長浜市出身・冨田悠晟さん 新春の箱根路へ

日本大学4年生、2026年大会出場

 長浜市出身で日本大学4年の冨田悠晟(ゆうせい)さん(22)が、大学生活の締めくくりとなる2026年箱根駅伝(往路=1月2日、復路=3日)に出場する。全国の注目が集まる正月の大舞台で、古豪復活を期すチームの一員として箱根路に挑む。

 冨田さんが陸上競技を始めたのは長浜南小3年生の時。短距離界のスター、ウサイン・ボルトに憧れ、長浜市陸上教室に通い始めたのがきっかけだった。教室で出場した駅伝大会を通じ、仲間とたすきをつなぐ競技の面白さに魅了され、中・長距離の道へ進んだ。

 長浜北中時代には800㍍で県大会優勝を果たし、全国大会にも出場。草津東高校では1500㍍でインターハイに出場するなど、着実に実績を積み上げてきた。

 進学した日本大学には関東の強豪選手が集う。「入学時は自分のレベルの低さを実感し、壁を感じた」と振り返るが、走り込みを重ねることで力を伸ばしてきた。寮生活を送りながら週6日練習に励み、午前6時からの朝練で約15㌔、午後の練習では約25㌔を走り込む日々を送る。

 仲間との競い合いで着実に成長し、1万㍍で28分39秒39、ハーフマラソンで1時間2分18秒の自己ベストを持つ。今年は2月の神奈川マラソン(ハーフ)と3月の立川シティハーフマラソンで連続して表彰台に立ち、5月の全日本大学駅伝関東地区選考会ではチーム2番目のタイムをマーク。日本大学の3大会ぶり43回目となる本戦出場に貢献した。

 箱根駅伝は昨年、3年生で初出場。往路3区を任された。「隠れたエース区間」と呼ばれる難しいコースに挑んだが、20位と悔しさの残る結果となった。「今年はその経験を生かしたい」と、雪辱を期す。

 近年低迷が続く日本大学は、伝統のピンク色のたすきにちなみ、今大会で「古櫻(こおう)復活」をチームスローガンに掲げる。冨田さんがどの区間を任されるかは未定だが、「自分の強みは冷静な対応力。どんな状況でも慌てず、淡々とペースを刻みたい」と静かに意気込む。

 高校時代、冨田さんは長浜の湖岸道路を走るのが好きだったという。「道が広く、自然が豊かで走っていて気持ちがいい。長浜で走った経験が、今の自分につながっている」と原点を語る。

 今年5月下旬から6月上旬にかけては、教育実習で母校の長浜北中を訪問。陸上部の指導に携わり、「テレビで見ました。頑張ってください」と声をかけられ、地元から応援されていることを実感したという。

 大学卒業後はNTT西日本に進み、競技を続ける予定。「まずはニューイヤー駅伝出場を目指し、いつかは日の丸を背負いたい。駅伝で力を付け、マラソンで結果を出したい」と将来を見据える。

 「機会があれば、滋賀・長浜で中学生や高校生に陸上を指導したい」とも話す冨田さん。湖国で育ったランナーが、箱根路でどんな走りを見せるのか、地元の期待は高まっている。

掲載日: 2025年12月26日