二之宮健治さん「市民目線で対応」
彦根市本町1丁目の四番町スクエア内で彩明法律事務所を経営する二之宮健治さん(48)は、彦根工業高校を卒業して弁護士になった異色の経歴を持っている。二之宮さんは、旧伊吹町(米原市)の職員や「ブラック企業」の事業所勤務なども経ていることから「これまでの社会人の経験を生かし、労働問題など身近な相談に応じたい」と話している。
二之宮さんは市立城北小学校、市立西中学校、彦根工業高校都市工学科卒業。設計会社や建設コンサルタント会社で働いていたが、「土木以外の仕事がしたい」との思いから、2002年4月に旧伊吹町の職員となり、区画整理課や農業委員会などで務めてきた。その間、人間総合科学大学人間科学部や慶応大学法学部の通信教育課程で法律や政治などを学んだ。
通信で学んでいた20代の頃、ドラマや映画で見た弁護士の仕事に関心を持ち、「法律をはじめとした知識をもっとつけたい」との思いから勉学に励んだ。慶応大で学んでいる時には、朝4時半に起床して勉強やレポートを書いて、8時半に出勤し、帰宅後も勉強という日々だった。
神戸大学大学院経済学研究科の社会人コースに入った2016年の8月に米原市役所を退職。その後、自治体の経営コンサルタント事務所などの勤務を経て、「再起をかけよう」と一念発起。以前からの専門的な知識で人の役に立つ仕事がしたいとの気持ちから、弁護士を目指して仕事を辞め、42歳の時の19年4月に大阪大学法科大学院に入学。21年3月に修了し、その年の9月の司法試験に一発で合格して司法修習を経て45歳で弁護士となった。
「身近な問題 気軽に相談を」
彩明法律事務所 昨年8月開業
敦賀市の法律事務所や国交省の監察官の勤務後、地元に戻って昨年8月21日に独立開業。「人々の生活や未来を明るく彩りたい」との思いから、彩明法律事務所と名付けた。
二之宮さんは社会人の時、夜中の10時まで働いても残業代が出ないなど、いわゆる「ブラック企業」で勤務した経験があったといい「これまでの経験を生かし、民間企業や行政などのさまざまな分野の労働問題で困っている人たちを助けたい。不動産や夫婦間など身近な問題についても相談に応じたい」と話す。
事務員を雇わず、電話対応や掃除なども一人でやっている。「先生」と呼ばれる弁護士もいるが、二之宮さんは「先生というイメージではなく、市民目線で敷居が低くて話しやすい法律事務所にしたい」と笑顔で語った。
問い合わせは彩明法律事務所℡(47)5563。
【滋賀彦根新聞】





