2025年12月26日

新年へ祈り込め 長浜八幡宮で迎春支度

巫女「何事もうまくいきますように」

 毎年多くの初詣客でにぎわう長浜八幡宮で、迎春準備がピークを迎えている。

 八幡宮では正月三が日に約15万人の参拝客を見込み、高校生や大学生を中心とした巫女約40人体制で参拝者を迎える。今月20日から社務所では、参拝者に授与する破魔矢に来年の干支「午年」の絵馬を結び付けたり、お守りを袋詰めしたりする作業が本格化している。

 3年連続で巫女を務める廣田さくらさん(17)=長浜北星高3年=は「新年が今までで一番良い年になるよう、何事もうまくいきますようにという思いを込めて準備しています」と話す。

 また、緋袴と千早の巫女装束を初めて身にまとったという磯尾海咲さん(18)=同高3年=は「神社でご奉仕させていただくのはなかなかない機会で新鮮な気持ち。心を込めて準備したい」と笑顔で語った。

 長浜八幡宮の年末年始の行事は次のとおり。

 【31日】▽午後3時、大祓式▽7時、除夜祭▽10時半、どんどに点火▽11時、干支の氷大彫刻完成▽11時半、落語家・笑福亭仁昇さんとカウントダウン。

 【1日】午前0時、歳旦祭、新春縁起札入りちくわ撒き(0時、0時半の2回、計2000本)、生田流正派による新春初琴の奉納演奏▽午前7時、神歌奉納▽午前9時、一心無双流居合道奉納、光粋流舞道による剣舞歌謡舞の奉納。

 【2日】午前9時、日供始祭。

 【3日】午前9時、元始祭。

神照寺、行事日程

 神照寺(岡本承典住職)の年末年始の行事は次のとおり。

 【31日】午後11時半、大かがり火点火▽11時45分、除夜の鐘。

 【1日】午前0時、修正月会▽午前9時〜午後4時、新春祈祷、お守りなどの授与。

 【2日、3日】午前9時〜午後4時、新春祈祷、お守りなどの授与。

 【17日】午前10時〜午後3時、どんど焼き。

海津天神社、行事

 「学問の神様」として信仰される菅原道真を祀った海津天神社(高島市マキノ町海津)の年末年始の行事は次のとおり。

 【31日】午後10時、かがり火点火。

 【1日】午前0時、歳旦祭▽午前9時、入試合格、厄除け、家内安全などの祈祷。

2025年12月26日

長浜市出身・冨田悠晟さん 新春の箱根路へ

日本大学4年生、2026年大会出場

 長浜市出身で日本大学4年の冨田悠晟(ゆうせい)さん(22)が、大学生活の締めくくりとなる2026年箱根駅伝(往路=1月2日、復路=3日)に出場する。全国の注目が集まる正月の大舞台で、古豪復活を期すチームの一員として箱根路に挑む。

 冨田さんが陸上競技を始めたのは長浜南小3年生の時。短距離界のスター、ウサイン・ボルトに憧れ、長浜市陸上教室に通い始めたのがきっかけだった。教室で出場した駅伝大会を通じ、仲間とたすきをつなぐ競技の面白さに魅了され、中・長距離の道へ進んだ。

 長浜北中時代には800㍍で県大会優勝を果たし、全国大会にも出場。草津東高校では1500㍍でインターハイに出場するなど、着実に実績を積み上げてきた。

 進学した日本大学には関東の強豪選手が集う。「入学時は自分のレベルの低さを実感し、壁を感じた」と振り返るが、走り込みを重ねることで力を伸ばしてきた。寮生活を送りながら週6日練習に励み、午前6時からの朝練で約15㌔、午後の練習では約25㌔を走り込む日々を送る。

 仲間との競い合いで着実に成長し、1万㍍で28分39秒39、ハーフマラソンで1時間2分18秒の自己ベストを持つ。今年は2月の神奈川マラソン(ハーフ)と3月の立川シティハーフマラソンで連続して表彰台に立ち、5月の全日本大学駅伝関東地区選考会ではチーム2番目のタイムをマーク。日本大学の3大会ぶり43回目となる本戦出場に貢献した。

 箱根駅伝は昨年、3年生で初出場。往路3区を任された。「隠れたエース区間」と呼ばれる難しいコースに挑んだが、20位と悔しさの残る結果となった。「今年はその経験を生かしたい」と、雪辱を期す。

 近年低迷が続く日本大学は、伝統のピンク色のたすきにちなみ、今大会で「古櫻(こおう)復活」をチームスローガンに掲げる。冨田さんがどの区間を任されるかは未定だが、「自分の強みは冷静な対応力。どんな状況でも慌てず、淡々とペースを刻みたい」と静かに意気込む。

