秀長、令和の長浜に降臨

博覧会関連企画「小一郎デー」毎月開催へ

 NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」を契機に始まった「北近江豊臣博覧会」のオープニングイベント「第1回小一郎デー」が1日、曳山博物館で開かれた。演劇と解説、音楽、講談を融合させた構成で、約80人の来場者が羽柴秀長とともに 時空を超えるひとときを楽しんだ。

 イベントは、博覧会実行委員会と曳山博物館、市民団体「小一郎和楽の会」が企画。秀長の通称「小一郎」にちなんで名付けた「小一郎デー」は、秀長を通して長浜の歴史や文化の魅力を伝えようと設けられ、毎月1回程度、市街地で開催を計画し、今回はその第1弾となった。

 この日は、戦国時代から2026年の長浜にタイムスリップした羽柴秀長が、時空案内人から出されるクイズに全問正解すれば元の時代へ戻れるという設定で物語が進行。甲冑姿の秀長役を磯崎真一さんが演じ、来場者も挙手で参加した。

 岩田澪奈学芸員による「長浜曳山と曳山まつり」の解説では、曳山まつりの原型が、秀吉が長浜八幡宮の秋祭りを城下町で行わせた武者行列にあることを紹介。曳山の舞台で子どもが歌舞伎を演じる現在の姿に、秀長は「兄者と某がつくった町が、これほど見事に発展したとは。嬉しいことよ」と感慨深げに語った。

 講談師・旭堂南風さんによる新作講談「羽柴兄弟と長浜」では、織田信長が秀吉を「はげ鼠」と呼んでいた逸話が語られ、この場のクイズでは、後世に「猿」というあだ名で親しまれるようになった経緯も語られ、会場は笑いに包まれた。秀長も「兄者らしい」と苦笑し、観客の共感を誘った。

 また、長浜小学校合唱団が「花は咲く」など3曲を披露。秀長は涙をぬぐいながら「美しい歌声だの。皆の声に感動した!令和とは、良き時代じゃな」と感動をあらわにした。

 最後は賤ケ岳合戦に関するクイズが出され、秀長が本陣を置いた山を問う場面も。観客の助けを借りて正解の「田上山」を選び、「皆のもの、今年一年、某と兄者の物語を楽しんでくれ」と呼びかけ、戦国時代へと帰っていった。

 演劇仕立てで歴史を体感するこの催しは、博覧会の幕開けにふさわしい盛り上がりを見せた。次回の「小一郎デー」は3月1日に開催予定。

掲載日: 2026年02月06日