプトに、2020年から営業を続けてきた。近年は物価高の影響や商圏外への情報発信の難しさもあり、店として新たな価値の提示を模索していた。

 発想の原点となったのは、代表の中川匠さん(32)が愛犬とともに琵琶湖畔を歩いた際の体験だった。湖岸に目立つ漂着ごみを前に、かつて裸足で歩けた砂浜の記憶が重なり、「コーヒーを通して琵琶湖の環境や生き物たちのために何かできないか」と考えるようになったという。

 「琵琶湖いきもの珈琲」は、琵琶湖の深さや水の流れ、生き物たちの命の循環を、焙煎の深さとコーヒーの個性に重ねて表現した商品。中浅煎りの「ハリヨ」、中深煎りの「ビワヒガイ」、深煎りの「イワトコナマズ」の3種類をセットにし、飲み比べができる構成とした。

 豆は、透明感のある甘みを持つミャンマー産を中浅煎りに、華やかな香りとマイルドな苦味が特徴のグァテマラ産を中深煎りに、重厚なコクのあるブラジル産を深煎りに仕上げ、それぞれ琵琶湖の水の表情になぞらえている。

 セットには、ドリップバッグ3種のほか、琵琶湖に生きる生き物を描いたカード3枚とリーフレット1冊を同封。カードのイラストは大津市の高校生・黒川琉伊さんが手がけ、湖と生き物の世界観をやさしい筆致で表現している。

 売上の一部は琵琶湖の環境保全活動に寄付される。中川さんは「一杯のコーヒーが、琵琶湖を身近に感じ、自然を思うきっかけになれば」と話している。価格は3種類セットが950円、単品は380円。店舗、オンラインショップ、えきまちテラス長浜、琵琶湖博物館などで販売している。問い合わせは同店℡090(3621)3406へ。

掲載日: 2026年01月23日