 高校時代、冨田さんは長浜の湖岸道路を走るのが好きだったという。「道が広く、自然が豊かで走っていて気持ちがいい。長浜で走った経験が、今の自分につながっている」と原点を語る。

 今年5月下旬から6月上旬にかけては、教育実習で母校の長浜北中を訪問。陸上部の指導に携わり、「テレビで見ました。頑張ってください」と声をかけられ、地元から応援されていることを実感したという。

 大学卒業後はNTT西日本に進み、競技を続ける予定。「まずはニューイヤー駅伝出場を目指し、いつかは日の丸を背負いたい。駅伝で力を付け、マラソンで結果を出したい」と将来を見据える。

 「機会があれば、滋賀・長浜で中学生や高校生に陸上を指導したい」とも話す冨田さん。湖国で育ったランナーが、箱根路でどんな走りを見せるのか、地元の期待は高まっている。

2025年12月23日

絵看板で彩るナガハマ映画祭

絵師3人、イメージ膨らませ制作没頭

 来年1月に木之本町で開かれる「第2回ナガハマ映画祭」に向け、かつて映画館に飾られた絵看板の制作が進んでいる。映画祭を主催するコルミオ・フィルム(谷口未央代表)が長浜在住の新進気鋭の絵師3人に依頼し、上映作品を題材にそれぞれ1点ずつ手がけている。

 絵看板は、昭和の映画全盛期に映画館の顔として掲げられた巨大な手描き看板で、「1週間の芸術」とも呼ばれた。ポスターとは異なる大胆な構図や誇張表現で観客を惹きつけ、街の風景の一部として親しまれてきた。

 絵師の一人、ひらりんさん(46)は木之本町出身の映画監督・上田慎一郎さん作品「アングリー・スクワッド 公務員と7人の詐欺師」の看板を手掛けている。「映画看板を作るのは初めて。僕らの世代が、手描き看板を実際に見た最後の世代ではないかと思う。当時の雰囲気を大切にしながら描いている」と話す。

 人物表現については「似ているようで、似ていないようで、でも確かにその人だと分かるデザイン」を意識しているという。

 制作にあたり、あえて映画本編はまだ鑑賞していない。「昔の看板絵師も、映画を見ずにポスター原画やチラシをもとに主観で描いていたはず」と語り、今回はポスターを参考に上映作品のイメージとともに、上田監督の顔も描き込んだ。絵看板は幅約100㌢、縦約72㌢で、アクリル絵の具を使って制作した。

 絵看板の制作にはほかに、よおのなみほさん、今年の角川漫画新人大賞で入選し漫画家デビューした酒井晩さんが参加している。

 映画祭は1月17日開催。会場は昭和40年ごろまで映画館として使用されていた日吉座(木之本町木之本)。「湖の女たち」「Flow」「アングリー・スクワッド 公務員と7人の詐欺師」のほか、特別企画「長浜製フィルムメイカー」として、上田監督や堤真矢監督、奥村理玖監督の作品上映とトークも行われる。

 谷口さんは「新進気鋭の絵師3人が感性の赴くままに絵看板を制作してくれた。映画館『日吉座』の一日限りの復活を3人の絵看板が彩る。多くの観客と共にお祝いできれば」と話している。

 鑑賞チケットは1作品1500円。弁当付きの1日通し券は5000円。高校生以下は無料(当日受付のみ)。全席自由席。前売券が定員に達した場合は当日券の販売はない。チケットは曳山博物館、長浜文芸会館、木之本まちづくりセンター、浅井文化ホールで発売中。

2025年12月23日

「みたらしあさっピー」誕生

朝日小キャラ焼き印、木元製菓舗から

 湖北町山本の木元製菓舗が、朝日小学校のキャラクター「あさっピー」の焼き印を施したみたらし団子を開発し、近隣の道の駅で販売している。

 商品名は「みたらしあさっピー」。2個入りで300円(税込み)。道の駅「湖北みずどりステーション」と「浅井三姉妹の郷」で取り扱っている。「あさっピー」は、同校の創立150周年を記念して作られたキャラクター。

 みたらし団子の開発は、朝日小6年生18人が、地元の地域づくり協議会と連携して進める地域活性化プロジェクトの一環。地域の空き家を、子どもから高齢者まで集える憩いの場に改修する計画を進めており、売上の一部はこのプロジェクトに充てられる。

 団子は湖北産の米粉を使い、「あさっピー」の焼き印を押している。一般的なみたらし団子より大きめで平たい形が特徴で、甘いたれがかかる。「大きいけれど平べったくて食べやすい」「もちもち感と甘さのバランスが絶妙」という。

