厚労大臣・上野氏7選

衆院選 滋賀2区、中道、維新に大差

 第51回衆院選は8日、投開票が行われ、滋賀2区(長浜市、米原市、彦根市、近江八幡市、東近江市など)では、自民党前職で厚生労働大臣の上野賢一郎氏(60)が14万1853票を獲得し、7回目の当選を果たした。

 中道改革連合の新人で前米原市長の平尾道雄氏(75)は4万7132票、日本維新の会新人で元新聞記者の岡屋京佑氏(33)は4万6898票だった。

 公明党との連立解消、維新との直接対決というこれまでにない構図の中で行われた選挙戦。上野氏は高市政権の閣僚として県外応援を並行しながらも、地元で積み重ねてきた実績を武器に、安定した支持を固めた。

 午後8時、当選確実の一報が入ると、北ビワコホテルグラツィエに集まった党関係者や支援者から大きな拍手が沸き起こった。上野氏は深々と頭を下げ、「寒い中、本当に皆さんのおかげで当選することができた。心から感謝申し上げたい」と謝意を述べた。

 選挙戦については「これまでは自公連立で戦ってきたが、今回は公明党と別の形となり、維新とは選挙で戦うことになった。様相の異なる選挙戦だった」と振り返った。

 閣僚としての立場にも触れ、「他県への応援に回ることも多く、警護対象という制約もあった。地元の皆さんにはさまざまなご負担をおかけした」と話した。

 自民党が議席を伸ばした今回の結果については、「高市総理のリーダーシップや政策実現、実行力が国民の皆さんに評価された」と分析。「高市総理への国民からの後押しが自民党全体への後押しになった」と述べた。

 一方で、「これだけの支持をいただいたからこそ、決しておごることなく、国民の皆様に丁寧な説明を続けることが肝要だ」と自戒を込めた。

 2005年の「郵政選挙」での大勝、09年の「政権交代」を振り返り、「勝って兜の緒を締めるという言葉の通り、新たな出発として、より強い使命感を持ち、皆さんの期待にしっかり応えられるよう努力と研鑽を積んでいく」と7期目への決意を語った。

 今後、特に力を入れたいテーマとして挙げたのが医療・介護分野。「閣僚として3カ月余りだが、医療や介護の現場は非常に厳しい状況にある。現場をしっかり応援したい」と意欲を示した。また、「今年は彦根城の世界遺産登録が正念場になる」と述べ、「彦根お城トンネルや米原バイパス、多賀スマートインターチェンジで一定の成果を上げてきた。この流れをつなぎ、国道8号彦根バイパスや名神名阪連絡道路の整備、姉川や高時川などの河川改修に引き続き取り組む」と語った。

 2区の当日の有権者数は42万7540人、投票者数は24万1467人。投票率は56・48%で前回より2・44ポイント上昇した。

日本の将来不安中道・平尾氏

 平尾氏は敗因について「この時期に選挙が行われるとは思っておらず、準備不足のまま選挙戦に入ってしまった。まったく無防備な状態だった」と説明。高市政権の圧勝に「まったく理解できない。高市首相に政治家としての手腕や判断力などがあるとは思わない。あのような人がリーダーでは日本の将来は本当に不安」と述べた。

「手ごたえあった維新・岡屋氏

 岡屋氏は「昨年夏の参院選と比べて、手ごたえがあった。日に日に、支持が上がっている感覚があった」と説明。敗因については「全国的な結果の通り、高市政権への高評価が滋賀2区でも出たのだろう」と分析した。

掲載日: 2026年02月10日