 商品化にあたっては、6年生が地元産米粉を使ったみたらし団子の製作を木元製菓舗に依頼。3色団子の中にたれを入れる案が出たが、専用機械が必要となるなど課題も多かった。同店4代目の木元耕平さん(45)が学校に出向き、子どもたちと一緒に団子作りに挑戦する中で検討を重ね、最終的に現在の平たい形状に落ち着いた。

 木元製菓舗は明治35年創業。湖北大豆やよもぎ、もち米など地元食材を使った菓子作りを続け、「どんべ金もなか」「黒糖ういろ」「草餅」などの名物で親しまれている。

2025年12月22日

お灸、手軽に身近に

東洋医学の郷、商品を一新

 一般向けのお灸を扱う「東洋医学の郷」(押谷樹社長、内保町)は、新商品「SUERU(据える)」シリーズを開発し、デザインやブランドイメージを従来品から一新した。若い世代や初めての利用者にも手に取りやすい商品として訴求する。

 同社は、伊吹もぐさで知られる鍼灸材料総合メーカー「山正」(同町)のグループ会社。これまで一般向け商品「お家でお灸」などを展開してきたが、「古臭い」「自分で使うにはハードルが高そう」といったイメージが先行し、販売が伸び悩んでいた。

 そこで今回、パッケージデザインや商品名を刷新し、上質感のあるブランドへと方向転換。セルフケア用途に加え、贈答用としても選ばれる親しみやすさを意識した。

 商品は利用者の好みに応じてタイプ別に展開。初心者向けのベーシックタイプ、本格的な使用感を重視したクラシックタイプ、広範囲を温められる箱灸などをそろえる。刺激の強さやもぐさ感、アロマ感など6項目をレーダーチャートで示し、特徴が一目で分かる工夫も施した。

 同社広報担当の寺園剛士さん(36)は「湖北地域は伊吹もぐさで名を馳せた土地。SUERUでお灸の手軽さや身近さを体感してもらえれば」と話す。

 価格は税別1500円から。自社ECサイトのほか、須賀谷温泉などで販売している。

2025年12月19日

新作「羽柴兄弟と長浜」披露

南風さん講談、21日、曳山博物館

 来年放映予定のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」に向けて機運を高めようと、大津市の講談師・旭堂南風さんが21日午後1時半から、曳山博物館で講談会「豊臣兄弟らへんを語る」を開く。新作講談「羽柴兄弟と長浜」を披露する。

 当日は2席を口演。古典の名作「大石の東下り」では、忠臣蔵の大石内蔵助が江戸へ向かう道中での義理と人情を描く。続く新作「羽柴兄弟と長浜」は、長浜時代の羽柴秀吉と弟の秀長を題材にした創作講談で、秀吉と秀長がどのように長浜のまちづくりに関わったのかを、ユーモアあふれる「戦国ホームコメディー仕立て」で語る。

 南風さんは「時代背景や長浜の成り立ちが分かりやすく、歴史の勉強にもなる内容。歴史学者の太田浩司先生に教わった長浜でのエピソードも織り交ぜている。ぜひ長浜の皆さんに聴いてほしい」と話す。

 十七絃箏奏者の麻植理恵子さんも出演。南風さんは「昔、アナウンス塾で一緒だったご縁で出演をお願いした。麻植さんの十七絃箏は温かさと情熱があり、講談とのコラボレーションは必ず素晴らしいものになる」と期待を寄せる。

 南風さんはエフエム放送のアナウンス塾をきっかけに話芸の魅力に目覚め、エフエム草津のパーソナリティや演劇活動を経て、48歳で上方講談界の第一人者・旭堂南陵さんに弟子入り。現在は滋賀県在住唯一の講談師として活動。昨年は大河ドラマ「光る君へ」の放映に合わせ、石山寺門前で640回もの講談を披露して石山観光を大いに盛り上げた実績がある。入場料は2000円。予約は近江レークサイド寄席℡090(3829)9999。予約なしの来場も可。

2025年12月12日

坂口さん、ノーベル賞授賞式に出席

スウェーデン・ストックホルムで、表情はればれ

 今年のノーベル生理学・医学賞を受賞した曽根町出身の大阪大特別栄誉教授・坂口志文さん(74)が10日(日本時間11日未明)、スウェーデン・ストックホルムで開かれた授賞式に出席した。6日から始まったノーベルウイークの公式行事を経て迎えた晴れ舞台。会場となったストックホルム・コンサートホールには各国の受賞者や王室関係者を含め約1500人が集い、華やかながらも厳粛な空気に包まれた。

 オーケストラの演奏の中、受賞者13人がステージへ。それぞれの業績について選考委員から説明があった後、スウェーデン国王がメダルと賞状を授与した。

 坂口さんは燕尾服姿で出席。じゅうたんの上をゆっくり進み、国王からメダルと賞状を授与されると、会場にはひときわ大きな拍手が響いた。坂口さんは落ち着いた表情で一礼し、穏やかに席へ戻った。授賞式後、坂口さんは「人生で特別な日になる」などと語った。

 ノーベルウイーク中、坂口さんは連日行事に参加。初日(6日)にはノーベル博物館での受賞者懇談会に出席。各賞受賞者が初めて顔を合わせる恒例行事で、和やかな雰囲気の中、研究や人生について語り合うひとときとなった。恒例となっている館内ビストロの椅子の裏にサインを残し、研究にゆかりのある記念品も寄贈した。寄贈したのは、日本の漫画「はたらく細胞」の制御性T細胞イラストや、家族の思いが詰まった陶製のネズミの置物など。

 翌7日にはカロリンスカ研究所で受賞記念講演(ノーベル・レクチャー)に臨み、受賞理由となった制御性T細胞の発見から、その機能解明に至るまでの自身の研究の軌跡を解説した。協力者や研究者仲間の名を挙げ、長年の支えに深い感謝を示した。

 8日には授賞式で着用する礼服の衣装合わせや、恒例のノーベル賞コンサートへの出席など、祝祭ムードが高まる一日を過ごした。9日には在スウェーデン日本大使館で祝賀会が開かれ、化学賞受賞者の北川進教授とともに祝福を受けた。夕方には北方民族博物館で開かれたレセプションにも出席し、世界の研究者や文化人と交流した。

2025年12月5日

風船がつないだ“遠くの友だち”

びわ北小創立150周年、群馬・長野から手紙届く

 びわ北小学校が創立150周年を記念して空へ放った風船が温かい「縁」を運んできた。11月1日の式典後、児童や地域住民らがメッセージを添えた風船300個を一斉に放つと、風船は風に乗って東の空へ。群馬県や長野県に届き、現地から温かなメッセージが返ってきた。

 約270㌔離れた群馬県高崎市では、倉賀野小学校5年生の自宅の庭に風船が落下。母親が気づき、付いていたインスタグラムのQRコードとカードを確認したという。同校も2年前に創立150周年を迎えており、「これも何かの縁」と児童たちが祝いのメッセージを寄せ、倉賀野地区の名所を描いた缶バッジ150個がびわ北小へ贈られてきた。

 届いた缶バッジは全校児童に配布され、廊下には手紙が掲示された。「滋賀県長浜市に友だちができたようです」との言葉に、児童たちは「倉賀野小はどんな学校?」「バッジの場所に行ってみたい」と興味津々。遠く離れた土地に思いを馳せている。

 びわ北小は11月28日、感謝の気持ちを込めた手紙と、ご当地キャラクター「ひでよしくん」のぬいぐるみ、缶バッジ、さらにフローティングスクール「湖の子」を紹介する冊子を贈った。

 風船は長野県にも届いた。伊那市の手良スポーツ少年団(軟式野球)からはお祝いのメッセージと「交流試合ができれば」との便りが寄せられた。この他にも150周年事業実行委員会のインスタグラムに風船を拾ったとのメッセージが届いている。

 びわ北小は「これからもこのご縁が『風船がつないだ素敵な友情』として互いに地域を知り合うきかっけになるなど長く続けば」と話している。

2025年12月5日

市民が先生、多彩に47講座

「コミュカレ」700人が受講

 市民が「先生」となり、趣味や特技、知識を生かした授業を行う「ながはまコミュニティカレッジ学園祭」(通称・コミュカレ)が11月29日、さざなみタウンで開かれた。

 コミュカレは、学びを通して市民が社会や地域に関心を持ち、つながりを広げることで新たな活動や場づくりにつなげる取り組み。2019年のさざなみタウン開館に合わせて始まり、今回で7回目となる。

 この日は1時間目から6時間目まで47の授業が会議室や和室、工作室、音楽演劇活動室などで開講し、約700人が受講。このほか10種類のワークショップがあった。

 「猫でもわかる!ヘヴィメタの世界」では、長浜ヘヴィメタル芸術研究会の上野賢治さんがヘヴィメタルの歴史や特徴を解説。80年代の最盛期から90年代の低迷期を振り返りつつ、現在は多ジャンルと融合し進化していると紹介した。音楽に合わせて叫ぶことが認知症予防につながるとする研究にも触れ、「そのうちがんに効くかも」と述べて会場を和ませた。

 「カラフルペーパーファンを作ろう」では、紙を折って切り込みを入れ、親子連れがカラフルな飾り作りに挑戦。高校生も「先生」として参加し、虎姫高校の生徒は「歌と漫画で学ぶ英文法」で漫画の登場人物を使った例題を示したほか、「巧妙化する特殊詐欺の万全対策」ではAIの進化で手口が高度化している現状を説明し、被害を防ぐポイントを伝えていた。